ピクシブ百科事典

抑止力(TYPE-MOON)

かうんたーがーでぃあん

この記事ではTYPE-MOON作品に登場する用語としての「抑止力」を解説する。
目次[非表示]

解説

別名『カウンターガーディアン』
TYPE-MOONの作品世界において存在する、破滅の要因を排除して今ある世界を存続させようとする見えない力。

集合的無意識によって生まれた世界の最終安全装置(セイフティ)であり、人類の持つ破滅回避の祈りである「アラヤ」と、星(地球)が願う生命延長の祈りである「ガイア」という優先順位の異なる二種類の抑止力が存在する。
アラヤは人類世界を存続させるためならば星を滅ぼすことも厭わず、逆にガイアは星の生存を存続させるためならば人類を滅ぼすことも厭わない。
しかし、それはあくまで究極的に言えばの話であり、現代では星の大部分を支配領域とする人類が崩壊する事はこの星の”成長の終わり(死)”に直結する可能性があり、また星が滅びれば現状人類も生存することができないため、結果的に相互に人類と星を守るべく発動することもある。

世界の破滅を察知すると発動し、何らかの「形」で事象に介入して滅びの要因を抹消する。カウンターの名の通り、自ら行動を起こすことはできず、起きた現象に対してのみ発動する。その分、抹消すべき対象に合わせて規模を変えて出現し、絶対に勝利できる数値で現れる
多くの場合は非常に地味な形で発動し、「一般人」を「後押しする形」で抑止力は発現する。後押しされた人間は対象である要因を消し去るだけの力を得るが、滅びの要因に取って代わる事のないように倒すため以外の力は持たされず、また当人にも自分が抑止力によって後押しされているという自覚はない。そういった結果的に滅びの要因を排除した人間が人々の目に留まると「英雄」と呼ばれるわけである。
その他にも「代弁者」となる「守護者」を遣わしたり、世界を滅ぼしかねない要因を孕む異常な聖杯戦争に対しては「通常は召喚されない筈のサーヴァントの召喚」といった形での介入も行う。そして、もはや人間を後押しするだけでは手に負えないような事態の場合、大規模自然現象として発動し、滅びの要因を周囲ごと消し去ってしまう。

ちなみに近代以降に英雄が存在しないのは、文明の発達により人類が人類自身や地球を簡単に滅ぼせるようになってしまったため。一歩間違えれば即世界の危機に陥ってしまう現代では、抑止力によって自分でも気づかぬ内に世界を救っている(世界が滅びないように行動している)者は非常に大量に存在しており、「世界を救う、なんて程度の事じゃあ現代では英雄とは呼ばれない」という状態となっている。

ただし、抑止力はあくまでも星の圏内のルールに基づく安全機構であるため、星の中で生まれた存在に対しては明確に作用するが、星の外部で発生した存在についてはそれが明確に滅びの要因になりうる存在であったとしても、抑止力が介入することはできない。
歴史から完全に切り離され独立した特異点の場合についても、例え滅びたとしても正しい歴史には影響を及ぼさない故に抑止力が働かず、星の中で生まれた存在であろうとその星を滅ぼすことが可能となる。
また、世界が滅亡しうる事態にあっても火急の危機ではない、或いは滅びが確定的ではないような状況では抑止力が発動しないことがあり、の要素も絡むため恐ろしく困難だが上手いこと工夫すれば抑止力の監視を掻い潜ることも可能ではあるらしい。

なお、抑止力は無意識が形になって現れるものであるため、その存在を知ることはできても、知覚することはできない。
というか正直な話、劇中の展開においてどこからどこまでが抑止力の働きによるものか、それとも単なる偶然なのかを判別することはあの菌糸類以外にはほぼ不可能であり、ファン同士で議論しようにも不毛な水かけ論にしかならない。
メタ的に言うならば、「型月世界はしょっちゅう滅亡の危機に陥ってるのに、何故毎回すんでのところで免れているのか?」(いわゆる娯楽作品として物語を展開させる都合や主人公補正)という疑問に、ある種の必然性を与える設定(舞台装置)であると言えるかもしれない。

アラヤ

霊長の抑止力。人類の無意識下の集合体であり、霊長の世界の存続を願う願望そのもの。
「霊長という群体の誰もが持つ統一された意識」「我を取り外してヒトという種の本能にある方向性が収束しカタチになったもの」とも言われる。
アラヤの由来は人の普遍的無意識である阿頼耶識から。

人類を守るために人類を縛る、人類の代表者であり最強の霊長。人類を監視・管理し、破滅もしくは自滅しそうになると現れて、その原因を抹消する。
しかし概念の存在であるが故に人間としての感情は無く、たとえ万人を幸福にする行為であっても、それが今ある世界を壊してしまうのならば容赦なく排除しにかかる。また、他の人類全てを守るのに必要であれば、最低限の人間を切り捨てることも厭わない。

