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概要

Fate/Grand Order第2部6章『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』に登場する妖精。


かつて牙の氏族による執拗な殲滅を受け、現在は彼女一人しか残っていないとされる翅の氏族の長。流行と娯楽の街グロスターを統べている。


性格はBB、姿はそのエゴの一つであるカズラドロップになんと瓜二つであり、彼女を知る主人公と初見のユーザー達を驚かせた。登場時流れるBGMもBBのテーマそのもの。


彼女の領域であるグロスターでは、暴力を禁じる法を敷き、全ての存在が強制的に鍛えた強さを振るえないルールで徹底させており、古参の妖精であるハベトロットからは『ゲームマスター』と呼ばれている。

その性質はマテリアル本でカズラドロップの特質として語られる「世界が憎いから周りを弱くする」というものと非常に酷似している。


どちらかというと人間という存在を良くは思っていないようで、必要以上に近づこうとはしない。「外の世界からやってきた人間」として主人公を見たときは「まっとうな色」と評価はしていたが、これはベリル・ガットに対する印象がすこぶる悪かったためでもある(主人公がベリルのような人柄だったら怒りのあまり人間を皆殺しにしていたとのこと)。


愛らしい容貌と振る舞いに反し、その根底にはある目的を秘めて暗躍している。


能力

TYPE-MOON世界の妖精の固有能力「妖精領域」による結界展開。これによりブリテン異聞帯は「少し道を歩けばルールの違う世界に出る」という状況になっている。

特に彼女のそれは、ほかの氏族の長と比しても驚異的な拘束力を発揮する。


効果範囲はグロスターの町全て及び、あらゆる存在の力をその個体が持つ始点レベルまで徹底的に弱体化させることができる

強いものは弱く 弱いものはより弱く

さらに効果範囲を絞ることで、対象のサイズさえ縮小させて同然にしてしまう

100人であろうと1,000人であろうと、その規模に収まるなら問答無用で弱体&矮小化させる文字通りのチート


なお、このルールはムリアンのブームによって定期的に変えることができる。このレベルの反則的ルールの内容を多少の制限はあれ自由に決めて強制できるというのは「ゲームマスター」の異名に相応しいと言える。


いかなる来客もムリアンに従うしかない状況を作り出せるため、応用すれば敵対者を嵌める絶対的なトラップにすることも可能。もちろんそれには相手を自陣奥深くまで囲い込むだけの事前準備と交渉術が必要になるが、ことムリアンはグロスターの統治者として長らくその籍を置くだけに、権謀術数や腹芸は慣れたものである。


また、その妖精領域の強さは大厄災クラスのモースの大群さえ寄せ付けない。


関連イラスト

ムリアンムリアン翅の氏族 ムリアンムリアン

センシティブな作品ふたりぼっちムリアンムリアン



関連人物

コヤンスカヤ

カルデアがグロスターに到着していた時には既に契約を交わしていた“”。

彼女の妖精らしからぬ知性と理性を高く評価する一方、その悲願については快く思っていない。

それでも一定の信頼関係は築いていたらしい。


余談

能力や性格、容姿など明らかにカズラドロップとBBをモチーフとしたキャラクターだが、彼女はあくまで「ムリアン」である。

これについては、カズラドロップの構成要素の一つが妖精ムリアンであったからと竹箒日記で新たに明かされ、妖精版として逆説的にデザインしたとの事である。


関連タグ

Fate/GrandOrder 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ

BB(Fate) カズラドロップ

妖精 ニーハイブーツ


ゴーストリックの妖精(遊戯王OCG):カップやきそば現象













































これより先、ネタバレ注意!!





























