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プロフィール

真名メリュジーヌ(本当はアルビオン
クラスランサー
性別雌型
身長147cm
体重20kg
出典フランス妖精史、メリュジーヌ伝説
地域暗い沼
属性中立・悪・地
好きなもの目の前にいる人
嫌いなもの苦手弱点は無いが嫌いなものはあるにはあるらしい(たぶんこれ
設定担当奈須きのこ
ILLUSTCHOCO
CV高野麻里佳

概要

Fate/Grand Order』に登場する妖精騎士ランスロットの真名。

三人の妖精騎士の中では最後に真名が明らかとなった。


真名

湖の騎士の名など偽り。其はヒトに恋した美しき竜女メリュジーヌ』。

出典はフランスの民間伝承に登場する雌型の水妖。フランス出身のランスロットとは故郷を同じくする。これまでの『Fateシリーズ』ではサクラファイブの一人ヴァイオレットに組み込まれた女神の一体として言及。当時はケルトの古い女神の系譜を汲む存在とされていた。


史実の伝承では人間と妖精のハーフであり、母の出産を見てしまった人間の父親に激昂し洞窟に幽閉したが、父を愛していた母はそんな娘に「土曜になると半身が蛇や竜になる呪い」を与え、変身する所を見られると永久に戻れなくなるという運命を背負わされた。

その後、メリュジーヌは人間の男性と恋に落ち、1人の子供を授かったとされる。

結末はハッピーエンドとバッドエンドの二種類があり、どちらがオリジナルかは不明。


―――だが、異聞帯における彼女は汎人類史と同じ水妖ではない。

むしろ、その存在の根幹には汎人類史においても非常に重要な神秘が関わっている。


「メリュジーヌも本当の名前ではないけどね。でも、とても大切な名前なんだ」


人物

一人称は公私によって変化し、公人としては「僕」で、私人としては「私(わたし)」


命令に忠実で生真面目な仕事人で、私情を表に出さず、課された仕事を善も悪も関係なく迅速かつ完璧に遂行する。その冷徹な仕事ぶりは、見るものに殺戮マシーンのような印象を与える。また、冗長な話し合いで解決するよりむしろ実力行使で手早く済ませようとする節があり、戦闘マシーン的なイメージに拍車をかけている。


第三者に対しては、常に“完璧な騎士”として礼節を以って振る舞う。そのため、戦場での彼女を知らない民衆からは人気が高く、質実剛健なバーゲストよりも持て囃されている。

ただ、本人はそういった態度が相手に(特に女性に)どういった感情を抱かせやすくするかを理解していない。要するに天然たらしである。ランスロットの名前をもらったのも的外れではないかもしれない。カルデアでも、バレンタインで女性職員からチョコを渡されている。


一方、オフ時には寂しがり屋で甘えん坊な一面が顔を出す。そこから垣間見える本質は、無垢で一途な純情乙女そのものである。ちなみに寝起きがかなり悪いらしく、特に朝に弱い。妖精國にいた時分も、朝に動き出すことは稀で、ほとんど午後出勤だったらしい。


その正体は、竜の中の冠位(グランド)と呼ばれる境界の竜アルビオンが、世界の裏側へ辿り着こうと足掻いた末に力尽きた際、自ら切り離した左腕の細胞塊。

湖水地方の昏い沼の中でアメーバ状態で漂っていたところをオーロラに掬い上げられ、その在り方を美しいと感じ、彼女の姿を真似て「妖精メリュジーヌ」として再誕した。

自らの存在意義であるオーロラを愛し、彼女を輝かせ続けるために働き、自らのカタチを保つためにモルガンと取引をして妖精騎士としても活動している。


根本的に社会活動を行う生き物ではなかったために他者の心の機微に疎く、何よりどうしようもなくおしゃべりが下手。また、地球最強であるという自負(彼女にとっては純然たる事実)から、時に相手を見下すような態度を無自覚に取ってしまうため、相対した者から(特に荒事において)は冷酷で傲慢な性格と誤解されやすい。その上、自らの出自に関して必要以上に喋ったり、正論で説き伏せられると拗ねて退却したりと、他者との距離感も測り損ねがち。

本人もコミュ障気味なのは自覚しており、カルデアに来てからはなるべく直そうと努力している。


好みの相手は「自分より強いモノに立ち向かう勇気ある者」ではなく、「自分より弱いものを労る優しさを持つ者」。そのため、主人公は相当タイプらしい。

召喚してくれた主人公に対しては、彼/彼女の力になれる事を喜び、絆レベルが0の段階ですらその関係を「恋人」「あなた以外をマスターと呼ぶ気は無い」と言い切る程に好意的。

絆レベルが上がると自分がマスターを想う気持ちと同じぐらいマスターに想われたい心中を告げたり、会いに行っても会えない事が続くと「マスターが優秀なのは良いことだけどね」と言って拗ねたり、24時間眺めていたいとぼやくなど、ちょっと愛が重い。なお、寂しさが限界になると「マスターを縛るもの」としてカルデアを滅ぼそうとする。これには水泳部も真っ青。


