「じゃあ殺すね ♪ ──やっちゃえ、バーサーカー !!」
プロフィール
誕生日 | 11月20日 |
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身長 | 133cm |
体重 | 34kg |
年齢 | 8歳(Zero) → 18歳 |
スリーサイズ | B61/W47/H62 |
イメージカラー | 銀 |
特技 | 特になし |
好きなもの | 雪、士郎のエプロン姿 |
嫌いなもの | 寒いところ、猫 |
天敵 | 間桐桜 |
テーマ曲 | ローレライ |
CV | 門脇舞以 |
人気投票 | 17位(女性11位・型月10周年記念) |
概要
「Fate/stay night」に登場するキャラクターのひとり。第五次聖杯戦争におけるバーサーカーのマスター。
愛称は「イリヤ」。
聖杯戦争の為だけに鍛え上げられ、アインツベルンから派遣された「最強のマスター」。
来日後は、冬木市の郊外にある森の中のアインツベルン城でメイド2人と共に暮らしている。
基本的に冬木の城に篭って戦況を静観している事が多く、バーサーカーを伴って積極的に攻撃に出たのは序盤のセイバー戦くらい。
存在する三つのルートによって彼女の辿る結末も異なる。
続編ファンディスク「Fate/hollow ataraxia」では全てを知りながら敢えて口を閉ざす“舞台のゲスト”の役割に徹し、「昼」と「夜」それぞれの冬木市にて士郎、バゼットの双方を導いてゆく、繰り返す日常を楽しむ。その際は、母・アイリスフィールの愛車メルセデス・ベンツ・300SLクーペを彼女自身が運転してくるらしい。
人物
銀髪と赤い瞳が特徴的な小柄な少女。その容姿同様幼いゆえの無邪気さ、そして善悪の区別がつかないための残酷さを併せ持ち、他のマスターを平然と躊躇なく殺しにかかる(アインツベルンによってそのように教育された)。
主人公の衛宮士郎に対してはマスターとして、また自分を棄てた衛宮切嗣の養子として嫉妬に近い殺意を持って相対しつつも、自分の最後の家族であることから愛着も持っており、昼の町で出会ったときは見た目相応に甘えてみせるなど、愛憎入り交じった複雑な感情を抱いている。
もとは彼女の専用ルートがあったことや「hollow」での言動から、士郎に対し家族愛だけでなく恋愛感情も抱いている様で、ちょっかいを出したり他ヒロインを牽制したりもする。
今のところそれが叶う可能性はセイバールート後のみという薄幸ヒロインだが、公式からその部分をよくネタにされまくっている。
ちなみに同作に全40箇所用意されているBAD ENDの中で、彼女によるモノは堂々の2位。
そして最速遭遇する可能性のあるBAD ENDの担当も彼女であり、興味本位で選んだ多くのプレイヤーに容赦ないトラウマを植え付けた。通称「イリヤ無双」「悪魔っ子」「鬼畜ロリ」「士郎キラー」。よく見ると彼女のENDは「BAD END」であり「DEAD END」ではない。つまり・・・。
経歴
衛宮切嗣と、その妻・アイリスフィール・フォン・アインツベルンとの間に生まれた娘。
養子である衛宮士郎とは義理の兄妹(姉弟)。
胎児の段階で切嗣達が敗退した場合に備え、第五次聖杯戦争の小聖杯として魔術的操作を受けており、生殖によって生まれたがその生体はホムンクルスに近いものになっている。またその副作用として成長は第二次性徴前の段階で停止している。
切嗣が冬木に赴くまでの8年間を親子で過ごし、その後はアインツベルンの本拠地で留守番となり、小聖杯としての教育と調整を受けつつ両親の帰りを待った。
だが、切嗣が聖杯戦争で勝利できなかった事(正しくは最後まで勝ち残りつつも、優勝者が出る前に独断で小聖杯を破壊してしまった)を知ったアインツベルンは激怒し、切嗣を二度とイリヤに合わせないように本拠地に結界を張った。
切嗣はその後何度も自力で結界を破り会いに行こうと試みたが、自らの行いは惨劇しか生まなかった事実や、聖杯の泥を浴びた事で廃人同然になっている彼ではアインツベルンに太刀打ちできず、ただでさえすり減った寿命を更に削るだけの結果となり死亡してしまった。
残されたイリヤは両親との連絡が途絶えたまま幼少期を過ごし、母親の姿をした聖杯の悪意によって「切嗣はイリヤを捨てて別の街で別の子供と暮らしている」と吹き込まれていく。
