「風になろうよ!」
「これが“完璧になる”ことの答えだ!」
CV:宮野真守
プロフィール
イナズマイレブン
白恋中の2年生でキャプテン。ポジションはDF/FW。 出生日は12月22日(イレブンライセンスカードより)。
二重人格である。
ニンドリの人気キャラランキングでは2位。
諸事情で豪炎寺が離脱してしまった為、エイリア学園への対抗戦力として雷門イレブンにスカウトされ、以後はエースストライカーとして活躍。
風丸をも超える驚異的なスピードと、染岡の「ドラゴンクラッシュ」を蹴り返す高いキック力、鬼道に「あれを破るのはかなり大変」と言わせる程のディフェンス能力を持つ。
アフロディからも新生雷門の要として認識されているが、自分の力を扱いきれていないと評された(『2』の第9章より)。
幼い頃に雪崩事故によって両親と弟のアツヤを亡くし、自身もその時の雪崩に巻き込まれた過去を持つ為、極度の雪崩恐怖症である。アニメでは雷の音、ゲームでは潜水艦の音、雪崩の揺れでパニックを起こしていた。
父が死の直前に発言した「士郎とアツヤ、二人で完璧」という言葉に深く囚われており、完璧を目指すために自身の中に弟の人格を生み出した。
真・帝国学園戦後の染岡の離脱によって、ストライカーであるアツヤのほうがチームに必要とされるようになり、そのことで自身の存在意義を見出せなくなった士郎は心に大きなダメージを受けた。以降、メンタル面の弱さや人格のアンバランスさが目立ち始め、「完璧」に対する過度なまでのこだわりと相まって一時はイプシロン改戦でデザームに酷評されて精神崩壊にまで追い込まれてしまう。しかも自身の武器であるエターナルブリザードも次第に強化されていくエイリア学園に通用しなくなった事もそれに追い打ちを掛けた。
しかし、染岡をはじめとする雷門イレブンとの関わりの中や復帰した豪炎寺の喝入れなどを受けて、もう一度自分自身でサッカーへ向き合おうという姿勢を見せるようになる。
ザ・ジェネシス戦で完璧になることとは仲間と共に歩むことであるという答えを見出し、また、アツヤと人格統合することでより高いレベルへと成長することができた。
3期では日本代表イナズマジャパンのメンバーに選出されるが、アニメ83話の韓国代表ファイアードラゴン戦にて必殺タクティクス「パーフェクトゾーンプレス」の罠にかかり綱海と衝突。その時に足に怪我を負ったため緑川と共に一時代表から離脱。その後、97話のアメリカ代表ユニコーン戦にて復帰する。
二重人格
DFとFWで2人の人格を持つ。マフラーに触れる事で切り替えている模様。
61話で一つの人格に。FWとして扱われるようになったが、人格は士郎ベース。
外見は士郎ベースで、髪型や目つきに若干アツヤの要素が混ざっている。GOではさらに髪の毛の跳ね具合が増した。
また、現在の口調は基本的にDF士郎がベースだが、「ザ・ハリケーン」使用時に「ウルルルルァ!」という唸り声を発するなど随所にアツヤの人格も残っている。
【士郎】
「雪原のプリンス」。
DFを担当。言葉遣いが丁寧で優しい。たれ目で、瞳の色は灰色に近い特徴的な緑色。一人称は「ボク」。
ちょっと天然でマイペースだが、基本的にはしっかりしている。 思考が円堂のような熱血タイプである塔子からは「ナヨナヨしたやつ」と評された。
“完璧”であることにかなりこだわっているが、それは、雪崩事故以来“自分が完璧じゃなかったから、誰も助けられなかった”という自己嫌悪がかなり強くなってしまったからである。
過去の出来事から孤独はどうやら嫌いの様で、思わず「一人はやだよぉ!!」と叫ぶほど。
秋に母の面影を感じる様子があったことから、母親は厳しくもあり、優しい人のようである。
【アツヤ】
「雪原のエースストライカー」。
FWを担当。言葉遣いが荒く、声も士郎より低くなる。髪は逆立ち、釣り目で瞳の色は輝くようなオレンジ色。一人称は「オレ」。
自己中心的な性格で、1人ゴールに突っ走るプレイを好む傾向がある。感情的で好戦的。
“完璧でなければ”自分は存在する意味がないというほど、完璧の意識は士郎より強い。