愛の重さの真相

彼女の好意について違和感を覚えるマスターも居たが、バレンタインイベントにて理由が判明。

竜種はつがいを選ぶ際、一目見ただけで直感的に未来を観測し、適切な相手を選ぶ能力を持っており、今後訪れる冒険や試練を通じて仲を深めてマスターと運命の相手となる事を召喚された際に観測したからであると言う衝撃的なモノであった。恋愛シミュレーションゲームに例えると、ゲーム開始前に動画や攻略本で先に内容全体を確認した状態に近い。マスターと紡ぐ未来すべてを観測し、その上でそれが自分にとって好ましい未来であると判断し、現在に至る。

彼女の口癖「おいおいね」も、彼女にとっては既に過去の事ではあるが、人間にとっては未来の出来事であり、時が来れば分かると言う種族としての価値観の相違が原因である。


備考

後述するように自身を戦闘機と定義しているためか、ミリタリーものが大好き。カルデアのメカ系宝具(主にアラフィフ源氏名の元ネタ黒い方の弾幕戦法)を前にすると、マシンガンにトキメかない戦闘機はいないと断言し、自分の翼にも付けたいとボヤいたり、オデュッセウスの宝具であるトロイの木馬の変形機能を羨ましがったりしている。一方エウロペのタロスはカッコいいといいつつも設計思想が自分とは真逆の超重量級・大火力型だからか、木馬ほど対抗心は燃やしていない。また、湿っぽい都市神重工社長の宝具も興味あり。


種火の正体に言及する数少ないサーヴァントの一人。ちなみにおいしいらしい。

聖杯に望む願いは特になく、「たかが核融合反応程度」と魔力リソース程度にしか考えていないため、そこまで重要視していない。ただ、食べてみたいとは思っている。


容姿

rkgk妖精騎士ランスロット


第1霊基では、全身をメタリックブルーの鎧で固め、目元を鎧と似たデザインのバイザーで覆っている。バイザーは任意で着脱可能で、叛逆小僧よろしく胸部の装甲にマウントされる。

両腕の小楯のような武装はアロンダイトの鞘であり、防御はもちろん、ナックルパーツでパンチの威力を倍加させたり、パドルパーツを遠心力で振り回して殴りつけるといった攻撃が可能。内部には彼女が生成したアロンダイトのレプリカがストックされており、真名解放時にナックルから剣身を展開できるが、これは魔力を固めてガワのデザインを模しただけの魔術的に不安定な贋物であり、外気に触れると短時間で霧散してしまうため、抜刀は一瞬しか行えない。

一見不便だが、本人曰く「ゼロ距離で行う射撃だと思えばいい、串刺しにするのも切り裂くのも得意なんだ」とのことである。また、腰には鞘を引っ掛けておくラックが付いている。


妖精騎士ランスロット


第2霊基ではアロンダイトの鞘を装着している点を除き、脇が露出した私服姿の可憐な少女の姿になる。この私服は非常に気に入っているらしく、あまり汚されたくないと言う。

また、この服装にプラスして、夜会用の青紫のベールで目元を覆うこともある。

本編でのバイザーやベールを着けた立ち絵は、6章読了後に簡易霊衣として追加される。

ちなみにこの状態の髪にある黒い二つの▲は、イラストレーター曰くヘアピンとのこと


メリュジーヌ


第3霊基では、ドラゴンを思わせる黒い翼の生えた露出度の高い姿に変化する。エピローグで登場した「赤き竜」としての姿も、簡易霊衣:赤熱偏位として実装される。

この姿になると、落ち着いた女性口調に変化すると共に声にエコーがかかり、自身を「戦闘機」と定義するようになる。人間や妖精に寄せていた感覚の一切を抑え、本来の機械的(デジタル)な感覚が露わになるが、無垢な少女としての本質までは変わらない。ただし、価値観が機械的になったことで、思考の間がなくなっており、即決即断する面が強くなる。つまり、マスターが恋しくなったら即実力行使に出る。

鞘に収まっていたアロンダイトはテュケイダイトと呼ばれる抜き身のツインブレードに変形しており、剣身に魔力を充填して具現化させたドラゴンの顎で相手を挟み斬ったり、大爆発するビームをぶっ放したり、刃を縦横無尽に飛ばして斬り刻むなど、第1・2再臨に比べて攻撃方法が多彩になった。とにかくむちゃくちゃにかっこいい要素をあれこれ詰め込んだせいで忘れそうだが、クラスはあくまでランサー


センシティブな作品


そして最終再臨のセイントグラフは、第三の黒い姿から一転して純白の姿に変化し、全体的に竜と妖精の要素を併せ持つのが一目で分かるデザインとなっている。これは取り戻せるはずのなかった「本来有り得ざる姿」らしく、ここまで辿り着けた事に対してマスターに感謝を伝えている。


能力

どの再臨でも二刀流で戦う。第1・2再臨では武器の構造上、徒手空拳でも戦えるが、両腕の鞘は基部が回転し、打撃だけでなく水色の魔力を纏わせることで斬撃を行うことも可能である。

