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この記事の全てが『Fate/Grand Order』第2部6章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に関わる超重大なネタバレです。


ネタバレを気にしない者のみ通るがいい
































呪いの厄災 CERNUNNOS


プロフィール編集

真名ケルヌンノス
クラスバーサーカー
性別
身長2km以上
出典ケルト神話
地域アイルランド
属性混沌・善・天
ILLUST竹之内(studio BB)

※ このプロフィールは本百科の推測であり公式によるものではないため注意。



概要編集

Fate/Grand Order』にNPCとして登場するキャラクター。

ブリテン異聞世界の汎人類史からの分岐要因に大きく関わる古き神。

妖精國におけるモルガンだが、あくまで彼女は異聞帯の歴史を途中から修正して自らの治世を布いた統治者に過ぎない。他の異聞帯を基準とするなら、汎人類史からの分岐点に大きく関わり、現在に至るまで中核を担っていたのはこのケルヌンノスである。


モルガンはかつて救世主トネリコと呼ばれた時代に、ブリテン異聞帯の大穴の中にいたこの神をマシュを通して目撃している。調査の結果、ケルヌンノスの亡骸がブリテン異聞帯中に灰を降らせ、地球を覆う規模の呪いを噴き出し続けているという事実が判明した。


ブリテン異聞帯の消滅により「地球崩落」が発生するとノウム・カルデアのトリスメギストスⅡは予測しており、ケルヌンノスはキリシュタリアがブリテン異聞帯について危惧していた「星を道連れにして滅ぶ呪いの存在」の情報とも一致する点はあるが、関連を断定はできない。しかしながら、諸々の描写を合わせて考えると、このケルヌンノスであると考えるのが自然である。


モルガンが女王として君臨してからは、この神の死骸を監視するために大穴を取り囲む形で罪都キャメロットが建造され、完成してからは未だ使用されたことがない迎撃用のロンゴミニアドを十二基も城壁に配備していた。その存在は徹底的に伏せられていたが、オークニーの史跡にはこの神の伝説を記した壁画が残っており、ロンディニウムに運ばれる形で2017年まで現存していた。


名前は伏せられた状態で前編でも言及されており、ノリッジを襲った超巨大な「厄災」の正体はケルヌンノスの分身である(村正の神霊特攻が有効であるなど、伏線自体は張られていた)。


モルガンが倒され、予言通りに後を継ごうとしたノクナレアが、オーロラの嫉妬により戴冠式の最中に毒殺され、決定的な防衛策も打たれぬまま大穴から復活してしまう事となった。一度はロンゴミニアドをキャメロットごと粉砕されてしまったが、聖剣を鋳造させるべく星の内海に招いたマーリンの力によってケルヌンノスの時間のみを巻き戻したため、対策の時間を稼ぐ事ができた。


身の毛もよだつ恐ろしい災いの化身そのものなのだが、エピローグで明らかになったその姿は……






祭神ケルヌンノス


めっちゃふっさふさ






一万年以上の呪いの蓄積により肥大化を極めたその体は、一言で言えばおびただしい白い獣毛が重なってできた一つの山であり、顕現時はマップ上でその姿が確認できるほど。

絶えず噴き出す猛烈な呪詛によって総体はほとんど測ることができず、ケルヌンノス本体の体長も僅かに計測出来た部分だけで2kmを悠に超えている。これは上半身だけなので本来の数値はこれを遥かに超えるのは確実(大穴の深さが一万メートル以上あることを考えると最低でも10km以上)であるため、歴代の異聞帯の王や中核的存在さえも超越するスケールを持つ事になる。


戦闘時はストーム・ボーダーの甲板に味方サーヴァントを配置し、大穴から顔を出したケルヌンノスの周囲を回りながら攻撃すると言う、これまでにない立体的なカメラワークが使用された。が、カメラそのものはボーダーの動きに固定されているため、あくまでも動いているのはこちら側なのにケルヌンノス自体がくるくる回っているようにも見える現象が起こっており、「なんでこのケルヌンノスはフワフワ浮きながら回ってるんだろう」と、まるで「地動説と天動説」のように勘違いするプレイヤーもいたと言う。ちなみに戦闘中口角が上がっている=笑っている様に見える。


しかし、厄災の根源として絶望的に強大な戦闘力と、供養してもしきれない呪いのパワーを持っているのは事実であり、シナリオ中でもバトルでもカルデア陣営に大損害をもたらしている。

特にバトルは間違いなく『FGO』でもトップクラスの難易度を誇り、ノーコンクリアの難易度はあの豊穣の女神すら余裕で上回るまごうことなき史上最難関である。


真名編集

ケルト神話における神の一柱、ケルヌンノス

鹿の角を持つ狩猟の神にして、エレシュキガルイザナミ、ハデスにオシリスと同様の冥界の神であるが、まとまった、あるいは明確な神話的エピソードが残存していない謎多き神である。本作においても「冥界神」として扱われているため、神話同様ケルト圏の冥界を司っていると思われる。

