説明
同人誌即売会にて会場の壁際にブースを置くサークルのことである。
同人誌即売会におけるサークルの配置はランダムでは無く、人気のサークルほど列を伸ばすスペースの確保出来る外側に置かれる傾向にある。
そのため、「島中<誕生日席<偽壁<壁<シャッター」の順番で大手となる。
中でも壁はスペースが島と比べてかなり余裕があるため、これまでの混雑実績に頒布予定部数を加味して混雑が予想される、いわゆる人気サークルがこの配置となる。割合としては3%前後であり、いわゆる神絵師に分類されるような絵師である。(なお割合についてはコロナ禍後はサークルスペースを減らして距離を確保する傾向にあるため若干の変化が生じている)
神絵師という認識が強いためかアグネスデジタル(ウマ娘)等、pixiv内では何かと壁サークルをネタにしていることが多い。
誕生日席サークルなどと違い、キャラを固める島から分離している都合上、キャラ内の相対的な人気では壁サークルになることはまずない。
クオリティが高いため、同人誌即売会に不慣れな内は壁サークルさえ回っておけばハズレがないなどとも言われる。
なおコミックマーケット準備会の正式な呼称は「外周」である。
壁サークルに向かい合うサークルが一つ下の偽壁サークルとなる。
壁にポスターが貼れる
ある意味の特権として壁にポスターが貼れるのでポスタースタンドが不要である。一方で壁までが少し離れているので通常よりも大きいポスターが必要となる。
全体の利益の8割
上記の通り3%前後にもかかわらずコミケ全体の利益の8割は壁サークルとシャッターサークルで占めていると言われる。
そのためか、島中サークルなどの零細サークルからは「一攫千金」などの憧れ・嫌儲的な対象で見られることも少なくない。
余談:壁越え
このように基本的には人気順に配置されるのだが、コミックマーケット104においてはジャンルACVIのサークルがまとめて壁に配置されるという珍事が発生した。これは同ゲームの序盤の難所「壁越え」にちなんだものだと推測されている。
稀にだが、このようなネタ配置だったり、ジャンル自体が相対的に人気なので管理しやすいようにまとめて壁サークルにされたりもある。100%人気サークルという過信は禁物である。
序列
買う側も当然これらの序列のことは理解しているため、上の席に配置された方が表紙買いが増え、買われやすくなる。逆に島中サークルなどは中身をじっくり見て良いかどうか判別されやすく売上を伸ばすのが難しい。
ただし前述の通りスタッフの混雑対応実績をメインに配置されるため、搬入部数を闇雲に増やすだけでは上の席にはならない。また列を捌くのが遅い牛歩戦術で列が出来てもこれらは記録されており、上の席にはならないどころかペナルティを食らう可能性すらある。
シャッターサークルと壁サークルを合わせて壁、偽壁サークル、誕生日席サークル、島中サークルを合わせて島中と呼称する。
一般にお買い物で回る順番は壁→島中の順になる。