CMで描かれた戦闘では第1霊基で光弾を放っており、シナリオでは空から炎の爆撃で建物を破壊しているが、これが同じものかは不明。

また、核融合反応程度は自らの竜の炉心で日常茶飯事なことだと話している。


第1・2霊基では翼はないが、それでも飛行可能でありマッハを超えるまで1秒未満で加速できる。慣性も無効化し、その圧倒的な機動力とスピードこそ何よりの自慢であり最高の武器だが、なぜか敏捷のランクはBに落ち着いている。魔力放出を伴わない素の状態でB、ということだろうか。

第2部6章では本来の竜の姿でストーム・ボーダーへの接触を避けられた際に、一瞬で4km差を広げており、詳細な時間は不明だが1秒で4km移動しているとすると、マッハ12ほどの速度を出している。なお、本人によるとストーム・ボーダーでの戦闘のときは手加減していたらしい。


着名したランスロットの霊基は、特殊な出自で不安定な自分の存在を安定させるためであり、本来の実力としてもサーヴァント以上を有している。妖精騎士として着名(ギフト)を付けている間は弱体化しており、アルビオン形態では単体で星間航行さえ可能としている。


とある神霊サーヴァントとの戦闘では手加減した上で手玉に取るなど、実力は計り知れない。第2部6章においてもキャメロットに侵入してきた異星の使徒である村正を、玉座の間から外に吹っ飛ばして空中で斬り合い大穴へと叩き落とした。穴に落ちるまで10秒足らずで何度も村正の霊核をぶち抜いており、普通のサーヴァントなら12回は死んでいたという。

また、着名(ギフト)を解除した状態では、街を吹き飛ばすことも可能なノリッジに出た『厄災』と同等かそれ以上の魔力を持つ大規模なモースすら倒しており、操っていたビースト幼体であるコヤンスカヤの分身を貫いて、分身越しに遠く離れた本体の心臓をもブチ抜いている。ビーストと言えどまだ幼体だった為、メリュジーヌからは弱かったが生命力だけは一人前と評されている。


シナリオ上で敵対していたコヤンスカヤからは「マニューバが変態的すぎる」「一人だけ世界観がおかしい」とドン引きされ、主君のモルガンからは「シミュレーターを破壊されかねない」と手加減を命令される等、彼女が本気を出した際の出力は他の実力派サーヴァントから見ても規格外。


モーション中では、『テュケイダイト』で斬撃を放つ他、遠隔操作して斬り刻む、剣身を合体させて具現化させた竜の顎で挟み切る、エネルギーブレードを形成する、切っ先から命中箇所を圧潰させるブラックホールめいたビームを発射する、両足の長く伸びた爪で引き裂くなどの攻撃を見せている。


ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香CA+BA+BA+

保有スキル

対魔力(B)どのようなクラスであれ、妖精騎士は強い対魔力を持つ。魔術に対する抵抗力。詠唱が三節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法を以ってしても、傷付けるのは難しい。
陣地作成(B+)本来はキャスターのクラススキル。魔術師ではないが、自身に有利な陣地を作り上げる能力。自らの寝床を陰鬱な森の湖へと変質させてしまう能力は『陣地作成』スキルとして認識される。
妖精騎士(EX)妖精の守護者として選ばれた加護を表したスキル。妖精達の誓い。対人・対文明に特化した自己強化だが、他の『妖精騎士』達への攻撃行動はタブーとされており、妖精騎士を殺めた妖精騎士は自己崩壊してしまう。
ドラゴンハート(B)『竜の炉心』或いは『竜の宝玉』と呼ばれる、メリュジーヌの魔術回路を指すスキル。汎人類史においては『魔力放出』に分類される、生体エネルギーのオーバーロード状態。『竜の妖精』として自身を再構築したメリュジーヌは、竜種そのものではないものの竜と同じ生体機能を持っている。強力な攻撃アップ、ダメージカット、最大HP増加、NP取得量増加を持つ超抜スキル。
無窮の武練(B)汎人類史の英霊・ランスロットから転写されたスキルで、極限の修練により肉体に刻み込まれた戦闘経験。どのような精神状態であれ、身に付けた戦闘技術を十全に発揮出来るようになる。しかし、生まれつき強大なメリュジーヌにはあまり必要がなく、むしろ煩わしく感じているという。後にカルデアに召喚されたサーヴァントである事を考慮し、『人間の技っぽいのもヒロインっぽくていいよね』と独自のスキル『ペリー・ダンサー』に変化する。
ペリー・ダンサー(B)本来は、汎人類史におけるイングランド東部サフォークに伝わるオーロラの妖精の名。北の地に生じる美しく残酷な光に心奪われた情景の呪い。
レイ・ホライゾン(A)イングランドに伝わる、異界への門とされる「地平線」「境界」を守る竜(ミラージュ)の逸話。メリュジーヌはあくまで“妖精”としての名前と器であり、本来の役割にして姿である『境界』そのものに変貌する為の手順。カルデアのレイシフトと同じ原理の霊子変換技法。第1・2霊基では魔力を大量に生成し、宝具の性能を全体宝具に変化させる。第3霊基だと宝具の威力を大幅に向上させ、さらに自身を『次元境界線』で包むことで、あらゆる攻撃から無敵となる。

