「──察するに、きみが私の喚び人か」
プロフィール
真名 | ヤマトタケル(日本武尊) |
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クラス | セイバー |
性別 | ? |
身長 | 154cm |
体重 | 49kg |
出典 | 古事記、日本書紀など、Fate/Samurai Remnant |
地域 | 日本 |
属性 | 中立・善・天 |
好きなもの | 米(第1、2再臨)、米とパン(第3再臨) |
嫌いなもの | 昔の自分(第1、2再臨)、何かを嫌うということは無い(第3再臨) |
ILLUST | 武内崇(原案)、渡れい(SR、FGO) |
CV | 山村響 |
幸運のパラメータについては自己申告。
本人は「私ほど出逢いに恵まれた者はいない」と言っている。
概要
『Fate/Samurai Remnant』に登場するセイバークラスのサーヴァント。
古風な装束に身を包み、蛇行剣を手にしている性別不詳の麗人。
ライダーに襲撃される主人公・宮本伊織の元に何の前触れもなく突如召喚され、彼の窮地を救って運命構図のカットも披露し、正式に契約を結んで共に「盈月の儀」を戦い抜く事になる。
ゲーム中では、主にプレイヤーが操作する伊織に従属する形で戦闘を行っているが、操作切り替えや一部サブイベントによっては、プレイヤーが直接セイバーを操ることも可能である。
真名
上記の名前は倒した敵から授けられたものであり、幼名は「ヲウスノミコト」。漢字表記は、それぞれ『古事記』では「倭建命」「小碓命」、『日本書紀』では「日本武尊」「小碓尊」とされる。
古代日本の皇族であり、第12代天皇である景行天皇の皇子。80人もの皇子達の中でも3人しかいなかったとされる皇位継承権者「日嗣の御子(ひつぎのみこ)」。第14代天皇である仲哀天皇の父でもある。
東西に渡って多くの戦いを越え、まつろわぬ豪族達と荒ぶる神々を討ち倒した征伐者として有名。特に熊襲征討や、東国征討に向かう際に叔母のヤマトヒメから天叢雲剣(後の草薙剣)を授かったこと、走水の海で最愛の妻オトタチバナヒメを失った逸話などが有名である。
象徴である愛剣を片手に、島国を統一した征服者という共通点から「東洋のアーサー王」と喩えられることもあるが、向こうは「円卓の騎士」という強大な武力を持った臣下達がいたのに対して、こちらにはまともな臣下や仲間は1人もいなかった。
これはその武勇を恐れた父親の景行天皇が、タケルがわざと旅先で戦死するように謀っていたのが原因であり、強いて言えば『古事記』で確認出来るのは、荷物持ちや食事係レベルの臣下が僅か数人程度であった。
一方で『日本書紀』においては父との関係は良好であり、タケルの希望により弓の名手である弟彦公をはじめとした腕利きの家臣たちを引き連れている。
大英雄として称えられつつも、孤独な征服者として生涯を送ったタケルは、伊吹山の神を鎮めに行った際に、ミヤズヒメに草薙剣を預けていたことが原因で神剣の加護を失ったため失敗する。
白い大猪の姿をした伊吹山の神の怒りを買い、呪いを受けて衰弱してしまい、大和への帰路の途中で力尽きるという最期を迎えた。死後その魂は大きな白鳥へと変化して、空へ旅立ったとされる。
忠誠を誓った天皇たる父の命に従い、兄弟を殺し、各地の豪族の王を殺し、多くの神々や魔性も殺し、最愛の妻を失い、孤独になっても戦い続けた先に得たものは"哀しみ"だった。
人物
一人称は「私(わたし)」で、見た目通り凛々しく勇敢な性格。
剣豪というには未熟な伊織を「弱い」と断じ、盈月の儀を1人で戦うと言って憚らない(これは本人が自分を基準に強さを計っているためであり、伊織は生身の人間としては破格なほど強い)。
