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概要

特異点番号特異点F (or 特異点X ?)
時代A.D.2004
人理定礎値C
場所冬木市
キーキャラクター不明(人理の盾 - 人理の防人?)
章クリア報酬森の賢人
シナリオ担当奈須きのこ

ストーリー

人類絶滅の原因を探るためのレイシフト実験を前に、カルデア管制室で起きた謎の大爆発と火災。

マシュと共に崩壊に巻き込まれたはずの主人公が目を醒ましたのは、生きた人間の気配の無い焦土と化した都市であった。

突発的なレイシフトで特異点Fへと飛ばされた2人は、同じくレイシフトに巻き込まれた所長と合流する。


襲い掛かる魔獣とシャドウサーヴァントたち。

唯一生存し正気を保っていたサーヴァント、キャスター。


大聖杯の眠る地下大空洞に辿り着いた主人公たちへ、漆黒の騎士王が刃を振り下ろす———。


登場人物

人理継続保障機関フィニス・カルデア


  • ※1:アニメ作品における男性主人公を担当。
  • ※2:二代目担当。先代は種田梨沙女史。変更理由は種田氏の病気療養による休業。
  • ※3:ドラマCDでは豊口めぐみ女史が担当。

サーヴァント


他媒体

それぞれの媒体で、所どころ聖杯戦争に参加していた英霊が異なる。


  • ※1:アニメでは回想シーンに登場したがセリフは無し。
  • ※2:アニメ『Fate/Grand Order -First Order-』には未登場。
  • ※3:別冊少年マガジン版FGOにて登場。

観測エリア

※後の『Fate/Accel Zero Order』で捕捉された情報も、便宜上こちらに記載。


地名カルデアにおける仮称備考
衛宮邸未確認座標X-A
遠坂邸未確認座標X-Bなんらかの爆心地になった様子で、原因は依然として不明。また遠坂のうっかりじゃないだろうな…?
冬木大橋未確認座標X-Cさすがは冬木大橋、大火災に遭っても健在である
埠頭未確認座標X-D
聖堂病院未確認座標X-Eどうやら全焼した模様
穂群原学園未確認座標X-FZEROコラボではフリークエストに挑戦できるMAPとして登場
アインツベルン城未確認座標X-Gバーサーカーが一帯を陣取っている
柳洞寺変動座標点0号大聖杯をセイバーが守っている

物語の最序盤であり、チュートリアルを交えて急ぎ足で進んでいくので気づきにくいが、第1部が完結し第2部終盤に迫り現実時間で9年たった現状ですら全貌が明かされず最も謎に包まれたステージとなっている。