宝具

誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)

  • ランク:EX
  • 種別:対界宝具
  • レンジ:20~500
  • 最大捕捉:500匹

レイ・ホライゾン


「この星で一番の心臓を……」

「朽ちる躯より出でよ、炎の息、鉄の翼!黄昏の空に――産声のように!『誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)』!!」


ジークヴリトラのように、己を完全なドラゴンへと転身させ(この時、光の輪を三つくぐる事で竜になる)、そのまま時計盤のような魔方陣にエネルギーを収束、展開した胴部からエネルギーと共に巨大化するテュケイダイトを発射する。レア演出として、姿が変化せずテュケイダイトを投擲するバージョンがある。


ゲームでは第三再臨と簡易霊衣「赤熱偏位」の場合にのみこの宝具を使用する。

第一・第二再臨時の宝具『今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)』とは演出のみならず効果も全くの別物となる。


『アルビオンの竜骸』としてシナリオ上でこの姿になったときは、主に口内からの魔力放出により、熱量だけで大地を裂くほどの熱線で攻撃を行っていた。

モーション中では、熱線のブレスを吐きながらの突進の他、空から無数のビームを放ったり、胴部から全方位に赤い光を放出して攻撃している。


今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)

  • ランク:A
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:2~10
  • 最大捕捉:1匹

第一・第二再臨時の妖精騎士ランスロットとしての宝具。

自らの外皮から『妖精剣アロンダイト』を精製し、対象にたたきつける。通常攻撃のような気軽さで展開され、傷口が開き、癒えない事から『切開剣技』と呼称している。

ダメージがそう高くない(本気ではない)のはメリュジーヌにとってこの宝具はあくまでランスロットの宝具で自分の宝具ではない借りもの(偽物)のため。


関連人物

生前

モルガン

妖精國での主君。彼女のイデオロギーに共感し、自身の存在を保つために妖精騎士の霊基まで与えてもらったにもかかわらず、最後には裏切ってしまったことに強い罪悪感と申し訳無さを抱いている。その埋め合わせのためなのか、カルデアでの召喚後は午後出勤のスタイルを曲げてまでモルガンの早朝の招集に応じるようになっており、その点を「成長しましたね」と褒められている。

ただ、普段はメリュジーヌについて怠け者と認識しており、厳命する際も「恥ずかしい秘密の一つをバラす」と脅さなくてはならないため、部下としての信頼度は一歩及ばないとみられる。


妖精騎士ガウェインバーゲスト

同僚。質実剛健な彼女とはよく周囲から比較されていた。

そのためかバーゲストからはライバル意識を持たれている節がある。

本人はバーゲストと仲良くしたいようだが、それは可愛い大型犬を見るような目であったため、結局二人の価値観は噛み合わない。また、強者と弱者の関係についても認識が食い違っており、メリュジーヌは「僕が最強だからみんな僕に従うべき」という野性としての弱肉強食がデフォルトなのに対し、バーゲストのそれは「強者たるもの弱者を守護する責任がある」というノブレス・オブリージュの精神に根ざした、“人としての” 弱肉強食であるため、最強生物のくせに気に入った者以外の弱者を積極的に庇護しようとしない在り方が気に入らない様子。


妖精騎士トリスタンバーヴァン・シー

同僚。彼女の極悪非道ぶりに思うところはあったが、自らも脛に傷持つ身であったため、彼女を弾劾する資格は無いとして見て見ぬフリをしていた。


異聞帯のパーシヴァル

親代わりになって育てていた、弟のような存在。かなり入れ込んでおり、ブラコンの気があった。

カルデアで汎人類史のパーシヴァルと出会った折は異聞帯のパーシヴァルだと思って喜んだが、すぐに別人だと気が付いて落ち込んだ。あちらはただの人間であり、一介の妖精であったガレスと同じくそっくりさんでしかない事から記憶どころか記録としてすら持ち込まれてはいないだろう。


オーロラ

自分を掬い上げ、姿と名前をくれた恩人かつ最愛の人。

そのためメリュジーヌにとっては誰よりも大切な人であり守るべきものなのだが・・・・・


Grand Order

ランスロット(剣)

彼にあやかって名前を与えられた。モルガン経由で彼の話を聞き、立派な騎士だと思っていたが、ナンパな一面を目撃してしまい、自身もそんなふうに思われていたのかとショックを受ける。

本人に自覚はないが、モルガンの見立ても割と的を射ていたりする。何しろモルガンはマスターを夫/妻として扱うので、モルガンから見ればマスターを恋人呼ばわりするメリュジーヌは「伴侶に手を出す」「円卓最強の騎士」となるため、立派なランスロットなのである。おまけにガレスを殺害した」所まで共通してしまっている。シリーズのランスロットを全て含めた解釈をするならば『主君に忠誠を誓う騎士なのだがその忠義が報われない』という点でも条件に該当すると言える。


ランスロット(狂)