無駄な争いや破壊を良しとしない善人だが、マスターや周囲の人々に被害が出ても「それはそれとして」と割り切るタイプ。街中でも広範囲破壊宝具を平気で放とうとする為、無辜の民を傷つけないよう伊織から何度も注意されるが、その度に不満そうな顔や周りを気にする必要が分からないと抗議をしており、他所のマスターからも「可愛い顔なのに本性は随分物騒だ」と指摘されている。
生前にも奇襲や暗殺など卑怯とも言えるやり口で敵を葬り、それを悪い事とは自覚しつつも変えることなく進んでいた。ただしこれは父が意図的にろくな兵を送らず、それでもと戦い続けた結果このような価値観が形成されたことは考慮しておく必要がある。
マスターのことは誰であろうと「喚び人」と称しているが、これも今の自分は誰かの下で仕える気はないという考えから。元々皇族であり、父以外には傅くという認識も無かった為、誰と話す時でも敬語は使わない。
平穏な江戸の町並みには興味津々の様子で、調査の為に江戸の町に繰り出しては、未知の風景や食事に心踊らせている。聖杯の不完全さ故か与えられた知識に偏りがあり、自分の時代になかった単語はカタカナで喋り、伊織を始めとした他者の名前もカタカナ表記。そして騎士王と同様に大食いであり、中でも当時としては高額な白米が好みなため、万年金欠の浪人である伊織を困らせる事も。
2023年末特番アニメ『セイバーとバーサーカーの日本列島食い倒れの旅』では現代日本に現界を果たすが、ここでも現代に関する知識はゼロに等しく、盈月から現代知識を十分には与えられていないようである。
この理由については、規格外の宝具である神剣を所持しているアドバンテージの分が削減されているのではないかと神剣と縁のある御山の御子が推測している(宝具が強力すぎる分何かしらのディスアドバンテージが無いと一方的な戦いになるという配慮だろうか)。
しかし、なぜかニジマスに対しての知識はある模様(※)。
※ ニジマスは明治期に北米から持ち込まれた外来種だとされており、古代日本の英霊かつ江戸時代に召喚されたタケルでは知り得ない種である。
なお、性別表記は不明で、本人からの明言も一切無い。作中でもどちらともつかないような描写が多く、美少年と美少女好きのバーサーカーやマスターの伊織は言動的に女性として扱っている感じはしないが、カヤを含む江戸の人々は女性と認識している。
能力
その技量と高水準のステータスにスキルも合わせ、数いるセイバークラスの中でもトップクラスに食い込む戦闘力の持ち主であり「盈月の儀」においてもその英霊としての格はトップクラスである。
スキルと宝具の相乗効果による水属性の魔力放出も強力で、波乗りの要領で移動や遠近両立した攻撃、はたまた建物などに燃え移った火の消火や敵への弱体付与と様々な活用を見せている。
またあくまで水属性の「魔力放出」という性質上、身体強化及び武器強化も可能。
宝具の真名解放や長時間の戦闘に関しても、魔術師としては未熟な伊織が魔力切れで疲弊する様子は無く、強力なサーヴァントの多くが抱える燃費についてもあまり問題がなく見える。
一方「剣術」という概念が生まれる以前に活躍した英雄のため、後年の侍たちと違い小手先の技は持たず、「斬ればそれで終わる」という考えなど才能頼りのきらいもある。それでも我流だけでマスターの伊織からは「剣聖の技」などと称賛されており、剣士として相当規格外な人物。
『FGO』では、水を纏った剣術を主体としつつ、水の勢いで加速して刺突する、刀身から高圧水流を放出する、風を纏わせて素早い斬撃を放つ、周囲に滝や間欠泉の結界を作ってビリヤードのように反射しながら内部の敵を斬り裂くなどの攻撃を披露している。これらはほとんどが原作での攻撃を踏襲したもの。そちらのセイバーを知っているのなら、比較してみるのも一興だろう。
第3再臨では、伸縮自在の水流の剣で斬り付ける、地面に刀身を突き立てて間欠泉を起こす、周囲に展開した水球から水流を発射する、渦潮と共に敵の足元に瞬間移動する、神気を纏わせた斬撃を放つ、剣の一振りで複数回斬り付ける、頭上に水の剣を振り翳して一刀両断する、大波に乗って敵陣を飲み込む、燃え盛る草原を展開して炎の斬撃を喰らわせるなどの攻撃に変化する。
