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概要

妖精とは星の触覚で人類の有無に寄らない、神秘側の存在。

精霊や神霊と同一のルーツを持つ。


人間とは価値基準が異なり、妖精は妖精であるだけで危険だと、生前に妖精と関わったことがあるトリスタンフィンは警戒している。

事実、妖精と直接的に関わったことで、神秘的な大きな変調をきたす事例もあり、玄霧皐月ドクター・ハートレスはそれにあたる。


また、真祖であるアルクェイド・ブリュンスタッドにとっては、星の内海で亜鈴の妖精六翅によって鍛造された聖剣である『約束された勝利の剣』は親戚のようなものにあたる。

その他にも、彼女の親戚のような存在である人狼の里に発生した“星の雫”ことルゥ=ベオウルフもまた精霊に近いとされるなど、妖精由来の神秘に近い生物はTYPE-MOON作品全般で重要な立ち位置で登場することがある。


Fate/Grand Order』2部6章「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」では妖精達の世界が舞台となるが、そちらは歴史の分岐により種の在り方や性質自体が変異した異例な為、本記事では汎人類史の妖精を主体として記載している。


種類

純正の妖精とは、人間の文明とは関係なく惑星の内側、星の内海に発生するものであり、星の触覚とされる。


空の境界』の蒼崎橙子によると、妖精は幻想種の一種で、悪魔などと違ってモノの思念が集まってカタチを成した実像幻想ではなく、れっきとした生物の系統樹に連なるものであり、生物学的に生存が不可能な身体構造はしていないという。

フィクションで伝えられる小さな小人といういかにもわかりやすい姿の妖精というのは、最初からそういう形で作られた使い魔か、悪意をもって擬態しているかのいずれか2パターンらしい。が、そういった人間の想像図を外殻にして生まれる妖精も稀に存在するとされる。


しかし、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』では、妖精は本当にいるのかというグレイの質問に対し、ロード・エルメロイⅡ世が「いわゆる幻想種や、魔術師の使い魔にも似たものはいるがね。真の意味での妖精は、いまだ我々にも全貌を把握できぬ神秘だ。ある意味では神代の魔術以上の謎かもしれない」と答えており、現在の設定では幻想種の妖精も純正の妖精ではない模様。


オベロンによると、「神の格から落ちたもの」、「人間や動物の怨念、魂の削り滓が集まったもの」、「行き場のない想念が人間の噂話をカラにして新生したもの」といったものは人間社会があるからこそ発生した妖精で、純正ではないという。

ケルト神話の神々は伝承において、妖精に零落したという伝承が残っているが、型月世界でもそうなのかは不明。一応フィン・マックールが退治した邪悪な妖精アレーンは零落した神霊とされている。


妖精と精霊の違い

空の境界』の用語集によると、本来、妖精とは自然の触覚として捉えられる概念で、人に知覚できるものではなく、本物の妖精は人間にも知覚できるほどの規模になると精霊と呼ばれるとされていた。

しかし、『FGO』以降、精霊・神霊クラスの力を持つ妖精が登場する等、この設定と明らかに矛盾した描写が見られ、『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』にてランスロットの口から新たな精霊と妖精の違いが述べられた。


ランスロットによると、良くも悪くも妖精には人間的な知性があるため、魔力の残り香には一定の指向性があり、魔術、神秘のカタチになりやすい(例に挙げるなら『入った者を惑わす』『入った者の記憶を奪う』『入った者のカタチを変える』等)。

妖精はただ生存しているだけで我々の言う『神秘』を行うため、妖精に魔術師がいないのは、そもそも『魔術』という学問が必要ないからだという。


一方、精霊は超自然的なものであり、悪意も善意もない。どれほど凄まじい魔力量であろうと、それはただそこにあるもの。それを利己的に使う者がいないかぎり妖精たちのような悪ふざけは起きないとのこと。