こちらのランスロットの方は割と好みらしい。マシンガンにときめかない戦闘機はいないとか。

こちらのランスロットがバーサーカーである理由は忠義故だがメリュジーヌがこうなる事はほぼ無いと言える(メリュ子の場合は恋の方を優先するため)。


藤丸立香

契約したマスター。

恋人を自称しており、関係について問われた際に、絆0の時点ですら「所有物、一心同体、恋人と、関係をどう表現すべきか悩む」「彼/彼女以外をマスターと呼ぶつもりは無い」等、召喚時から好感度がぶっちぎれている。その理由は上記の通り。24時間一緒に居たいがためにぶっ壊れ周回性能を引っ提げて来たのでは?とも(だとしたら「会いに行ってもいない」が矛盾するのだが)。


エルメロイⅡ世

汎人類史に詳しい時計塔の魔術師。

かつて彼がある霊廟を探索した事を聞いて興味を持ち、話を聞こうとした。


ジーク

ファヴニールとして認識している。昔の彼女なら、人から竜になることに抵抗を感じていたようだが、現在の自身がそれに近い状態にあるため、親近感をもって「それもまたよし」と認めている。


ジェームズ・モリアーティ(弓)

彼の弁舌はあまり好かないが、宝具の方は好みらしく、サブウェポンとして翼をくっつけられないか相談している。そして、水着バージョンでは半分達成されることに……


オデュッセウス

トロイの木馬(の変形システム)にライバル意識を抱いており、どちらがマスターの乗機に相応しいか勝負を挑んでいる(勝負内容は曲技飛行。さりげなく自分の有利な勝負を提案している)。


エウロペ

彼女の乗っている巨人のタロスは好みらしい。

なんでもデザインに温かみとユーモアがあり、自分とは設計思想が真逆だからだとか。


ネモ

なんだか他人の気がしない相手。特に一度だけ対峙した宝具「ストーム・ボーダー」をいたく気に入っており、自身を搭載する母艦として認めている(そのオファーは後に叶うことに)。


コヤンスカヤ

異聞帯にて「アルビオンの竜」を手中に納めるべくメリュジーヌと戦った

最終的に彼女の霊核をぶち抜くが、これが最大級のファインプレーであった事が判明する。

カルデアに召喚された「光のコヤンスカヤ」「闇のコヤンスカヤ」に対しては一応仲間だと認めてはいるが、警戒は解いていない。しかし、実質的な本性は同類とも言える。


エリザベート・バートリー

同じくドラゴンタイプのランサー。

ただし、性格も戦闘スタイルもかなり異なる。


清姫

「愛が重い」「竜特性持ち」「悪属性」「天地人のカテゴリが地」等の共通点がある。水着版だとクラスも同じ。そのためか一部ではメリュジーヌを『ブリテン版きよひー』とか呼んでいたり。


ククルカン

文字通り、宙から降って湧いた最強のライバル。

メリュジーヌは熱くなりすぎて、マスターを賭けた本気のバトルを所望しているが、おそらく彼女たちの決戦にカルデアは耐えきれないだろう。


ガウェイン

生前において、『友と同じ名前で家族を惨殺しそれを自らの功績として挙げる』というガウェインの全ての地雷を物の見事に踏み抜いた事がある。直接立ち会わなかったのでこの事を知る由はないが、仮に見てしまったらガウェインは想像を絶する怒りを見せていたはずである。


アキレウス

直接的な関係こそないが、スピードでメリュジーヌと競う場合、彼くらいしか勝ち目がないと言われている。人類最速は伊達ではなかった。


余談

女神のエッセンス

ヴァイオレットに取り込まれた女神は、他にメドゥーサやインド神話のアプサラスがおり、彼女たちとは+目を覆うバイザーや水の精といった属性が共通している。


攻略面

クラスがランサーである上に「竜特性」を持っているため、ジークフリートシグルド竜特攻が面白いほどぶっ刺さる(ストーリーで真の姿と戦う際も、マーリンやオベロン、コヤンスカヤ等、バスター宝具を運用する上でのメジャーな火力支援すらない宝具一発でゲージ一本まるごと持っていかれる見事な効きっぷりである)。おまけに第二再臨までは無敵貫通スキルの類を持たないため、彼らに対して強力な攻撃バフや無敵バフをばら撒けるマーリンも加わればメリュジーヌ戦の攻略はかなり楽になる。

当時プレイアブル版では珍しく人理砲みたいなことを出来る(今は某真祖+無敵貫通礼装とかも可能)。イベントフリクエ敵版1-2臨スキル3はLv1ベースのチェージ2(50%)だが通常スキル同様ランダム使用なので、同様1回限定とは言え事故の可能が充分にある、やっぱりOC対粛清防御を用意あるいは強力な対竜セイバー宝具で瞬殺する方が安全かと。

勿論家族を惨殺されて怒り心頭であろうとある騎士で逆に雪辱を遂げさせるのもありである。


反面、味方に回れば全サーヴァントの中で唯一無二の性能を持つため(さすがに今は往復換装可能の別クラスサーヴァントも出たが)、非常に心強いサーヴァントとなるだろう。詳細なゲーム内性能については彼女の表の姿の記事に譲る。