彼女の真の目的は、ズバリ「牙の氏族への復讐」。その容姿に違わず、牙の氏族によって翅の氏族が自分を除いて全滅させられたことを根に持っており、長い時間をかけて彼らを一網打尽にする策を講じていた。なので『予言の子』への関心はハナからないに等しく、自分の目的を果たすための手っ取り早い手段としか見ていなかった。

またついでに「妖精國の支配」という野望も抱いていた様子だが、これは単にカルデアと敵対している友人(コヤンスカヤ)に加担するための副産物に近い。


後編終盤にて氏族長のウッドワスが敗れ、がら空き同然のオックスフォードが円卓軍によって陥落したタイミングで、ムリアンは自分も『予言の子』側に参戦する口実をつけ、その傭兵として住民である行き場のない牙の氏族全員を無傷で引き渡すよう交渉。首尾良くグロスターに全員を集めると、予め用意していた箱庭に誘導・幽閉し、妖精領域によって矮小化・弱体化した彼らを、あたかも害虫を潰すかのように滅ぼした。

1000年越しの


だが、これは6氏族の中で最も強く、またモースに対抗可能な戦力が永遠に失われたことを意味し、いずれブリテン異聞帯を襲うだろうに対する手の一つを自ら消し去る形になってしまった。


また復讐心に紛れて自身も気づかずにいたが「自分の氏族が滅ぼされたことに対する納得のできる理由」を求めており、襲撃時に牙の氏族が語っていたその理由である「気に食わない弱者を虫のように叩き潰す」行為の面白さを体験することも復讐の目的の一つだった。

しかしいざ目的を果たしても、面白さどころか嫌悪感と忌避感しか感じることができず、(そもそも牙の氏族が翅の氏族を殲滅したのは『気に食わなかった』ことに加え、だんだん後始末が面倒になったので手っ取り早く一掃して全部無かったことにしようと、氏族の半数が悪妖精(アンシリー・コート)化し生き残っていた者達を全員捕食したことが要因。なので当然そこに理由など元からある訳がない) 結果全てを復讐に費やしてきた自分の半生の意味を見失ってしまった彼女の精神は崩壊。「牙の氏族が既に自らの手により滅んだ」事実を認識出来ない状態になってしまった。ムリアンが復讐を『妖精として生きるための目的』としている以上、たとえ理由を見つけたとしても努力と根気を執拗に注いでしまったことで、目的を果たした途端今度は虚しさの反動から喪失感と自己嫌悪に陥り自我を失ってしまうのは時間の問題であり、コヤンスカヤが彼女を憐れんでいたのは「賢者の愚行」の他にそう言った懸念も含まれていたのだった。


とは言えども完全には廃人ならぬ廃妖精状態にまでは陥っておらず、自分が玉座を手に入れて以降に備える為なのか、モルガンが秘匿し続けた妖精國の真実の探索は続行しており、(恐らく) カルデアより早く真実に辿り着いたが、そのあんまりな様にショックを受けた直後、やってきた真の黒幕に致命傷を負わされると同時に、「自分こそが翅の氏族を滅ぼすよう牙の氏族を仕向けた元凶」という真相を告げられ、コヤンスカヤに看取られながら死亡した。

コヤンとムリアン


死亡の際には牙の氏族を滅ぼした事を思い出していたようで、「間違った事、愚かな行為だった」と自覚していた。彼女もまたウッドワス同様に過ちを認め、学び、成長する事ができる稀有な妖精であったが、全て遅すぎたのであった。

恐らくは始祖たちこと「はじまりのろくにん」の罪状とその原因が、自分がかつて牙の氏族にされたこと、そして自分が彼等にやったことと同じ「相手が気に食わなかった」という単純で愚鈍な理由を発端とする事案であったため、自分たち妖精が自覚もないまま、何代にも渡って同じ過ちをただ単に繰り返していただけの事実を突きつけられ、愕然としてしまったのだろう。あるいは学びを目的とし、知育がある筈の自分たち翅の氏族であっても、妖精國で暮らす妖精たちに共通する『都合のいい様に周りを振り回し、利用するだけ利用して捨てたら後は顧みる事もない自己中心的な本質』に、今の今まで気がつかないでいたショックもあったのかもしれない……


最期にムリアンは、「この世界で同類のいない者同士」の友人としてコヤンスカヤに、「報復」ではなく、「ブリテンを守って欲しい」「先祖の犯した罪のため無慈悲に滅ぼされるのではなく、行き止まりの世界として穏やかに消えるようにしてほしい」と言い残し事切れる。

その願いは空しくも叶うことは無かったが、結果的に "愛玩の獣" を動かし、カルデアを救う事になった。

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