概要
妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェに登場する妖精。風の氏族の妖精でソールズベリーを治めるオーロラの側近。
名前と同じく、薄いコーラルピンクの髪の毛と羽が特徴的。
キャラクターデザインはTAa。
立場上厳しい発言(特に人間に対しては)が多いが、その一方で個人的には人間の文化に強い興味・関心を抱いている模様。
妖精と人間の違いを弁えており、その点ではオーロラよりも常識的である。
これはオーロラに熱狂させられる人間の兵士達の光景を見て、戦力差などから客観的に判断して懐疑的になっているため。とは言えあくまで人間そのものを蔑んでいるわけではなく、純粋な能力差の比較からくるものであり、むしろパーティーの席で主人公に辛口ながらも忠告を入れ、人間を心ある存在とみなしてモースを処断させる行為を止めようとするなど、人間に対しても分け隔てなく接している。
大厄災の際には、ソールズベリーの住民や避難民の救護のため、どこまでもマイペースにしか振舞わないオーロラに代わり奔走する。
だが、後にオーロラの本質を理解した時、彼女が持つその本質にドン引きし、それでも進言した事で機嫌を損ねたオーロラから「翅を取り上げなくてはならなくなる」と脅されたところで出番は終了する。
その後判明したのは、彼女はオーロラに毛虫に変えられた挙句うっかり(オーロラ談)踏みつぶされたという事実であった。
これについては、オーロラの『目的』である自分を愛さなくなったことに加え、メリュジーヌの美しさに嫉妬していた様に、本心から他人を慮り、絶望的な状況でも自分を見捨てないコーラルの心の美しさに嫉妬したのではないかという見方もある。
兵士たちの様に思考を放棄しオーロラの言うとおりにしていれば、もしくはレッドラ・ビットの様にオーロラを見限り出奔する勇気があれば、彼女の最後もまた違うものになっていたのかもしれない。
しかし、生真面目かつ保守的なコーラルにはそのどちらも取る事もできず、結果的にあまりにも救いの無い末路を遂げてしまったのだった。
メリュジーヌ曰く、戦いの最中に外へ飛び出せば巻き込まれて死ぬだけだと忠告されており、人間を兎に変えて縊り殺す程度なら可能だが戦闘能力そのものはない模様。コーラルがオーロラを疑い出した段階では、すでに大厄災の真っ只中であり、逃げ出す選択はすでにふさがれており、命運は尽きていたと言えよう。