CV:伊丸岡篤
概要
『Fate/GrandOrder』第2部『Cosmos in the Lostbelt』に登場する魔術師のひとり。
「グランドオーダー」によって所長を務めていたオルガマリー・アニムスフィアの殉職に伴い、「天文科のアニムスフィア家」の庇護を失って時計塔の魔術師達にバラバラに食い散らかされそうになっていた「人理継続保障機関フィニス・カルデア」を私財をはたいてすべて買い取り、新所長となる。
カルデアをまるごと買い取った理由は、ありのままの組織形態を手に入れるため。組織とは人体に相当するというのが彼の考えであり、時計塔の者は自分の部署に還元できる技術だけ求めるが、それはまるで人体で言うなら臓器をバラバラにして持っていくような行為に等しく、そういう時計塔側の考えをとても嫌っていた。
ダウィンチからはこんな僻地の研究施設に旨味はないと思っていたが、彼は大変な価値があると睨んだ模様。
しかし、完全な引き継ぎを終える前の2017年12月31日、カルデアは彼の協力者だった筈のコヤンスカヤ率いる謎の勢力による攻撃を受け、連れてきた私設部隊『フラッシュ・フォー』も全滅。
彼自身も殺されそうになっていたところを主人公たちに救出され、僅かな生き残りたちと共にカルデアを脱出した。
人物
尊大で小心者、尚且つ自己顕示欲が強い性格。危機に陥ると悲観的な事しか言わない典型的な小物。
しかし大切な仲間を失った上にカルデア完全崩壊を目の当たりにして取り乱すマシュを遠回しに気遣い、魔術師でありながらサーヴァントであるダ・ヴィンチちゃんの消滅を「殉職」と形容するなど、前所長同様外道にはなれない人物の模様。
そして、自分が嫌われ者であること、そして役立たずであることを誰よりも自覚しており、殺されそうになって通信越しで思わず「誰かに愛されたかった、認めてもらいたかった」と己の心中を吐露していた。それはかつて主人公たちが助けられなかった彼女が叫んでいた最期の言葉でもあり、それを聞いていた主人公たちは二度も同じ悲劇を繰り返したくないと、多大なリスクを負いながらも彼を救出した。
口では家名の高貴さを謳って頂点であることに固執しているが、本音では歴史ある家名に恥じない功績さえ遺せれば二番手でも三番手でも構わないとも考えており、言動ほど自己顕示欲は強くない。
基本的には保守的な安全策に走るものの、いざとなれば腹もくくる根性がある。また、魔術師にしては珍しく弱者の目線に沿った良識的な倫理観を持っており、現場に出ている主人公やマシュの立場に立ってその心情を自分の事のように受け止める良き理解者でもある。
高慢な態度の裏に人の好さを垣間見せており、根本的に素直な性分。堂々と殺戮猟兵を率いているコヤンスカヤの様子を見ても、マシュから真相を知らされるまで「敵に捕まった」と勘違いする様子が見られた。自分の知識が明らかに警報を鳴らしていても人に諭されると「この場所ではそういう作法」だと思い込んで大騒ぎを引き起こしてしまったことも。
さらに、生殺与奪が為されるままで疑問さえ持てない子供達に人生を諦めるなと活を入れたり、自分らの事情で死なせた者たちを悼んだり、スパルタクスの圧制者センサーが白判定を降すあたり、彼の善性における筋金の入り様が窺える。2019年の新年イベントでもこの人の好さが巡り巡って事態解決に導いたほど。
一般的な魔術師の倫理観では消耗品扱いのホムンクルスに対しても、冥途の土産に予てから行きたがっていた慰安旅行を(視察を兼ねる形でだが)プレゼントしたり、主人公に対して「生きて帰って来い(=生きていれば逆転の芽はある)」を一義に命令するあたり、「命」に対する考え方は魔術師ではなく一般的な人間とほぼ変わりない。
そのため普段の高慢な態度も「上に立つ立場の人間である以上下手に出てばかりもいられず、能力的に劣ることが避けられないなら態度だけでも上に立てる高慢なキャラを作っている」という解釈がなされることがある。