  • 聖杯戦争中に突然、サーヴァントマスターを含む人の姿が消えたと言うが、その原因が特定されていない。
    • アニメではメドゥーサによって石化された人間が描写されているが、彼女がいつそうしたのかは説明されていない。ちなみに慎二らしき姿の人物がメドゥーサによって石化され破壊された描写が描かれていた。
  • 何故、セイバーは黒化および暴走したのか。そのマスターはどこへ消えたのか?
    • そもそも、どうしてキャスター・クー・フーリンだけがセイバーオルタの手に落ちずに健在だったのか?
    • 黒化したサーヴァントはマシュカルデアの面々を見て、「聖杯ヲ我ガ手ニ」「漂流者達」と述べているが、これは何を意味しているのか?(マシュと融合した英霊は確かに聖杯関係者ではあるが)。
  • セイバーオルタは何のためにこの特異点を維持し続けていたか?
    • 彼女が他のサーヴァント5騎を隷属させた原理は何なのか?
    • いつものセイバーならレフ・ライノールの本質を直感で予期し、そうでなくとも彼女から見れば、得体の知れない彼から与えられた聖杯に手を付ける可能性は薄かったのではないか?(この特異点には魔術王は関与してはいないのが明かされている。)
    • 2周年記念メモリアルクエストで、第一から第七特異点のクエストを攻略した後に開示される最後の高難易度クエストが、この特異点Fのボス戦リメイクである。そこで出現するセイバーオルタには『人理の防人』なるブレイクスキルが追加されていた。
    • また、街の中心部から北部にかけて斜めに何かをなぎ払ったかの様な跡がある。セイバーが宝具を使った為か?まるで海から来た何かを駆逐したかのようにも見えるが…?
  • この特異点に召喚されていたサーヴァントが、他の特異点でも登場したメンバーを除き、誰一人として冠位時間神殿での最終決戦に現れなかったのは何故なのか?(それは上記にも記載したが、魔術王が作った特異点ではないからが理由だと考えられる。)
    • そもそもFGO世界の聖杯戦争でキャスターの枠で喚ばれたのはクー・フーリンではなかったことが最終章で判明しており、この特異点のサーヴァントが実際の時系列で呼ばれたメンバーでない可能性も浮上。
    • アニメBD・DVD特典の一問一答によれば、この異常の一端は他の世界の聖杯戦争が入り混じったためらしい。そのためにデータのコリジョンが起きてエミヤがシャドウ化したり、クー・フーリンがキャスターになったり、アルトリアがオルタ化していたとのこと。
    • このコリジョン、即ち衝突という言葉が示すものは第2部において人類史を襲った異聞帯を汎人類史へと衝突させることによる、汎人類史の白紙化という大災害である濾過異聞史現象と過程が非常に酷似している。
    • 『Fate/Accel Zero Order』におけるロード・エルメロイⅡ世の発言によれば、この特異点は「特異点Fは5度目の聖杯戦争が完遂され“この世全ての悪”が起動した後の冬木市の姿なんじゃないか。」という仮説を述べている。
    • この仮説が本当ならば、この特異点は『FGO』世界の冬木の歴史が狂って生まれたのではなく、『SN』や『Zero』世界の歴史が狂った結果、生まれたという事になる。
    • また、物語開始時点のチュートリアルに登場するサーヴァントが一騎だけ『SN』出身ではないのもこのコリジョンに関係しているという説もある。
    • また、元ネタである2004年の聖杯戦争では冬木市が炎上する案件は起こっておらず、火災が起こったのは1994年の聖杯戦争である。『FGO』世界の聖杯戦争が2004年が最初だった事を考えると、『SN』の要素だけでなく、第4次聖杯戦争などの要素などを含めた本家筋の「冬木の聖杯戦争」という概念そのものが『FGO』世界の聖杯戦争と衝突を起こしたという見方も出来る。
    • また、『FGO』は当初、アニメ版UBWルートとリンクする予定だったという事が語られており、後述の濾過異聞史現象との関連からこの特異点は『UBW』ルートでギルガメッシュが衛宮士郎に勝利したBADENDの異聞帯という考察も見られる。ギルガメッシュ異聞帯の王とする考察である。)
  • 何かを探していた他のサーヴァントと違い、森から離れもせずバーサーカーは何を守っていたのか(『SN』時とマスターが変わっていなければおそらく自身のマスターだと推測出来る)。
    • そして、そのバーサーカーを除くサーヴァント達は実際に何を探していたのか?それが聖杯だったのかさえも定かではない。
  • 第六特異点では、マシュはこの冬木のことを『特異点F』ではなく『特異点X』と呼んでいた。