一見すると自己中なだけの性格に見えるが、決して思いやりがない訳ではない。むしろ結構兄思い。 さらには仲間想いな一面もあり、真・帝国戦でわざと染岡にラフプレーをした不動に彼のために激昂し、殴りかかろうとしたこともある。
アニメでは士郎の精神状態が不安定になるにつれ徐々に彼を追い詰めるようになるが、ゲームでは逆に士郎を庇う態度を見せ、士郎の不安を強引にでも鎮めようとする。第9章ではFWである自分ばかりが必要とされて居場所を失いかけている兄を思いやって一度はエイリア学園のスカウトを受けたが、兄の介入を受けて即座に切り捨てられている。
イナズマイレブンGO
「氷のエースストライカー」。
白恋中のコーチだったが、管理サッカーに従わず自由なサッカーを教えていたため、フィフスセクターにより白恋を追い出されてしまう。その後、母校を救うために雷門イレブンに助力を仰ぎに来る。
教え子である雪村豹牙からは自分と白恋を捨てたと誤解を受けていたが、雷門との試合を通じて最終的に和解することができた。
ゲームでは、ただ雪村に乞われるまま自分の必殺技を教えるのでなく、雪村自身の技を編み出させようとしてあえて突き放す態度をとった。その直後に白恋から追放されたため、それが雪村に自分を捨てたと誤解される一因となっていた。
また、初めて雪村と出会った際に、彼をアツヤ(あるいは他者を頼ろうとしなかった過去の自分自身。この辺りは人によって解釈が分かれる)と重ね合わせている節が見受けられる。
小説版によると元々は日本のプロリーグに入っており、その甘いルックスから風丸と人気を二分していたもよう。
コーチ業は地元の子供たちのために一時的に行っているものであるとのこと。
円堂にゴッドエデンの情報を話したのも彼である。
少年時代と比べると髪がはねて目つきがやや鋭くなった。
初出は『イナズマイレブンストライカーズ』の公式企画にて。
イナズマレジェンドジャパンでは、豪炎寺とともにエースストライカーとしてFWについた。
イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印
「雪原のプリンス」。
白恋中3年FW兼キャプテン。背番号は9。
2016年7月27日の『LEVEL5 VISION 2016』にて新作のPVが公開され、暗い部室で雷門中VS星章学園の試合中継を見ている彼と弟・アツヤとのやりとりが映った。
アレスの天秤ではフットボールフロンティア編から分岐した1年後のパラレルワールドを舞台としているため『脅威の侵略者』以降の本来の設定とは全く異なる設定が作られている。その主な相違点は以下の通り。
- 弟のアツヤが生存。彼と士郎との年齢差は1歳である。
- 自身はDFではなくFWとして、アツヤとともにエースストライカーとして活躍している。
なお、『脅威の侵略者編』ではアツヤを亡くしたことにより、アツヤと人格が一つになる前は孤独さなどを包含した少々暗めの性格となっているのに対し、『アレスの天秤』では、より冷静沈着な性格となっている。
続編「オリオンの刻印」ではDFとしても優秀な選手だったことから日本代表「イナズマジャパン」にDFとして選出された。
アジア予選第4試合・サウジアラビア代表戦で相手からのラフプレーに遭い足を負傷し、そのまま風丸と共に退場してしまうが野坂の発言では想定内で一芝居打っていた事が分かり、事前に野坂と趙金雲からのリアクション芸の特訓で痛がっているフリをしていたため軽傷で済んでいた。しかしアジア予選後にロシア渡航前の2日間でアツヤと行った氷結のグングニルの特訓中で足を痛めてしまい、そのため追加メンバーの選出を行う鬼道と久遠コーチに自身の後釜としてアツヤの選出を要望した。
本戦第1試合・スペイン戦で氷結のグングニルで1点を決めた直後に痛みがピークに達し、ベンチへ下がる。
試合後、誰にも別れの挨拶を言わずにスタジアムを後にするが、アツヤの口から試合前にチームの情報を外部を流出していたことが発覚する。
実は本戦前からオリオン財団の新条琢磨と接触しており、本当のサッカーを取り戻すために彼の要請に賛同し情報を流していた。チーム離脱後はオリオンの訓練生になりすまし不正を調べている(アツヤにはその事を見抜かれていた様子)。