また、数多の逆境を無理矢理乗り越えてきた弊害で蛮勇気味な主人公達が、無用なリスクを背負いそうになったとき、新参故に程よくブレーキを掛ける役割もこなしている。曰く「危機に慣れすぎると安全を見失う」とのこと
(打てる手を打ち尽くした後とは言え)スルトの攻撃をマシュに防がせるという薄氷を渡るに等しい作戦を提案された際は激昂する程。
同時にギャグ時空に慣れていない貴重な常識人のツッコミ役であるため、それらトンチキ事案には一人頭を抱えており、彼のリアクションに期待するユーザーも多い。
彼の「なんだこれ地獄かね?」という発言のシーンの画像は、清姫の「好き!!(挨拶)」と並んで使い勝手の良いレス画像として広く使われている。
容姿のイメージや、作中でもカルデア職員からおっさんと呼ばれているため勘違いされがちだが、2部開始時点で28歳の美青年(自称)であり、2019年の新年イベントで29歳になっている事が語られており、見た目よりはやや若い。(実際、あるユーザが立ち絵からひげを取り除き少し顔を痩せさせるといった加工を施した結果、年相応の美青年といっても差し支えない容姿ではある(参照)。)
なお、感性が非常に純粋なのか、笑顔をひまわりと例えた事がある。
同様の比喩を使った他の該当者はお姫様、少女や幼女である(幼女と同じ感性のおっさん…)
内心ではカルデア壊滅の原因が自身にあると認めておりオリュンポスの時点でカルデアの優秀さ、功績を認めており、自分が所長にならなければもっとマシな状況になっていたと語るが、それでも人類の裏切り者や、卑怯者にはなりたくないと地球白紙化事件解決の責任を果たすと語っている。
奏章では真相が目前に迫る中、例え事件が解決したとしても、第三者がこの事件を知った時彼らが批難されるのは目に見えており、彼らが報われる事ができる何かは、自分にできる事はあるかと思っている。
能力
錬金術の名門「ムジーク家」の現当主ではあるが、魔術師達の頂点である時計塔では目立った実績もなく、平凡な魔術師とされている。ただし名門出だけあってカドックによる評価によると魔術回路は質・量共に最高水準。
なお名門家の当主ではあるが、カルデア買収にほぼ全財産を使い、そのカルデアが世界ごと破壊されてしまったため、事実上の無一文であり財政的な力はほぼゼロである。
もっとも、財産があったところで使う場所すら既にない…と思いきや、手元に残った金銭を主人公やマシュへのお年玉に当てていたりする。
研究者や戦闘部隊のトップにはあまり向いていない人間ではあるが、その一方で社長・経営者など人員の能力を把握し組織をまとめる立場としてなら決して悪くはない素質の持ち主であり、カルデアの分割買収を防いだ際に語った理念にもその一端が表れている。
実際、言動こそ横柄だがダ・ヴィンチちゃん曰く「能力以上の仕事を相手に強制しない」人物で、明らかに無茶な仕事の要求を見た時には怒って詰め寄ったこともある。これは、部下に対する叱責は無茶への心配、要求は能力への信頼の裏返しであることが窺える。
事実「無力であっても全力だった」として責めるどころかねぎらいのパンケーキを用意しようとしていたり、状況をまったく呑み込めてないのにもかかわらず主人公の反応から黒幕を敵と認定して攻撃するなど、その手の対応力及び判断能力は高い。
異聞帯攻略時にはこういった能力を活かし、ダ・ヴィンチやホームズなどが収集・分析した情報や推測した内容をまとめ、それに応じて適切な指示を下す指揮官の役目を見事にこなしている。
ともすれば他のスタッフが全ての意見を鵜呑みにしてしまいそうな上記の天才2者に対しても、所長という強権をいい意味で振るい、危険だと思われるプランはまず問答無用で却下した上で、「それでも通したいなら理由を述べよ」というスタンスで上手く回している。
実際「自身の頭の中で安全が計算されているなら、傍から見て危険に見えるプランでも結論だけ述べて過程を説明せずに実行させようとする」という悪癖のあるホームズに対しては良いストッパーになっている。