絵師の力

奈須きのこ氏は1999年当時同人活動に懐疑的だった頃にCHOCO氏の作品を見て衝撃を受けており、以降一緒に仕事ができればと思っていたらしく、この妖精騎士ランスロットのイラスト担当という形で実現。ちなみにアルビオンの設定を話した際本当に本物の奈須きのこか疑われたそうな……この時話した設定は、


  • 「ファンタジーの中に一人だけSFというか、コイツだけ異物感すごい」
  • 「他のサーヴァントがモビ◯スーツならコイツだけゲッ◯ー

ここで奈須きのこが言っている『コイツ』とはアルビオンのことなので、ゲッ◯ーそのものに例えられてるのはメリュジーヌではなくアルビオンである。メリュジーヌはあくまで「ゲッ◯ーの左手」といったところ。ただ、それでもサーヴァントとして規格外の実力なのは確からしい。


ちなみに実は型月……というか武内氏こと社長とCHOCO氏の間には『stay night』発売時に既に面識がある


また、CHOCO氏は実装後にキャラクターデザイン等についてツイートをしており、

第一、第二再臨時の服の構造についてツイートしたり

外部リンク

外部リンク


彼女の特徴の一つである二つの眉毛についての解説も行っている。

外部リンク


更には頻繁に砂鉄お絵かき(幼児が落書きするアレ)でイラストを描いており、度々Twitterに上げている。また「原作イラストレーターだから一次創作」という荒技で二次創作禁止のコミティアにメリュジーヌのグッズを出したりもしているほど気に入っている模様(この時のコミティアは他にもネギま宇崎ちゃんの作者が同じ荒技で同人誌を出していた模様)。


愛称

CHOCO氏曰く、製作時の愛称は「メリさん」、娘さんからの愛称は「メリュ子」ないし「メリ子」。今はメリジューヌ等と間違えて覚えられる事が多い為、「メリュ子」と呼ぶか検討中。

外部リンク


なお、上記の愛称のうち、「メリュ子」は2023年のイベントにおいて主人公が愛称として使っていることが明らかになり公式化した。


属性てんこ盛りサーヴァント

今回の章で実装された個性豊かな妖精騎士の中でもかなり多くの属性を兼ね備えたサーヴァントである。挙げるだけでも「お姉ちゃん」、「ママ」(自分を母竜だと例えるシーンがある)、「ドラゴン娘」、「変身ヒロイン」、「」、「合法ロリ」(年齢的には「ロリババア」)、「女騎士」、「メカ娘」、「愛が重い」、「メカクレ」(ただしバイザー)とてんこ盛りが過ぎるレベルである。それでいて男のロマンに理解があり、かっこよさと可憐さが同居するデザインであるため、幅広い性癖を持つファンから人気を博している。


関連イラスト

メリュジーヌ妖精騎士ランスロット

妖精騎士ランスロットメリュ子

センシティブな作品センシティブな作品センシティブな作品センシティブな作品センシティブな作品


関連タグ

Fate/GrandOrder ランサー(Fate) 妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ  妖精騎士ランスロット  王子様



ランスロット・アルビオン:「ランスロット」で「アルビオン」で「高機動型」で「大出力ビーム兵器搭載」と共通点の多いロボット。

キュレム:「きょうかいポケモン」で「ドラゴンタイプ」。そして本体から分離した点も共通。

バルファルク:超高速飛行を可能とする竜。

ロードブレイザー:『焔の災厄』という同様の二つ名を持つ魔神。
























以下、第2部6章幕間の重大なネタバレを含みます

























女王暦2011年に「鏡の氏族」が滅ぼされた最大の理由と原因。

それらは全て、メリュジーヌが最愛のオーロラのためにやった事だった。


あの日オーロラは、「予言の子」の話を周囲に吹聴して回るエインセルを「自分に注目させたいがために根も葉もない虚言で不安を煽っている」と称し、いかにも鏡の氏族そのものがモルガンに反逆しようとしている危険な存在だとメリュジーヌに説く。それこそが彼女の妖精としての本能に由来する思いつきの虚言だと分かってはいたが、それでもメリュジーヌはオーロラの望むままに鏡の氏族を皆殺しにする。何故なら、メリュジーヌにとって愛するオーロラを輝かせる事こそが最優先事項であり、心の支えそのものだったからだ。


そして後述するように「自分が一番に愛されること」を目的とするオーロラが枯れないようにしなければならないから。その輝きが失われた末路を、彼女にとって「死よりも残酷」と考えるメリュジーヌからすれば、そうさせないためにも自分が悩みの種 (邪魔者) を排除する事こそ、自らの『妖精としての目的』かつ、オーロラへ捧げる揺らぐ事の無い信念と愛の証そのものだったから。その為メリュジーヌは彼女に言われるがまま、頼まれるがままに障壁となりうる存在……妖精國中の民の命を領民内外や種族問わず、『オーロラから一番を奪った罪』を免罪符に次々と奪っていたのだった。そして今回の “思いつき” もまた、この目的に基づいた鏡の氏族と彼女の二者択一を迫るものであった。(「私の翅は曇ってしまうの」と恐らく無自覚に脅されてもいる)