    • 最初からずっと一緒に旅をしてきたはずなのに、マシュの記憶がどこかおかしいことになってるとも取れる。一応はこの特異点Xの呼称の後に、冬木へのレイシフト直前に起こった爆発事故での経緯はきちんと覚えているが……。
    • マシュが『特異点X』と呼んだ場所は、人理焼却のような大偉業の攻撃でもない限りはあらゆる呪いを遮断するというアトラス院の中であった。つまりは本当の名称は『特異点X』であるのを『特異点F』と誤認する呪いがカルデア全体に対してかけられている可能性もある。
    • ところが、7章クリア後、終章直前時点が舞台の術ギル幕間では、「2004年の冬木市つまり特異点F」とダ・ヴィンチちゃんが発言している。
    • 一方、にもかかわらず公式がその存在を明言しない例のアイツの幕間では、特異点Xと呼称するのである。
    • 特異点XのXは謎を意味するエックスではなく、10のことではないかとも。
    • 終章後では、新宿のアバンタイトルで、亜種特異点発生時にカルデアスタッフの発言の中で「特異点Fと74%相似」と言及されている。
    • 同じくアバンタイトルで主人公のデータを改竄する最初の特異点が何故かここではなく第一特異点から行われていた。
    • また、特異点FのFは順当に考えて冬木市を意味するイニシャルであるということが分かるが、キャスタークラスのクー・フーリンが攻撃用魔術に使うルーン文字にアンサズ(ᚨと表記される、炎や北欧の大神オーディンを象徴するルーン文字)があることから、特異点F(とくいてんエフ)ではなく、特異点ᚨ(とくいてんアンサズ)なのではという説もある。
  • 遠坂邸だった場所には謎の爆心地が生じている。
  • アーチャーとしてエミヤが召喚された時点で、霊長保護の集合意思(アラヤ)が介入を決断する事態を意味する。アニメBD・DVD特典の一問一答によれば、エミヤはアルトリアの目的を理解した上でカルデアの調査員を生かして返すわけにはいかなかったというが…。
    • キャスターのクー・フーリンは何かのカラクリに勘付いていたらしく、「永遠に終わらないゲームなんざ退屈だろう? 良きにつけ悪しきにつけ、駒を先に進ませないとな?」と発言。また、カルデアに召喚された彼は聖杯や望みに対するコメントはどういうわけか一切していない。
    • 後に第2部において、この冬木にレイシフトするはずだったAチームが、異聞帯による汎人類史への反逆というとてつもない事態を引き起こしたが、このことから、アルトリアとエミヤが本当に狙っていたのは主人公・マシュ・オルガマリーではなく、彼らクリプターだったのではないのかという推察もあった。
      • 第2部OPテーマである『逆光』では「完成も崩壊も永遠に訪れない物語」というフレーズがあり、上記のキャスターのクー・フーリンの発言と合わせ、クリプターについて関連付ける事も出来る。
  • まるで神代かのように濃密な魔力に満ちていたのは何故なのか?
    • この地にレイシフトするはずであったクリプター達は第2部において神代の復興を掲げていることと何か関係があるのか?
    • また作中で大量に出現する雑魚エネミーとして「竜牙兵」「スケルトン」が登場しているが、よくよく考えるとこれらのエネミーがどこから発生しているのかも不明。ギリシャ神代の化生たる竜牙兵に関しては『SN』世界ではメディアの魔術によって召喚されていたものだが、先述通りこの炎上汚染都市に召喚されたキャスターは彼女ではなくケルトの英霊クー・フーリンである。
  • 冬木にあった"小聖杯"は何処に消えたのか?
    • 事情があったと言え、聖杯戦争が5度も行われた『SN』等の世界とは違い、『FGO』世界での聖杯戦争は2004年が最初だが、この時点ですでに聖杯が汚染されたような状態になっていたのは何故か?そして汚染されているとしたら、何に汚染されたのか?
  • 特異点の元凶である聖杯を回収しても、なぜ冬木市は炎上し続けているのか?
    • しかも、他の特異点は緩やかに修正されたのに、この特異点は聖杯がレフに回収された後、冠位時間神殿の場合と同様、速やかに崩壊していた。
    • 6章後かつ7章直前の時系列である武人のヴラド公の幕間で、ヴラド公曰く「この街を燃やし続けているのは、聖杯戦争による汚濁ではない、もっと別の大きな間違い」「俺の最も嫌う物がこの地にはある」と語っていた。ヴラド公が嫌う物は不義や悪徳、つまりは『』であるが……。
      • 彼の経歴上、ここで指摘した『悪』とは道徳観による「人を苦しめる悪党」の意味もあるが、それ以上に「故郷を蝕み無辜の民を貪る侵略者」を指していると見ることも出来るだろう。
