概要
『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER RYUKI EDITION -アドベントカレンダー-』において、仮面ライダーリュウガに変身する城戸真司のもう一人の人格。
その正体は城戸真司の双生児の兄で、物語の時間軸では既に故人となっており、中学の頃に双生児であるが為に容姿がそっくりであった弟の真二(後に改名、後述)を真一と勘違いした彼に恨みを抱く不良から庇い命を落とした。
真司の回想によれば、粗暴で暴力的な面が目立ち弟とは全く正反対の性格で、高校生からも一目置かれる程の荒くれ者であった。
その為に彼が死んだ時も周囲の者達は自業自得といった雰囲気をあからさまに撒き散らす上に、実の両親でさえも「殺されたのが真二でなくて良かった」と呟く程であったが、弟の真二にとっては頼りになる兄と慕っていた為、周りの反応や両親の呟きに強いショックを受け、兄が可哀そうだという思いから“乖離性同一性障害(二重人格、多重人格と言えば分かり易いかもしれない)”を発症。真一の人格が形成され、まるで兄が乗り移ったかの様な振る舞いを行う様になってしまう。その事に心を痛めた両親は、精神科医の勧めもあって少しでも真一との関わりを薄める為に真司という名に改名。これにより現在の城戸真司としての人格が形成される事になったという。
とはいえ完全に兄としての人格が消え去った訳ではなく、真司としての人格が何らかの理由で眠りに就くと兄としての人格が表へと表出し、この人格が顕在している時に真司が仮面ライダーに変身するとリュウガへと変身する。(本編の描写からフォームチェンジに近い)
その戦いぶりは、目撃した神崎優衣が「浅倉威の様に戦いを楽しんでいた」と証言していた為、生前の彼がどんな人物なのかを窺い知る事の出来る(但し、浅倉と違って弟からは慕われていた事、弟の真司を庇った事から、彼よりかは幾分かましな性格だったのかもしれない)。
因みにあくまでも人格の1つでしかない為、真一としての人格が表に出ていないとリュウガへと変身出来ない。また、真司も優衣の証言を聞いて、未だ心の奥底に兄がいる事を感じ取っていた為、本人も彼の人格の事を自覚しているのかもしれない。
関連項目
吹雪士郎:こちらも性格が正反対の兄弟の人格を秘めていたが真一程悪辣な性格ではなく、寧ろ兄や仲間想いな性格だった。