だが、その時は相手が悪すぎた。というのも、鏡の氏族は長年彼女の本体の骸を守っていた穏やかな妖精だと、他ならぬメリュジーヌが知っていたから。

それでも悩みに悩んだ末オーロラを選び、泣く泣く皆を手にかける道を選んだ。鏡の氏族達もそんな彼女の境遇を慮り、尚且ついくら最悪な未来を予言しても、回避も何も出来ないジレンマによる苦悩から手っ取り早く逃げ出す為なのか、憐れみつつも一切抵抗すること無く自ら命を差し出した。そして全てを終えたメリュジーヌは、オーロラにだけは自分の行いを肯定されたい、感謝してくれるのならそれだけで……と、返り血を浴びたまま、身を清めることもせず彼女の元を訪れる。


だが、そこで見聞きしたのはオーロラの、さっきとは反対に手の平を返してエインセルを素晴らしい妖精と称える態度と、鏡の氏族を襲ったモノ(=メリュジーヌ)を、「この世のものではない、体はおろか心まで汚れた最も醜い腐ったケダモノ」「外見はどんなに綺麗にとりつくろっても、所詮は自分の真似ごとをしているだけ。あんな汚いモノは思うだけでも汚らわしい(あくまで下手人の「妖精騎士ランスロット」としてのメリュジーヌは「モルガンの騎士」であるため)」と罵る、よりにもよってこれまでの自分の存在を全否定する言葉だった。当然その言葉には悪意も善意も全くなく、そう言えばチヤホヤしてもらえるからと、その場限りの思い付きの美辞麗句を並べただけの、陰口ですらない空っぽの罵倒だった。


どれだけ自分や周りを犠牲にして全てを捧げてもオーロラからは何とも思われていないという、恐らくは過去に渡って何度目かに突きつけられたであろう残酷な真実を改めて目の当たりにするが、それでもなお彼女への「本気の愛」に縋ってしまう自分をどうすることもできず、メリュジーヌは降りしきる雨の中一人、絶望の涙を流した(選定の槍に選ばれた当時10歳のパーシヴァルが見た光景はまさにこの時であり、同時にソールズベリーに近付きたがらない要因になった)。多くの無辜の者を手にかけ、罪悪感に心が押し潰されそうになっても、彼女なりにたった一つの心から愛するものを守ろうとしたのだ。

予言の子」の主戦力一行がオックスフォード遠征の最中に起きたロンディニウム炎上と陥落においても同様であり、そこには義弟パーシヴァルの仲間たる円卓軍の他、彼等を慕い賛同した無力な民も沢山残っている事を重々承知していたものの、皆を悪人かつ驚異と見ているオーロラの鶴の一声により(それに加え「予言の子」側の勢力を縮小する事は女王モルガンへの幇助にもなる上に、もしかしたらパーシヴァルがこれを機に考えを改めて帰って来てくれるかも知れない筈だと無理矢理自分を納得させ)、パーシヴァルの大事な一番弟子を含む全てを文字通り根こそぎ焼き払ったのだった……。


分かってる!分かってる!!

愛されていないことなんて、分かってる!!

それでも……それでも僕は、君を愛している……

愛しているんだ…オーロラ……!!!


そしてモルガンが斃され、迎えた戴冠式の日。

新たな女王に据えられる予定だったノクナレアがオーロラの罠により毒殺。

「予言の子」にそれらの罪を被せて秘密裏に抹殺するよう密命を受けていたメリュジーヌだったが、遂行間際パーシヴァルの喝を受けると、ロンディニウムでの負い目もあってか皆を見逃す形で聖堂から撤退。

その最中に大量のモースが発生し、またそれに伴ってソールズベリー中が暴徒化した妖精で溢れ出した為、遂に「大厄災」が来たのだと看做した彼女はそのままオーロラの身を案じて鐘撞き堂へ駆けつける。


彼女が消えれば自分も霊基を保てなくなってしまう。それでも最期まで自分は傍にいると言いかけるが、それらを遮るようにオーロラの口から出た言葉は領民も国も、何もかもを捨てて2人で逃げようというあっさりした提案。流石のメリュジーヌもコレには愕然とし、一体どこへ逃げるのかと問いただすと、「ブリテンの外(汎人類史の世界)」だと事も無げに返される。その理由も「自分達よりも憐れで汚くて弱々しい人間だけの世界なら、つまらなくなったブリテンよりは行儀のいい『理想の世界』が簡単に作れる」という、いかにもその場でふと思いついた程度のあっけらかんとしたもの。


確かにそうすれば「妖精は」自分とオーロラの2人きり。「ただ二人だけの貴重な妖精」として竜の骸より生まれ落ちてからずっと望んでいた、これ以上ない理想郷を得られるのだ。

そこまで考えた時ふと違和感を感じ、側近はどうするのか聞いた所、いとも簡単に「口煩かったので毛虫に変えた」と言ってのけた。さらには「さっき間違って踏んづけちゃった。まだ(死骸が)その辺に落ちていて床が汚いから気をつけてね」と宣う始末。