詳しくは個別記事、またはこちらにて。


このブリテン異聞帯におけるケルヌンノスについては「真相」の項目を参照。


能力編集

現状TYPE-MOON世界において最強クラスの呪いを撒き散らす、死してなお荒ぶる神。


呪いの手を無尽蔵に伸ばし、たった一本の手でも街一つを吹き飛ばす質量攻撃が可能で、妖精騎士ギャラハッドの力だけでは防ぎ切れないほどに強力。その肉体は完全に変質しており、分厚い腐肉自体がとてつもない呪詛の塊で、呪いの嵐を掻い潜って神核が露出するまで削り切らなければまず勝てない。その呪いの分厚さは星の地層400kmにも相当するという。


マーリンすらも呪いが溢れ出た状態では勝ち目が無いと断言し、コヤンスカヤがある理由からカルデアを助けるためにビースト形態で防御した際も、成功こそしたものの苦し紛れに愚痴をこぼすほどの大ダメージを被っており、オーディンの力を借り受けたクー・フーリンの呪詛返しすらも押し返して片目を潰してしまった。もはや強力や強大を通り越して意味不明なレベルである(コヤンスカヤ曰く「自死の呪いだから防ぐのではダメ、抱え込むしかなかったが、とんだ不良債権」。これは強大なビーストの霊基を以てすら呪いで軋むレベルの呪詛ということになる)。


攻撃自体は無数の黒い腕を使うため、基本的に全く動かない。

しかしその呪いで腐りきった肉身は、ダメージを与えても外皮が数枚剥がれるのみで即時再生し、攻撃を上回る速度で呪いが溢れだしてくるため、死角らしい死角が存在せず厄介極まりない。

そしてカルデアの総攻撃、アルトリア霊脈閉塞型兵装龍脈焼却型兵装の二つの超抜級魔術の連続行使ですら神核の露出をさせるので精一杯であり、それすらも速攻で再生、修復されそうになっており、間髪入れずに行われたブラックバレルによる畳みかけによって神核が破壊されなければ何事もなかったように活動を再開した可能性がある。


考察編集

“巫女の予言”という碑文の内容から、ブリテン異聞帯の真の分岐点は大西洋異聞帯と同じく、地球の全てを蹂躙しようとした災害の巨神セファールが大きく関わるB.C.12000であると推定できる。だが、セファールに早期に対処し討伐したことで神々が繁栄しすぎた大西洋異聞帯とは逆に、こちらは何もない海であったことからすると、ブリテンは聖剣の鍛造が間に合わず全てがセファールに蹂躙されきってしまった事が窺える。


ダ・ヴィンチは碑文において、ケルヌンノスに乗っていた「動物」はケルヌンノスの巫女たる人間だったのではないのかと考察している。

実際その通りであり、ブリテン異聞帯の人間達は正しい意味での人間ではなく、生殖能力も長い寿命もないクローン人間であり、たった一人の人間の遺伝子を細かく組み替えただけの存在である。


コーンウォールでの文明を持たない本来の妖精の在り方である人間を見たら仲良く物理的に引き裂いて山分けにするという光景。これら二つの出来事と碑文における「残ったものも大切に使いました」という記述。それらを合わせて考えると、ケルヌンノスの巫女の末路も、ケルヌンノスがなぜ妖精と彼らが席巻する世界を呪い続けるのかも容易に想像がつくだろう。


キリシュタリアは異星の神がブリテン異聞帯に潜む呪いを依代として降臨する事を最悪のケースとして考えており、もしこのケルヌンノスがキリシュタリアが危険視した呪いならば権能の出力も想像を絶するレベルになると思われる。

異星の神の依り代になれる程の存在であると逆説的に証明している事にもなる。


そして公開された6章エピローグ。多くのプレイヤーの想像通り――否、想像以上に胸糞の悪い真実と共に、最凶の呪神はついに目覚めたのだった。


ゲーム上での強さ編集

第2部6章のクライマックス、第29節のラストにてついにケルヌンノスとブチ当たる事になる。戦闘時のクラスはバーサーカー。ふさふさもふもふの外観に癒やされつつも、いよいよ最終決戦!と意気込むマスター達に対し、呪われた神はその力を見せつける。

その強さは完全に理不尽の領域であった。どれくらい強いかと言うと、


  • ノー令呪かつ全員生存の可能性が0%に限りなく近い
  • 攻略サイトが軒並み「超難しいのでコンテ推奨」と降参宣言してしまうほど

4つのゲージに分けられたHPは約17万、24万、34万、54万といずれも高い。

大前提としてクラスがバーサーカーであるうえに、攻撃力が法外に高い。しかも通常攻撃が全体攻撃になっており、攻撃回数は2回しかないとはいえこちらのパーティー全員に痛打を叩き込んでくる。HPが1万以下のサーヴァントは1ターンさえ生き残れないどころか、クリティカル一発で全体に1万ダメージずつ入ることもある。


とはいえ、遥かなる太古から現在に至るまで呪いを貯め続けたラスボス級の神ならばこれぐらい強くてもおかしくはない。NPCのキャストリアとマシュなどを主軸に耐久性に特化したパーティーを組み、じっくり攻めれば……


という今までの相手であればある程度通用したであろう考えを、ケルヌンノスの数々の特殊スキルが打ち砕く。


最も厄介な解除不可の常時パッシブスキルが2種ある。

  • 戦闘開始時にケルヌンノスに7個付与されている【呪層】
  • 【呪層】があればあるほど与ダメージが割引されてケルヌンノスのHPを削りにくくなる+弱体状態があればあるほど攻撃力が上がる+スタンなどの行動不能デバフを完全に無効化する【呪腐肉層】