ステータス
保有スキル
対魔力(A) | セイバーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Aランクともなると、どのような大魔術であろうとも、Aランク以下の魔術を無効化する事が可能となる。 |
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騎乗(A) | セイバーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。対象は生物・無生物を問わない。Aランクなら、幻獣、神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を操れる。 |
神性(D) | 神霊適性を持つかどうか。Dランクは、神霊の末裔や死後神格化された人間くらいの適性。神格化されていた天皇の血筋(皇子)である事に由来する。 |
血塗れの皇子(EX) | 血の繋がった兄弟も、異郷の王達も、そして、愛した人さえも目の前で命果てていく。そのような生前の生き様が、スキルとして表現されたもの。 |
神魔鏖殺(A) | 神性、魔性に対する優位。神も人も魔も、ヤマトタケルは打ち倒す。 |
魔力放出(水)(B+) | 水の形態の「魔力放出」を行う。隠された大宝具の齎す神気は、ヤマトタケルの魔力の性質を水と定めた。宝具「水神」の効果によってランクが上昇。 |
絶技・八岐怒濤(ぜつぎ・はっきどとう)
- ランク:B
- 種別:対人/対軍絶技
- レンジ:0~10
- 最大捕捉:1~20人
「刮目せよ!」
「清き水よ、たゆたい、流れ、海へと至りて星を成せ───『絶技・八岐怒濤(ぜつぎ・はっきどとう)』!!せえええい!!」
宝具を疑似開放し、水の斬撃を一度に8つ放つ絶技。各斬撃は大蛇の如くうねり、さながら八岐大蛇を彷彿とさせる。
本人が編み出した唯一の対人技であるが、破壊力が高すぎる故に対軍宝具と見紛うほどの範囲効果まで付帯している(流石に本来の対軍宝具ほどの規模と威力ではない)。
対人絶技の名の通り本来は宝具では無いが、本人にとって一番自信のある決め技ゆえか、専らこちらを宝具として採用する。
宝具
水神(みなかみ)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:1人
「水の鞘」と形容されており、セイバーの剣の姿を水の魔力によって覆い隠す隠蔽宝具。
この水の鞘が刀身を覆い隠している限り、剣の見た目を蛇行剣と偽り続けることができる。
剣から放たれる神秘の力も限りなく抑えることができる等、総じてアルトリアの「風王結界」にかなり近い性質を持っており、先述の絶技や後述の宝具の解放時のみ隠蔽が解除される。
また、上述の通りセイバーのスキル「魔力放出(水)」を強化する宝具でもあり、魔力を消費してこの宝具を使用することで、ジェット水流の放射による遠距離攻撃も可能となる。
界剣・天叢雲剣(かいけん・あめのむらくものつるぎ)
- ランク:EX
- 種別:対界宝具
- レンジ:1~99
- 最大捕捉:900人
「一刀にて鎮め奉る。天(あめ)、地(つち)、海(わだつみ)、嵐(あらし)、焔(ほむら)。天地自然の諸力を此処に──『界剣・天叢雲剣(かいけん・あめのむらくものつるぎ)』!」
水の鞘によって姿を隠蔽されている神剣本来の姿。
伊吹童子の「神剣・草那芸之大刀」とは同一の存在で、存在自体がセイバーの真名に直結する点など「約束された勝利の剣」に近い扱いを受けている。
討ち取られた災害竜の尾から生じたこの剣は、かの竜自身が備える数多の威、天地自然の諸力の具現である神造兵装の一種と扱われている。故にこれを行使することは、一時的に「神/カミ」すなわち世界と一体になる事と同義である。