そこまで聞いたメリュジーヌは暫しの静思の後、「たとえ自分の愛が、オーロラを飾るための装飾品と変わらないものだとしても彼女が一番大事で、どんなに邪悪で醜悪なことでもその願いを叶える」ことを改めて告げると、オーロラが困惑したまま微笑んで手を取ったのと同時にアロンダイトを抜き放ち、彼女の体を貫いた。


訳が分からないままその場に頽れるオーロラを、メリュジーヌは糾弾する。

ブリテン異聞帯のように一筋縄ではいかない汎人類史では、オーロラのような存在はすぐに害悪と見抜かれてしまう。そうなれば美しかった翅も姿もすぐ衰えてしまうこと、それを一番我慢できないのは他ならぬオーロラ自身であること。そして何より一番危惧したのは、彼女が「こんなのは私(オーロラ)じゃない…」と毎日毎日自分を騙し続け、そんな姿を毎朝毎朝鏡で見る度にショックを受けて「明日目が覚めれば悪夢は終わる」と思いつきの現実逃避を繰り返し、また目覚めて心を殺す日々をひたすら送り続ける惨めな責め苦に陥ること。


妖精國であれば存在意義を見失った妖精はモースになって終わりだが、汎人類史には恐らくモース化現象というものが存在しないので、自己愛の塊である彼女は自死することも壊れることもできず、生来の在り方からその現状を変えようと足掻くことも、悪い部分を省みることもできずに永遠の生き地獄を味わうことになる。

さらにあまりにも幼稚なその在り方は、害悪を排する人間にとっても排斥対象にすらならない事は容易に想像ができるため、誰かに殺される末路すら彼女にはあり得ない。むしろそうして自縄自縛の生きた屍と化す方が彼女に取ってはまだマシな末路であり、「求められればその通り応じる」事で自身の存在を保つその在り方は、汎人類史ではその美しい肢体だけを目当てにした「搾取対象」になるだけだろう。応じなければオーロラにとって死活問題である「誰にも求められなくなってしまう」のだから(それすら何時かは「飽きられて終わり」の可能性が常にチラつく)。

それを到底傍らで見ていられる訳もなく、メリュジーヌなりに考えた末の、「醜くなってまで生きながらえさせる」よりも、「美しいまま死なせる」というオーロラを救う精一杯の介錯だった。


僕は…君のためにしか、生きられない……

君のために、きみを、地獄(みらい)には連れて行けない……


そしてメリュジーヌは刃を引き抜いたと同時に倒れた彼女を前に、絶望と哀しみに打ちひしがれるまま雄叫びと共に本来の姿に変貌。三つ目の厄災「炎の厄災・純血竜アルビオン」と化し、ソールズベリーはおろかブリテン中に火の粉を振り撒いて一帯を焦土に変え、“島の崩壊を阻むものを潰す” という本能のまま、聖剣を持ち帰ったアルトリアストームボーダーを執拗に狙う。その姿をモニター越しに見たパーシヴァルは覚悟を決め、自ら囮役を志願してデッキに立ち、肉体の限界を超えて放ったその捨て身の一撃によって元始の竜を撃墜し、自らの身体を灰に変えた。




████ALBION


美しき妖精……!

醜き厄災よ……!

運命まで奪うのが愛だと言うのなら!!

それを、この槍で打ち砕こう!!!




――さらば、我が愛












だが、その堕ちゆく今際に、「散った灰」を視認しエラーが発生、少し間を置いて自我を取り戻した竜骸は、ある光景を目にする。


愛した者の生きた世界を呑みこむ奈落の虫



折れた翼を広げ、潰れた喉を張り上げる。もう何も思い出せないはずの記憶の底には、彼女が過ごしたかけがえのない日々を示す空白があった。


兵器としては失格。生命としても矛盾している。

それを理解していながらも、その目には炎が宿り、黒鉄の体は再び奮い立つ。




飛びなさい――おまえは、たとえ残骸であろうとも


私の名は、メリュジーヌ――

妖精騎士、メリュジーヌ!

飛びなさい……!

おまえは、たとえ残骸であろうとも……!




崩れゆく竜は、このブリテンに掬われた生命の一つとして、奈落を落ちゆく人理の艦を救うべく、最後の咆哮を響かせた。






どこまでも高く、飛んでゆく。


自らが空けた奈落の裂け目から、光を目指して昇る一縷の希望を見届け、ブリテンの黄昏に一筋の光を残して、黒鉄の残骸は散って逝った。


ここからだが、ジークとはもう1つ繋がりがある。それは「行動する事で必要以上とも取れる他者を犠牲にした」事だが、「そうしないと生きていけないジーク」(天然物)「黒幕によりそうさせられたメリュジーヌ」(人工物)という違いがある。


また、「一番大切な者のためなら、他の全てを蔑ろにできてしまう」「大義よりも感情を優先する傾向にある」「その生き様は美しくも賛否両論」という点なども似通っているかもしれない。

だが、唯一にして最も違ったのは、『祝福され続け英雄に至ったジーク』と、『最初の時点で詰んでおり破滅以外の道が存在しなかったメリュジーヌ』という点だろう……

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