前回の聖杯戦争が不完全な形で終結したため、第五次聖杯戦争が10年後に行われるとわかると、その戦いに向けて拷問の様な訓練と洗脳に近い教育を施されて行くこととなる。これによって彼女は実父に棄てられたと思い込むようになり、切嗣を憎むようになった。
2度の失敗と前回の裏切りへの教訓から、第五次では自意識が無いことから裏切ることが無いであろうバーサーカーが与えられる。
開始前から自身の義弟であり、父親を奪った衛宮士郎に愛憎入り混じった複雑な感情を抱いており、何度か接触を図り、次第に士郎を自分のものにしようと執着するようになる。
能力
維持するために桁外れの魔力を要するバーサーカーを平然と従え、平凡な魔術師なら一生かけても蘇生一回分用意できるかどうか分からない程の魔力を要する「十二の試練(ゴッド・ハンド)」の回復も可能など、規格外の魔力を誇る。
小聖杯でありホムンクルスでもある彼女の魔力回路は、他の魔術師とは比較にならないほど膨大である。加えて、小聖杯自体の機能として「理論を飛ばして結果を出す」という小規模な奇跡を行使することができる。つまり、彼女の魔力で可能な範囲ならば、理屈を知らずとも実現することができる。
この小聖杯としての特性を指してか、奈須きのこからは『もしもボックス』『なんでも叶える3Dプリンタ』と例えられており、彼女について特筆すべきは魔力量ではなく魔術回路の質の方であるとされる。
冬木においてはトップランクの魔術師であり、TVアニメ版Unlimited Blade Worksで遠坂凛が漏らしたように化け物じみた能力であるが、一流の魔術師なら「自然の嬰児であれば、まずは地脈と個人を切り離そう」と考えるため、敵なしというわけではない。
そういう意味で、SN、Zero、HAなどに登場する魔術師の中では、ケイネスと遠坂時臣は彼女を魔術戦で撃破可能とされる。遠坂凛はちょっと厳しいが、逆に土地そのものを汚染していくどこかの黒い娘なら・・・とも。
天使の詩(エンゲルリート)
TVアニメ版『Fate/stay night[UBW]』で初披露した、イリヤの髪を媒介にして造られる小鳥サイズの使い魔。自立浮遊砲台型の使い魔であり小型ながら魔力の生成すら可能。
銃身と本体の2パーツで構成されており、光弾を放つ他銃身そのものを剣の弾丸と化し放つこともできる。
射出する普通の光弾をツェーレ(涙)、剣状に変形して、剣部分を撃ち出す光弾をデーゲン(剣)と呼ぶ。デーゲンはバレルそのものを弾丸として打ち出すため、大威力だが、撃つと使い魔は銃身を失い自壊する。
劇場版『Fate/stay night[HF]』では髪の毛を操り門を閉ざしたり、髪の毛を張り巡らせることで真アサシンの追撃を妨害し、デーゲン(剣)で迎撃するといった芸当を見せている。
外部出演
タイガー道場
『stay night』のカオスフルなバッドエンド限定コーナー「タイガー道場」にて藤村大河の「弟子一号」としてブルマ姿で登場する。通称・ロリブルマ。
本編イリヤとは似て非なる別人らしく、メタメタな言動と壊れ気味なテンションでプレイヤーを翻弄。彼女たちの馴れ初めと詳細は「トラぶる花札」にて明かされたりそうじゃなかったり・・・。
プリズマ☆イリヤ
主人公。ただし、本作は経歴が大きく異なる関係から、性格も多少の面影こそあれ別人レベルで違う。(コラボで登場した『Fate/GrandOrder』の記述を借りると「あり得たかもしれないifの姿」。)
詳細はイリヤスフィール(プリズマ☆イリヤ)を参照。
Fate/Grand Order
第2部『Cosmos_in_the_Lostbelt』にて北方の女神三柱の疑似サーヴァントとして登場。
聖杯に関係の深いイリヤを中心にアイヌの女神シトナイ、フィンランドの女神ロウヒ、北欧神話の女神フレイヤのハイ・サーヴァントでもある。
頭の中で常に女神三柱が争っている状態らしく、表出している人格はほぼイリヤである。
詳細はシトナイ(Fate)を参照。
また、空の境界/the_Garden_of_OrderのCMにも登場しているが、蒼崎橙子同様にイベントに直接登場する事はなかった。
人間関係
系図上の義兄(実年齢的には弟)。自分を棄てた父の養子という嫉妬の対象であると同時に、最後の家族という愛情の対象でもある。その結果、「お兄ちゃん」と慕いつつも殺意を持って襲い掛かるなど複雑な感情を抱いており、彼女にとって士郎は自分の手では殺せない存在となっている。ルートによっては同居することに。
