曖昧さ回避
- pixiv上では現実に存在しない生き物を描いたイラストに付くタグを指す。
- ライトノベル『ノーゲーム・ノーライフ』に登場する種族。⇒幻想種(NGNL)
概要
TYPE-MOON世界における伝説や神話に登場する現実には存在しない、幻想に生きる生物達の事を指す用語。有り体に言えば、幻獣や亜人の事。
また、幻想種ではドラゴンなどがカテゴライズされる竜種が頂点に位置するとされている。ただし、ギリシャ神話のテュポーンや白鯨などが所属している神獣クラスはその竜種や英霊すらも上回る力を持つとされている。
魔獣ランクまでなら魔術師でも使役が可能とされる。サーヴァントによって宝具として召喚されたり、それそのものが英霊として登録されているパターンもある。
存在そのものが『神秘』である為、魔術を凌駕する存在。長く生きたものほど力を蓄える傾向にあり、特に千年ほど生きた聖獣クラスは魔法の域にある存在とされている。しかし、長く生きるという事はそれほど世界から遠ざかるという事に等しく、現在の世界で確認されているものは精々百年ぐらいのもの。幻獣クラス以上の存在は世界の裏側に肉体を捨てて、魂だけでシフトしている。捨てられた肉体は地下で化石燃料になっている。
ランク
『月姫』などの初期型月作品では「野獣」、「魔獣」、「幻獣」、「聖獣」とランク分けされていたが、『Fateシリーズ』が展開され始めると「魔獣」、「幻獣」、「神獣」というランク付けになった。
一方で、現在は同じTYPE-MOON作品であっても基本設定を同じくしながら月姫世界とFate世界という2つの系統に分かれていることや、月姫よりの世界であるとされる魔法使いの夜に登場した最後の金狼であるルゥ=ベオウルフが作中で『魔でもなく幻でもなく、聖なるものにも留まらない』と表記されていることから、月姫世界とFate世界とではそもそも幻想種のランク付けが異なるのではという考察も存在している。
いずれにせよFateシリーズでの最上位は神獣であり、月姫世界側の設定の開示や作品展開が相対的に少ないため、憶測の域は出ない。
生得領域
フリューガー曰く、現代の地上の幻想種のほとんどは、あくまで独自に進化を経ただけの、自然の生物として成立する姿がほとんどであるのに対して、神代やアルビオンの幻想種は、現実ではありえない形質を有しており、魔術と限りなく等質の生得領域を持っているという。
『亜麗(亜鈴)』が持つ『妖精領域』と似た名称であるが、関係性は不明。
代表的な幻想種の種類
竜(ドラゴン)、またはそれを模した存在。
幻想種は「魔獣」「幻獣」「神獣」の3つのランクがあるが、竜種はいずれのランクにも存在し、その中でも最優良種とされる。幻想種の頂点。
中でも「龍」は戦う必要のない存在とされ「竜」の上位であるとされる。
自然の触覚と呼ばれる存在で、人間には感知できないとされる。
人間の空想から生み出されたり、魔術師の使い魔としての妖精もまた別に存在する。
人間に知覚できるものは「精霊」と呼ばれ、局所的な空間に干渉する事で世界を思い通りの環境に変える「空想具現化」と呼ばれる能力を持つという。
巨大人型幻想種の総称。
人の形をしているが、人でも神でもないが、人でもあるもの。荒ぶる力を示すもの。恐るべき力の象徴ともいうべき存在。魔術で作られたスプリガンやゴーレムもこれにカテゴライズされる。また、ダビデはこれらの「巨人を倒す者」であるため、世界にある「巨人とされるもの」が集まってしまう。
ちなみに、我々が巨人と言えば、大抵神話に出てくるような、巨人種を指す。この巨人種は神秘を蓄えた強力な存在で、化石などが目撃される事が少ないレア中のレア。北欧に生息する巨人種は全環境に適応し、神々と並び立つ程の存在とされているが、本来は温暖な環境が向いている。レア中のレアである為か、人類最後のマスターが旅した7つの時代でも終ぞ目撃される事が無かったので、巨人のデータがない虚数潜航艇シャドウ・ボーダーでも接近を感知できなかった。
また、前述した通り、彼らも幻想種である為、ただの投石も神秘を纏った攻撃となる。