さらに、主人公ともに毒を盛られ、お互い制限時間が迫っているという状態の時、漸く手に入れた解毒剤一人分をどちらが先に使うかという際、お互い恨みっこなしの真剣勝負としてジャンケンを提案しつつ「最初はチョキ」して主人公に渡そうとするなどいざという時の肝が座っている。
また、寂れた旅館の経営状態を、帳簿や経済面から調べ上げて適切な評価を導き出すなど、経理能力の高さも披露している。
前線に出る主人公やマシュとの距離がシャドウ・ボーダーから離れた時に備えて、魔術礼装式のドローンをシャドウ・ボーダーの車中で開発するよう指示したのも彼である。そのため、通信距離の問題解決が大きく前進することになった。
自らを襲った異常事態の中で、事態は理解できずとも現実を冷静に受け止めていた他、サーヴァント並の強さを持つ殺戮猟兵複数を相手に主人公たちが駆けつけるまで逃げの一手に徹して持ちこたえるなど、魔術師としても決して無力というわけではない。
戦闘面では「鉄の拳(ゴッフパンチ)」と呼ばれる魔術を使うようで、殺戮猟兵に対抗したのもこの魔術。詳細は不明だが、おそらくは下記の血縁者が使っていた、錬金術で腕の組成を金属に組み替える魔術「変成鉄腕」と同じようなものであろう。
趣味のカーレースではスポンサー、ドライバー、チーム戦略全てを担い「不死鳥のムジーク」と呼ばれていたと豪語しており、本来2人以上でやる模擬運転を1人でこなしたり実際に危機的状況においてホームズが絶賛する程の凄まじいドライブテクニックを持つ。
シナリオでも度々自らシャドウボーダーの操縦桿を握って大立ち回りをやってのけており、同乗している者達からも高く評価されている。
数々の経験談と二つ名を鑑みるに、常人ならば死んでしまうような事態に幾度も陥り、それらを悉く生き延びてきたバイタリティと強運の持ち主である事が窺える。当人曰くどんな悪条件でもリタイアだけはせずゴールしたことが由来だとか。ただ、裏を返せばそれだけ事故率が高いということの表れとも言える。
事実、主人公と同量の毒を摂取したにもかかわらず、マシュの加護がなければ主人公は1時間弱で死ぬ所を、彼は約10日持ちこたえられると診断され、消化器不全による衰弱と栄養失調で昏睡した状態からでも、ブドウ糖注射だけでとりあえずの活力だけは取り戻す等、『不死鳥』の字名に相応しいしぶとさを示した。
また、大食いかつ美食家で、食糧事情に問題がある時にもかかわらず卵を大量に消費したりという問題行動があったが、遭難経験も豊富な為か食に関するサバイバル知識は豊富。
かつて体得した有毒生物の肉を的確に毒抜きする錬金術を使い、食糧確保に困ったカルデアスタッフ達の飢餓を防ぐというありがたくも悲しい活躍をしている。また如何なる肉も美味しく調理できる(具体的には腐っていようが有毒だろうが霜降りレベルになるらしい)ニッチな錬金術も開発したとか。キャメロットに来い。
ノウム・カルデアに腰を落ち着けてカルデアの食糧事情が一先ず落ち着いた後も自分から料理を作って振る舞っており、自身も料理の腕に自信を持つなど料理スキルはサバイバル環境限定ではない。
錬金術師を基とした薬学にも通じ、人間用の薬から魔術用素材を加えて霊的存在に作用する霊薬を配合することもできる。
このような食の面での多大な貢献があるため、カルデアスタッフ内で一人だけ上記のような贅沢をしていても、スタッフからの不満は今のところ出ていない。
本人が言うには自身が能力を発揮できるのは美食あってこそという内容を語ったことがあり、「一人だけの贅沢」を納得されているのはそれも一因とみられる。
曰く「一人キャンプ」も趣味らしく、自前のキャンピンググッズ一式は魔術礼装として術式が施されており、虫除け・魔除け・魔術師除け・猛獣除けに加え、冷暖房などの空調機能まで完備されている。ここまで至れり尽くせりなのは、やはりホムンクルスたちのわがままを律儀に叶えてあげていたせいなのだとか。
……それ、ソロキャンプとは言わないのでは?
