概要
同人誌即売会の参加者向けの案内用冊子(以下「カタログ」。コミケットカタログなどが有名)や各種ホームページに掲載する目的で描(書)かれる。
同人誌即売会のカタログは、このサークルカットをサークルの配置順に並べて掲載することによって、各同人サークルの傾向・頒布概要を絵や文字で見やすく一覧表示している。
この枠内でいかにサークルの特色を表現するかが各サークル参加者の腕の見せ所といえるし、一種の広告の要素も兼ねているため、事前宣伝の意味でも重要である。
上記とは逆に、サークルカットを手抜きしていい加減に作った結果「即売会の運営側に頒布物やサークルの活動自体まで手抜き(あるいはダミーサークル)だと疑われ、あえなく落選」とか、「当日誰も購入してくれず、売り上げゼロ」などという悲劇が起こる可能性も決してゼロではない(特に前者は「サークルカットが明らかに手抜きだと判断したサークルは落選させることもある」と公言している即売会もある)ので、たかが小さいカット1つといって決して軽んじることはできない。
近年のカタログでは、サークルカットを見て興味を抱いた人が検索しやすいよう、カットの隅っこなどにホームページのURLだったり、あるいはpixivやTwitterなどのIDを一緒に掲載しているサークルカットも珍しくない(「続きはWebで!」というやつである)。
また、カタログの製造コストや紙資源消費の低減のために、紙面の掲載でサークルカット自体がオミットされた簡易版も登場しており、ある意味薄い本と化している例が出ている。その場合はスマホなどの端末でQRコードを読み取ることでサークルカットのイラストが見られるようにする方式が取られている。こちらの場合はフルカラーでのサークルカット掲載が可能であったり、当日の頒布情報・完売情報を更新することができるなど、デジタルならではのメリットも徐々に現れている。
サークルカットの作成・提出
同人誌即売会にサークル参加を申し込むときに、各申請事項とともに記載し提出する。
記載のしかた・枠のサイズ等は各即売会ごとに異なるので、申し込む即売会の募集要項を参照すること。
pixivの「サークルカット」タグ
pixivの「サークルカット」タグは、同人誌即売会に参加する同人サークルが投稿したサークルカットの画像に付けられる。
同人誌即売会の名称タグ、ジャンルタグなどと同時使用されることが多い。
pixivではカタログよりも大きなサイズで画像を見ることが出来、中には色が付いているものも。
大きな即売会の前には多くのサークルカット画像がアップロードされ、タグ検索結果がカタログの様相を呈する。
タグ使用上の注意
いつからかは不明だが、日本語が読めない海外ユーザーの方々が、pixivからのオススメのタグと勘違いをしてしまい、投稿するイラストの内容に関係なく「サークルカット」のタグを付加してしまう事案が時々発生してしている。
悪意はないと信じたいが、検索妨害となり得る行為であり、心当たりのあるユーザーには自重を促したいところであり、もしそのような投稿を見かけたら、検索サイト等でその事を和訳して、コメント欄等に書き込んで注意を促してもらいたいところである。
(もちろん、イラスト内容やキャプション等で、サークルカットを意識している事が明白な場合はその限りではない)
※詳しくは、※作者は海外ユーザーの記事を参照。
関連タグ
サクカ(略称)