概要
初回開催期間:2018年8月9日(木)~8月29日(水)
復刻ライト版開催期間:2019年7月17日(水)~8月3日(土)
毎年恒例行事の水着イベントが今年も開幕。
水着サーヴァントは初期発表していた4名(配布含む)と、3名が追加。また今回より、毎年3名の男性サーヴァントが霊衣開放という形で夏用の衣装を追加されている。
過去2回の夏イベントは2部構成だったが、今回より開催期間約3週間の1部構成で統一されている。その分ストーリーは非常に長く、本筋とはあまり関係ないサブエピソードも充実している為、イベントとしては過去最大の規模となっている。
参加条件は「特異点F 炎上汚染都市 冬木」の達成。ただし条件の緩さの割に、内容の濃さもあって難易度はかなり高め。
2019年7~8月には復刻ライト版が開催された…が、なんと直前のイベント「ぐだぐだファイナル本能寺2019」と開催期間が(約1日だけだが)被るという事態に。
同イベントの裏ステージにも召喚されていた水着邪ンヌの進捗が心配なところだが、マスターの皆さんも両イベントの進行は計画的に。
2023年開催の『サバフェス2023』は続編にあたる。
ストーリー
世界有数の観光名所であるハワイ諸島で観測されたフォーリナー反応。
さらに、サーヴァントたちがカルデアから次々と姿を消す異常事態!?
事態を重く見たカルデアは数人のサーヴァントを護衛に、マスターを現地に向かわせるのだが……?
誰もが夢見る常夏の楽園を舞台に、かつてない戦いが巻き起こる。
サーヴァントの、サーヴァントによる、サーヴァントのための夏の祭典。
「サーヴァント・サマー・フェスティバル」の開幕です。(公式サイトより)
仕様
ループする7日間を何度も繰り返し、同人誌を描いてサバフェスで1位を取りループから脱却するのが最終目標。
今回はポイント獲得制で、「活動力」「探求力」「空想力」の三種類の同人力を集めていき、再臨用のアイテムなどを獲得していく。同人力を上げることでメインクエストが進む他、一部のサブクエストが解放され、男性サーヴァントの霊衣やコマンドコードを獲得できる。
時間は「昼シナリオ→昼フリー→夜フリー→夜シナリオ→翌日」という形で進む。(シナリオが無い場合はその部分はスキップされる。)
ただし、最終日のみフリーパートが無いため、12回フリークエストをクリアすると1周する事になる。
また、日間で発生するクエストはそれぞれ日にちと時間帯が決められており、メインクエストとサブクエストの日にちと時間帯が被った場合はメインクエストが優先され、逃したサブクエストをやる場合は次のループでやることになる。
加えて、必要な同人力はメインシナリオクリアだけでも合計800,000とかなり膨大であり、「伝承結晶」までコンプリートする場合には各1,000,000(合計で3,000,000)になる事から、粘り強い周回を要する。
そのためイベント開催期間が長めに設けられているものの、システムの都合上、実所要時間が異常に長くなってしまう。
期間いっぱいで十全に終わらなかったという報告もちらほらあった事から、復刻版では一部緩和処置が取られた。
2周目以降で最終日に作った同人誌は概念礼装として入手できる。いずれも若干だが同人力の獲得量を上げる効果があり、それ以外の性能はない記念礼装のような扱いとなっている。
収集アイテムは「BB$札」「ミミ$札」「ギル$札」の3つで、こちらはアイテムや概念礼装などと交換が可能。
またメインシナリオクリア後には、裏ステージ「Sacrilege Tetrahedron」が解放される。
特異点となっていたルルハワと、色々あって聖杯を使っても日焼けが治らなくなってしまったBBの白い肌を元に戻すべく、ルルハワ各所に現れた夜の殺生院、魔神ココナッツミルク、BBペレ、BBBの4体を討伐するのが目的。
この4体が現れるクエストは、以下の特殊な仕様を持つ。
- 通常のHPゲージとは別に、「Total HP」というゲージを持つ(目安としてはHPゲージ4本分の長さ)
- 「HPゲージを削り切る」「自軍のサーヴァントが全滅する」「制限時間(15ターン)切れ」のいずれかで戦闘終了となり、与えたダメージ分Total HPが減る。
- 上記の仕様上コンティニューは不可。また撤退した場合Total HPは減らない。
- 同人力などの撃破報酬は、HPを削り切った時のみ入手可能。
- それぞれのボスは、特定の日数や時間の場合にのみ特殊スキルを使用する。クリア不可能な程ではないが、大幅に難易度が上がるため、条件を外したタイミングで挑むのがセオリーである。
- Total HPゲージには目盛りがあり、これを下回ると敵が強化され、開幕からフルチャージになったり、BBペレが変身したりする。
- Total HPゲージを削り切ると、最後にもう一度そのボスと戦うクエストが発生。これをクリアする事で完全撃破となる。