決勝戦時は新条と共に財団本部でこれまでの不正の証拠と「パーフェクトワールド」の真の目的のデータを集めた。
特徴
小柄。太眉と紫色がかった銀髪が特徴(アレスの天秤からはやや青っぽくなっている)。北海道出身のため、色白でたれ目。
本作のキャラデザを担当している長野拓造さんの絵では半目で、冷ややかな印象を受けるが、アニメでパッチリ目となった。 以降は作品を重ねるごとに、長野さんの絵でも目が大きくなっていっている。
首に常に弟の形見である白いマフラーを巻いており、沖縄の暑い気候でも外すつもりはない様子だったが、アツヤと統合した歳に初めて外した。ゲームでは外したマフラーを円堂に託しているが、アニメでは不明(試合中にそのまま投げ捨てた為)。
普段はおっとりした物腰だが、イナズマジャパンの時には他のチームメイトに引けを取らない激しいプレイを見せることも多かった。
ルックスの良さや人当たりのいい性格からか、かなりモテており、白恋中の生徒曰く、同校の女子全員が吹雪にメロメロらしい。アニメでは、行く先々で女性に声をかけられている。
「熊殺しの吹雪(コロコロの付録の漫画では、熊に酷似したGKのガードを突破したことからこのあだ名が付いた)」、「ブリザードの吹雪」の異名を持つ。実際アニメや漫画では本物の熊を撃退しており、ゲームでは山オヤジ(ヒグマ)とはライバル関係だと語っている(熊殺し要素はアレオリではアツヤが受け継ぎ、それに由来した技を持つ)。
サッカーは勿論の事、スキー、スノーボード、スケート、ボブスレー等のウィンタースポーツも得意で、雷門イレブンの特訓にも導入された。サッカー以外のスポーツの動きを取り入れる特訓はのちに円堂も行なっている(彼の場合は綱海からサーフィンを教わるという形でだが)。
オリオンの刻印ではコンピュータを使いこなし、ハッキングも出来る一面も見せている。
雷門イレブン加入当初は熱血な感じを苦手としていた事もあって、染岡との仲は悪かった(というか染岡が一方的に吹雪のことを嫌っていた)が、サッカーを通しお互いに実力を認めあい、その絆は強固なものとなった。
必殺技
【無印】
◎個人技
「アイスグランド」(ブロック技)
「エターナルブリザード」(シュート技)
士郎の人格ではアイスグランド、アツヤの人格ではエターナルブリザードを使う。必殺技をその技と対応する人格とは逆の人格で使用することもできるが、威力が落ちてしまう(ゲームでは使用不可) (アニメ45話参照)。
「ウルフレジェンド」(シュート技)
士郎とアツヤの人格が統合し覚醒したことで使えるようになったシュート技。ゲーム版には幼少期の士郎とアツヤが2人で作った技という設定がある。
「スノーエンジェル」(ブロック技)
初登場は韓国戦。足に冷気を纏わせ、相手を凍結させる。
元は欧米での雪遊びに由来する。
「オーロラドリブル」(ドリブル技)
背後にオーロラを発生させ、見惚れた相手を抜き去る。
覚醒した吹雪が2で習得。
「コイルターン」/「サイクロン」/「ダブルサイクロン」(ブロック技)
覚醒前の吹雪(DF)が習得。それぞれ、元は影野、万丈の技。
ダブルサイクロンは世界への挑戦編でネオジャパンのDF技として登場した。
「しっぷうダッシュ」(ドリブル技)/「フリーズショット」(シュート技)
覚醒前の吹雪(FW)が使用。前者は風丸の技。後者は世界への挑戦編でラファエレ・ジェネラーニのシュート技として登場した。
◎合体技
「ワイバーンブリザード」(シュート技)
パートナー:染岡
染岡のワイバーンクラッシュと吹雪のエターナルブリザードを組み合わせた技。吹雪にとって初の合体技である。
「クロスファイア」(シュート技)
パートナー:豪炎寺
「ジ・アース」(シュート技)
パートナー:円堂、豪炎寺
究極奥義。
「サンダービースト改」(シュート技)
パートナー:土方
初登場は韓国戦。土方の放った電光を纏うボールをシュートし、冷気を加えて野獣のオーラと共にゴールへ向けて放つ。
「ザ・ハリケーン」(シュート技)
パートナー:風丸
初登場はアメリカ戦。エターナルブリザードの要領でボールにスピンを掛け、風丸が風の力を込めたシュートでフィニッシュ。
「ザ・バース」(シュート技)
パートナー:基山
初登場はブラジル戦。
