ネタバレ注意
プロフィール
※ このプロフィールは本百科の推測であり公式によるものではないため注意。
概要
『Fate/EXTRA Last Encore』に登場するライダークラスのサーヴァント。
アニメ版には登場しなかったものの、存在は示唆されており、ドラマCD『あまりものの聖杯戦争』にて登場している。
月の聖杯戦争が崩壊した停滞の数百年後、第一階層で宝具を全て解放し、尼里を捕食して一体化。
デミ・サーヴァント化した遠坂リンと互角の勝負を繰り広げるも敗北した。
騎手が召喚されるライダークラスでありながら、本来騎乗される側である獣の方だけが召喚されているという前代未聞のパターンとなっている(『FGO』ではエネミーのワイバーン等がライダークラスとなることが多い)。
真名
破壊の杖を意味するヴァナルガンド。北欧神話に登場する『フェンリル』その物。
北欧神話のトリックスターとも言うべきロキと女巨人アングルボザとの間に生まれた巨狼。
いずれ神々に害を為す存在と予言された為に、魔術で作られた3つの拘束で捕らえられたが、北欧神話における最終戦争ラグナロクにおいて自由の身となり、オーディンを喰らったと伝えられる。
人物
体長2メートルもあろうかというほどの巨大な狼の姿をしており、ミサオと話す描写も無かった(狼であることに加え、その性質ゆえに意思疎通は無理と考えるのが自然か)。
ムーンセルや戦いの行く末にも一切興味がなかったようで、『天輪聖王』の影響によって、マスターやサーヴァントたちが困惑に見舞われていた中でも一切動じていなかった。
能力
元が神霊に等しいため、対象を凍らせる氷の権能を有している。
加えてサーヴァントの魂を喰らえる『魂食い(ソウルイーター)』であり、捕食したサーヴァントを自らの血肉とし、霊基が強化されていく特殊能力を有している。作中では北欧神話でオーディンを食らったようにランサーのサーヴァントを食らっていたことが判明している。
しかし成長して強くなっていく度にマスターから令呪を奪い、完全に制御ができなくなるとマスターをも捕食する。そのため勝つためには強化をしたいが、宝具の開放を含めた強化をしすぎるとマスターの死へのカウントダウンが進む事を意味する。もはやこれってライダーの皮を被ったバーサーカーなのでは……
宝具
3つの鎖(仮称)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
Ⅰ『レージング』:最初にヴァナルガンドを拘束した鉄鎖。
Ⅱ『ドローミ』:レージングの2倍の強さを持つ鉄鎖。
Ⅲ『スレイプニール』:ドワーフに作らせた魔法の紐。北欧神話におけるオーディンの愛馬の名前を冠する。原典では『グレイプニール』の名前で登場する。
フェンリルを拘束したという3種の枷が反映されたもので、一切持ち主の強化をせず、その力と意思の制限だけを強制的に行うという、宝具としても異例の存在。
鎖が解放されていく度に霊基が強化されていく。だが一種の制御装置となっている為、三つの鎖がなくなるや否や、魔狼はマスターに襲い掛かる。
人間関係
生前
北欧神話における最高神。最期はフェンリルに捕食されて死亡した。
オーディンの息子でトールに並ぶ実力を誇る半神。フェンリルに勝利して、ラグナロクを生き残ったとされる。倒し方については諸説あり、フェンリルの顎を靴で踏みつけてそのまま引き千切ったと言う説や心臓に槍(または剣)を刺して殺したという説がある。
北欧神話の戦神。フェンリルを騙してグレイプニールに縛り付けた張本人。これに怒ったフェンリルはテュールの腕を噛み切り、テュールは隻腕となってしまった。
父親である北欧神話の神。彼がアングルボザとの間にもうけた子はフェンリルの他に原典ではミドガルズオルムやヘルなどがいる。また、彼が雌馬に化けた時に生まれたスレイプニルはフェンリルの異母兄弟とも言える存在である。
Fate/EXTRA Last encore
契約したマスター。彼女に対して特に情や感慨は無かった模様。
月の聖杯戦争においてヴァナルガンドにトドメを刺したクー・フーリンのデミ・サーヴァント。また、『刺し穿つ死棘の槍』はオーディンの『大神宣言』が原典とされる。
皮肉にもヴァナルガンドはここでもオーディンの関係者によって討たれる事となってしまった。また、プロト版のランサーは獣殺しのスキルを持っている為、やはり相性が悪い。
Fate/Grand Order
北欧異聞帯の歴史ではオーディンを殺すよりも先に彼に敗北し、逆に取り込まれて自身の権能を奪われる最期を遂げた。
その結果異聞帯のスルトは氷を操る力をも手に入れ、半身が氷の結晶体となった氷焔の巨人王へと成長し、星の未来を奪いつくす程の災厄と化した。
ちなみにフェンリルという名前が初めて登場したのは『FGO』が初。
同じく巨大な狼のサーヴァントで、彼の真名候補に挙げられていた。
なお、こちらは騎手ごと召喚されているのでライダークラスでも一応違和感はない(実際、登場初期はライダーであった)。
同じく特殊条件下で令呪を自動的に消費するサーヴァント。こちらは彼女の前で嘘をつく事で消費されてしまう。
本来騎乗される側である獣繋がり。
ただし、此方は生前は神獣や幻獣の類いではなくただの馬であった。
なお、こっちは創作だと超強化される事に定評がある。
その他
同じく狼の頭を持つ北欧神話のライダー。
尤も、こちらはオーディンのルーンによる後天的なものだが。
余談
近年では『オークやゴブリンよりは強いがドラゴンには劣る程度の強さしかないデカい犬』みたいな扱いが多いヴァナルガンドだったがFateシリーズでは原典からの登場なので凄まじい強さとなっている事に驚いた人も多い。
というか原典の時点で魔王の長子というオンリーワンな立場なのだが…。
裏を返せば日本で召喚すると知名度補正により能力は下がるがマスターに忠実なサーヴァントになると思われる。
関連イラスト
イラストは狂乱の騎士の変身として描かれた物。
一応、彼の宝具で他者に変身する事ができるので不可能ではないのかもしれない(バーサーカーの状態では基本不可能であるが、令呪を使えば可能と思われる)。