【呪層】自体はこちら側が1度攻撃するたびに1つずつ消えるため普通にカード3枚選んで攻撃すれば3つ。EXTRAアタックまで行えれば1ターンで4つ削ることが出来る。【呪腐肉層】の耐性を減らさない限りまともにケルヌンノスのHPを減らすことが出来ないため、まずはたくさん攻撃して【呪層】を減らしていくことが求められる。しかし、「毎ターン終了時」に1つ、「ケルヌンノス攻撃時に中確率」で1つ【呪層】が増えるため、運が悪いとそのターン削った分を全て戻されてしまう


さらにこの【呪層】、攻撃してきた相手に呪層汚染なる「3ターンの間1000HP減少」のデバフと防御力ダウンを返す上、相手全体に呪い付与(3ターン)+自身のHP10000回復までもたらす。当然この呪層汚染は重なっていき、たとえケルヌンノスの攻撃を無敵などでしのいだとしても、弱体無効がない限り最大で3000〜4000ものダメージを受けてしまう事は避けられない。しかもこのHP減少デバフは一つ一つが3ターンも継続するのである。


どれ程守備力を上げて、回避や無敵状態にして守りを固めても、『FGO』は(非攻撃型の宝具を3連発でもしない限り)プレイヤーが攻撃しなければターンが終わらない。つまり毎ターン呪層汚染されて、最低でも1000のダメージを受ける事を覚悟しなければならない。


この呪層汚染の恐ろしいところは2回以上累積できるガッツが完膚無きまでに潰される、つまり絆ヘラクレスですら1ターンで沈むことにある。あくまで毎ターン“HP減少を行う”というデバフであり、このデバフは1個につきダメージは個別に1回受ける。呪いや火傷といった被ダメを合計で一括して受ける通常の持続ダメージと違い、複数受けてしまうとそのうち1個のダメージでHP0になった場合はその場でガッツが発動するわけだが、しかし残りの個数分だけ繰り返しダメージを受けることから、ガッツが発動したそばからさらに呪層汚染で殺され続けるのである。


一応この【呪層】の呪層汚染状態は、キャストリア、ジャンヌメリィの宝具をはじめとする【弱体解除】で解除することはできるが、呪層汚染状態の蓄積速度とそれによるHP減少量があまりに速いため、最終的には【弱体解除】もHP回復も間に合わなくなってしまう。


耐久パで挑んだとしても、NP効率を優先してアーツ優先のカード選びをしていたら【呪腐肉層】でまともなダメージを与えられず、さらに攻撃するたびにHP10000回復するせいでほとんどHPが削れないどころか、最終的にそのターンでは逆にHPが増えている事も多い。そして攻撃する度に味方サーヴァントにはHPが減るデバフが溜まる。さらに耐久するためにマーリンやマシュ、キャストリアなどのサポート宝具を連発していると攻撃回数が減り【呪層】がどんどん増えて溜まっていく。


――要するに、耐久戦においてはケルヌンノスの方が絶対有利なのである。


だからと言ってケルヌンノスの膨大な総HPと【呪腐肉層】のダメージ減衰効果を前にして呪層汚染を無視したゴリ押しを行うのは(余程極まった編成でもない限り)まず割に合わない。

ケルヌンノスの攻撃はまともに食らえば1ターンで全滅という凶悪な威力のため、全体無敵系が事実上必須であるが、呪いと呪層汚染の蓄積だけですらパーティが壊滅するのには十分な威力なので、弱体無効・弱体解除を以て全力でデバフ対策を講じなければならない。


つまり、ケルヌンノスの強烈な攻撃とDoTに1Tだけでも耐えて殴り返す事自体、キャストリアの宝具を活用しなければならないようになっている。


デバフスキルを使ってケルヌンノスを弱体させるという方法もおすすめできない。【呪腐肉層】には「弱体状態の数によって攻撃力が上がる」効果があるため、調子に乗って守備力を下げまくったらますます手に負えなくなってしまう。そして第2部4章の理不尽級ボスなどと同じく行動不能デバフが全く効かないため、ガンドやゴッホちゃんなどの足止めは完全に無駄。


パッシブだけでもここまでえげつないのにもかかわらず、そこからさらに下記の極悪スキルをバカスカ使ってくる。

  • 誰か1人のHPを2000、NPを20%減少させる上、ボスHPを2000回復させ、チャージが1増加する【妖精吸血】
  • ボスの攻撃力を2ターンアップさせた上、1ターン無敵を付与。更に全員のHPを1000減少させる【グレイマルキン】
  • 呪層状態を1つ減らす代わりにチャージを1増加、HPを1万回復させる【呪層吸収】
  • 誰か1人に呪いを3つ付与し、遅延でボスに呪いを吸収させる(→デバフ数による威力アップが加速する)【呪詛集約】
  • 呪層状態が溜まりすぎるとそれを1つ減らし、敵全体に【防御力ダウン】【呪い】【呪厄】を付与する【呪層感染爆発】
  • 5つあるチャージもあっという間に溜まり、チャージ攻撃「いかないで」(敵全体に強力な攻撃、呪厄状態(3T中呪いの威力倍増)を付与、自身に【呪層】を追加)を放ってくる。

