例えば…それは‘夢想’からの復讐
悪鬼羅刹の七騎が嘲笑う
――見よ、血染めの月が太陽を食い尽くす
立ち向かうは魑魅魍魎、悪鬼羅刹
否、七騎の英霊剣豪
参りましょう、屍山血河の仕合舞台
概要
特異点番号 | 亜種特異点Ⅲ → 亜種平行世界 |
---|---|
時代 | 寛永十六年(A.D. 1639) |
人理定礎値 | 不定 |
場所 | 下総国 |
キーキャラクター | 空の剣豪 |
事前告知キャラクター | 天眼の剣士 |
章クリア報酬 | なし |
テーマ曲 | 『一刀繚乱』六花 |
シナリオ担当 | 非公開 |
2017年10月14日に配信された1.5部第三のシナリオ。
ストーリー
かつて微小特異点で出会った不可思議な存在である女性の宮本武蔵。
剪定事象… 特殊な世界移動を繰り返す存在…
謎多き彼女から推測される不確定な要素は後を絶たない。
片や剣豪と呼ばれ人類史に名を遺す、男性として存在した宮本武蔵。
同一の名を持ちながら別たれた存在に意味はあるのか───
再び訪れた武蔵との再会を機に、新たな物語の幕が開ける。
「英霊剣豪七番勝負」ここに開幕。
ゲームにおいて
第1.5部「Fate/Grand Order - Epic of Remnant」3番目のシナリオ。
お正月に実装された宮本武蔵が中心の章で、“亜種平行世界”となっているように、本来の歴史とは違い土気城が第二の江戸と呼ばれる世界を舞台に、周囲を騒がす魑魅魍魎とそれを率いる英霊剣豪達と戦っていく。
また、PVにおいては「エンピレオ」「インフェルノ」等、キリスト教における死後世界に関する単語が登場している。これらの内容から海外のサーヴァントも想定されていたが、実際は黒幕の来歴に由来するもので、参戦するサーヴァントは例外を除いて全員日本人。
PVにおけるキーワードは「夢想からの復讐」「英霊剣豪七騎」「無と無限」「美しき獣は嗤う」「剣禅一如」「狂瀾怒濤」「一切鏖殺」「埋め込まれた宿業」「天眼の剣士」「五芒星」「インフェルノ」「プルガトリオ」「エンピレオ」。
絆ポイント増加の対象はセイバー、アーチャー、ランサークラス(いわゆる三騎士クラス)のサーヴァント。
登場人物
サーヴァント
英霊剣豪
ランサー・プルガトリオ | セイバー・エンピレオ | アーチャー・インフェルノ |
---|---|---|
CV:??? | CV:??? | CV:金元寿子 |
アサシン・パライソ | キャスター・リンボ | ライダー・黒縄地獄 |
CV:佐倉綾音 | CV:森川智之 | CV:戸松遥 |
バーサーカー・衆合地獄 | 妖術師 | |
CV:悠木碧 | CV:内山昂輝 | |
その他キャラクター
各節
節 | サブタイトル |
---|---|
1 | プルガトリオ(序) |
2 | プルガトリオ(破) |
3 | プルガトリオ(急) |
4 | インフェルノ(序) |
5 | インフェルノ(破) |
6 | インフェルノ(急) |
7 | パライソ(序) |
8 | パライソ(破) |
9 | パライソ(急) |
10 | 黒縄衆合地獄(序) |
11 | 黒縄衆合地獄(破) |
12 | 黒縄衆合地獄(急) |
13 | 屍山血河舞台・厭離穢土(序) |
14 | 屍山血河舞台・厭離穢土(破) |
15 | 屍山血河舞台・厭離穢土(急) |
16 | 天元の花、またいつの日か |
コミカライズ版
webサイト・アプリ「マガジンポケット」にて2019年1月29日から配信開始。毎月1~2回を目途に不定期で更新される。既刊は4巻。
作画担当は、渡れい。
主人公の性別は女性で、本作ではシャドウサーヴァントを呼び出して戦う。
2021年以降掲載ペースが落ちているが、これは作者がFateシリーズの別作品に携わっていたためである。
コミカライズ版の詳細はこちら→英霊剣豪七番勝負
難易度について