      • 同時にヴラド三世は身内からの裏切りと改宗強要の果てに、西方の教会によって「悪魔の擬人化」として死後も長らく名誉を毀損されてきた経歴があり、最愛の妻もこのとばっちりで心身を病んで先立ってしまう。つまり「陰湿な策謀とそれによる尊厳の破壊」もまた、彼の憎む「」と「不義」に該当すると言えるだろう。
    • ロマニもこの幕間で以前からこの地について疑問を抱いていたが、この時点では最後の特異点の解析が最優先だったこともあり、調査を後回しにせざるを得ない旨を語っている。そして、第七特異点から直ぐ時間神殿に突入、その結果として人理修復が為されるも、魔術協会国連の査察、更に亜種特異点の発生などが続き、今もなお本格的な調査は行われてはいない。
    • ジャガーマンの幕間でイシュタル曰く、「この土地は水気(水分的な意味ではなく、水属性の気という意味である)がある」らしい。燃えているのにもかかわらずである。冬木に関わる水属性としてはかの間桐家がそれにあたるが、『FGO』世界においては、バルバトスのグランドオーダーに目覚めたマキリ・ゾォルケンが既に第四特異点で討たれている。したがって、この世界で間桐の家系が続いているとは考えにくい。上記に記載したとおり、アニメスペシャル『First Order』では、その血族の者に似た誰かがメドゥーサによって石像にされた形で姿を見せてはいるが。
    • ましてや『SN』世界で確認される大災害———復讐者から人類悪の一つに転じてしまった存在は完全な顕現を果たす前に討たれているが、人類悪が連鎖的に顕現する宿命となってしまった『FGO』世界において果たしてそれは無関係であるのかは現時点でははっきりとしていない。
  • そもそも最初にカルデアが観測した異常はカルデアス表面に観測されていた2017年以降の文明の光が消えた事であり、そちらは人理焼却が原因ではない可能性がある(人理焼却を視覚的に示すものとしては、レフがセイバーの持っていた聖杯を使ってオルガマリーに見せた炎がカルデアスを染め上げている様子である)。
    • 第2部で、クリプター達が、汎人類史=本来の人類史をなかったことにするべく、地球上の文明を一掃した事が判明。カルデアスで観測された2017年以降の文明の光の消失はこのことを指していたのだろうか?こうした疑問の数々から、実はこの特異点は異変の解決を見ていないのでは?と見られている。
  • 4周年メモリアルクエストにて1.5部から2部4章までのステージを元にしたクエストが名を連ねる中、何故か1部のストーリークエストである特異点Fのメモリアルクエストが存在する。
    • ここに特異点Fを持ってくる辺り、2部と何か関係があるとでも言いたいのだろうか?
    • 前回の特異点Fモチーフのメモリアルクエストのボスがセイバーオルタであったのに対して今回のボスは何故か味方キャラであったキャスニキとなっているうえに、何故か名称が真名のクー・フーリンではなく『キャスター』とクラス名になっている。
    • 彼の真名は既に主人公達も知っている筈なのだが…?わざわざ真名を伏せるのには理由があるのだろうか?後の第六異聞帯にて彼の正体が明かされており、それが理由かもしれない。
  • 冠位時間神殿ではそれぞれの特異点をイメージしたマップが登場しているが、廃棄孔のみ7つの特異点には該当しない。戦闘BGMからこの場所が特異点Fに相当することが分かる。
    • 各マップにはそれぞれの特異点に対応したサーヴァントが登場するが、不可解な事に、このマップには特異点Fで登場したサーヴァントは救援に訪れなかった。曰く「」が無かったとの事。(代打としてかイベント限定サーヴァントが救援に現れた。)
    • また、このマップでのボスはアンドロマリウスであり、彼は伝承によればあらゆる悪を裁き、隠された宝物を探し当てる能力を持つと言われている。ただし、アンドロマリウスは終局特異点が初出であり、特異点Fには登場していない。
    • ヴラド三世の幕間でも触れられている通り、特異点Fには何らかの悪意が渦巻いている事が示唆されている他、この特異点でいう宝物というのは恐らく聖杯だったのだと思われる。
  • 隠蔽されていない大聖杯の洞窟
    • 冬木の聖杯戦争を執り行う核である大聖杯。これはそもそも、存在を知られないようにそれが奥底にある洞窟の入口には本来は隠蔽の魔術がかけられている。だが、特異点Fのいずれの作品の描写においては洞窟の入口そのものが隠蔽されておらず剥き出しとなっている。
  • 何故か「冬木市」と明言されないアーケード
    • 本アプリ版とは違うストーリーが展開され、未だ謎が多い『Fate/Grand Order Arcade』だが、こちらではタイトルの部分から冬木の文字が消え、『炎上汚染都市のみとなっている。