HPを削り、ゲージをブレイクしても、直後に放ってくるブレイクスキルも強烈なもの揃い。

  • 1回目ブレイク時に1ターン味方全体の宝具とスキルが必ず封印される【広域魔力汚染】
  • 2回目ブレイク時はボスのクリティカル発生率が永続アップした上に【呪層】が5個追加される【呪層急速再生】
  • 3回目のブレイク時にはさらに【呪層】を6個追加した上に10ターンもの間味方のNPが毎ターン10%減少するデバフスキル【呪層再生加速】

しかもこれらのバフ・デバフともに全て解除不可であり、弱体無効や強化無効で対策することすら不可能。


ここまで来て更に追い打ちになるのが、【呪層】が3つ以下の時と3ゲージ目ブレイク以降はケルヌンノスの行動回数が1回増える。2回のみの行動でもかなり厳しいのに、ただでさえ高火力のバーサーカー全体攻撃が増える上に、【呪層】が増える可能性が単純に上がるのだ。


もし頑張って最終ゲージまでたどり着いたとしても、そこで待っているのは「54万という高HP」「せっかく削った【呪層】が復活」「味方のNPが毎ターン10%減少」「3回行動が確定するため通常攻撃だけで味方全員のHPが毎ターン1.5万近く削れてしまう」という叫喚地獄。ここまで来ると要のキャストリアの宝具も使いづらくなり、生存率が絶望的に下がる。一応グリムが味方側のターン終了時にランダムで、味方全体NP20%チャージor弱体3つ解除orHP3000回復という、普段であればありがたい量の援助をしてくれるが、もとよりケルヌンノス相手では焼け石に水である。


そんな訳で『FGO』全体でも屈指の難関ひしめく第2部においても最凶最悪の名をほしいままにした超難敵だが、絶対に倒せない敵ではない。


フォーリナーならバーサーカーであるケルヌンノスの攻撃にある程度は耐えられるし、それ以外でもクラススキルで呪いを無効化でき、キャストリアの対粛清防御を大幅強化できる卑弥呼や、宝具で3ターン自身に弱体無効状態を付与でき、凄まじい速攻を仕掛けられる超人オリオン、宝具とブレイブチェインを組み合わせることで大量の呪層を1ターンで纏めて引っ剥がすことも可能なバゼットなどはかなり相性がいい。また、皮肉な事に神でありながら「人類の脅威」特性を持っているので、特攻効果のある宝具やスキルを持つエルキドゥ(神性限定スタン効果は上記の通り無効)やヒロインXX、他者への特攻バフ付与が可能なキャストリアの存在が活きる。他の特性である超巨大・神性・魔性も、その手の特効宝具持ち、スキルや概念礼装による特効付与などいくつもの手段が存在する。サポート枠はNPCのマシュ、ホームズ、キャストリアのうち1騎という縛りこそあるが、自前の同サーヴァントも編成できるため、自由度は高め。とはいっても上述の対策の関係もあり、サポート枠はほぼ間違いなくキャストリアになるだろうが。


それでも倒せない、もしくは上記のサーヴァントを誰も持っていないという人は、大半のプレイヤーがそうしたようにコンティニューするしかない。HPの回復はさほど大きくないので、攻撃宝具を撃ちまくればその分消耗させる事ができる。つまり、ある意味コンティニュー/霊脈石の存在を前提とした編成を組まされることにもなるため、可能な限り霊脈石の使用期限内に攻略しておきたいところ。どうしても日程が合わない場合は必ず令呪3画をストックした上で挑戦したい。


真相編集

以下、『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』後半の重要なネタバレを含むので、第2部6章クリア後に閲覧する事をオススメします。



星の内海に招かれたカルデア一行は、マーリンの手によってアルビオンの霊洞を下っていく中、ロンディニウムにもあった壁画が道中に残されていたが、ロンディニウムと細部が違っていた。









『おしまいで海になった。はじまりに海があった』

『ながれぼしがすぎたあと、大地はみんな河になった』……


考察にもあった通り、ブリテン異聞帯の分岐点はセファールによる文明の蹂躪をどう対処するかにある訳ではなかった。正確には、飛来したセファールを打ち倒す為の聖剣を作るはずの「亜鈴の6翅の妖精たち」がこの肝心な場面でまさかの怠慢を起こし、対抗手段のないままセファールに大地を奪われたのがこの世界の始まりであった。


そこに現れたのが、唯一妖精郷に逃げ延びていた「楽園の使者」ことケルヌンノス。

反省を促すべく巫女を引き連れて姿を見せたケルヌンノスは、元来穏やかな性格であるためか即刻罰を与えるつもりはなかったのだが、奪われた大地がいつまでも戻らない6翅の妖精たちはこの大地喪失をケルヌンノスのせいにした挙句、騙し討ちにかけてケルヌンノスを殺害する形で遺体を大地として乗っ取り、巫女に対しても魔法をかけて生きたままバラバラにする形で「人間を作るための素材」にし、やがて自分たちの嗜好品として大量のクローン人間を作り出していく。


