「オール全部みんな、あたしにまっかせなさーい!」
プロフィール
真名 | 卑弥呼 |
---|---|
クラス | ルーラー |
性別 | 女性 |
身長 | 161cm |
体重 | 52kg |
出典 | 魏志倭人伝 |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・善・地 |
好きなもの | 蛤、晴れの日(第1再臨)、鏡、埴輪(第2、3再臨) |
嫌いなもの | 雨の日(第1再臨)、争い事(第2、3再臨) |
設定担当 | 経験値 |
ILLUST | toi8 |
CV | 田村ゆかり |
「邪馬台国初代女王の力を見よ!」
概要
『Fate/Grand Order』に登場するルーラークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
期間限定イベント『ぐだぐだ邪馬台国』で初登場と同時に実装された。
一臨ではどこか芋臭さが残る田舎娘のような姿をしているが、再臨すると口調が威厳あるものへ変わり、神々しい装飾を纏った女王としての姿を現わにする。
「見直しましたか?敬いましたか?
……でしたら、はまぐりを捧げると良いでしょう……なるべく大きいのを」
……それでも素の彼女が度々顔を表すあたりに、ぐだぐだの系譜を感じ取れるだろう。
真名
古代日本に存在したとされる邪馬台国の女王、「卑弥呼」。
「鬼道」と呼ばれる呪術……のような何か……を操り、民を惑わし治めたと伝わる。多くの小国に分かれ、長く戦乱の続いていた倭国に現れ、託宣の力をもって国を纏めたとされる謎多き女王。
卑弥呼は巨大な神殿の最奥に居を構え、人前には姿を現さず、その言葉は名も無き弟によって民に伝えられた。強大なカリスマを有し、史書によれば30余国を統治したという。
大陸の魏の国に使者を遣わし、親魏倭王の封号を贈られるなど、積極的な外交も行っていた。だが卑弥呼の死後、弟子、あるいは養子である後継者・壱与の記録を最後に、邪馬台国は歴史の舞台から忽然と姿を消してしまった。邪馬台国、そして卑弥呼という存在は今もって謎が多く、遺跡も残らず、所在地ですら定かではない。「女王になってからは自由に外へ出かける事も出来なかったし、正直あたしもよくわかんないのよね~」とは本人の弁。
人物
一人称は「あたし」、女王モードの際は「私(わたし)」。
とても明るく、細かいことは気にしない太陽のようなおおらかさを持つ人物。
勢いがあってノリが軽く、身体を動かすこと、食べることが大好きな天然健康優良児。
弟の面倒を見ていたこともあってとても面倒見の良い姉御肌なところもあるが、生前から超人的なところがあり、一般(人の物理的な)常識に少し疎い。争いを好まない穏やかな性格だが、話し合いに応じない輩は、亀の甲羅すら砕く剛腕でもって説服するなど割と暴力的なところもある。
もちろん、ちゃんと手加減はする。「殴られると喧嘩する気が失せてしまう」とは弟の弁。
『ぐだぐだ新邪馬台国』では生前、単騎で狗奴国にカチコミし、拳ひとつで国を滅ぼしたという、どこぞの地上最強の生物並みの無茶っぷりを発揮していた(その際に壱与を連れ出した)。
好物はお米と蛤(はまぐり)。
当時の文明ゆえにそれまで味付けせずに食していたが、のちに醤(ひしお)で味付けした蛤を食して歓喜した。カルデアでもどこぞの腹ペコ王のように食堂を絶賛している。
また一人で食べるより皆で食卓を囲む派であり、少し寂しがり屋なところもある。
またお日様の下で外出することも好んでいたが、とんでもない雨女だったために外出の予定を立てると大体は雨に見舞われてしまったという過去も持つ。英霊になっても雨女ぶりは健在。
本人はそれを残念がっていたが、同時に雨乞いに応用したりもするなど前向き。
一見すると為政者向きには思えない人柄であるが、その面倒見の良さと他者の幸福を優先する性から適性はあり、その未来予知とも言える能力や器量を見込まれて女王となり国を治めた。
そのために統治者としての手腕と知識、カリスマ性も備えており、同時に為政者の苦悩も経験している。第2霊基以降の姿は女王としての姿であり、「女王としてのキャラ」を作っている模様。
一方それ故に献身的・自己犠牲的なところがあり、そんな姉を孤高の存在にしてしまった弟は罪の意識を抱いてもいる。未来予知する姿やたまに出る地の性格がアレであったため、女王となってからは基本的に奥に引きこもる事となり、ろくに外出もできなくなったまま生涯を終えたため、埴輪を愛でることが趣味になってしまった。本人もちょっと趣味が暗いとは思っている。