北欧異聞帯では『ヨトゥン種』、『ベルグリシ種』、『ムスペル種』の三種が確認されており、スカサハ=スカディにより仮面を着けられて制御されているが、『あらゆる熱を食う』という本能には逆らえず、熱を帯びているものは区別なく襲われる。
実は出自は型月世界の根幹に関わるある存在なのではないかと言われており、型月神話史を考察する上で外せない存在だとされる(インド神話や北欧神話など巨人の存在から始まる神話は多く、またギリシャ神話のギガースなど神々の敵対者として巨人が登場する神話もまた数多く存在する)。
日本の伝承に登場する角の生えた亜人。
世への恨みが形になってしまったモノ(物語の鬼)、人間が中央政権の迫害などが原因で変じてしまったモノ(化外の鬼)、最初からそのような形であったモノ(超常の鬼)の三種に分かれる。
幻想種として扱われるのは専ら3番目。現在は絶滅種である様子。
型月世界においては人間との混血が数多く確認されている他、『Fate/Grand Order』ではエネミーとして大鬼系などの鬼種が登場している。
西洋の伝承に伝えられる“森の人”。
ランクは魔獣だが、一族の長、最高位の血統である銀色の毛並みを持つ人狼は幻獣の域とされる。ルゥ=ベオウルフは最後の人狼とされ、蓄えた神秘は三千年クラス。
『FGO』ではエネミーとして登場する。またその他に豹頭のウェアジャガーというよく似た存在もいるが、人狼との関係は不明。
尚、よく似た姿のヤガは人狼ではないが、魔獣との合成体である為、幻想種に近い存在。ギリシャ異聞帯ではギリシャ語で狼男を意味する『リュカントロポス』が登場している。
幻想種一覧
ユニコーン。魂を食べるとされている霊験灼かな獣。
歌月十夜のセブンはこの精霊と少女の魂が融合した人造守護精霊。
- カリュドン
ギリシャ神話に伝えられる女神アルテミスが地上を罰するべく送り込んだ魔獣。幻獣に匹敵する霊格を持つ。
一見、猪のように見えるがそれは素体となる生物が猪だっただけ。つまり猪のような何か。
アタランテは宝具『神罰の野猪』としてこのカリュドンの皮を所持しており、被る事でアタランテ・オルタに変化する。
- クリチャーチ
ロシア異聞帯に棲息する魔獣。臆病だが、仲間を呼んで際限なく押し寄せてくる習性がある。比較的倒しやすい事から、ヤガ達の食料とされている。完全オリジナルの怪物と思われる。
グラフィックはムシュフシュの流用。
ニワトリと蛇を合わせたのようなモンスター。
『Fate/Grand Order』ではムシュフシュのコンパチキャラとして登場。
ギリシャ神話に登場する大蛇。
本来はガイアの息子でアポロンと対決した程の強力な存在なのだが、『神代巨神海洋アトランティス』においては野生の魔獣として島々に生息している。
ムシュフシュのグラを流用。
- ラズルシャーチ
『FGO』に登場するヤドカリに似た魔獣。
ロシア異聞帯に棲息する。汎人類史のヤドカリとの違いは体色が青く、殻が凍っているなどの違いがある。
『FGO』に登場する通常のヤドカリも幻想種かと思うほどにでかいのだが。
ケツァルコアトルの宝具『翼ある蛇』によって召喚される翼竜。
実在した翼竜そのものなのだが、遙かに強化されており、ランクは幻獣~神獣クラスとされている。
イギリス・スコットランド地方の伝説で登場する、上半身が馬で下半身が魚に似るという青ざめた怪物で、人の肉を食らう。
サーヴァントと戦える程の攻撃性と、ダイラタンシー流体を魔術的に成立させた防壁である魔の水膜を有する。
また有翼の飛翔形態である「水の鳥(ブーブリー)」へと変身する事ができる。
『FGO』においてエネミーとして登場する、紫色の体色をした四足歩行の獣。その名の通り、魂喰いをする物と思われる。完全オリジナルの怪物と思われる。グラフィックはウシュムガル、サラマーに流用。
『FGO』においてエネミーとして登場する上半身が女性で下半身が蛇になった幻想種。
元ネタはインド神話に登場する蛇神。上位種としてナーガラージャが存在する。ギリシャ神話に登場するラミアもグラフィックを流用して登場するが、大量に登場している事から原典のラミアではないものと思われる。
また、インド異聞帯では東洋の龍に似たタイプのマハーナーガという聖獣が登場する。恐らく元ネタはマホーラガ。
象ほどの巨体を誇る三首の地獄の番犬。