こうして遺体となったケルヌンノスは、妖精たちに罰を与えるため、死した妖精たちの怒りと呪いを蓄え、時に撒く存在となり、大穴でくすぶり続けることになった。詳しくははじまりのろくにんを参照。


だが魂無き亡骸となった後でもケルヌンノス自体は善神であり続けた。大穴でくすぶっていたのは、ブリテンの島の底に封じ込められていた真の災厄である奈落の虫を抑える目的を兼ねており、その身を蓋とする形で虫の出現を防いでいた。ちなみにロンディニウムにある壁画でも、ケルヌンノスの真下に大地を食らおうとする怪物が描かれているのがわかる。その呪いは星を覆い尽くす規模であっても、あくまで目的は妖精達を罰することのみであったために「1回目」の異聞帯ブリテンにベリルが訪れた時のようにブリテンには僅かな妖精と幻想種と荒野だけになっていた。


これについて、真相に至ったムリアンは「親の罪を子が引き継ぎ罰を受け続けるのは間違っている」と当惑し、全てを知ったアルトリア・キャスター「罰を与えるならば、罪を許すシステムを。罪人たちが許される期限を定めるべきだった」と語っている。

とはいえ、ムリアンの言葉の意味は「親の代で罪を清算すべきだ」と解釈できるし、アルトリアの言葉についても「期限がすぎても罪を償おうとしないなら、見限るべきだ」という風にも取れる(かくいうムリアン自体も後編にて、自分が被害を直接受けていないであろう当代の牙の氏族を一方的に虐殺している為「親の代で罪を清算すべきだ」がブーメランになっているし、アルトリアの言い分についてもモルガンが妖精達を見限って半放置した結果、最期は大半が誰の手にも負えない位に凶暴化してしまい、国諸共崩壊するに至ったと見解出来る)。


さらに言えば、罪と罰はその自認があってこそ成立するものであり、悪いと思わなければ反省は出来ない(彼女の幕間でも語られている)。贖罪もまた然りで、牙の氏族長ウッドワスが先代のこの一方的な氏族虐殺の罪を受け入れ、彼なりの償いと戒めとして菜食主義による力と本能の抑制を自らと同胞に強いていたが、ムリアン自身が「復讐」に拘りすぎて全く関わろうとしなかった所為で気づかれる事なく無駄に終わっている。

(とは云えどもウッドワス自身もまた、些細な苛立ちからムリアンを『臆病者』と呼んで馬鹿にする言葉を漏らしており、根っこが単純過ぎる妖精の性質上、こういった態度が積もりに積もって「復讐」を考えるまでに彼女の憎しみを助長させるきっかけになったとも考えられる)


他にも妖精國の至る所で起きた出来事や、ケルヌンノスと同じ役割を担っている楽園の妖精を迫害していた点で見れば分かる様に、妖精達は自分の先祖のした事、そして今現在進行形で行なっている各種の非道を一切悪いと思っておらず忘却している。または罪状そのものから目を背けて逃げているからこそ、作中の時代でもなお巫女は人間たちの製造元として使われているわけで、万が一にでも反省しそれを促す善良な者が現れたとしても、個々の自己中心的な本質により真っ向から否定された末気にも止められないか、「煩くて気に食わないから要らないもの」として消されるかどちらかの末路しか無い。そういった意味では現在進行形で妖精たちは罪を犯し続けているため、ケルヌンノスの怒りが晴れることは万が一にも無かっただろう(現に大半は死の間際になっても尚、『罪の意識や意味』を全く理解出来ていなかった上、比較的まともな感性を持っていた一部の妖精でさえ、根本的にはこの身勝手な本能から来る衝動に抗えない様が言動から見て取れる)


また、本編や『竹箒日記』にて、彼やマイクが心の底からの謝罪を捧げ、悔い改めた事でモースの呪いから解放されているが、彼らが謝罪を捧げたのはそれぞれが一番大切に思っている相手だったことから、心から罪を認め赦しを請うならばその対象がケルヌンノスでなくても慈悲が与えられる可能性はあったことが判明した。その上で、多くのユーザーが予想しただろう結果に行き着いてしまったが……




余談編集

エピローグにて満を持して登場し、その威容から色んな意味でユーザーを騒然とさせた。

キングプロテアですら宝具を使ってようやく同じ位の背丈になるレベルで巨大なグラフィック、というか3Dモデルで表現されており、それが全身ものすごい毛量で覆われている。

ケルヌンノス, キングプ


端的に言ってしまえば「でっかいモフモフ」という他ないその容姿から、

と言われたい放題である。


この姿に加え厄災の根源ではあるものの、元々は優しい性格の善神であり、妖精たちに手酷い始末で殺されてなお、後世の妖精を真の黒幕から守り続けていたというぐう聖っぷりからマスター達からはゆるキャラとして扱われており、pixivにおいても着ぐるみorぬいぐるみ扱いするイラストが多数投稿され、終いには一人称が「ぬん」で語尾に「のす」とつけて喋るキャラに無辜られている。奈須氏へのインタビューにより言及された言動は語尾に「ンノス」と付くものだった。

このような扱いで描かれる場合、バーヴァン・シーとセットにされることが多く、着ぐるみなら彼女の衣装差分、ぬいぐるみならマスコットとして抱っこされているような感じになりやすい。