「ビッグバン」(シュート技)
パートナー:鬼道、基山
初登場はコトアール戦。
【戦神シリーズ】
◎アレスの天秤
「ホワイトダブルインパクト」(シュート技)
パートナー:アツヤ
エターナルブリザード×エターナルブリザードのオーバーライド技。ファイアトルネード×ファイアトルネードのファイアトルネードDDのエターナルブリザード版といった感じ。
「トリプルブリザード」(シュート技)
パートナー:アツヤ、なえ
ホワイトダブルインパクト×シロウサギダッシュートのオーバーライド技。
エターナルブリザード版ファイアトルネードTC。
◎オリオンの刻印
「アイスグランド」(ブロック技)
「氷結のグングニル」(シュート技)
パートナー:アツヤ
◎未使用
「エターナルブリザード」(シュート技)
「オーロラドリブル」(ドリブル技)
余談
- 設定当初はナンパキャラだった。
- また変身キャラとして投入したらしいが、病み期の方が多かったの事。
- ゲーム上の性格はアニメの性格+天然毒舌家。しかも自覚が無いので厄介この上ない。特に、京都で木暮に絡んでいる不良たちに対して言い放った「うわっ、見るからにチンピラって感じの顔だね。かわいそうだなあ…。」というセリフはAAまで作られるほどネタにされた。他にもチョコを盗んだ疑惑をかけられた栗松に対して「女の子からチョコをもらったことがないからってドロボーは良くないと思うなあ…」と言うなど、なかなかに辛辣。
- 原案をデザインしたのは本作のキャラデザを担当している長野さんではなく、レベルファイブ所属デザイナーの水野さん。水野さんの絵を長野さんがほぼそのまま描き起こした。
- アニメージュ5月号の特集の見出しは「美女(?)と野獣のFWコンビ」。勿論、野獣とは染岡の事。更にランキングでは初登場2位。スタッフ内でも保護者の様な視線を受けており、結構気にされているキャラである。
- アニメとゲームでアツヤの行動が真逆なのは、原作であるゲームでのキャラが固まりきる前にアニメの制作が進行していったこと、日野社長が当時多忙で脚本に目を通し切れていなかったこと等が起因している。
- 今のところ、劇場版には4作中3作出演している。しかし1作目は助っ人メンバーの必殺技がことごとく新規映像なのに対し、吹雪のみバンク+α程度だった。2作目はエターナルブリザードを人格統一後に使用していないため、バンクがアツヤのものしか存在せず、その映像を目の色だけオレンジからグレーがかった青色に修正して使用された。以上のように、劇場版においてはあまり良い扱われ方はしていない。
- 4作目「超次元ドリームマッチ」ではベストイレブンの選挙にてFW部門4位と惜しくも選抜から漏れ、また白竜のようにバトルイレブン側に選抜されるでもなく欠席となった。
- ライバルイレブンのバックスは3人とも本職FWのメンバーを無理やり配置しているので、それなら元本職DFの吹雪を入れても良かったのでは…。
- 豪炎寺と対になる「氷のストライカー」として高い人気を誇り、公式からも円堂、豪炎寺、鬼道に続く4人目の作品の顔として扱われている。
- 『2』ではライバル側にも氷のストライカーがおり、涼野風介ことガゼルが該当する。その縁もあってか、サッカーバトルをするためには吹雪がパーティに入っている事が条件になっている(バーンこと南雲晴矢も同様に豪炎寺がいないと勝負してくれない)。
- ガゼルは「吹雪士郎という名前だったかな…。キミたちのチームにはわたしと似た雰囲気を持つ選手がいると聞いた。」(『イナズマイレブン2 脅威の侵略者ブリザード』より。原文ママ)というセリフを言っているが、厨二クールな彼とは雰囲気からして全く異なる。共通項があるとすれば名前にブリザードを冠するシュート技がある事ぐらい。
- 雷門イレブンとしての初陣では監督に「CBをやって」と言われ実際にCB先発出場したが、この指示されるシーンはイナズマイレブンではポジション名がDF、MF、FWなどの一括りで言われることが大半な中、具体的なポジション名が登場した何気に珍しいシーンでもある。
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