また女王(というキャラ立て)であった故に恋愛・結婚経験が全くなく、そういった男女の関係に若干憧れていると同時に、そういった存在にたいして免疫が無い初な姿を晒すこともある。
『FGO』のマスターのことは男性は「未来クン」、女性は「未来チャン」と呼ぶ。
保有スキルの影響によるものなのか『FGO』でも有数のナイスバディを誇り、露出度の高い貫頭衣に加えて脇を見せる立ち絵が多い。ついでに時代がらつけてないしはいてない。
これで戦闘時は元気いっぱいに跳ね回るのだから、現代人のマスターには目の毒であろう。
まぁ、古代人という括りなら似たような服装の子もいるし……
ちなみに魏志倭人伝においては、倭人の風俗は「淫らではない」と記されている。
能力
その予言による的中率は、Aランク以上の「千里眼」による未来視に匹敵する精度を誇り、その中でも最良の未来を探知して引き寄せるという途方もない巫力を発揮する。
武器ではないが、唐国から贈られた占術用の銅鏡を用い、力の起点とする。
……が、本人はその(色々と)恵まれた体格から繰り出す拳を一番の武器とする。そして銅鏡も鈍器にする。やっぱりルーラーis脳筋じゃないですかやだー(汗)
モーション中では、地面を叩き割る程の威力の徒手空拳(連続パンチ、サマーソルトキック、ぐるぐるパンチ)をによる攻撃を主体としつつ、小型の銅鏡から光線を放ったり、大型の銅鏡を使って瞬間移動をすることで背後から奇襲したり、銅鏡を鈍器として殴りつけたりもする。
第2再臨以降は、格闘術のレパートリーがストレートパンチ、踵落とし、ドリルキックなどに変化し、背後から光の散弾を発射する、額から光線を放つ、銅鏡をカッターのように旋回させて体当たりする、銅鏡から全方位にビームを放射するなど、神秘的な攻撃手段が増えている。
エクストラアタックでは、光を纏いつつ上空から急降下して体当たりする。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | B++ | B | C | A | B | B |
巫女にしてこの筋力。敏捷性以外のすべてがBランク以上の補正が入る、裁定者のクラスの恩恵を鑑みても相当に優良なステータスを発揮する。
保有スキル
対魔力(A) | A以下の魔術はすべてキャンセル。事実上、現代の魔術師では卑弥呼に傷をつけられない。 |
---|---|
陣地作成(A) | 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。”工房”を上回る”神殿”を形成することが可能。女王となってからは人前に姿を見せることはほとんどなかったが、たまに内緒で神殿から抜け出してはいたらしい。 |
天然の肉体(A) | 無病息災怪我知らずの超天然健康体。原始の人間が持っていた溢れんばかりの生命力を宿すまさに完全健康優良児。ちなみに怠けると体躯はだらけてはいくし、食べ過ぎると体型は変化する。そういう意味でも天然。「カルデアにいるとついつい食べ過ぎちゃうのよね~」 |
鬼道(A) | 原始的な魔術。神道の原型であるとも言われる。系統立った魔術体系とは異なり、詳細は謎に包まれている。 |
光の託宣(A) | 皆を光り輝く未来へと導く託宣を得るスキル。若干、居眠りしているだけに見える事があるが気のせいなのです。 |
巫女のカリスマ(B) | 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで充分と言える。卑弥呼の「カリスマ」は託宣による衆人統治。 |
宝具
星辰象る久遠鏡(せいしんかたどるきゅうえんきょう)
- ランク:B
- 種別:結界宝具
- レンジ:50
- 最大捕捉:300人
「日と月と星々よ。」
「周天と宵闇を映す水面(みなも)よ。この身に向後(きょうこう)を示し給え。『星辰象る久遠鏡(せいしんかたどるくおんのかがみ)』!!」
「共に参りましょう。」
「日と月と九天を征く星の標(しるべ)よ。常世(とこよ)の闇を払い、真なる光を象れ――『星辰久遠鏡(せいしんきゅうえんきょう)』」
人ならざる何かと交信し人知の及ばざる領域の叡智を得る。真名解放時には無数の鏡を周囲に展開させ、異なる時間、領域の情報を多重投影、己の身体を媒体とし近未来の事象の確定を観測する。