…などなど様々な憶測が飛び交っており、奈須きのこ氏のブログ『竹箒日記』(2016/12/14更新)でも「一カ所だけ人理修復による計算が合わない特異点がある」ことを匂わせており、ファンからはもっぱらこの特異点Fが怪しいと睨まれている。さらに、第1.5部のPVのナレーションの人物が「致命的な見落とし」と発言しており、特異点Fはその「見落とし」に関係するモノを抱えている、あるいは見落としそのものでは?と様々な場所で考察されている。


告知無しに実装された人類悪を嗤う必要悪の幕間にて、ロマニの口からも特異点Xと呼ばれており、更にアンリマユが「ここを修正するのは七つの特異点が終わってからにすべきだ」と発言、つまりはこの特異点はやはり修正されていなかったという事実が明らかになった。更にこの幕間では、アンリマユは「俺は、あんた達(カルデア?)の物語に関われない」と語っていたが、彼に関してサイレント実装ばかりなゲームシステムへのメタ的な揶揄か、サーヴァント・アンリマユが『FGO』世界そのものに関われない事情があるのかは不明。



……そして2020年7月30日、第二部後期OPが突如お披露目となった。

そこには「第一部OPでエミヤが立っていた場所にて炎上した冬木を見下ろすセイバーオルタ」「千子村正ラスプーチンを相手にカルデアと共に戦うキャスターのクー・フーリン」という見逃すことのできない姿が映っているのが確認されている。第二部にこの特異点が関わることが確定した。

遂にこれらの伏線が回収される時が来たと言えるだろう。


そして、この二部第六章19節にて、遂に呼称名についての言及がなされた。ダ・ヴィンチちゃん曰く「特異点F……カルデアスが特異点Xとも定義した、2004年の冬木のこと」と。つまり、呼び方が安定してなかった真相はそもそもカルデア内で二つの呼び名をつけられていたからだったのだ。しかし、同時に「何故カルデアスは、この特異点をXと定義したのか」という謎も浮上しており、やはりこの特異点には簡単にはいかない何かがあるのだろう。

証言者である賢人グリムも、「未だあの場所に立ち続けているアーサー王」という不穏なキーワードを持ち出している。アーサー王というと、特異点Fにおけるアーサー王は反転した騎士王のことだが、彼女はカルデアとクー・フーリンによって討伐されたはずである。しかしメモリアルクエストにおける「人理の防人」という名称も加味すると、彼女は未だあの特異点のどこかで「何か」と対峙し続けているとも取れる。加えて、六章は目に見える異聞帯の王ともそれが危惧した滅びの「呪い」でもない、「呪い」が最期の善性で蓋をした人理を殺す絶対悪こそが最大の敵であった。何より「呪い」によって燃え盛るブリテン島の情景は、特異点Fにあまりに酷似していた。つまり、特異点Fには「呪い」と「絶対悪」に対応する『別の何か』が眠っており、アーサー王はそれが起きてこないよう監視しているとも考えられるが、果たして……?


この際異聞帯の王から主人公に「異聞帯という隔絶世界においてこれだけの力を発揮する術式は異常だ」「この先機会があればもう一度、原初の因果に立ち返るがいい」「カルデアとは何なのか、レイシフトとは何のために用意されたものなのかを」と助言されている。(この異聞帯の王も、自身の幕間の物語で「邪法の気配がする」とレイシフトを怪しんでいた)


また、カルデア側の時間認識もおかしなことになっている。

MOONLIGHT/LOSTROOM』のマテリアル本、TVアニメ版『絶対魔獣戦線 バビロニア』のEpisode.0においては、人理焼却とグランドオーダーの開始は2016年とあったが、アニメ版『冠位時間神殿 ソロモン』ではロマンが人理焼却は2015年に起こったことを述べている。

『MOONLIGHT/LOSTROOM』でのオルガマリーが死亡してるはずの時にいたりなど、時間認識の異常も有している。


後にこの特異点内にて真の意味で死亡したオルガマリーの成れの果てが、この特異点のボス戦をリメイクした2周年記念メモリアルクエストにおけるセイバーオルタと同じく『人理の防人』のスキルを所持している。

このスキル自体が作中でほぼ登場しない上に同じ特異点に関係する人物が所持していることに何らかの関係性があるようにも思われるがーー?


第七異聞帯担当クリプター曰く異星の神の目的が達成されれば地球人類は138億光年に亘って「この宇宙に生まれた、最低の知的生命体」の汚名を被るらしい。その計画を阻止すべく、魔術世界『伝承科』における絶対の禁忌にしてTYPE-MOON世界最強の生命体であるORTを使って地球を破壊してでもその計画を阻止しようとしていた。


2部7章後編でカルデアスの正体が明らかになったが、これはマリスビリーが聖杯戦争に勝利し、願い得た巨万の富でカルデアスを起動する事で誕生した存在であり、この特異点の在り方は『FGO』世界ではこの獣の原点がここで在る、この地に潜み続けていることを表してるようにも見える。


セイバーオルタも「なにを語っても見られている。故に案山子に徹していた」と語っており上記のカルデアスの正体に見られていたとすれば辻褄が合う。


カルデアの者ことロマニ・アーキマンを名乗る誰かは「四つ……いや、三つの清算が成った時、天球の真実は白日の下にさらされる」と語っている。


余談

マップBGMは『Fate/stay night』のタイトル画面やUBWルートで流れる『in to the night』のアレンジである。


関連イラスト

黎明の火始まり特異点Fオルタ


関連項目

Fate/GrandOrder Fate/staynight 特異点(Fate) 序章 冬木市  伏線

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