無論、その力は数多を呑み込む無尽の破壊にも転じ、劇中では令呪で封じても町に凄まじい被害をもたらす威力を見せた。しかしこの宝具の真価は絶大な破壊力ではなく、厄災を鎮めるためにこそ力を発揮することである。これについてはかの平安京での戦いでその一端が見て取れる。
他作品での活躍
Fate/Grand Order
『大晦日TVスペシャル2023』にて『Samurai Remnant』とのコラボ『盈月剣風帖』が発表され、それに先駆ける2024年ニューイヤーPU召喚にて実装。レアリティは☆5。「盈月の儀」の記録を丸々引き継いでおり、シナリオ内でもマイルームでも伊織を始めとした人物達に言及している。
ゲーム上での性能
最大HP | 13,498 |
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最大ATK | 12,526 |
カード構成 | Buster:2/Arts:2/Quick:1 |
宝具カード | Arts |
スキル1 | 血塗れの皇子(EX)∶自身にガッツ状態を付与(1回・1000~3000/3T)&自身のNPを増やす(20~30%)&自身に「味方がやられた時にNPが増える状態(25%)」を付与(3T) |
スキル2 | 神魔鏖殺(A)∶自身に〔神性〕特攻状態を付与&自身に〔魔性〕特攻状態を付与&自身のクリティカル威力をアップ(それぞれ3T) |
スキル3 | 魔力放出(水)(B+)∶自身のArtsカード性能をアップ(3T)&自身の宝具威力をアップ(1T)&自身のNPを増やす(10~20%) |
アペンド3 | 対セイバー攻撃適性 |
宝具 | 絶技・八岐怒濤∶敵単体のArts攻撃耐性をダウン(1T)+敵全体に強力な攻撃&敵全体の防御力をダウン(3T)<OCで効果アップ> |
2種の特攻を持つ優秀な全体Artsアタッカー。
特徴はスキル1「血塗れの皇子」の効果。自分以外の味方が退場する都度NPが増えるという、生前のエピソードの再現となっているのだが、これは味方を自爆させても発動するため、積極的な宝具発動を狙うならばこの効果やターゲット集中スキルとの組み合わせが推奨される。
宝具「絶技・八岐怒濤」は8Hitする全体Arts宝具ということでリチャージ性能も高く、更に全体宝具でありながらArtsデバフを選択ターゲットのみに事前付与するという珍しい特性を持っている。
効果が単体のみの代わりにデバフ量が「魔力放出」級とずば抜けている上で耐性ダウンのデバフ付与は完全確定な為、相手に弱体無効さえ無ければ安定して付与される。更に「神魔鏖殺」の特攻も重なれば1体だけHPが突出している変則編成にも対応できるほどの火力を発揮する。
欠点は、通常攻撃時のNP獲得量の低さ、スキルが自己強化のみに依存している点と、クリティカルを出すためのスター供給能力に欠けること。Quickカードのスター発生率はまずまずだが十分とは言えず、運用に際してはNP付与およびスター獲得系のサポーターやスキルでカバーしたい。
関連人物
生前
生前の最愛の存在。『SR』において奇跡的な再会を果たす。
彼女との関係はネタバレになるため、詳細はリンク先を参照。
Fate/Samurai Remnant
契約したマスターにして、頼れる相方。
伊織の殺し合いに向いていない姿勢や、剣の腕の物足りなさ、令呪で宝具を禁止されたことなどに不満を感じ、初期の印象はイマイチだった。しかしカヤも交えた長屋での交流や、共に肩を並べて戦い抜く事で信頼を寄せていき、相棒と呼んでも差し支えない関係となっていった。
彼と共に戦った江戸での日々はセイバーの霊基に刻まれており、カルデアに召喚された際もその記録を持ち越し、関係者一同に言及している。その為か彼には辛辣な態度を取ったり、拗ねたり、真名で呼ぶことを拒否したりと、どこか気安く立場に囚われない態度を取っている。