それぞれのボスを完全撃破する事で、宝具強化用の水着ジャンヌ・オルタのセイントグラフを入手できる。また、4体全てを完全撃破して7日目を迎える事でシナリオが完全クリアとなり、2個目の(シナリオ的には本物の)聖杯、及び水着BBの簡易霊衣2種の解放権を入手できる。
ちなみに、「Sacrilege Tetrahedron」開始後もループは継続するため、本編で取り逃した同人誌礼装などの回収も可能。クリア後も同様である。
登場キャラクター
ゲシュペンスト・ケッツァー
カルデアからの任務(兼観光)で主人公やマシュと共に旅客機でやってきたメンバー。
BBの陰謀とやる気になったジャンヌ・オルタに巻き込まれる形で、同人誌製作をする羽目になった新人サークル。直訳すると『異端の亡霊』。
新サーヴァント。今回のクリア報酬にして主人公。
ある本を読んだ事がきっかけで、それを超える同人誌を書くべく素人ながら奮闘する。
夏による霊基の変化の影響か、いつもより素直。ハワイに行くのが余程楽しみだったらしく、現地について徹底的に勉強していた。
新サーヴァント。事前にスカサハ師匠にお願いして霊基をいじってもらい、水着にチェンジした。
主な仕事は主人公の護衛。その他、不慣れながらも真面目に同人誌製作を手伝っており、構成を担当する事もある。
新サーヴァント。元々は酒呑童子を探す目的で来ており、同人誌を手伝うつもりは毛頭なく、着いてから水着がないことに気付いていじけていた。
BBに水着にしてもらって暴れ回るも、後に一応和解。同人作成時には、セリフ書きを手伝っている。
霊衣開放サーヴァント。同人誌を手伝う気は無かったが、BBに霊基を弄られて水着に変化し、同時にブタ化の呪いをかけられ脅される形で手伝う羽目に。
結局いつもの苦労人だが、マネージャーとしては超優秀で、同人誌題材用の取材やメンバーの健康・メンタル管理を的確に行っている。
その他新サーヴァント
新サーヴァント。サバフェスで大人気を誇る大手壁サークル「st.オルレアン」のメンバー。マリーと一緒に活動している。
明らかにいつもよりテンションが上がってる水着聖女で、お姉ちゃんぶりが普段よりも拍車をかけている。
新サーヴァント。今回のサバフェスの主催者BBちゃんで、フォーリナーに襲われて傷ついたペレ神と融合した水着BBちゃん。
サバフェスの優勝商品である聖杯でペレ神を復活させるため、主人公たちが優勝するまで何度でも時間を巻き戻す、いつも通り通常運転のBBちゃん。
新サーヴァント。相変わらずの悪女っぷりで、壁サークルの北斎が出展できなくなったのをいいことに無理やり場所を奪い、自らの写真集で男たちを魅了し圧倒的な売り上げを叩き出している。同人誌描きにおいてジャンヌ・オルタたちの最大の敵。
新サーヴァント。サバフェスとフォーリナーの撲滅のために襲撃してくる謎のストレンジャー。
ループの影響を受けていないため、遭遇する度に段々強くなっている厄介な相手。その正体は…?
霊衣開放サーヴァント。何故か記憶を失っているが、「自力で記憶を取り戻す」との事なので、正体に言及してはならない。
持ち前の黄金律でベンチャー企業のオーナーと化しており、金にがめついケモミミ秘書と性別不詳の護衛を引き連れサバフェスを楽しんでいる。オルタたちが利用する即日即時印刷会社のオーナーもしている。
霊衣開放サーヴァント。達観した立ち位置で主人公たちを見守る若干怪しい人。
水着に変化したのは、いつもの服装だとある婦長さんがうるさかったかららしい。
実はクラス自体にループ耐性があり、ループの影響を受けていない。
その他サーヴァント
今回はサブイベントの豊富さや何度もループする点等の関係でほぼ全員何かしらの形で出演している(クエストや礼装など含む)。中には今までギャグ時空とは無縁だったり、2部(一章のみ)が初登場のサーヴァントも…。
そのため、メインイベントに関わる一部のみ抜粋で紹介する。
勿論登場する我らが黒髭。水着イベント皆勤賞である。読む専門だが未熟なオルタ達に色々と協力してくれる。様々な同人誌を満喫しているが、メイヴのやり方は気に食わないらしく、メイヴ派に走った部下を容赦なく粛清している。
何気にどこか海外のカートゥーンっぽい新規の立ち絵が与えられており、衣装は最終再臨で着ているTシャツの色違い。
ホテル支配人と荷物係。モーさんは水着ではなく通常仕様だが、復刻版では英霊正装を元にした新規立ち絵に変更された。
きよひーと一緒に活動している古参サークル「Princess×2」のメンバー。(※「ひめかける2」であって、「ひめの二乗」ではない)
主人公たちのとなりの部屋で締め切りと戦っていたが、ジャンヌ・オルタの熱意に共感し協力してくれる。なお、サークル名は西洋のガチお姫様たちに名前負けしてるので変えたがっている。
壁サークル「鉄棒ぬらぬら」(本人曰く、命名者はとと様)で活動する日本画家。押しかけでアビーもいるが、本の内容が際どい為幼いアビーの扱いに困っている。
基本的に初日でフォーリナーハンターにやられてしまう(しかも完全なとばっちり)が、無事助かると...?
