解説
海を見れば海の幸、山を見れば山の幸、野を見れば野の幸を、口から吐き出すことが出来る能力を持つ。
だが、月読尊(ツクヨミ)にこれをしてもてなしたところ、汚らわしいと言われ切り捨てられてしまう。
その後天熊人が生死の確認に来たが、やはりウケモチは死んでいた。
しかし、ウケモチの死体からは牛馬、蚕、五穀等が生まれており、これを回収してアマテラスに献上したところ、人々が生きていくのに必要な糧だと喜んだという。
その功績より稲荷正一位の位を授けられ、食物の神となり、狐を遣いとすることを認められた。お稲荷さんを奉る神社で狐の像があるのはそのため。
女陰から麦や大豆、小豆が生まれたことから女神とされる。
頭から馬を出したことから馬の神ともされる。