概要
古代に存在したとされる日本の武人であり、第12代天皇である景行天皇の第二皇子にして、各地の豪族を平定した大英雄・日本武尊(ヤマトタケル)の家臣であり、「弟彦王」とも呼ばれる。
彼に関する記述は『古事記』には無く、『日本書紀』にのみ記されており、それによれば彼は箕野国(美濃国)出身で、熊襲征伐のために日本武尊が弓の名手を求めた際に弟彦公の話を聞き、協力を求めて葛城宮戸彦(カツラキミヤトヒコ)を彼の元に遣わす。
これに応じた弟彦公は、更に仲間の石占横立(イシウラノヨコタチ)・田子稲置(タゴノイナキ)・乳近稲置(チチカノイナキ)を引き連れて日本武尊の下へ集い、彼の副将として共に熊襲征伐に参戦した。
滋賀県大津市にある日本武尊を主祭神として祀っている『建部大社』には、弟彦公を祭神として祀った摂末社である『弓取神社』が存在する。