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藤宮博也

ふじみやひろや

『ウルトラマンガイア』の主人公の一人で、ウルトラマンアグルに変身する青年。
目次 [非表示]

「地球にとって人間はがん細胞だよ。増殖し続け、地球を汚し続けるだけの存在。ウルトラマンは地球を守るものだ。しかし、存在理由を持たない人間まで救う義理はない!」

「クッソ・・・人間はつくづく愚かだぜ・・・それでも地球は、俺に光を預けるというのか!アグルゥゥゥ!!」


演:高野八誠

概要編集

本作の準主人公。22歳。元アルケミー・スターズの一員。アルケミー・スターズの科学者としても破滅に挑むウルトラマンとしても、我夢先輩でありライバル地球よりアグルの光を授かり、アグレイターウルトラマンアグル変身する。1979年10月21日生まれ。


数々の工学特許と博士号を所持しているため、かなりの富豪であり、自作の自家用機を持っている。

また、一部エピソードではオートバイを使って移動している様子があった。

かつては「リリー」というハムスターを飼っていたが寿命で死んでしまったという。


自らが作った光量子コンピューター「クリシス」が予測した『根源的破滅招来体』の脅威に対抗するための答えを探り、やがて海の青い光と出会いアグルに変身する力を手に入れた。


負けず嫌いの努力家で、ウルトラマンガイアについて論評した新聞や雑誌の切り抜きが壁一面に貼られた部屋で人知れずトレーニングに励むなど、非常にストイック。

その甲斐あってなのか、ウルトラマンの力について早いうちから我夢より高度に熟知しており、遥か遠方での戦いや怪獣の出現を察知したり、変身していない状態でも超人的な身体能力を発揮したりすることが可能。


常に落ち着いているものの、我夢以上に理屈屋な性格で、力なき他者を突き放すような言動も多いが、その信念と意志は非常に強い。


動向編集

TV本編では編集

上述のクリシスが導きだした「答え」から、「人類は地球にとって害悪だ」「地球を守るためには人類を排除する必要がある」という思想を持つ。

この点で、地球と人類の両方を守ろうとする我夢=ガイアとはしばしば対立することになる。


地球そのものや地球の自然は保護対象と考えており、宇宙から別の生命体が飛来した時にはガイアと共闘していた。

アンチマターの襲来時には、反物質化光線でガイアの体を反物質化させ、アンチマターのシールドの中でも戦えるようにした(解決後は元の物質にちゃんと戻した)。

その一方で、地球で眠る怪獣を目覚めさせるなど、人類の文明に対しては危害を及ぼしうる活動を並行していた。


しかしながら、危機が迫った目の前の人間に対しては非情になりきれないという繊細な一面も持つ。

そんな彼が大きな転機を迎えたのが、自身に関心を寄せるTVキャスターの吉井玲子との出逢いであった。

彼女との度重なるふれ合いや、我夢の必死の説得によって徐々に心境に変化が生じ、排除されるべきだと考える「人間」を結果的に何人も救っていくことなる。

そしてそのたび、人間は排除されるべきだとする思想と、目の前の人間の命を放っておけない自身の心根との間で葛藤が生じていく。

そこへアグルの力を用いた幾度もの活動が重なり、徐々にその心身は疲弊していった。


そして公私にわたる数少ない理解者であった稲森京子博士との死別を機に人間の愚かさに絶望した藤宮は、ついに人類を見捨てる決心をし我夢に決戦を申し込む。

ところが、この決戦の影響で発生したワームゾーンから、地球そのものを滅ぼしかねない脅威となる巨獣ゾーリムを出現させることになってしまった。

更に、クリシスの導き出した「答え」が根源的破滅招来体の干渉を受けたものだったことが我夢によって明らかにされる。

満身創痍の中、自らが活動の拠り所とした思想が何者かに汚染されたものだったことを知った藤宮は、戦う誇りと気力を喪失。

ゾーリムに挑む我夢に「自分にはもう、守るものは何もない」とアグルの光を託し、その姿を消した。



その後は長らく消息不明となっていたが、第36話にて再登場。

身を隠しつつ自分なりのやり方で破滅招来体に再び挑むだけの気力を取り戻そうとしていたが、前述の人類排除の思想に基づいて行った数々の行為や結果的に稲森博士を死なせてしまったことに対する罪悪感と、アグルの力を失ったことによる無力感、そしてそこにつけ込んだ破滅招来体による数々の精神攻撃に苛まれ、白髪混じりの姿となるほど精神的に追い詰められていた。