ホムンクルスは人じゃないからノーカンとでも言い張っているのだろうか(それにしては扱いが人へのソレである)
カドックへの尋問でクリプターなどの情報を聞き出す際も、普通の魔術師なら暗示などの魔術や自白剤を使って尋問をするはずだが、彼が提案した尋問法は美味しいご飯で相手を懐柔するというとても魔術師とは思えない微笑ましい内容だった。
ノウム・カルデア建設後レイシフトが限定的に可能となった際、シオンからなんとレイシフト適性がありしかも良好であると知らされる。
そのせいで閻魔亭、江戸、カリブ海、北極といった微小特異点に行っては毎度ひどい目に遭うが、一方で彼の存在が事件解決に繋がってもいる。
とまぁ、こんな感じでシナリオに大きく係わる度にいろいろと便利な能力を発揮する。戦闘などへの直接支援能力こそほとんど見せないが、いると人の好さからつい世話を焼いていろんな特技を披露し、時に周囲を和ませ敵の心さえ解きほぐしてしまうなど、その影響力は本人の知らないところで着実に大きくなっている。
なお一応、サーヴァントへの魔術による支援をこなせることも最近になって発覚。効果こそ大きくないが、着実な強化を付与していた。
外部出演
マテリアルにて登場したゴルドの息子は恐らく彼。聖杯大戦終結後はムジーク家ヒエラルキーのトップに立ったトゥールに厳しく育てられた模様。
アニメオリジナルエピソードに少年時代の彼がチラッと登場。この頃は法政科所属だった模様。誰が呼んだか一部のファンからは新所長リリィ(ゴッフ・リリィ)などと呼ばれる事に。
化野菱理の要請を受け、死地へ赴こうとするエルメロイⅡ世を私兵のホムンクルス達と共に妨害する。
関連キャラクター
コヤンスカヤ(タマモヴィッチ)
ゴルドルフにカルデア買収を勧めた女性。彼の秘書のように振る舞っていたが、実際は「NFFサービス」と言われるロシア系組織の人物。
ゴルドルフ自身はがめつさに苦言を呈しながらも強く信頼していたが、彼女からは単なる金ヅル兼カルデア無力化のダシにしか思われておらず、侵略の開始と共に裏切られ殺されかけてしまった。
更に思い出として持たされてた彼女の品によって、新拠点ノウム・カルデアへの侵入も許してしまい、毒を盛られた結果、異聞帯由来の解毒剤を投与しなければ確実に死ぬ状況へ追い込まれるなど、散々な仕打ちを受けている。
他方、敵と見定めてはいるものの、拷問などをして甚振るつもりは全くないらしい。
また状況が状況であるためか、非常事態においては悩みを見せつつも取引を受け入れるなど柔軟に対応している。
ちなみにこの思い出の品は第七異聞帯でまさかの展開を引き起こす引き金となった。
カルデア買収時は魔術素養のない素人として見下し他に飛ばす筈だったが、結果的に運命共同体な関係になってしまった。
ロシア異聞帯での戦いの中で、世界を救ったという事実とその在り方を信じる気になり、図太くも真っすぐな彼/彼女を認め始める。
一方で、経験豊富であるが故に能力以上の無茶をしてしまいがちになること、一人の少年/少女が背負うには大きすぎる重圧なども理解しており、彼/彼女へのメンタルケアは欠かさない。
マシュが素直な性分であるため、これと言った衝突はない。
ゴルドルフの方は戦力不足の中で無茶をせざるを得ないマシュを気にかけることが多い。
シャドウ・ボーダーの参謀兼影のリーダー。新カルデアの経営顧問にも任命されている。経営顧問というのは与える役職に困って適当に付けただけで、経営関連の何かを任せている訳ではない。
実質良いように言い包められているが、ゴルドルフ自身も何だかんだでホームズを頼ったり、ホームズもゴルドルフの意見に理があれば素直に従うなど、極限状況の中でわりと良好な関係を築いている。
シャドウボーダーの制御担当兼技術担当。新カルデアでも引き続き技術顧問を任せている。
ホームズ同様に茶目っ気で言い包められることも多々あるが、一方で長らくホムンクルスと共同生活を送って培った観察眼が利くのか、彼女が前任者の影を意識して無理をしてカルデアを支えていることを察しており、時に厳しくもその身を慮って休息を取るよう厳命している。
ややもとすれば、「頑張り屋の少女を陰から見守る父親」にも見えるが、本人はしきりに自分がまだ20代の独身であると主張している。
中々人に懐かないフォウだが、割と善良で美味いものも分けてくれるゴルドルフには懐いているらしい。殆ど強奪に近いようで時折「また一番美味い肉を持っていかれた」と不満を漏らしているが、いくら取られても取られないように対策を施す事はしない辺り、分けてもらっているといって差し支えないだろう。