ハデスの加護を受けられる状態では神獣に匹敵するが、そうでない場合はサーヴァントと同クラスの強さになってしまう。『Fate/strange Fake』におけるアルケイデスの宝具『十二の栄光(キングス・オーダー)』の召喚対象とされており、かのディオメデスの妖馬やステュムパリデスの怪鳥もその召喚対象に入っているという。
ギリシャ異聞帯ではエキドナの生み出した魔獣として登場。サーヴァントが束になっても苦戦する程の強敵だが、姿形は汎人類史の物とは異なり、鎖で繋がれたミツ首の巨犬の頭が浮いた外見となっている。
- 飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)
イスカンダルの『神威の車輪』を牽引する二頭の牛。
ランクは神獣。キュプリオトの剣により呼び出される。
地面だけでなく、空までも自らの領域として駆け抜けることが可能で、踏みしめた跡にはどこであれゼウス神に由来した雷が迸る。『FGO』の概念礼装『幻想種』のイラストにも描かれている。
亜種特異点で確認された鳥のような幻想種。
元ネタはクトゥルフ神話に登場する生き物。ロシア異聞帯では幼体が『シャンシャン』として飼い慣らされて、汎人類史側をサポートしたが、いつの間にか消えている。が、何故か誰も気に止めていない。
インド異聞帯ではガルダのグラに流用されているが、インド神話におけるガルダは人と鳥を合わせたような幻獣として表されている。
尚、大量に出現している点やインド異聞帯の在り方が通常のインド神話と異なる事から、原典の個体とは似て非なる物と思われる。(原典のガルダは不死身であり、インドラも敵わないとされる程強い為。)
まあ、FGOのエネミーにはよくある事なので突っ込んだら負けだが。
- ジャヴォル・トローン
ロシアの異聞帯に棲息する魔獣。多頭の黒い大蛇。
体内にアルコールを生成する種。生成するのは蒸留酒ではなく、どちらかというと発酵酒のようなものと、どこか日本のヤマタノオロチを思わせる存在。
村一つ程度なら、平気で潰す凶悪な性質。選択肢次第では戦いを避けてストーリーを進めることができる。
恐らくオリジナルの怪物。後述のヒュドラのグラフィックを流用して登場している。
ヘラクレスが十二の難行で倒した神獣。人が生み出すあらゆる道具を無効化する特性を持つ。
ギルガメッシュ曰く人類の文明(人理)を拒絶する獣は時折現れるとされており、ウガルルムもその一体である模様。アルケイデスは同じく人理を否定する特性を持つ死徒を人型のネメアの獅子と例えている。
バイコーン。
『FGO』ではランサークラスのエネミーとして登場する他、ロシア異聞帯では絶滅してしまった馬の代わりを務める。
インド異聞帯ではウッチャイヒシュラヴァスのグラに流用されているが、インド神話におけるウッチャイヒシュラヴァスは多頭の馬として表されている。
尚、大量に出現している事から、原典の個体とは似て非なる物と思われる。太陽を牽引する馬がバンバン出てくる事自体、かなりの異常自体と言える。
ギリシャ神話における半人半馬の怪物。
イクシオンとヘラの形をした雲との間に生まれたとされ、性質は好色で乱暴とされる。ケイローンのように出自が異なる物もいる。
『FGO』では馬の顔に似た鉄仮面を被っており、剣を持っているものはアサシンクラス、弓矢を持ったものはアーチャークラスのエネミーとして登場する。
エジプトなどに伝承される人頭獅子体の神獣。
サーヴァントと戦闘力は互角で知能も高く、霊的な物を食すという。
大まかに生身のタイプとギザのスフィンクスを思わせる岩石タイプの二種に分かれる。
神獣スフィンクスを統率する王種は『スフィンクス・ウェヘ厶メスウト』と呼ばれ、オジマンディアスに使役される。
外見は顔が確認できず、体が宇宙のようになっているという不穏要素の塊。
ペガサス。神代の幻想種で、通常は魔獣ランク。
しかし、メドゥーサの使役する天馬は神代から存在しているものである為、幻獣の域に達している。守りは竜種に匹敵するとの事。
このペガサスにはクーリューサーオールという兄弟がいる。
- ティアマト十一の子供
ティアマト(Fate)を参照。
内、ウリディンムはイースウルヴル、ウガルはイースガルムとマンティコアのグラフィックに流用。