しかし、第41話でΣズイグルに捕らわれた我夢を救うためもう一度戦いたいという強い思いがの力を呼び起こし、ウルトラマンアグルV2としてヴァージョン・アップ。アグルの光と戦う誇りを取り戻し、見事我夢を救出しΣズイグルを倒した。


それ以降はガイアとの共闘機会が多くなり、人間を救うことも活動原理に含めるようになった。

ただ、人間の犯した愚かしい行為に対してはこれまで同様に手厳しい言動を見せることも。


破滅招来体との最終決戦に挑む際には、ウルトラマンが二人いる理由をずっと考えていたことを我夢に明かし、「どちらかがいなくなってももう一人いる」と、その身を賭してワームホールに飛び込むことを宣言し、我夢に感謝を述べ決死の作戦に挑む。

一度は失敗し、破滅招来体の最終兵器であるゾグによって光を奪われ我夢とともにウルトラマンへの変身能力を失うが、霊魂の状態で語りかけてきた稲森博士からもらった助言をもとに我夢と協力し失われた通信回線を復旧させ、地球側の反撃の糸口を生み出す。

そして地球怪獣たちの光を受け、我夢と共にウルトラマンへの変身に成功した。

ガイアと共に地球を覆った虫型兵器の大群を消滅させた後、ゾグとの決戦に臨む。

形態変化し多彩な攻撃を仕掛けるゾグに苦戦しつつも、最後はガイアとの合体光線、ストリーム・エクスプロージョンを放って勝利し、破滅招来体から地球と人類を救ったのだった。


その後のエピローグでは、それまでのイメージだった一色の装いと異なる白い服を纏い、笑顔で一人旅に出た。


OV「ガイアよ再び」では編集

OV「ガイアよ再び」では、破滅招来体が去り人間と地球怪獣が再び対立する時代になったことで怪獣を擁護する行動に出て再びG.U.A.R.D.から追われる立場となってしまうが、逃亡中にメリッサという少女が現れてアグレイターに光を注がれ、再びアグルに変身する力を取り戻した。

そしてメリッサの正体である知的生命体リナールに、根源的破滅招来体の生き残りであるガクゾムの脅威を伝えられる。

バイアクヘーの出現からガクゾムの脅威を知ったG.U.A.R.D.アメリカの幹部、ジェレミー・スピノザにより指名手配を取り消されたため、人間の愚かさに怒りを感じながらも、地球を守る為に変身する。


バイアクヘーを攻撃しながらXIGを助け、ガクゾムを圧倒するが、バイアクヘーに取り付かれエネルギーを奪い取られて弱体化し苦戦、駆けつけたガイアもバイアクヘーと融合し強化体へとパワーアップしたガクゾムに苦戦し、助けに入るもガイア共々窮地に立たされた。

しかしXIGの援護とリナールの光によって回復し、最後はガイアのフォトンストリームとアグルのフォトンスクリューの同時攻撃フォトンスクエアにより、ガクゾムを撃退した。


他媒体での活躍編集

大決戦!超ウルトラ8兄弟編集

映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では我夢の友人である天才科学者として登場、我夢と共に反重力理論を研究していた。

我夢が学界を去った後も順調に研究を重ね、学界の権威にまで上り詰めたが、テレビインタビューで「自分の研究成果は友人(我夢)の協力無しではなしえなかった」と語るなど、我夢に対しての友情は忘れていない。