また、その特徴的なフサフサが似ているということで、ネタバレ防止や比喩として、ヒゲじいモリゾースーモ等の画像を用いられること。Twitterにいたっては「#ケルヌンノスマイクロビキニ部」という罪深いハッシュタグがトレンド入りしてしまう事態に。これについては『FGO』公式生放送でもコメントに書き込まれ、Twitterのそれを知らなかったマスターたちを戦慄させた。


……そして、2021年ハロウィン。このゆるキャラ・着ぐるみ扱いについても、公式からの更なる追撃がマスター達を襲った。新たなハロウィン礼装『翡翠の髪状』にて、入浴中のクレオパトラという何とも色っぽい姿が描かれたのだが……

センシティブな作品


その片隅に、小さく2人のサーヴァントの存在があった。それは、水着姿のモルガンにバーヴァン・シーというまさかの組み合わせであり、そしてバーヴァン・シーの腕の中にはどう見てもケルヌンノスにしか見えないぬいぐるみが抱えられていたのである。幸せそうな親子の姿もさることながら、まさかの公式ケルヌンノスぐるみには多くのマスター達が衝撃を隠しきれなかった。


2021年12月に実施されたカルデア・サテライトステーションのスタッフトークではなんとこのケルヌンノスぐるみを本当にグッズ化するというトンデモ発表があった。

2022年7月30日と7月31日に開催された7周年記念イベント『FGO Fes 2022』では発表当日までシークレット扱いされていた区画には、約8mものサイズのケルヌンノスのオブジェが設置された。


あまりにインパクトのある姿だったため、いろいろなサーヴァント達の宝具を喰らったケルヌンノスのスクリーンショットがtwitterに数多く投稿され、現在確認されているだけでも水着BB一ちゃんのものが面白いことになっている。顕光殿に呪われた場合ちょうど顔の部分に顕光殿が被り邪悪なシシ神みたいになる。その内バックドロップされたり胎に吸収されたりするのだろうか。

ちなみにストームボーダーを墜落させかねないレベルで身体中から呪いの手を大量に出してきたが、本来の手足もちゃんとあり、戦闘中にチラ見できる。水着イバラギンカーマの宝具を食らわせると下半身までよく見える。


何番煎じか分らんけどケルヌンノスに関して思ったことケルヌンノスケルヌンノス


後に『カルデア・サテライトステーション2021-2022』で設定画公式により設定資料が開示されたのだが、そこに描かれていたイメージ像は、モフモフした毛並みと丸々とした身体に、パタパタとした短い手足というみんなの想像とは程遠い「ゴワゴワの毛並みとムキムキで肩幅が広いガッシリした体格に、下に行くほど緩やかに細くなる胴体にテナガザルのように細長く禍々しい手足」であった。これを見たマスター達は


「これは特級過呪祟神ですわ」

ダクソのボスにいそう」

「ト◯ロと思ったら(もののけ姫の)デイダラボ◯チ」


等々、溜め込んでいた妖精國と「ろくにん」を含めた妖精達に対する積もりに積もった長年の怨みと憎悪の多さと深さを再認識し、自分たちがどれだけ甘く見ていたのかと痛感する他無かった。

体型から「ノリッジの厄災」のシルエットを思い出してイメージを重ねたプレイヤーもいた模様。


この巨体は呪いで腐肉が肥大化したもので、腐肉を削られきって露出した神核を狙う場面にその神核が映るが、その姿は口を開いてサイズが縮小した・あるいは本来のサイズのケルヌンノスそのものである。汎人類史の本神を知るクー・フーリンからしても変わりすぎだと言うのも納得である。

もふもふふわふわのケルヌンノスぬいぐるみが欲しい落書き_兄貴とぬんのす


後にケルヌンノスのデザイン担当であるstudio BBの竹之内氏より、ケルヌンノスのデザイン経緯が公開された。デザイン当初は禍々しいデザインもあったが、奈須きのこ氏より「もっとだいたんに可愛く。ブリテンを脅かす最大級の呪いですが、邪悪さ、恐ろしさは出さない方向で」というオーダーの元、あの姿へとデザインされた。前述の通り、ケルヌンノスに起きた悲劇をマスター達は再認識するしかないものであった。


ところで、上記の戦闘中の様子を読んでおわかり頂けただろうか。

そう、ケルヌンノスはバーヴァン・シーのスキル「グレイマルキン(A)」「妖精吸血(A)」を使用する。これに関しては後編最終盤、モルガンを惨殺した後、悪意の矛先を彼女に向けたキャメロット城内の妖精によって彼女が大穴に放り捨てられた事が影響していると思われる。ケルヌンノスの神核として取り込まれたため、ケルヌンノスに彼女のスキルがそのまま発現したと考えられる。


また、厄災戦での共通演出として羊皮紙にインクが染み込むように厄災の本体が写し出され、その後砂埃、或いは灰のようなものが降り、それらが厄災としての名を形どり、その後羊皮紙が炎上し、その真名が浮かび上がるという演出が為されるのだが、ケルヌンノスのシルエットがインクがにじむように浮かび上がる際、一瞬だけ長髪の人型のシルエットに見える(他の厄災は中央からズームアウトしていくのだが、何故かケルヌンノスのみ気持ち左下からズームアウトが始まる)。

