曖昧さ回避
- 文字通り妖精の騎士のこと。もしかして⇨ディーナ・シーorタム・リン
- 『Fate/GrandOrder』に登場する妖精の騎士のこと。本項で解説。
概要
『Fate/GrandOrder』2部6章『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』に登場する、ブリテン異聞帯における円卓の騎士を指す。
しかし、あくまで人間の守護者であった円卓の騎士とは異なり、妖精國の女王モルガンによって全くの別人な妖精達が「円卓の騎士の名と霊基」を与えられた存在である。
よって、円卓のように必ずしも13人存在するわけではなく、円卓の騎士本人というわけでもない。形態としては夢幻召喚に近い。また、そのために円卓の騎士たちの宝具を有するが、これはその霊基を元に彼女たちが模倣したものであり、根本的には別物となる。
主な職務は反乱分子の討伐やモルガンの警護となっており、配下に馬のような兜を被った騎士を引き連れている。
ただし、妖精たちの絶対的な守護者というわけでもないらしく、モルガンの支配体制が恐怖による圧政な事もあり、妖精騎士トリスタンのように取るに足らない理由で同胞を抹殺する物も存在する。
元々は救世主トネリコの仲間のことを指していたが、現在の妖精騎士は女王暦1800年のキャタピラー戦争をきっかけに、モルガンが封印を解きとある妖精にガウェインの着名(ギフト)を与え、更に女王暦1900年に追加で着名された者を加えた計3名で構成されている。
第一再臨では妖精騎士◯◯(円卓の名前)となっているが、再臨によって妖精としての真名が表示されるようになる。ストーリーでも明かされるが、1.5部(Epic of Remnant)のような真名隠しではなく、あくまでストーリー上のギミックのような扱いを受けている。また、ストーリーを進めずとも当人同士の会話や絆レベルの上昇による会話及び関連人物からも言及される。これは、どちらの名前も真名として機能しているためと考えられるが、現在ゲーム内では他の1.5部サーヴァント同様にほぼ仮称状態である。
妖精騎士は本来の妖精としてのスキルとは別に、無関係の存在に由来する固有スキルを有している。ガウェインやトリスタンのものに関しては、捕食や吸血などによって他の妖精から奪ったスキルの可能性がある。
本来ならば汎人類史において彼女たちを英霊召喚することは不可能だが、焼却・白紙化と続いて不安定になった人理の守護者として、汎人類史の記録を併せ持った異聞帯の王のモルガンが座に記録されたことで、その縁を辿る形で連鎖召喚できるようになった。
メンバー
トネリコの妖精騎士
騎士名 | クラス | 正体 |
---|---|---|
妖精騎士ギャラハッド | シールダー | マシュ・キリエライト |
妖精騎士トトロット | ライダー | ??? |
また、サクラファイブ同様にデザイン上で特徴的な部位が決まっているようで、ガウェインは胸、トリスタンは足、ランスロットは腋らしい。
登場した6章から続く非霊長生存圏ツングースカ・サンクチュアリのレイドでも早速活躍している。
正体
ストーリーを進めていくと、モルガンの妖精騎士たちには皆悲惨な過去があったことが判明。
これまでの異聞帯と比較しても、トップクラスにどうしようもない世界である妖精國に誕生した被害者でしているあり、各々が異形の「厄災」と化してブリテンを滅ぼす脅威となってしまう運命を持っていた。
つまるところ妖精騎士の着名は、それら厄災、すなわち妖精がもつ本来の力を押さえつける拘束具の役割を果たしており、妖精としての真名を言い当ててしまうとさらなるパワーアップを許してしまうことになる。さらにはそこへ厄災本体の怒りと、その元凶である妖精達の無邪気な悪意と自分勝手な言動による自覚の無い裏切りが引き金(トリガー)となって、最終的に全員が理性なき大怪物と化し、妖精國を破壊し尽くした後カルデアに討滅される末路を辿った(正確には一人だけ厄災の資質が無く、襲名の目的も違ったのだが、意図しない偶然が重なった結果そうなった)。もっともメリュジーヌは、汎人類史のランスロットを目撃した際の行動を見て、モルガンにそういう目で見られていたのか…と愕然としている。