ゴージャスPの第一秘書で、「謎の美人秘書」を名乗る。他人の金なのを良いことに無茶な投資話に突っ込もうとしては第二秘書に止められる。
なお、資金の持ち逃げを目論んでいたが、ゴージャスPに見抜かれて失敗に終わった模様。
ちなみに、次のイベント『バトル・イン・ニューヨーク』においても同様の立場で登場する。
鎧から水着に着替えて海で遊ぶ騎士たち。ベディヴィエール以外かなりはっちゃけており、ランスロットに至ってはかなり様変わり、関わりの深い人物にも全く気付かれなかった。
なお、サバフェス当日には円卓ジャンルに興味津々な童顔の女騎士が登場するが...?
なお、彼らのうち3騎の水着は5年後に霊衣として実装されている。
2部から参戦した北方の皇女様。南国の暑さ故に「ガッデムホット(めっさ暑いわ)」と音を上げていたり、相変わらず自撮りしまくっていたりと普通にギャグ時空に適応している。
「薄着になれば良いのに」と思うのは禁句。
最近妙に出番が多い戦国大名。
後半で主人公らに、事態終息のためのネゴシエーターを頼まれる。
基本的にギャグ時空とは無縁な彼も成り行きで登場。サバフェスの客として登場する他、とある任務の為に活動している。
裏イベントにボスの一人として登場。しかし元締め曰くいつの間にかいたとの事。制作する同人誌の中には彼女がメインの物もあるが…。
ちなみに2年後、さらなる悪夢を引っ提げてくる。
用語
- サーヴァント・サマースター・フェスティバル
カルデア、非カルデア問わずにサーヴァントたちが定期的に集まり、同人誌などを作ったりして交流する祭典で、略してサバフェス。今回はBB主催の元、ハワイで開催。ちなみに年齢制限のある頒布物の発行は禁止されているとのこと。
モデルは恐らく夏と冬に行われる世界最大級の同人誌即売会イベントおよび、ハワイで行われていたこともあるアメリカ版コミケこと「コミコン」と思われる。
- 永久常夏祭典ルルハワ
BBが溜めたリソースを使い、オアフ島とハワイ島を悪魔合体させた事で発生してしまったサバフェス用の特異点。名前の由来はホノルルとハワイから。海底のアレではない。
彼女が掲げた「期間中はロクに戦わない」という制約の元で、カルデアのサーヴァントたちも街中に常駐しており、それぞれ思い思いにリゾート地で夏休みを満喫している。
特異点化した事で神秘は世に秘匿され、カルデアと縁を結んでいないサーヴァントが来訪する事も可能となっている。また、一般の観光客の姿も…。
なお、BBの力で7日間をループさせられている事に気付いている者は殆どいない。
作品一覧
- 演劇的魔人のメランコリー
- Little little bullet
- ウチの円卓
- カレー×ライス
- ビルドアッパーマルタ
- ジャイアントバベッジ
- ままのみみ
- ボクたちは召喚ができない!
- 拉麺好き好きアナスタシアさん
- 悪役令嬢は悪女をぶち抜きたい!
- 詠天流受法用心集
- クロスビッキの魔法姫と怪物
余談
『FGO』は第2部開始以降、本編とサブイベントで時系列の剥離が見られるようになったが、今イベントからそれが顕著になり始めた。
…かのグレートデビルやフォーリナーが出張ってきている時点で、時空の統合性など歪められていそうなものではあるが、それらのズレに対するヒントが浮上したとも考えられる。
ちなみに劇中で見ることのできるサバフェス会場は、外観のモデルは実際にコミコン開催が行われていたことがある「ハワイコンベンションセンター」そのもので間違いないのだが、展示ホール内装のモデルはなぜか東京国際展示場。竹箒日記によると「一度でいいからハワイでコミケをやってみたかった」らしいので、その影響と見られる。
なお、こちらが実際のハワイコンベンションセンターの内装。展示場の大まかな所在地も正確には少し違い、劇中のマップ画面で言うところの「ホテル」のある辺り(これはゲーム上のレイアウトの都合上と思われる)。
この会場背景にはFate関連や映画に関するパロネタが大量に仕込まれており、しかも昼と夕方で設置されている小物が変化するなど、非常に芸が細かい。
また、戦闘時の背景のポスターや机上の同人誌の表紙には、概念礼装やキービジュアルが使われている。
劇中では実際の同人誌即売会にまつわる「あるあるネタ」がかなり仕込まれている。
ただ、他のサークルへの挨拶にて本を差し入れに持っていくことに関しては、女性向けジャンルにおいては疑問の声もあるとか。
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