伊織の義妹。彼女の作る味噌汁を気に入り、関係は非常に良好。カヤは初見でセイバーを伊織の恋人と勘違いしてしまい、セイバーがいる前では露骨に話し方や伊織への呼び方を変えている。
召喚されて最初に戦ったライダー陣営のマスター。
中盤におけるランサー陣営によるカヤの誘拐に関与していた為、とある事情で保護した際は厳しい態度で接していたが、終盤で彼女の願いと想いを知った事で態度を改める。
後日譚である『盈月剣風帖』では特異点と化した江戸で再び敵対するも、終盤で判明した彼女の真実とその一因を知った事でタケルは正雪を救うことを決意する。事件解決後、お互いにカルデアに合流してからは彼女が他の英霊達と打ち解け合っていることを知り安堵している模様。
敵対者の1人で、上記の正雪のサーヴァント。
彼女の破綻した言動は危険視しており、カルデアでは監視勢の1人を務めている。
敵対者の1人。詳細は伏せるが、あちらが一方的にセイバーを知っている。
セイバーの宝具を警戒しているが、同時にその真名について思うところがある模様。
敵対者の1人。セイバー自身の逸話により、セイバーの宝具がアサシンに通りやすい一方で、アサシンの宝具もセイバーに通りやすいという、お互い弱点を突付き合うような天敵同士である。
本来は敵対者だが、陣営間での協力関係にあるサーヴァント。
セイバー視点では「別世界から来た、自身のマスターの師匠」というよく分からないポジション。
ちなみに筋金入りの美少年好き、美少女好きである彼女からすると、セイバーはギリギリストライクゾーンの枠外だという評価であった。果たして良かったのか、残念だったのか……
溢れんばかりの王気を漂わせた真名不明のサーヴァントで、自分以上の強さだと悟る。
劇中の呑気な振る舞いから敵視はしていないが、傲岸不遜な性格と態度から酷く煙たがっている。
神話から縁深い伊吹の神の化身で、DLC『断章・慶安神前試合』にて共演。
彼女と同じ伊吹山の化身に殺された為、色んな意味で苦手意識があるが、向こうは好みのタイプなため可愛がっている。彼女も限定的な権能とはいえ、天叢雲剣を宝具として使用する。
記紀において
実の父親であり、第12代天皇。第11代天皇である垂仁天皇の第三皇子。
タケルに日本平定を命じた張本人であるが、その経緯は資料によって異なる。
『古事記』ではタケルが15歳前後の頃に、景行天皇の側室候補を双子の兄オオウスノミコトが簒奪した。そのことから食事に出席しなくなった兄を懇ろに教え諭すようタケルに指示したが、それを勘違いしたタケルは兄を殺害してしまい、景行天皇から疎んじられることとなる。タケルを恐れた景行天皇が、彼の武勇を見込み遠ざけるための口実としても使ったのが、有名な熊襲征伐である。
一方で『日本書紀』では解釈が異なるのか、兄殺しのエピソードは無かったこととされてかなり良好な関係となっており、更にタケルの希望により複数の従者を付かせている。日本中を平定して周ったのは変わらない。
Fate世界においてはタケルが兄を殺したのはスキル『血塗れの皇子』から明らかなので、『古事記』の記述が正史となっている模様。
Fate/Grand Order
この世界で契約したマスター。
これまでのカルデアの旅と戦いの記録を見たことと、自身が『SR』で得た経験から「弱さを抱えた自分を変えないまま戦いに臨んでいる」彼/彼女の力になる事を誓っている。
顔立ち、中性的な容姿、高ランクの魔力とそれを用いた魔力放出、開放した時にだけ真の姿を見せる宝具、主人公との邂逅シーンなど、数多くの共通する要素・特徴を持っているFateの顔。
両者のデザイン原案を担当した社長自身もタケルのビジュアルはセルフオマージュである事を認めており、本人曰くヤマトタケルのイメージは「黒髪のアルトリア」であるとのことである。
