盈月剣風帖
えいげつけんぷうちょう
開催期間:2024年1月17日(水) 18:00~2月7日(水) 12:59
特異点:夢幻泡影盈月
参加条件:第1部序章のクリア(推奨は第2部奏章フレアマリー攻略後)
『Fate/Grand Order』におけるコラボレーションイベント。
今回は『Fate/SamuraiRemnant』(以下『SR』)との共演となるが、通年のゴールデンウィークではなく1月という、全く異なる時期の開催は初。
『SR』の主人公である宮本伊織&ヤマトタケルのセイバーペアは勿論の他、此度は由井正雪&丑御前のライダーペアにスポットが当てられており、計4名が全員サーヴァントとして実装される。
この内、伊織は配布、タケルは正月先行、丑御前はクラス変更という形式を取られており、その他原作の登場人物も一部登場。
無論、主要人物含めた『SR』出演者、およびその関係者が特攻サーヴァントとなる。
シナリオ担当は『SR』原作桜井光氏と東出祐一郎氏とは違い、『螺旋証明世界リリムハーロット』のシナリオライターである鋼屋ジン氏が務める。
内容的には『SR』本編の後日談にあたり、プレイする際にはそちらの全ルートをクリアしておくと、より物語に入り込めるだろう。
また、実のところFGO側のメインストーリーにも大きく関わってくる内容のため、ネタバレを喰らう恐れがある。可能であれば最低でも2部5.5章までクリアしておくのが望ましい。
慶安四年、江戸。
人の気配がなく怪異が跋扈する町を単独で調査するマスターは、1人の剣士と出会う。
宮本伊織――
そう名乗る青年と、彼にサーヴァントを差し向ける烈士・由井正雪。
2人との邂逅により、新たな戦い“盈月の儀”の戦端が開かれる。
「儀を勝ち残った最後の一組に、万能の願望機たる盈月は与えられる――」
喚び人(マスター)と英霊(サーヴァント)による殺し合い。
彼らのもう一つの物語をここに語ろう――
主要人物
逸れのサーヴァント
今イベントでは、『Fate/Samurai Remnant』を意識したかのようなシステムがいくつか登場し、アイテム販売も引き続き巴比倫弐屋の若旦那が担当している。
イベント形式はミッションタイプだが、名称が町の試練ミッションとなっており、SRにおける「町の試練」、もしくは「大江戸家業」を彷彿とさせる。また、町の試練ミッション・メインクエストをクリアすることで霊地マスが出現し、「霊地争奪」のように霊地を獲得することでストーリーを進められる。
メインクエスト、フリークエストとは別途に用意された異傳クエストでは、クリアすることで逸れのサーヴァント達をゲストで編成できるようになる。これもSRにて異傳を進め逸れを呼べるようになるシステムのオマージュと考えていいだろう。
それらは全て『SR』本編に直接登場した面々ではなく、その縁者または別側面のサーヴァントという捻った構成になっている。例外は今までのシリーズに登場していない上記逸れのルーラーで、シナリオ中に姿を見せない若旦那に代わり、巴比倫弐屋で留守番をしていた。
本イベントは概要欄の通り、『FGO』と『SR』の各ストーリーと密接にリンクしており、細かく見ていくと以下の点が挙げられる。
『FGO』との関係
本イベ開始から約二ヶ月後に始まった奏章Ⅱ『不可逆廃棄孔イド』の前日譚に位置しており、内容を見返すとある人物の役回りや主人公の状態に対する敵からの反応、最終ボスの特徴など、本イベを想起させる部分が散見された。
『SR』との関係
本イベは某ルートの延長線上に位置し、『SR』本編では語られなかったマスター達の掘り下げ、プレイヤーの疑心を煽る展開、伊織が出した1つの答えを提示したりと、後日談として高い完成度に仕上がっている。