大父・大母

魔術世界では、星の内海に生まれた妖精を『大父』あるいは『大母』と呼ぶ。

自然を擬人化した神と同じくらいの規模だが、神とちがって人間に『法』は布かない。


純粋な超存在であるこの階位の妖精が何かの間違い、あるいは星から使命を受けて地表に出た者(「”自分の意思”を持ってしまったもの」とも)を汎人類史では亜麗異聞帯では『亜鈴』)と呼び、精霊や真祖が該当する。


アーサー王に聖剣を貸し与えた妖精も『大母』に属する妖精で、汎人類史のモルガンもこの『大母』の権能を受け継いでいるとされる。


妖精郷

妖精達の世界。この惑星が眠(み)る夢、固有結界のようなもの。


フィン・マックール曰く、妖精達はそれぞれ独自の世界観を持ち、その異界常識(アストラリティ)に人間を招き寄せる。

その世界では人間は歳を取らず、しかし現実に戻った時、夢の代償を一気に支払うことになる。

ちなみに、『TYPE-MOON』世界におけるケルト神話常若の国(ティル・ナ・ノーグは妖精も棲める土地であって、異界ではないとのこと。


能力

妖精眼(グラムサイト)

ヒトが持つ魔眼ではなく、妖精が生まれつき持つ『世界を切り替える』視界。

高位の妖精が持つ妖精眼は、あらゆる嘘を見抜き、真実を映す眼と言われている。

妖精にとっては善意も悪意も同じくくりなので特に意味のない異能だが、善悪の違いに惑う人間がこの眼を持つとろくなことにならない。


そういう生態を持つ妖精にとって、人類の文明と心の発展により悪意と欲望を伴って複雑になっていく人類の内面はとても視られたものではなく、神秘の衰退に際して次第に星の内海へと隠れていった。


上記にあるように人間でも妖精眼を保有しているものがおり、ノーマ・グッドフェローウィルズ・ペラム・コドリントンが該当する。

前者は生まれつき、後者は後天的に移植したもの。ノーマは常時、ウィルズは妖精眼が発動時のみ瞳の色が紫である。


東洋の『浄眼』に近いものとされる。


神代紋様

妖精達の魔術回路。


妖精領域

『大父』・『大母』クラスの妖精が”自分の意思”を持ってしまったものである『亜麗(亜鈴)』が持つ、自らの真理(その妖精の本質)によって世界を作り変えてしまう特性。

力ある妖精たちの持つ大神秘。


神代やアルビオンに棲む幻想種が持つ『生得領域』と似た名称だが、同類のものであるかは不明。


伝承防御

「ある決まりに添った攻撃でなければ通らない」防御。

『概念防御』をより限定条件にしたもの。


現実、人理に寄り添わない絶界。妖精たちが持つとされる空想を具現化した心象世界

現代では、魔女の遺産(プロイキッシャー)だけが持つとされる神秘の中の神秘。


なお、妖精やプロイキッシャー以外でも伝承防御を持つ者は存在する(ヴリトラ等)。


該当個体

TVアニメ版「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」に登場。

ウィルズの父の魔術工房に度々姿を現す。


  • ロブ(メイン画像最左)、ワグ(同左から2番目)

「妖精円卓領域」に登場。

実は汎人類史から漂流してきた者であり、名無しの森で記憶を失ったマシュに“アニス”と名付け、共にシェフィールドまで旅をした。

詳細はこちらも参照。


世界で最も有名な妖精として、英霊にまで昇華した稀有な存在。没落した現在では、ガイアの抑止力として顕現する事が主な模様。


糸紡ぎの妖精として知られる小人。

比較的人間の価値観を尊重している、別ベクトルで稀有なタイプ。


妖精に仕え、自身も同じ存在に昇華した男装の女騎士。…の二代目。


余談

人間との交配が可能とかどうかは定かではないが、フィン・マックールの妻サーバは妖精であり、彼女との間に子を儲けたと言う伝承が残っており、少なくとも汎人類史では可能なのだろう。


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TYPE-MOON Fateシリーズ 空の境界

幻想種 妖精 月姫 魔法使いの夜


外部リンク

TYPE-MOON wiki

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