真性悪魔とは異なる「幻想種としての悪魔」。ヤギのツノにコウモリの翼という典型的な悪魔。『FGO』でエネミーとして登場した時のクラスは大抵キャスタークラス。
バーサーカーのジャック・ザ・リッパーはこれへの変身能力を得ている。
馬とグリフォンとの交配によって生まれる幻獣。
本来彼らが交配することはあり得ない為、あくまで言語上や哲学上の中だけに存在する、存在が不安定な本当の意味での幻獣だった。
アストルフォは宝具としてヒポグリフを使役している。
また、その不安定な性質から、真名開放する事で一瞬だけ世界の裏側に跳躍する事が出来る。
ギリシャ神話に登場する多頭蛇。
伝承通りの猛毒持ちで、その毒はサーヴァントに対しても効果がある。幻想種の中でも強力で、ヘラクレスのヒュドラ退治は十二の難行の功績にも数えられるほど。
『FGO』においても巨大エネミーとして登場する。『strange Fake』のプロトタイプにあたる『Fake/states night』では英霊の座にいるようだが、これは恐らく十二の難行に登場したヒュドラなので、FGOでエネミーとして登場しても矛盾は無い。
また、王の財宝には食用としてのヒュドラ肉があるが、当然の如く有毒。神代巨神海洋アトランティスにおいてはオリジンと呼称される個体が存在する。
日本を舞台とした亜種特異点ではグラフィックを流用しておろち名義で登場する。
肉のみならず、鎧やルーンすら食む猪。
場合によっては勇者や竜種でさえ不覚をとる程に強く、何の加護も持たない島を居るだけで沈める事も。
かつてアーサー王に駆逐されたトゥルッフ・トゥルウィスも魔猪に属する。『Fate/GrandOrder』でエネミーとして登場。
肩からヤギの頭が生え、尾が蛇になっている獅子。ギリシャ神話においてベルレフォーンに退治された。
『FGO』ではバーサーカークラスのエネミーとして登場。恐らくギリシャ神話の物とは別個体。体色が白いホワイトキメラというタイプも存在する。
グラフィックはドゥンに流用された。ドゥンはドゥルガーの乗騎として登場する虎またはライオンの事。無論、原典のドゥンはヤギと蛇は合体していない。
インド神話に登場する悪魔。
『カリ・ユガ』の終わりにカルキと最終決戦を行うとされているが、インド異聞帯にはとある事情から、これが大量に出現している。こちらでの姿は紫色のワニといった所。
- フギンとムニン
北欧の大神オーディンの使い魔たる二匹のカラス。
最高位の使い魔とされる神獣で、オーディン亡き後もスカディとカルデア陣営を導いていた。
日本の伝承における鵺の事。
『FGO』の2019年正月イベントにおいてエネミーとして登場するが、その姿は我々の知る鵺とは似ても似つかぬ猿の面を被った黒い怪物である。
グラフィックはのちにケガレガミに流用された。
イフリートの少女版。
『FGO』でエネミーとして登場。(メイン画像)
地中海世界における吸血鬼。肌の色素が少し薄い以外は人間とあまり変わらない外見をしている。
『Fate/Labyrinth』に登場した『ヴォルフガング・ファウストゥス』がこれに該当。
なお、幻想種としての吸血鬼なので死徒とは異なる。
- 兎型の幻想種
アニメ『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』に登場。
グルドア・ダヴェナントが使役する、木星の因子を持った幻想種で体中に電気を纏っている。
グルドアの工房で多数飼育されており、工房に近づいた一般人や工房周辺の電気を食らっていた。
この事が世間では時計塔周辺の異常な電力消費量と、ドルイドストリート連続殺人事件として噂になっており、神秘の秘匿に違反するとしてグルドアの所業が明るみに出てしまった。
電気鼠ではない。
アニメ『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』に登場。
「雷の化身」とも呼ばれる四つ辻に現れる黒い獣。それゆえにジグザグとした軌道でしか走れない。
複数体が合体して巨大化する事も出来る。
その正体はマーベリー工房に施された魔術により、殺された者達が月と星の配置が冥府と大地の力を高まる日に変貌した人工妖精だった。