事件解決後、科学者に復帰した我夢と共に反重力システム搭載の宇宙船を完成させノーベル賞を受賞。ラストシーンではM78星雲へと旅立つ我夢たちを見送った。


なお、ガイアの世界でリポーターとして活躍し藤宮と密接に関わり合っていた吉井玲子と結婚し、子供も設けている(なお後述の通り中の人同士はリアル世界でも結婚しており、出演していた子どもたちも二人の実子である)。


ガイアに変身した我夢とは違い、アグルに変身して怪獣たちと戦うことはなかったが、別世界での記憶を取り戻した我夢の回想の中ではアグルに変身して戦う彼の雄姿を見ることができる。


ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA編集

2017年2月13日より配信されている第8話からの「地球編」にて、高山我夢/ウルトラマンガイアと共に登場。藤宮の客演は前述の『超ウルトラ8兄弟』以来だが、テレビシリーズの本人の登場やアグルへ変身しての活躍は「ガイアよ再び」以来16年ぶりとなる。

宇宙悪魔ベゼルブの群れが地球に襲来、それを追ってやってきたガイと地球で出会うことになる。また、Σズイグル戦以来18年ぶりに単独でベゼルブを倒す活躍をした。

独りで無茶な戦いをするジャグラーや、平和のために全生物の意志を奪おうとするサイキに自らの過去を重ね合わせ、忠告する。


前述の通り16年ぶりの登場の為か、演じる高野氏の見た目がガラリと変わっており、メイン画像の様な長髪から短髪になり、更に年齢を重ねた事で貫禄が出た為「ガイア放送当時よりカッコ良い」という意見が少なからずあり、好評である。

勿論、我夢をはじめアスカやムサシも年齢を重ねた事で貫禄は出ているが、彼らの場合は以前にも客演していた事もあり、藤宮の様に見た目に関する意見は少ない。


余談編集

当初は藤宮とアグルは第26話で退場する予定だったが、当初の予想以上に視聴者人気が出た事で予定を変更され再登場することになった、と言われているが、実際にはV2での再登場は小中氏も考えていた。

というのも、放送開始の時点ではアグルの途中退場だけが決まっており、再登場の予定はなかったが、いざ放送されてみるとメイン層である子供たちにアグル人気が高まり、ストーリー上でも藤宮の存在が大きくなってきたことでシリーズ構成の小中千昭は、「藤宮=アグルを出さないまま展開が進むのはどうか」と考え、2クール目の製作に入るころに「アグルを完全には殺さず、ガイアに力を与えて一度消え、再び戻ってくる展開にする」と宣言したという。


演者の高野八誠氏は当初は主人公・高山我夢役のオーディションを受けていた。


後に手塚海之仮面ライダーライア一文字隼人仮面ライダー2号も演じ、主役ではないとはいえウルトラマンと仮面ライダーの両方を演じた史上初の俳優になった。


また、演者の高野氏は本作出演を機に、上述のようにTV本編で最も密に関わり合った人物である吉井玲子役の俳優(石田裕加里)とリアルに結婚している(その披露宴の司会は我夢役の吉岡毅志氏が務めている)。


なお、アルケミー・スターズ脱退は公式サイトでは1997年とされているが、第23話では1998年に脱退したとある(そちらでの年表では97年に起こった出来事はコンピュータクリシスが破滅招来体の出現を予測したことになる)。

第16話から遡る事3年前の出来事らしく、この時点での『ガイア』は2000年代から2001年の話という推測が成り立つ。


小中千昭が脚本を務めたドラマ『インスマスを覆う影』では「蔭洲升の住民には藤宮姓が多い」という設定が語られている。藤宮姓である彼が海の青い光を得た事と、蔭洲升で祀られている海神の間には何か関係があるだろうか。


関連イラスト編集

ウルトラマンガイア藤我夢

地球に愛されし若者達


関連タグ編集

ウルトラマン ウルトラマンガイア ウルトラマンアグル XIG 根源的破滅招来体



藤宮博也→ジュリ

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