さらにチャージ攻撃の名前が「いかないで」というものなのだが、ニュアンスがケルヌンノス本体の経歴からは考えにくいセリフとなっていることから、混ざってしまった彼女の精神由来のセリフではないか、と考えるユーザーもいる(ただし、彼女がまだ関与していない「ノリッジの厄災」のチャージ攻撃である「おいで」とは文体的に似ている面から彼女は無関係なのでは、と考えるユーザーもいるが、現状でどちらが正解かは不明)。


そして2022年12月4日、『Spotlight Lostbelt No.6』での振り返りにおいて、「呪いの厄災」として覚醒したケルヌンノスに関しては、この考察通り大穴に落ちたバーヴァン・シーと融合した状態であることが、初めて明言された。


また、ケルヌンノスとの戦いのBGMをよく聞くと、バーヴァン・シー戦のメロディがアレンジされている(一部キャストリアの宝具BGMのアレンジになっているところもあるが)。

実際、更新された『竹箒日記』によると、きのこ氏直々に、厄災戦のBGMはそれぞれの妖精騎士戦のをアレンジ……というより、厄災戦が本番で、妖精騎士戦はその前哨という扱いで、『TYPE-MOON』でサウンド担当をしている芳賀氏に発注されている。


「少女狂想。血まみれの舞踏会。ダンスミュージック、

 キラキラ舞踏会、本人は地獄、みたいな。『CCC』のエゴバトル風味」


「『少女が見ている、幸せな夢(踊っている)』なので、

 華やかで、スピード感のある曲が好ましいです。

 ステージもクライマックスで、客席もみんな見蕩れていて、

 “私、生まれてきて良かった!”な感じの。

 人生の中でいちばんアがっている……みたいな。まあ全部夢なんだけど


この発注に対し、芳賀氏は


「でもひとついい? なんでそんなひどい注文してくるの?」


と反応している。


上述していた、ケルヌンノス戦でストームボーダーがケルヌンノスの周囲をグルグル回っている理由は、きのこ氏のそういった意向によるものであるらしい。


二部六章ご歓談後ネタバレきぐるみヌンノス


これまでさまざまな妖精がゴミもとい生贄として投棄されていたなか、バーヴァンシーが捧げられて間もなくケルヌンノスが目覚めたのは「良き生贄が捧げられたから」である。

バーヴァンシーこそが「良き生贄」なのは間違いないが、しかし、ケルヌンノスの性質を正しく理解したならば、バーヴァンシーがいくら「“良き生贄”」=「良質な生贄」だったとしても、それを捧げられたから目覚めるなどという悪神のような振る舞いをしないことが分かるだろう。

では何故ケルヌンノスは目覚めたのか。


捧げられた生贄であるバーヴァンシーは当代こそ悪辣な振る舞いをしているが、その本質はどうしようもない程に利他主義の化身であった。何度悪辣な妖精に使い潰されても「みんなが喜んでくれるなら」と笑って受け入れてしまうような「良き妖精」であった。


そんな彼女に救われた妖精がいた。


みなが楽園の妖精として、救世主として自分を、自分だけを助けろと要求してくる中、彼女だけが施された水を「貴女が飲んで、気持ちだけで嬉しい」と拒否して逝った。彼女だけは自分の意思で救おうと何度も探して、何度も見つけてはいつも手遅れであった。やっと使い潰される前の彼女を見つけた頃には当代の人生を終えた時に永遠に消滅してしまうほどにその霊基は弱っていた。

ならばこそ、彼女を自身の娘とし、当代だけは他者に利用されるのではなく、他者を利用してでも生きられる様になる事を願い、そのように振る舞えと命じた。バーヴァンシーはその「悪辣な行い」の何が楽しいかよく理解できなかったが、お母様が喜ぶからとどこまでも利他的に(大勢の妖精の為にではなく、今度は“母”の為に)自己中心的な振る舞いを続けていた。


つまり、バーヴァンシーは「“良き生贄”」=「良質な生贄」ではなく「“善き”生贄」=「善良な生贄」だったのである。


このような良き存在をすら生贄として、ゴミとして捨てたこの者たちに、最早救いはない

ただ、このような存在を長らえさせた存在として、その責を果たし、全てを終わらせる


ケルヌンノスが目覚めたのはもしかしたら、捧げられた“良き”生贄と同じ、どこまでも利他的な、そんな義憤だったのかもしれない……


ちなみに、初見ではケルヌンノスが回っている様に見える戦闘だが、後にこの構図が意外な形で公式ネタにされる事になった。


汎人類史では編集

水着バーヴァンシーでは各種攻撃モーションにて汎人類史のケルヌンノスが登場。

マテリアルによれば、文明が進み人間が森から離れた事で眠りについたらしい。


ヤメルンノス  ヌンノスブラザーズ


2023年水着イベントではその怨念がハワトリアに流れ着いており、消滅し切ることも出来ずに「なんかお腹痛いノス」とばかりに苦しんでいた。それを見かねたバーヴァン・シーが『祭神の巫女』となったことで彼女の霊基に紐付けられ、力を貸すようになったという。