イリヤのサーヴァント。狂化レベルが高いために意思疎通はほぼ不可能だが、彼女の危機に際して必死に守ろうとするなど、愛情に近いものを見せている。
アインツベルン城のメイド。イリヤの世話係であると同時に教育係も務めている。
アインツベルン城のメイド。愛称はリズ。
イリヤの護衛役でもあり、イリヤの小聖杯として機能するための外装礼装「天のドレス」でもある。
タイガー道場における「師匠」。とあるルートのENDでも彼女の家で暮らす事に。本編での関わり自体は薄いが、桜ルートでは終盤に桜の見舞いに訪れた彼女が語った切嗣に関する話を隠れて聞いたことが物語の結末を左右することになる。
実父。8歳までは共に暮らし、父としての愛情を一身に受けた。イリヤが雪を好きなのは彼に自分の髪を雪に喩えて褒められたことに由来している。
切嗣自身が距離を置いていたのか、なぜか「キリツグ」と呼び捨てにしている。
第四次聖杯戦争以後は全く会うことが出来なくなり、「裏切り者」として憎悪を植え付けられていく。
実母。呼び捨てにしている切嗣とは違い、丁寧に「お母様」と呼んでいる。
イリヤは自分の髪を母譲りと自慢にしている。また、彼女が雪を好きなのは優しい母を思い出すからというのも理由の一つ。
アインツベルンのホムンクルスは意思や記憶の一部を共有しているため、彼女にとって母の生死は関係無いものらしく、特別悼んだりといった様子はなかった。
大聖杯の礎となったホムンクルス。後継機であるイリヤの中にも彼女の記録がある。
アインツベルン家頭首。イリヤは「お爺さま」と呼ぶ。イリヤに聖杯戦争の何たるかとずれまくった日本観を刷り込んだ。
士郎の協力者であるため、夜では死闘を繰り広げ、昼ではお兄ちゃんに近付く女のひとりとして警戒している。本来敵同士であることに加え、士郎が彼女に憧れていたことを勘づいているのか、はたまた士郎と彼女の相性の良さを理解しているからなのか、基本的に喧嘩腰であまり仲良くはないが桜ルート後半からは協力関係になる。
セイバールートでは倒した後も正体が分からなかったがバーサーカーを単独で数回も殺害した実力には驚きを隠せなかった。凛ルートではバーサーカーに防御態勢を取らせたことで興味を持つ。桜ルートで彼を回収した際はその正体に気付き、一転して執着する。
凛ルートにおける皆のトラウマ発現者。彼による仕打ちはFate屈指の残酷なもの(劇場版UBWではバーサーカー消滅後に泣きじゃくるイリヤの心臓を無理やり抜き取るという原作やTV版以上にエグい演出になっている)。桜ルートでは桜の中で3騎分を満たした彼の魂に驚かされる。
同じ宿命を背負った者同士のため、個人的には親しみを感じている。しかしオセロの表裏の様に決して白と黒は相容れることは出来ない。
『hollow ataraxia』では聖杯としての負担を彼女にほとんど任せているために『stay night』の時のように近づき辛さは感じておらず、むしろ同じ聖杯の器として親近感を抱いている。桜の健気さゆえとイリヤの方が年上なのもあって可愛がっており、「手のかかる妹」と称して願いを叶える手伝いをしたりしていた。
桜ルートでは彼の不死への拘りに呆れていたが、彼からは人形と軽蔑される。
余談
製作段階ではメインヒロイン枠にあったのだが、時間の都合(もし実際にイリヤルートを作っていたら更に半年は発売が延期していたらしい)か、 ソフ倫のレイティング対応のせいか、最終候補まで残りながらも実現する事はなかった。
しかしその残滓は残っており、設定画集にガーターベルトを装着している下着姿が掲載された。
仮にイリヤルートがあるとすれば
- 桜ルート9日目で正義の味方でもなく、桜の味方でもなく、イリヤの味方を選ぶことで分岐するのだろう(Fateサイドマテリアル用語辞典・ボツルートの項目)
- イリヤルートでは桜は確実にラスボスとされている(花札とらぶるモードvs桜)
また、Fate/zeroに登場した聖杯の中のイリヤ(無論、本物ではない)が衛宮切嗣に殺された回の初回放送日はなんと父の日である。母の日に続き残酷すぎるだろufotable...。
関連イラスト
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Fate/hollowataraxia Fate/Zero プリズマ☆イリヤ