概要
人間の体に大蛇の頭、或いは頭に蛇、龍の冠を戴いた人間の姿として現される音楽を司る蛇の精霊。
足が無く移動する際は腹を使うため地龍の一種ともされており、ナーガがコブラを神格化したものであるのに対して、マホーラガはニシキヘビなどを神格化したものとされる。
後に仏教に取り入られ「摩睺羅伽(あるいは摩睺羅)」と呼ばれるようになり、緊那羅と同じく帝釈天の眷属にして八部衆の一部とされるようになったという。十二神将にも数えられ、其方では「摩虎羅大将」と呼ばれる。対応する干支はニシキヘビの精霊だから巳だろうと思いきや、申となっており、猿頭の武人として描写されることがある(本家インド神話ではハヌマーンが猿神である。)。