概念礼装のイラストでは、バイクを走らせるゴルドルフの肩に乗って一緒に疾走する様子も描かれている。
また、報復では済まない事をコヤンスカヤに仕掛けられたという点も共通。
当初はカルデア壊滅の引き金となった事から、ゴルドルフに対してあまり良い印象を持っていなかった。しかし脱出以降はなんだかんだで仲良くしているらしい。
礼装でもコンビを組んでいる。
元クリプター。止む無しとは言えカルデアを裏切った関係上、厳しい目を向けつつも人の良さから敵視するには至っていない。
進んで危険な役を引き受ける彼と持ち前の技能故に危険な現場に赴かねばならないゴルドルフはなんだかんだと組む事が多く、危機に陥った際にはストーリーの名前欄で「貧乏クジ二人」と表記された事も。
『Fate/Apocrypha』に登場した同じ姓を持つ、容姿・人物像などがよく似た人物。
ゴルドルフはマテリアルやアニメエピローグに出ていた彼の息子なのではないかという説が登場早々に有力視されており、後に本人も「不屈のゴルド」という父親がいることを明らかにした事で実質確定となった。
自身はユグドミレニア姓を名乗っていないため、この世界ではムジーク家がユグドミレニアに吸収されなかった、あるいは「Fake」本編で示唆されたようにユグドミレニアという家柄自体が衰退してしまったものと思われる。
実家で自らの教育係を担っていた存在。内容はスパルタだったらしく、良くも悪くも正直な性根や、大抵の事は一人でこなせるスキルもそうして身についた模様。
「出来て当然のことは出来ても褒めません、そして私は永劫貴方を褒めることはありません」とかなりえげつない事を言われているが、裏を返せば「貴方はどんな事でも出来て当然であり、それだけの能力がある」というツンデレ発言である。しかしながらゴルドルフには伝わっておらず、若干コンプレックスになっている。
作中、人ではなくても人と同じ姿形をした存在との別れについて実感を持って語っていたことから、別の世界同様、家族としての情はあったようだ。
使用人のホムンクルス達とも休暇や有給を与えたり「機能停止前にハワイに行きたい」という最後の主張を全員分叶えてあげるぐらいには仲が良かった模様。
カルデアのサーヴァント達
2部3章以降から少しずつ主人公達の元に戻ってきた、以前の記憶を有する英霊たち。
偉そうな振舞いに呆れられることはあるが、主人公が素直に従っている事や少し接すれば善良な地が見えることもあり、皆普通に受け入れている模様。
上記の通り、あのスパルタクスから「圧制者のようで圧政経験のないもの」という白判定をもらっている。
実際「態度こそ圧政者だがやってることは圧政とは程遠い福利厚生」なので、正しい評価と言える。
中国異聞帯にて増援として召喚した際、『明日を勝ち取らんと戦う者は、敵対者とどう向き合うべきか』という『叛逆問答』を交わす。また、ゴルドルフ自身の口から『逆境の打開者として憧れたことがある』と、意外だが言われてみればな接点が明かされた。
カーマが起こした事件で堕落という名の洗脳その他諸々を食らったために、カーマやこの事件に関係した要素を想起するだけで身震いするほどのトラウマを刻み込まれた。
彼女曰く「困るような困らない様な曖昧な印象」
彼女の言う「困る」は「殺したくなる」=愛する者=勇士判定であるため、勇士とするには頼りないが、そうでないと判断するには勇猛という微妙なラインに居る模様。
優れた騎乗スキル・鬱屈した承認欲求・図に乗るほどズッコケる虚栄心マシマシのチキン属性・腹さえくくれば輝く火事場の馬鹿力など、外見以外で共通点が多く、ファンの間で度々比較される。
2部5章前編では、絡みこそ少ないが共闘関係となった。
元はクリプター陣営、それも首魁であるキリシュタリア・ヴォーダイムのサーヴァントだったが、大西洋異聞帯にて縁が生まれた。
カルデアでは当時の記憶を引き継いでいるためゴルドルフに一目置いており、頼みにも気さくに応じる。水着霊基ではカルデアのサーヴァントとして特異点に赴いているが、「マスター(主人公)との任務のため」ではなく「ゴルドルフの個人ボディーガード」のためである。
ゴルドルフ作のフワッフワクロワッサンとキリシュタリアの食べたというパンを比較して頭を捻るなど色々と思うところもあるようだ。
法政科における先輩。彼女から指示をされる当たり上役のような存在でもあるようだ。