しかし、アルトリア顔を敵視する謎のヒロインXからは「髪の一部パーツにやや近いものはありますがアルトリア顔ではないですね……セーフ!」と判断されている。判定はそれでいいのか?セイバーキラーよ。ちなみに2人とも大食漢であり、カルデアの食堂にて、義娘にあたる卑弥呼と3人で白米をモリモリ食べる姿を見るとか見ないとか。どれほどのエンゲル係数となるかは想像に難くない。
セイバークラス仲間で、上記のアルトリアの息子。
親からの愛情を受けずに育った過去や、聖杯戦争で契約したマスターと過ごした日々が霊基に大きく影響を与えたりと共通点を持つ。因みに彼女も非戦闘時は子供っぽい一面を披露したり、猫とじゃれ合ってたりしていた。また、水着霊基ではタケルと同様、波乗りの攻撃を披露している。
自身は「盈月の儀」の記録を引き継いでいるため友好的に接するが、向こうはそれを憶えていないため消沈した。また、マイルームにおいては彼らの関係者達との会話も収録されている。
アルジュナ達と同じく「盈月の儀」で共闘した英霊。『SR』での彼女のせいで起きた伊織と紅玉の書の珍事件が強烈だった為、マイルームで対面した際はびっくりしていた。
面識は無いが『SR』世界にいた伊織のもう1人の師匠である剣豪のそっくりさん。
彼の秘剣を目にした事で、同じ技を二刀流で扱う伊織のことを思い出している。
どちらも自分が知るランサーとは在り方が違う為、不思議がっている。
因みに彼女達も大喰らいであるため、その点では気が合いそうである。
かつて「盈月の儀」において戦ったライダーと同一にして別人。最初こそ似ている事に驚くも、あちらと雰囲気と言動が違う事から同一人物の別側面なのだと気付いた模様である。
とあるサーヴァントから彼女の話を聞いており、「お似合いの2人だ」と微笑ましげな様子。
因みに『盈月剣風帖』では自身の召喚前に倒されており、残念ながらニアミスしている。
天叢雲剣と並ぶ三種の神器・八咫鏡を所持している神霊とそのアルターエゴ。
マイルームにて「気配がアリアに似ている」と呟いた途端に「何処で会ったのか」と詰め寄られ、自身も『盈月剣風帖』でキャットの胡乱さを前に伊織共々宇宙猫状態に陥った。
若い頃の彼とは『SR』のDLC『断章・柳生秘剣帖』において相対している。
そのため、年を経て剣聖以上の領域に至った彼を見て感慨深そうな表情をしていた。
実は『日本書紀』では、彼女はヤマトタケルの息子である第14代天皇・仲哀天皇の妻 神功皇后と同一人物であることが暗示されている。もしFateでもそうならば卑弥呼から見てタケルは義父ということになる。
お互い海神関連で苦い思い出があるためか「海の神ぶっ殺してやるぜ同盟」を作って参加することを持ちかけられていたが、嫌な予感がした外部(主に主人公)から止められた。
元々草薙の太刀に関心があったからか、自身が所持する天叢雲剣に興味津々。
他にも年明けに実装したセイバー繋がり且つ、宝具の属性やスキル構成がやや似通っている。
平安京での出来事を聞き、自身の界剣が大いに役立ったことに満足げな様子。
だが、その時の剣の出所ゆえ、礼を言うなら伊吹童子にでは?と首をかしげもしている。
幸運自己申告勢の先輩達。ただし、カルナは『CCC』のみ。
因みに、紅閻魔は日本人セイバークラス仲間で声優がカヤと同じ。
『盈月剣風帖』で出会った逸れのセイバーで『SR』で共闘したクー・フーリンの若かりし頃の姿。終盤での戦いで、タケルの心情を察した際は「やりたいことをやればいい」と激励を送った。
コラボイベントの開始前に先行実装されたサーヴァント同士。タケルと同様、ティアマトも原作で敵対していた相手の心情を理解した事で歩み寄る姿勢に変化した。
余談
演者の山村女史は『Fate/EXTRA』のレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイの実母アリシア役以来のシリーズ出演となっており、サーヴァント役は初である。また、自身のYouTubeチャンネルにおいて『SR』のプレイ動画をライブ配信している(24年1月1日、6日、7日、13日)。