また、主君たるモルガンの事は『妖精國の女王』として敬いつつも、三人それぞれには他に大切にしているものがあり、両者の間にはそのものの裏に隠された醜い本質を知っている者と知らない者同士故に発生した、価値観に基づく思考の相違という埋めようの無い溝が出来てしまっていた(そのうち一人は歪みに薄々気付きつつも、手放す事そのものが自殺行為に等しいため出来なかった。もう一人はいちばん大切なものを守るため、振り向いて貰うためにはそれに取縋らざるを得なかった…と云う方が正しい)。
関連人物
経歴上妖精種の危険性を理解しているため、マイルームボイスにおいてガチトーンで警戒している。妖精國の悲惨な有様を見たらどう思うだろうか……
「悲劇的なるものに非業的なものを掛け合わせるなど、食い詰めた童話作家でもそこまではしない」と語っており、妖精騎士を作り出したモルガンは相当なまでに追い詰められていたと考えられる。
妖精騎士の名を襲名する存在で、モルガン麾下の騎士として仲間入りを希望している。他の妖精騎士同様元となった人物から拝命した名前の様で、二代目を自称している。ただしブリトマートが言う妖精騎士は汎人類史の某妖精郷で設立された、在り方そのものが全く異なる概念…もとい本来の着名の意味に近い。
妖精國出身で、妖精騎士と同様にモルガンを介して強引に現界している。
余談
実装されるやいなや、男のロマンを抑えつつも、特定の層にカリバーンするような性癖のオンパレードを見せつけて人気を獲得している。もっともモルガンも含め2部6章で実装された女性サーヴァントは物理的または精神的に重い、と善くも悪くも話題になっている。キャラクターの人気が高いだけでなく円卓の騎士を名乗るだけあり、スキルや宝具も優秀なものが多い。
カルデア内でもモルガン麾下の騎士として活動しており、「厄災」たる要素が多分に抜けた状態で(1名を除き)妖精國における生前の記憶も有している。
その為、自分達の結末に対してある種の諦観を抱いており、カルデアの事も恨んではおらず、むしろ自分達を壊した世界という軛から外してくれた恩義を感じてか、割と協力的な姿勢を取っており、モルガンに対しても、三者三様に理由があるとはいえ裏切りに等しい行動を働いてしまった事を謝罪し、変わらない忠誠を誓っている。
因みにそれぞれ実力は認め合っているものの人間的相性はいいとは言えず、バーゲストはメリュジーヌを性格上の問題で嫌っており、バーヴァン・シーの事もやや敬遠している。
一方両者はバーゲストの事をそれぞれの理由で好んでおり、メリュジーヌは「大型犬みたいで可愛い」、バーヴァン・シーは「愛した相手を食べる性癖なのに真面目に騎士ぶってるのが可哀想で可愛い」と評している。
そしてメリュジーヌはバーヴァン・シーの悪逆ぶりに思うところはあるものの、自分にそれを咎める資格はないと言い、バーヴァン・シーはメリュジーヌとオーロラのどうしようもなく終わってる関係は好きだったものの、彼女単体に興味はないとのこと。
さらに(1名を除いて)マスター相手に婚活に明け暮れており、ついたあだ名が婚活騎士団。
カルデアのハイスペックなイケメンサーヴァント達に目をぐるぐるさせるわ、私が居るんだから他の同クラスは要らないですよね?と解雇(実際周回に高難度にと彼女一人で充分なレベルのハイスペック)させようとするわ、誕生日に仕事があり構って貰えないのでカルデアを滅ぼそうとするわとやりたい放題である。
バレンタインではツッコミ不在のトンチキ会議を繰り広げていた。大変おもしろい事になったのは言うまでもない。
2023年の夏イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』にて3騎とも水着サーヴァントとして実装された際、各自のパッシブスキルとして「妖精騎士」が追加された。効果は「自身の〔人の力を持つ敵〕に対するクリティカル威力をアップ」。テキスト上では「対人・対文明に特化した自己強化」となっている。
ストーリー上では単なるギャグ兼お色気要員に留まらず、妖精國を滅ぼす厄災であった過去を各々の形で乗り越えるという成長を遂げた。
またその際に得たクラスは全て
『妖精國強いては第六異聞帯の誕生理由の存在に対し攻撃または防御、バーゲストに至っては通常版相手に完全優位なクラス』へとなっている。
異聞帯組の経歴の故か、公式の英語訳はFairy KnightでもFae KnightでもなくTam Lin(タム・リン)、英語版2部6章実装前の日本公式グッズと2023年エイプリルフールネタ既に使用された。
関連イラスト
関連項目
円卓組:汎人類史の円卓メンバーはこちら。