特殊演出が入る要所のボス戦では、サポーターにはゲストサーヴァントの武蔵しか選択できず、しかも前線メンバーに加えなければならないという制限があるため、主戦力をフレンドに頼るマスターは縛りプレイじみた厳しい戦いを強いられる。
加えて、敵にかかっている永続バフや行動ロジックがいずれも戦術を崩すレベルで悪辣なものばかりであるため、このステージの総合難易度はイベントのチャレンジクエストかそれ以上に突出して高い魔境といえる。
クラス相性の関係上、武蔵が置物になってしまうことも多いため、プレイヤーからは「シナリオで1番の強敵は武蔵」「せめて固有補正があれば」と嘆かれる羽目になっている。なおメモリアルクエストでもこの仕様はそのままである。
4周年以降は味方を強制的に退場させられる軍師により、武蔵を生け贄にするド外道戦法でこの問題を解決しようとするマスターも現れ始めた(いざ尋常に掎角一陣)。
後の2部2章や2部4章では「強力な強化措置が付与される」という形でサポート強制参加の問題は一部解決されている。
加えて現在はアップデートで、全章のNPCに専用の概念礼装(自身のNP獲得量50%アップ+NP50%チャージ状態でバトル開始)を装備させる措置も入ったため、配信当初よりは楽になっているだろう。
リンボの存在や発言、宮本武蔵の事情や剪定事象の踏み込んだ説明など、2部との関連性がもっとも強くうかがわれる章となっており、ホームズはこの亜種並行世界を「小規模な異聞帯」と称している。
しかし突破難易度は2部を基準に比較した場合でも3章までのステージを余裕で圧倒しているため、強化クエストや幕間の物語の解放が目的でない限りは無理は禁物である。
余談
副題の「英霊剣豪七番勝負」は津本陽の小説『柳生十兵衛七番勝負』が元ネタと思われるが、元々「番勝負」とは「何回対局して決するか」という将棋用語であり、最終的に勝ち数の多い方を勝者とするため、一番・三番・五番・七番と奇数回になっており、他のスポーツや格闘技物や剣豪小説のタイトルでも転用されている。
また、奈須きのこ氏が大きな影響を受けたという、山田風太郎氏の伝奇小説『魔界転生』へのオマージュが随所にちりばめられており、同作への愛情と敬意が感じられる内容となっている。
それも小説ばかりではなく、クライマックスのシチュエーションなどには深作欣二氏による実写映画版への、黒幕の目的やキーワードには石川賢氏によるコミカライズ版へのオマージュが見て取れる。
もともと、『魔界転生』を読んだ学生時代の奈須が「山田先生が『日本の剣豪を江戸時代によみがえらせた』なら、自分は『世界の英雄を現代によみがえらせる』んだ!」と書いた小説がFateシリーズの源流となっており、それほど同作と奈須氏ならびにFateとの関係は深い。1.5部のシナリオ担当は非公開であるため、本シナリオが奈須氏本人の執筆かどうかは不明だが、もし氏によるものであれば、さぞかしやりたかったネタなのだろうと思われる。
なお、「英霊剣豪七番勝負!」に始まる掛け声のナレーションは内田直哉氏が担当している。
この章をクリアすると「一切完勝」の文字が出てくる。
9周年から制定された配信ガイドラインでは当初から解禁されている。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
Fate/GrandOrder Epic of Remnant 英霊剣豪七番勝負
徳川廻天迷宮大奥:同じく江戸時代の日本を舞台にしたシナリオ。
見参!ラスベガス御前試合〜水着剣豪七色勝負!:本章をセルフパロディした2019年水着イベント。タイトルはもちろん、特殊演出が入る所まで踏襲されている。もちろん、本章のメインキャラである宮本武蔵も水着姿で登場するが、このイベントのメインキャラ(配布キャラ)は別のサーヴァントであり、彼女はガチャ限定のキャラとなっている。
不可逆廃棄孔イド:共通点が多いため劇中で度々追及される。
前後のストーリー
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