人物評は「箔付けのために大金を積んで入ってきた、魔術師として多数派とは言えない後輩」との事。
自分と同じ頃に時計塔に所属している年齢の近い魔術師。
彼に所有するホムンクルスに変な映画を見せられ結果としてトラブルに発展した。
ユグドミレニアが存在する世界線における妹分。
直接的な関わりはないが、劇場版HF第Ⅰ章の一問一答の中で奈須きのこが彼の全盛期を「ゴルドルフ(平均的な名門三流魔術師)10人分」であると言及している。また、この発言に対し「もっとわかりやすく。そして具体的に」という社長からの声を受けて「サーヴァントを相手にしても善戦、状況さえ良ければ(一騎ぐらいは)勝てるレベル。Lv.70ぐらいの典位」と補足しており、単純計算でゴルドルフもサーヴァントの十分の一程度の戦闘力があるものと推察される。
考古学科での指導教員。彼から「君、ビックリするほど才能ないなぁ」とすっごく楽しそうに言われたとされる。相手の才能や功績を称賛したり敬意を表することが多い彼にしては珍しくネガティブな評価だが、カルマグリフ自身はロードの地位に興味がなく目的を魔術とは別に持っていることや助手のティカと同じく率直すぎる物言いをする(そのせいで友達が少ない)タイプの問題人物であることを加味すると、本人的には悪気がなかったか、あるいは魔術師以外の形で大成しそうといったニュアンスの発言だったのかもしれない。
中の人が同じ魔術師。ゴルドルフ同様家柄も名門の中では下位。人間性も魔術師にしては善良で一般の魔術師は大体道具として扱うサーヴァントを粗末に扱わなかった…が彼にはゴルドルフの様な運がなかった。
余談
担当声優は父と同じ大川透氏ではないかと言われていたが、動画『Re: Discover Movie Lostbelt No.3』にて、遂にボイスが付いた。上記の通り、伊丸岡篤氏が担当。
動画公開後、Twitterで『ゴッフの声』がトレンド入りした。
演じた伊丸岡氏はかつてドラマCD版『Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ』にて仁賀征爾役(静謐のハサンの元マスター)で出演している。
上記の通りゴルドルフは一度毒殺されかけて生存したが、皮肉にも征爾の死因は……
初登場時での第一印象では金の力で後釜を狙った、腹黒で無能なボンボン……的なイメージを少なくない人数のマスターが抱いたと思われる。
その後ストーリーが進み彼の人物像が明らかになるにつれ、その評価は右肩上がりし、現在では「適度に無能で軟弱、適度に有能で柔軟、魔術師思考と一般人思考の絶妙な狭間でボケもツッコミもこなす」というのが各コミュニティサイトでの総評。
また、他者からの説得や進言を受け入れたり、主人公たちの意見に歯向かうときもちゃんと正論を持って反論する点、自らの恥部や失敗談を惜しげもなく語る事ができるという点も評価が高い。
そのため彼をFGO二部におけるヒロイン扱いするユーザーもチラホラ。
最近では某漫画に登場していた「世界で一番かっこいい無能と呼ばれる人」を連想する人もいるとかいないとか。
ファンからはオルガマリー所長との差別化として、主に「新所長」もしくは名前を捻った「ゴッフ」「ゴッさん」「ゴッフ所長」と呼ばれている。
月日が経ち馴染んでくるにつれ、リアル・劇中双方で「新」の部分は消えていったが、5章終了後の修正で再び「新所長」呼びに統一された。
意図については竹箒日記にて解説されているが、これについては賛否両論。「どちらの呼び方でも、片方の所長に距離感が生じてしまう」という議論が改めて浮上した為で、2部全体が長期化したが故の弊害ともいえる。
しかし、後にメインストーリー内である存在が現れたことで「新所長」呼びが意味のあるものになっていくのだった。
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錬金術師 デブ おっさん 三枚目 ツンデレ ヘタレ レーサー やる時はやる男 グルメ 料理男子 理想の上司
ルドル・フォン・シュトロハイム:中の人繋がりかつ初登場シーンでの行動で大ピンチを引き起こすものの後にファンからの人気を獲得した点が共通するキャラクター。また彼は第二部のシナリオにて登場するキャラクターでもある。
「世界で一番かっこいい無能と呼ばれる人」:HELLSINGに登場する司令官。余談の項でも触れているが、「小太り」で「ちょびひげ」、「本人の能力は高くないが部下に慕われている」者同士。