アラヤ側の抑止力に「後押し」されて英雄になった人間は、その死後に「霊長の守護者」としてアラヤに組み込まれるとも言われる。

霊長の守護者

「人類の自滅」が起ころうとすると現界し、その場にいる全ての人間を殺戮し尽くすことで全人類の破滅という結果を回避させる役目を担う英霊。
自由意志を持たず単純な『力』として世界に使役される者であり、人類の滅亡を加速させる害悪が現れた場合、これを成立させる要素をすべて消去する目的で守護者は現れ、人知れず仕事をこなす。
この存在となった人物の一人の弁を借りれば、世界を守るための「体のいい掃除屋」といったところだが、この抑止力が働かなくなると滅びは速やかに進行し、人々はもう取り返しのつかない“終わり”に直面することになる。

「守護者」として該当するのは「英霊を英霊たらしめている信仰心が薄い(つまり知名度の低い)英霊」、あるいは「生前に『世界の意思』と契約を交わし、死後の自身を売り渡した元人間」である。知名度が低い英雄でなければならないのは、名のある英霊は神性が高いなどの理由で、アラヤではなくガイア寄りの存在になっている為。
抑止力によって「人類の継続の役に立つ」と判断された者が己の無力を嘆くと、抑止力がその願望を叶える事の代償にその者の死後を買い上げることで契約は成され、守護者となった者は永久に「人類史を継続させるための道具」として使役され続ける事になる。
ある魔術師曰く、「奇跡を詐称する御遣い」「限度額のない高利貸し」とのこと。

グランドクラス

人類と人類が築いた文明を滅亡させる大災害たる『七つの人類悪』を滅ぼすため、天の御使いとして遣わされるその時代最高峰の七騎の守護者。
人類存続を守り、霊長の世を救うための抑止力の召喚であり、決戦魔術である降霊儀式・英霊召喚によって召喚される、通常のサーヴァントよりも一段階上の器を持って顕現した英霊である。
ちなみにコレを人間の都合で使えるように「格落ち」させたものが、召喚システム「聖杯戦争」である。

ガイア

星(地球)の抑止力、世界の抑止力とも言われる、星の意思の無意識部分。言わば地球の生存本能

精霊種

自然現象が自我を持った自然霊であり、星(自然)の触覚と言われる存在。
ガイアの抑止力の一つとされるが、基本的に星の意思に関係無く自然発生的に生まれた存在である。
人間に知覚できないほど規模の小さいものは『妖精』と呼ばれ、人間に知覚できるまで規模が大きくなると『精霊』と呼ばれる。
ただし、先天的に受肉している生物としての幻想種や、人間の想念が後天的に生み出した悪魔とされる者なども存在しており、全てが抑止力というわけではない。また、神霊(ヒトの信仰によって神性を得て神となった事象)が極度に信仰を失うと神秘の力が弱まり、精霊にまで格落ちするケースもある。

文明の黎明期など神代には多く存在したが、大気中のマナやエーテルが薄れるにつれて、その殆どが神秘の力がより強い世界の外(裏)側へ去ってしまった。近代以降ではせいぜい齢100年単位の魔獣が見つかる程度で、強大な精霊(及び幻想)種はまず現世には出てられず、仮にどうにか現界出来たとしても、元の状態と比較して遥かに小さく弱体化した状態でしか顕現できない。

ギルガメッシュ

神代の時代、当時の星そのものだった神霊達が、いずれ神という自然現象から人格を奪うことになるであろう人間を諌め地上に繋ぎ止めるための「天の楔」として、すなわち「抑止力の代行者」として生み出したのがギルガメッシュである。
彼が神とヒトの混血なのも、神とヒトの両方の視点を持ちながらも、神の立場からヒトを律して裁定を行うことを期待されてデザインされたため。

しかし、ギルガメッシュは神々の思惑を無視して人と星の未来を見定めて守護する立場に回ったため、今度は新たにその監視役として楔を縛る「天の鎖」たるエルキドゥを遣わした。
が、壮絶な戦いの果てにギルガメッシュとエルキドゥはそのまま仲良く親友になってしまい、二人揃って星の抑止力の意思なぞそっちのけで自由気ままに動き回る存在と化してしまった。

命令無視の粛清の意味も兼ねて神々はエルキドゥを処分するが、友を亡くしたショックから旅に出たギルガメッシュはそこで人生観を改め、帰還してからは人の世の繁栄の基礎作りを行い、それまで神秘が支配していた星の理に終止符を打った。
楔として生み出された筈が、神を旧時代のものと一蹴しとどめを刺す存在となってしまったのである。その後、星の理は神々の権能から人理へと移行していく。

