このキャラクターはあらゆる要素が、連載と共に二転三転した特殊な事例です。編集の際は賛否どちらかの立場に傾く事なく、公平な記述になるよう注意してください。
概要
「Fate/Grand Order」第2部序章「序/2017年12月26日」に登場した存在。
魔術協会にも聖堂教会にも所属していないロシアのPMC『NFFサービス』から出向している、新所長ゴルドルフ・ムジークの秘書を務める女性。
彼女が代表も務めるNFFサービスは、半年ほど前から急にロシアで台頭しニュースになっていた軍事企業で、「グローバルでキッチュな営業コンサルタント」という謳い文句を掲げていた。
物腰柔らかな印象で、ゴルドルフを「閣下」と呼び、マスター候補生Aチームの詳細を探るべく主人公にも接触した。
…が、その正体は言峰神父ともども、新たな敵勢力たるクリプターの7人や、そのスポンサー『異星の神』に遣わされた使者サーヴァントの一人。
その本性も他者、…正確には"人間を蹂躙"する事に並々ならぬ熱意と理念を持つ残虐非道な悪女で、特に登場直後は随所で強い暴力性を振り撒いていた。
2017年最終日にその正体を現すや否や、ゴルドルフを裏切って彼もろとも主人公たちへ攻撃を仕掛け、それまでのフィニス・カルデアを壊滅させてしまう。
以降永きにわたり、退場に至るまで主人公達を翻弄するメインヴィランにしてトリックスターとして活動する事になる。
その後
2部の舞台にして、本来いかなる存在も出入りできない領域である各「異聞帯」を単身で自由に移動できる独自の能力を有しており、1~7章の全異聞帯に登場・暗躍している。
それらの詳しい詳細についてはこちらの記事を参照。
そして3章の前日譚で『タマモヴィッチ・コヤンスカヤ』なる(響きだけならロシア圏にいそうな)フルネームを名乗っていた事も分かり、玉藻の前自身がかつて語っていたタマモナインの一尾「敏腕美人秘書タマモヴィッチ」としての情報も開示する事になった。
しかし以降も名義は、本人が自らつけた固有名「コヤンスカヤ」のままであり、自他共にそう呼び続けている。
4章では彼女個人の「古き伝承に依らない、全く新しい九尾に進化する」という悲願が明らかになり、それ故、インド異聞帯では危機でも全力=尻尾を出す(=オリジナルの九尾に近くなる)という行動は取れなかったらしい。
5章では神父や陰陽師に続く三騎目の使徒の登場によって、彼女自身は異星の神の使徒たる三騎のアルターエゴではない、外部からの雇われであることが判明。
随所でそのように言われていた発言は意図的に仕掛けられたミスリードだと明らかになり、同時に彼女の本当の正体も判明。以降もフリーの状態となって暗躍を続ける事になる。
そんなこんなで数年が経った6周年記念では、彼女自身の結末を待たずに「光のコヤンスカヤ」名義でフライング実装が決定。詳細不明の「光」の一語にプレイヤーたちは首を傾げることとなる。
さらに年末、彼女の来歴と正体が明かされる冠イベントが実装。直後に年始鯖として「闇のコヤンスカヤ」なる別バージョンも実装された。(なお当該イベントは現在メインインタールード入りしており、メインシナリオの進行度が足りていれば誰でもプレイ可能)
サーヴァントや人物としての設定・説明はそれらの記事を参照とするが、そこでも様々な情報・真相が二分割される形で開帳された。
余談
元々初登場時点から「タマモナインの1人ではないか?」との予想が主流で、徐々に明らかになる情報もそれを補強する物が多かったため、多くの人が「タマモナインのタマモヴィッチである」と確信していたと思われる。
- イラストがワダアルコ氏の物である。
- 2018年3月22〜25日開催の『AnimeJapan 2018』FGOブースでは、会場限定(※メディアも含め録画・録音一切禁止)で2部序章がフルボイスで流されており、彼女の声優が斎藤千和女史だと判明する。
- タマモナインの1人であるタマモヴィッチの名を名乗り、その二つ名である(敏腕)美人秘書として立ち回っている。
- 彼女の会社であるNFFサービスは『Nine Fox Foundation』の略称である。