概要
人の頭を持つ蛇神。「宇賀神王」とも。名前は宇迦之御魂神(ウカノミタマ)に由来するとも、サンスクリット語で財産を意味する「ウガヤ」とも言われている。
このほか保食神(ウケモチ)を語源とする説もあるが、信仰においては仏教の天部の神、弁財天と習合している。
鳥居とともに宇賀神を頭に乗せた弁財天は「宇賀弁財天」と呼ばれている。
その像は女性や老年の男性の頭を持つ姿で描写される。宇賀神は弁財天そのものとして扱われる事もある、東京都にある七福神ゆかりの寺社「小石川七福神」の徳雲寺では男女双方の宇賀神が弁財天として祀られている。
経典
日本における弁才天信仰において宇賀神の占める位置は広く、鎌倉時代に日本で成立した弁才天にまつわる経典(偽経)には宇賀神の名を冠していたり、言及している。
これらは弁財天経、弁財天五部経と総称されている。
- 仏説最勝護国宇賀耶頓得如意宝珠陀羅尼経
- 仏説即身貧転福得円満宇賀神将菩薩白蛇示現三日成就経
- 仏説宇賀神王福得円満陀羅尼経
- 仏説大宇賀神功徳弁才天経
- 大弁才天女秘密陀羅尼経
苗字として
苗字としても用いられており、フィクションにも宇賀神姓をもつキャラクターがいる。
- 宇賀神剣:『オメルタ~沈黙の掟~』の登場人物。
- 宇賀神みよ:『ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story』の登場人物。