デザインが武内社長のセイバー、担当声優も女性と、またしても女体化サーヴァントなのではと予想されていたが、肝心の性別設定に関しては上記の通りまさかの不明である。2023年の『FGO』年末特番内における『セイバーとバーサーカーの日本列島食い倒れの旅』で武蔵と日本各地を巡った際に立ち寄った温泉での入浴シーンも、視聴者視点では女湯に浸かっていた武蔵のみが映され、ヤマトタケルがどちらの湯に浸かっているのかは分からず徹底的に描写がぼかされていた。
元ネタが男の娘だからなのか、pixiv等でも同様な扱いをされているが、重ねて書くように型月設定のヤマトタケルの性別表記は徹底して不明とされている。『FGO』のバレンタインイベントでも贈り物とお返しのシナリオが用意されているほどの徹底っぷり。作中でも本当の性別は明かされていない為、語る際に男の娘だと決めつけて押し付けない配慮が必要である。また非常にややこしくはあるが「くん」呼びと三人称の「彼」は男性キャラだけではなく、キャラの性別を隠すための専用の日本語がないため性別不明や不詳、無性にも使用されている。故に「くん」や「彼」と言われているから=男とはならない。また、作中で唯一明確に「セイバーくん」呼びするバーサーカーは基本的に女性を「彼女」や「ちゃん」呼びするキャラクターではあるが、『FGO』のダヴィンチやモリアーティなど女性キャラに「くん」呼びをするキャラもいる。なお、英語版では一般的に性別不明や不詳、無性などに向けられる「ze」や「they」ではなく「He」が使用されている。
なお、伝承のヤマトタケルは九州の豪族・熊襲兄弟を討ち取る際に巫女装束に身を包んで美少女に成りすましたと伝えられており、Fateのタケルが性別不明なのはこれが由来ではないかと思われる。ただし、性別が男性だと明かされているアストルフォとは違い性別は判明してない為、Fateのタケルは男の娘ではない。アストルフォの場合は判明しているにもかかわらず、本人の希望で性別表記が不明になっているのに対し、タケルは制作側の何かしらの理由による性別不明表記なのだと窺える。故に、本当はタケルも女性である可能性があるが、真相は定かでは無い。
ゲームが発売され作中で真名が明らかになるまではFate世界ではよくある、男装をした人物に見えることから水を操り女装の逸話があるヤマトタケル説とスサノオ説が存在していた。
『FGO』では2024年最初のサーヴァントとして実装されたが、新年初のサーヴァントとして実装されたセイバークラスは、宮本武蔵、紅閻魔、千子村正に続いて4人目となっている。この内、武蔵は『SR』でも共演し、村正は全体Arts宝具持ちと言う共通点もある。また、紅閻魔を演じた久野美咲氏は『SR』では、カヤととあるサーヴァントを演じている。
第二再臨では、ハンチング帽にメガネをかけた現代風の探偵衣装に着替えるが、「初見で性別が分かりにくい」「探偵」「ヤマトタケル」って前に何処かで聞いたような……?
実装告知は2023年末特番の『藤丸立香はわからない』アニメ版にて、視聴者参加型のクイズ仕立てで行われた。クイズ自体は「老モリアーティが密会していた人物は誰か?」を推理するもので、正解は既出の男性サーヴァントだったのだが、この時に示されたヒントの大半がヤマトタケルと共通する事柄だったこと、探偵役の若モリアーティが密会者を「X」だとややこしくなるという理由で「Y」と仮称したせいで、一部の視聴者が「ヤマトタケルは男で確定」と誤解する事態となった。
先述の通り、謎のヒロインXは、タケルをアルトリア顔ではないと判断しているが、デザイン原案の武内社長がタケルを描くと完全にアルトリア顔になり、まさに瓜二つの風貌になる。
関連イラスト
第一再臨
第二再臨
第三再臨
店舗購入特典幻想霊衣