日本の昔話に登場する三上山に棲んでいると云われる巨大な百足の魔物。
幻想種最強と謳われる竜種を脅かした事から強さは並みの物の怪の比ではない。後に俵藤太に退治された。
バックベアードを思わせる一つ目の魔物。
空中に浮遊しており、目から閃光やビームを撃ち出して攻撃してくる。食べられるらしい。
名前はゲイズ(睨むもの)に由来し、型月作品以外では風来のシレンなどに登場する。
ギリシャ神話に登場する渦潮を擬人化した怪物で、ポセイドンとガイアの娘で神話では一切倒されることのない強大な怪物とされているが、神代巨神海洋アトランティスでは海魔のグラフィックを流用した雑魚エネミーとして登場。
タコとして登場したのは近年の創作の影響だと思われる。
ギリシャ神話における怪物たちの母親。
ギリシャ異聞帯においては怪物たちの生産工場として機能していて、その様はまるでティアマトを思わせる。
大小に限らずギリシャ神話に伝わる怪物を次々と生み出す。生み出される怪物は体の一部が金属質になっており、なんらかのテオス・クリロノミアが処置されているものと思われる。
- コルキスの竜
竜種。
メディアが「金羊の皮」を使用できた場合、召喚できるとされる竜。
しかし、竜種としては最弱から中堅程度の存在。ギリシャ神話においてはコルキスで金羊の皮を守る竜だという。
セイバーの内に眠る「竜の因子」の象徴。彼女とパスを繋いだ衛宮士郎の夢の中に現れた。
一口で士郎を飲み込めるほどに大きいが、実在したかどうかについては謎。ウェールズの伝承に登場する赤い竜がモデル。概念礼装『竜種』に描かれた竜はこれがモデル。
北欧神話やドイツの伝承にある邪悪な竜。またはそれになってしまうという現象の名称。
シグルドやジークフリートが退治したとされるが、それが同一の存在かについては明らかにされていない。
『FGO』ではフランスに召喚された。知能や戦闘力は高く、作中では度々竜種の強さの比較に上がるほど。
また、Fateシリーズでは数多くの人物が悪竜現象を発現している。
フランスの伝承に登場するリヴァイアサンの子孫たる竜。
亀と竜を合わせたかのような外見をしており、水陸両用、おまけに手足を引っ込めて回転する事で飛行する事も出来る。
生前はセーヌ川に潜んでは人々に暴虐を働いた為にマルタに懲らしめられ、以降は彼女について行く事になった。宝具発動の際に呼び出されては爆破される苦労人気質。
- 名もなき火竜
ベオウルフとその臣下が生前退治したとされるドラゴン。
火を吐き、空を飛び、毒を持つなど今日のドラゴンの原典と言える特徴を合わせ持つ。
竜種の中でも戦闘力は格段に高く、一国を焦土に変えるほど。
- 白竜
東洋の竜種。玄奘三蔵の乗騎たる白馬。
元の姿は白い龍で、西海竜王の息子。あらゆる水を操るに等しい竜王の血を引き継いでいる為、人知を超えた力を秘める。
- 槍の竜インウィディア/アワリティア
ネロ祭及びセイバー・ブライドの幕間の物語に登場するドラゴン。「七つの丘の一冠」とされる存在で、命名法則はラテン語の七つの大罪から(前者は嫉妬、後者は強欲)。
- エルダードラゴン
ギルガメッシュの幕間の物語に登場するドラゴン。
霞んだ黄金の鱗を持ち、地下迷宮に工房を作っていた。竜言語でのゴーレム作成能力を持つ。
言動はどこかコミカルだが、ファヴニールを超える実力を持つ。
卑王と渾名されるブリテン王の一人。戦乱の最中にサクソン人を招いて統一を目指し、混乱を加速させた。もとは人間だったが白き竜の血を飲んでブリテン島の意思と同化、魔竜と化した。
ブリテンを守護するために人間を滅ぼそうと企む。「約束された勝利の剣」と「転輪する勝利の剣」といった聖剣の光を喰らって尚、ガウェインを一撃の元に地に伏し、アーサー王とガウェインを除く遊軍を全滅に追いやる。
最後はロンゴミニアドでトドメを刺された。
- お竜
お竜さん参照。
- ワイバーン
最下級の竜種。ドラゴンから次々に生み出される。
火を吐くと言った攻撃はせずに、翼で突風を巻き起こしたり、噛みつきや爪で引き裂くと言った物理的な攻撃が主となる。『FGO』ではライダークラスのエネミーとして出現する事が多い。
唐揚げにして食べる事も出来るという。