更に宝具展開中は周囲の味方に原始的な人としての力を活性化する謎の波動を発する。
最大開放時には予知の結果自体を微弱ながら変更させる事も可能とされている。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
最大ATK | 10659 |
---|---|
最大HP | 15000 |
カード配分 | Q1・A2・B2 |
スキル1 | 巫女のカリスマ(B):味方全体の攻撃力をアップ&毎ターンスター獲得状態を付与(共に3T) |
スキル2 | 鬼道(A):自身のBusterカード性能をアップ&自身に〔魔性〕特攻状態を付与(共に3T)&自身に無敵状態を付与(1T) |
スキル3 | 光の託宣(A):自身のNPを増やす(30~50%)&自身のBusterカードのスター集中度をアップ(1T)&自身のBusterカードのクリティカル威力をアップ(1T) |
宝具 | 星辰象る久遠鏡(Buster):味方全体のBusterカード性能をアップ(3T、レベル依存)&味方全体のクリティカル威力をアップ(3T、OCで効果アップ)&味方全体に宝具使用時のチャージ段階を2段階引き上げる状態を付与(1回・3T) |
宝具こそサポート型だが、その本質は「サポート可能なバスターアタッカー」。スキル1で味方全体に大量のスター(8×3=24個)を供給しつつ、それらを自分に集めて殴る戦法をとることができる。
加えてクラススキル「天然の肉体」で毒と呪いを無効化するため、これらのデバフが厄介な敵(特に魔性特攻が入るゴースト系エネミー)にはルーラー特有の防御性能もあって有利になる。そして宝具自体も自己強化に繋がり、さらに後続の宝具チェイン効果を格段に引き上げる。NP供給が十分なら効果が残っているうちに宝具連発も視野に入る。
弱点は腋が甘い、もとい防御面が弱いこと。単体強化も全体強化も防御面のバフを持たず、身を守る手段はスキル2の無敵1枚のみ。タフさで殴りきることも可能だが、むしろ宝具のOCアップ効果によってアルトリア・キャスターやマーリンの宝具効果を大幅に引き上げたり、スキルで攻撃バフを載せながら全体無敵を張る等、サポート系サーヴァントとの連携で対応するのが良いだろう。
特に上記のキャスター二人との組み合わせ「卑弥呼マーリンキャストリア」は一度宝具が回りだすと「攻撃力UP+バスターUP+クリティカルUP+毎ターンスター獲得+HP&NP回復+複数回分の耐粛正防御」という恐ろしい程のバフを獲得する上に、マーリンの「英雄作成」は卑弥呼との相性がよく火力も軽く伸ばせ、全体へのバフの関係上マーリンとキャストリアも馬鹿にならないダメージ源になる。敵のデバフはキャストリアの宝具効果で解除可能、全員が無敵スキルを持っているため、特にマーリンの全体無敵「幻術」は粛正防御の切れ目を補うのに最適。ここにマスター礼装「アトラス院」を加えれば、さらに盤石の防御を実現できる。
注意点としてはこのようなバフ盛りの天敵である強化解除、そして唯一対処不能の即死攻撃が挙げられるが、これらが飛んでこない限りは高難易度では最適解の一つとされている。
また、マーリンを耐久チームを組む際にはお馴染みの玉藻に置き換えた「卑弥呼玉藻キャストリア」はスター獲得量で劣り毎ターンHP&NP回復こそなくなるものの、玉藻の宝具でスキルとNPの回転率は上がるため、耐久面ではこちらが上とも言われている。
関連人物
生前
弟
実の弟にして邪馬台国の治政における相談役。
外界との交渉は彼が行う等、事実上の二人三脚で治政を行なっていた模様。
その為か北斎親子よろしく、卑弥呼という英霊の一部として現界可能となっているようだが、なぜか陸亀の姿になってしまっている(そして喋る)。
そして名前は記録にも存在せず、作中では常に「弟」という呼称で扱われている。
これらはヒトの域を超えた異能を持つ姉を支えるため、自らヒトとしての名と存在を放棄した結果で、生きながらにして彼女の守護霊のような存在に成り果てたことを意味する。
弟子にして後継者。作中では魂だけとなった彼女と再会し、事件の後始末をぶん投げた。
その後こちらも『ぐだぐだ新邪馬台国』にて、配布枠という高待遇で実装された。
魏の皇帝。彼から親魏倭王の称号が贈られたとされる。
ちなみに彼女はこの称号をいたく気に入っているらしい。
