概要
高山我夢がウルトラマンガイアに変身する時に使用する変身アイテム。
我夢が自作したアイテムで、第2話でのコッヴ撃破後に出現したガイアの光を我夢がたまたま持っていた光電子管に入れて持ち帰り(その回では光電子管を掲げて変身していた)、第3話で我夢が開発した装置の中にその光を収めたことで完成した。つまりエスプレンダー自体は単なる入れ物であり、「本体」となるのは中に収められている光のほうである。
ガイアのライフゲージの背面に取っ手をつけたような形状をしており、その名前には「光を開放する」という意味がある。
第26話以降は藤宮博也から託されたアグルの光もこの中に収められている。
最初はアグルの光とガイアの光が独立して2つの赤と青の玉のようになっていたが、途中から融合したように青と赤の光が同時に輝くようになっている。
変身プロセス
変身する時は右手で持ち、左肩に当てて突き出すか真上に掲げることで赤い光(アグルの光習得後は青い光も同時)に包まれることにより変身する。初期は主に無言で変身していたが、中盤からは「ガイアー!」と叫んで変身することが多くなった。ただし、緊急時には突き出す動作を省略したり、叫ばない場合もある。
また、第20話では我夢の思念に答えて遠くから飛んできたこともある。
第41話でΣズイグルに捕獲された際には、仕掛けられた装置によって一時的に封印されてしまった。
第50話ではゾグに光を奪われた際にひび割れてしまうが、『ウルトラマンガイア ガイアよ再び』にて修復され、リナールから光を授かったことで再び変身できるようになった。
玩具
放送当時発売された『DX エスプレンダー』、プレミアムバンダイ限定の『ウルトラレプリカ
エスプレンダー&アグレイター』、そしてそれのリメイク版商品『ウルトラレプリカ エスプレンダー 25th anniversary ver.』の3種がある。
DX版は全部で5つの黄緑色ライトが本体中央に収められ、本体側面にあるボタンを親指で押すと変身音に合わせてライトが1つ→3つ→5つの順で点滅、点灯するギミックとなっていた。
そのまま基盤が中央に収められているので、照明が当たると基盤が透けて見えるようになっており、偶然ながら我夢が作成したアイテムという設定に説得力が感じられるようになっている。
『ウルトラレプリカ エスプレンダー』は上述の通りアグレイターとセットで商品化され、変身音に加え必殺技音が鳴るという仕様となっていた。……が、商品のコンセプトが『劇中プロップを再現する』というものでありながら、商品ページの時点で(特にアグレイターが)プロップ品と開発途中の商品画像の見た目が異なっていたことや、商品によっては塗装ムラがある、そもそも電源スイッチが存在しないなどの理由から、Twitterでは批判が多く見られていた(現在となっては比較的初期に出された商品であり、それ以前に商品化された『ウルトラレプリカ スパークレンス』や『ウルトラレプリカ リーフラッシャー』についても多くの批判が見られていたため、当時は商品そのものが手探り状態だったと思われる)。
そして2022年、上記の商品をリメイクした『ウルトラレプリカ エスプレンダー 25th anniversary ver.』がプレミアムバンダイにて登場。2023年3月発送予定。
商品ページによると、旧版ウルトラレプリカから全パーツを新規造形したものとなっているとのこと。旧版にはなかった機能として、劇中を追体験できる『V1モード』『V2モード』、(劇場版等の客演を含めた)『ボーナスモード』が追加されているほか、BGMの再生機能、さらに変身の際の掛け声といった効果音が収録されているなど、大幅に進化した商品内容となっているようだ。
余談
ウルトラシリーズとしては初の、地球で人工的に作られた変身アイテムである。
我夢役の吉岡毅志氏は、スタッフからこれを始めて渡された時に「セメントを塗るコテ」に見えたと語っている。
ウルトラマンティガのスパークレンスや、ウルトラマンダイナのリーフラッシャーのような展開ギミックがないことから変身にあまり派手さがないと感じていたようで、中盤から名前を叫ぶようになったのはそれをカバーするためらしい。
プロップは場面に合わせて複数造られており、通常のものにも取っ手が折り畳めるものと固定のものがある。
第2話で変身に使用した光電子管は、浜松ホトニクス株式会社製の光電子増倍管 R374で、上述したプレミアムバンダイの限定商品『ウルトラレプリカ エスプレンダー 25th anniversary ver.』においては、この光電子管をモデルとした実際に遊べる玩具が「エスプレンダー(初期型)」の名称でエスプレンダー本体とセットで商品化。まさかの初立体化を果たした。
関連項目
エクスデバイザー:エスプレンダーと同じく人間が制作した変身アイテム。ただし、こちらはXio支給の通信機ジオデバイザーに肉体をデータ化したウルトラマンエックスが宿った物。
GUTSスパークレンス:同様に人間が制作した変身アイテム。