因みに、こちらのケルヌンノスも『優しすぎて何しても怒らない』んだそうな……


詳細はこちらを参照。

関連タグ編集

Fate/GrandOrder

妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ

ゆるキャラ 怪獣 鹿

必要悪 哀しき悪役


  • メジェド:元々マイナーな神格であったにもかかわらず、愛らしさを見出されて人気を博した先輩。
  • クロム・クルアハ:同じくどの様な神話があったのか不明なケルトの神。一説では竜の姿をしていると言われており、型月ではどのような扱いなのか気になる存在。
  • この世全ての悪:人間を殺す事に特化した原初の報復の呪い。ケルヌンノスはこれの妖精版とも言えるが、この世全ての悪は集合した悪意という「強烈なだけの呪詛」を宿した「悪神であれと願われた現人神」でしかないが、こちらは『TYPE-MOONエース VOL.14』の別冊付録に曰く、「ケルヌンノス自体というよりは殺し合いを続けてきた妖精たちの妬み、嫉み、憎しみが積み重なったもの」であり、「異聞帯の歴史(1万数千年間)すべての亡き妖精たちが、死してなお抱き、吐き出し続けた怨嗟が、肉体を持つ神の亡骸の実物に巣食ったもの」という、特級呪物という表現すら生易しいレベルの現物であるが故に、そのランクはアンリマユのそれを遥かに凌駕すると思われる。
  • 獣の厄災:第2部6章終盤で、最終的にケルヌンノスと同じ結論に至ってしまった人物。自身の呪いに抗い「強者が弱者を守る」町を築き上げたが、大災厄を前にその信念は守るべき領民たち自身に無惨に破られてしまう。それも領民たちは、彼女が必死に抑えていた苦悩と行動を「そういう遊び」だと劣悪に曲解しての凶行に及んでおり、皆の善性を最後まで信じ抜こうとした彼女にとって「バーゲストから意図的に仲間はずれにしていた事を怒られたくないから表立ってやらなかった」だけで、実は自宅でこっそり人間を虐待して遊んでいたという事実や、「バーゲストが居なくなったら独り占めしてた楽しい遊び堂々とやろう」と常々思っており、妖精國崩壊の折には脱出前に『古い玩具の後片付け』と称して愉しげに虐殺を繰り広げ、カルデアの面々に連れられて汎人類史に引っ越した暁には「汎人類史の人間も殺して遊ぼう」と臆面もなく言い放ち、更にはそんな自分達に相応しい新しい名前としてチェンジリングで流れてきた書物に書いてあった「悪魔」を名乗ろうとし出す……と云う死にも勝る絶望と裏切りを皆の無邪気な嘲笑と共に叩きつけられる結果となった。そしてケルヌンノスが出現する前兆として妖精國を焼き尽くす災厄に成り果てた。
  • 炎の厄災:第2部6章終盤で、同じく災厄となってしまった人物。恩人への救ってくれた事に対する深い愛に加え、そのどうしようもない醜悪な本性との間で板挟みに遭うが、幾人の無辜の民や家族同然だった鏡の氏族を手にかけ血にまみれても、大切な弟仲間を殺害し彼を悲しませる事になっても、最終的には主君のモルガンを見捨てる事になっても、これらを果たした結果、ただ一時だけ向けられる笑顔と言葉をどれだけ上辺だけが綺麗な見せかけだと分かっていても自らの支えとし、その愛を一途に貫いていたが、最終的には国も領民もあっさりと放り捨てて汎人類史に共に逃げようと語ったことについて、彼処で彼女自身が惨めな思いをしてしまうくらいならばと泣く泣く手にかけてしまう。その結果悲しみと絶望の慟哭の中で、最後に残った妖精体を失い竜の成れの果ての災厄へとなってしまう。
  • コロンブスの卵(エネミー):第2部6章完結直後のイベント終盤で登場した狂気のナマモノ。様々な宝具がブチ込まれる動画が出回る妙な共通点があるが、その強さと雰囲気はたぶん雲泥の差。
  • アークティック・サマーワールド!2022年水着イベント。とあるエリアにて起きた事件からケルヌンノスを連想したプレイヤーが続出。
  • ???:リンク先超ネタバレ注意。ある意味同類の怪物。

  • 霊王:BLEACHの登場人物。こちらも神のような存在だが不意討ちでバラバラにされ世界の楔にされてしまった。下手人はのちに五大貴族と呼ばれる死神達(うち1人だけは反対していたが)であり、6人の妖精に殺されたケルヌンノスと被る。霊王自身はその結末を受け入れていたようだが怒り自体は有ったようで、身体の一部は今の世界を破壊する為に動いていた。





























































神の怒りは正しい。

神の呪いは正しい。

彼は妖精たちに殺された。

善意で手を差し伸べて欺かれた。

愛すべき巫女は、命も尊厳も奪われた。

1万4千年に亘り、罪人たちは繁栄した。

『厄災』は憎しみによるものではなかった。

怒りと、嘆きによる『責務』だった。

『この生き物たちを放置してはいけない』と。

彼らを生かした者として、世界のフタを閉ざそうとした。



────それでも、やっぱりアナタは間違えているのです。


ブリテンが罪人たちの国だというのなら。…すべてがそうだと、決めたのなら。


罪を与えるだけでなく、罰を許すシステムを。罪人たちが許される刻を、決めるべきでした。

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