真祖

星が人類を律するべく、ある人物をモデルとして作り出した霊長の敵対者。
受肉した自然霊であり、星の代弁者にしてヒトと自然との調停者。
人のカタチをしているのは、「人を律するのだから人を雛形にしよう」と星が考えたため。発生に人の想念が関わっていない点で、神霊とは異なる。

ただし、参考にしたオリジナルが欠陥を含んでいたせいか、吸血衝動という間違いを持ってしまった。この血を吸いたい欲求が捨てられないという欠陥を持ってしまったことで次第に数を減らしていき、現在は極々僅かな例外置き土産を残してほぼ壊滅状態。

ガイアの怪物

“霊長の殺人者”であり「人類に対する絶対的殺戮権」を有するとされる存在。

現在登場しているものは死徒二十七祖第一位であるプライミッツ・マーダー
その使役・制御には霊長の守護者7騎がかりで行うのが妥当だとされる。

抑止力発動の対象となる事象の一例

  • 地球的規模での人類の大量殺戮

一番わかりやすい形で「現在の人間の世界」を破壊してしまうため、当然ながら抑止力の対象になる。

これを可能とする代表的存在として『Fate/staynight』及び『Fate/Zero』のアヴェンジャーが挙げられるが、本編中では受肉の確率が五分五分程度であったために抑止力が発動していなかったという(受肉が確定的になった時点で発動するとのこと)。

  • 根源への到達
全ての魔術師が目指す「根源」への到達は、抑止力が発現する対象となりうる。これは人間の手にしてはいけない力、無への回帰への要因であるため。
人間が生き、発展していくことは「完成することを目指す」行為だが、「根源」に到達すると本当に存在として完成してしまい、その時点で生きる意味が無くなってしまう。つまり、生物が本能で持っている「生きたい」という無意識下の欲求が、完成を拒んでもいるという矛盾である。

ただし、過去には「根源」に到達した、或いは意図せず「根源」と接触したにも関わらず抑止力に排除されていない例も存在するので、「根源」に到達すること自体は抑止力の対象ではなく、それを求める者の在り様で判断されているとも言われる。

  • 人理の破壊
物理法則が確定した現在の星の理でもある「人理」を破壊したり、大きくかき乱すことも抑止力の対象となる。

特に歴史が丸ごとひっくり返ってしまうような大幅な過去の改変を行うことは、人理の深刻な破壊につながるため、抑止力の対象になりうる。
ただ、歴史の総体に与える影響が殆ど無い微々たる改変については見逃されることもある模様。

ちなみに沙条愛歌は自らの想い人のために歴史を改変する気満々で大暴れしていたことで、当然ながら排除対象に入っていたのだが、彼女は遣わされた抑止力を尽く返り討ちにするという荒業で切り抜けてしまった。恐るべし…。結局、彼女を止めたのは別の要因であった。

Fate/GrandOrder』ではいきなり人理焼却という未曾有の危機が発生するが、「たまたま」居眠りしていたために難を逃れた人物と、その仲間たちによって、人理定礎の復元が行われていくことになる。

  • 神霊クラスの降臨
物理法則が確定した現代で神霊クラスの存在を降臨させることも人理の崩壊を招きかねない危険な事態であるため、抑止力の対象となる。
ただし、本来は神霊クラスの存在であっても、何らかの手段(人間に憑依する等)で霊基を「格落ち」させて弱体化した状態ならば顕現することは可能である。

帝都聖杯奇譚』ではキャスター の目論見で復活した『人造の神(ネオ・フューラー)』が神霊クラスであったため、直接抑止の守護者が介入する事態となった。

  • 地球上での「権能」の行使
神霊クラスの降臨同様、物理法則の確定した現代の世界で、それ以前の神代の時代の理であった神霊の力、すなわち理屈や過程をすっ飛ばして「そうだからそうなる」で事象変動レベルの結果をもたらす「権能」を行使することも抑止される。

なお、一部の宝具やスキルにも権能クラスの力を持つモノが存在する。一例を挙げるとギルガメッシュの「天地乖離す開闢の星」は権能に相当するモノらしく、地球上で本気の全力全開最大最高出力で行使すると世界に致命的なダメージを与えかねないため、抑止力による排除の対象になりかねないとのこと。
ちなみにランサーの「刺し穿つ死棘の槍」も「因果律逆転の呪い」という限定的ながら世界法則をひっくり返す性質上、権能一歩手前なんだとか。

固有結界は術者の心象風景という「異世界」で世界(のごく一部分)を塗りつぶす(破壊する)魔術であるため、発動中は抑止力による修正を受け続けることになる。
これによって固有結界の維持は莫大な魔力を要し、その上で短時間しか維持できない。

関連タグ

TYPE-MOON
Fateシリーズ 空の境界 月姫シリーズ
鋼の大地 月の珊瑚

pixivに投稿された作品 pixivで「抑止力(TYPE-MOON)」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 79780

コメント