第14代天皇である仲哀天皇の皇后で、夫の崩御後は応神天皇の即位まで日本初の摂政を数十年務めた。摂政時代は亡き仲哀天皇の遺志を継いで熊襲征伐を達成し、その後は海を越えて新羅へ攻め込み、百済・高麗をも服属させ三韓征伐を成し遂げた女傑。ちなみにこの出来事の元ネタとなった事件を高句麗の王が記録したのが広開土王碑である。日本最初の公式歴史書である『日本書紀』においては、神功皇后と卑弥呼は同一人物であるということが暗に示された記述があり、日本においてこれは正史に指定されている。
仲哀天皇の父であり、古代日本の各地を平定した大英雄。
上述した神功皇后が卑弥呼と同一人物の場合、ヤマトタケルは卑弥呼の義父ということになる。
記紀には記されていない神道における古代日本の海神。
『太平記』によれば神功皇后が召集した神の一柱で、彼女に「潮満珠」と「潮干珠」の2つの宝玉を与えたという。
卑弥呼が神功皇后と同一人物の場合、召集したのは彼女ということになる。
Fate/Grand Order
契約したマスター。「未来クン/チャン」と呼ぶ。
マイルーム会話においては絆を深めるごとに恋慕を抱いているような描写が見受けられる。
マイルームにて言及。卑弥呼の能力故かはたまた好物と近しかったのか、彼女が喰らった霊基の核たる怪異の正体を一目で看破した。その後で蛤を分けてあげた。
同年のイベントで実装された類友。
同時代の衣装であるためすごい露出度となっているが、現代っ子(むしろ未来っこ)ゆえ、流石に下は履いている。でも、彼女の師匠は履いていない。
『ぐだぐだ邪馬台国』で共に戦った仲間の1人。
カルデアに帰還後、彼の食しているたくあんに興味を持ちねだるも、鬼の形相で拒否された。
魏に送った使者と会話しており、邪馬台国に関する記録を残している。
彼がいなければ、卑弥呼が知られる事はなかっただろう。
『ぐだぐだ龍馬危機一髪!』にて、2人でハマグリ(?)探しに出掛けていた。
ちなみに中の人同士は長年の相方同士である。
余談
これまでもルーラーは武闘派だのゴリラだの好き勝手言われてきたが、彼女もやっぱり肉弾戦タイプ。特に第一再臨では顕著で、殴る蹴る鏡を相手にたたきつける。そしてお米を食べる。
そして性能的にも手ずからクリティカルBusterで殴りこむゴリゴリのアタッカーである。「ルーラー=物理」みたいなネタがますます捗る。誰が読んだか「殴ルーラー」。
呪術に通じていたという卑弥呼の逸話から、(本人も述懐している通り)キャスターで来るのではないかと思われていたが、実際はルーラーであった。
ルーラーには支配者と言う意味があり、実際に国の礎を築いた権力者が適性を得ている為、最古の女王として日本の礎を築いた卑弥呼も彼らの例に倣ったものと思われる。
また、ルーラーの本来の目的は聖杯戦争の調停である事を考えれば、女王となる事で倭国の調停を担っていた彼女はまさしく二重の意味でルーラーに相応しい人物と言える。
奇しくも雨女な彼女が実装された日は日本列島に台風が接近中であった。
前回同様、宝具動画とCMでCVがすぐに特定され、中の人ネタから「邪馬台国=ゆかり王国」、さらに「フェイトに続いてなのはも来た」など、『魔法少女リリカルなのはシリーズ』が注目され、更にぐだぐだ系イベントの新規登場女性サーヴァント(おき田、ノッブ、お竜さん、景虎、卑弥呼)『Fate/prettycure』も話題に上がった(この法則は翌年のイベントの新規登場サーヴァント(しかもキャスタークラス)で受けついでいる)。なお、田村女史は『Fate/stay night Realta Nua』で魃とルヴィアを、『トラぶる花札道中記』で星神を演じている。
露出度が高い貫頭衣は『FGO』あるあるの奇抜な衣装……というわけではなく実際に邪馬台国人も似たような服を身に着けていた可能性が高いとされている。魏志倭人伝では「倭の国の人間は一枚布の真ん中に穴を開けてそこに頭を通し、腰に紐で止めている」とされているため、当時流通していただろう布の幅を考えた場合、幅が足りないため彼女のように発育の良い場合は同じような見た目になっていただろうといわれている。
使用される布の幅が十分に広い場合は、中南米のポンチョみたいになるため露出度は抑えられる。
ちなみにこの貫頭衣は男女ともに着ていたため男も脇だしがデフォであり、仮におっさんや高齢者であっても同じような露出度の脇だし衣装を身に着けていたのではないかといわれている。