また、再び始まった聖杯戦争やエクストラクラスの介入、物語の舞台の真相等、『stay night』の続編である『Fate/hollowataraxia』のオマージュともいえる。
節 | サブタイトル |
---|---|
プロローグ | 序幕 血の色匂へ 花と散れ |
1 | 第一幕 魔物に逢うては 魔物を斬る |
2 | 第二幕 眩き夜に 因果はめぐる |
3 | 第三幕 めぐる盈月 殺し合い |
異傅 | 幻想に咲く 一条の剣 |
4 | 第四幕 剣の病か 女の肌か |
5 | 第五幕 魔人の狂宴 荒ぶる魂 |
異傅 | 地獄に仏の 南無阿弥陀仏 |
異傅 | 剣戟の音が眩しくて |
6 | 第六幕 さながら戦国乱世の如く |
異傅 | どこ吹く風の 猫じゃらし |
7 | 第七幕 合戦は逆巻く怒涛の如きもの |
8 | 第八幕 蛇は衣を脱ぎ捨てて 鬼は再び甦る |
9 | 第九幕 冥土の土産か 地獄花 |
異傅 | 一筋の閃光 |
10 | 第十幕 地獄の地右ェ門 怨讐の焔 |
11 | 第十一幕 夢を見て 運命を想う |
12 | 第十二幕 百花繚乱 空割れて |
13 | 第十三幕 剣客残影 地獄篇 |
14 | 第十四幕 剣客残影 煉獄篇 |
15 | 第十五幕 神に逢うては 神を斬る |
16 | 第十六幕 天国からいちばん遠い月 |
17 | 終幕 その手を放し 去りゆく君へ |
異傅 | 剣客残影 返歌篇 |
迎撃戦 | 御徒町 |
迎撃戦 | 鳥越神社 |
迎撃戦 | 日本橋 |
迎撃戦 | 増上寺 |
迎撃戦 | 川崎大師 |
迎撃戦 | 六郷大橋 |
迎撃戦 | 浅草 一 |
迎撃戦 | 浅草 二 |
盈月攻城戦 | 半蔵門 |
盈月攻城戦 | 田安門 |
盈月攻城戦 | 大手門 |
盈月攻城戦 | 桜田門 |
イベントタイトルの元ネタは「Fateシリーズ」の源流である伝奇小説『魔界転生』が単行本化する前、大阪新聞で連載していた時の題名『おぼろ忍法帖』であると思われる。
宮本武蔵はSR本編ではバーサーカーとして登場しているが、FGOですでに水着でバーサーカーになっているため水着武蔵がPU召喚された。
ちなみにPU召喚が始まった1月25日は日本中が大寒波に見舞われており、その最中に水着サーヴァントがピックアップされるというちぐはぐなことが起きた。
本イベントの特攻キャラに柳生宗矩も入っていたがシナリオには参戦せず、マイルームで新規ボイスが追加されるのみであった。だが、イベント終了後に配信された『SR』追加エピソードにて若い頃の彼が参戦したことから一種の伏線であったと考えられる。
今回の高難易度である「残夜幻想」では伊織とセイバーの2人と逸れを相手取ることになるのだが、伊織を1ターン目でゲージブレイクすると「剣の鬼」が発動し超高難易度モードに突入する。
当然、通常より難易度が大幅に上がるので上級ユーザー向けなのだが、見事に超高難易度モードをクリアすると…。
またメイン、フリークエスト問わず登場する敵の数が多いことが特徴でもある。恐らくSR本編の無双アクションを意識してのことであると思われ、ストーリー中でも主人公が「敵が多すぎる」と言うのに対し、伊織とセイバーが「そうか?」と疑問符を浮かべる場面も。
SRの方も、主人公が英霊を見ただけで真名を言い当てる点や一人のマスターに付き一騎のサーヴァントという聖杯戦争の常識に対して、数騎のサーヴァントを従えてることに正雪が驚愕していた。
本イベントで鄭、ドロテア、高尾とそのサーヴァント達は名前のみで登場しなかったが、ファミ通のインタビュー曰く、彼らは盈月に未練を残さなかった為(当時は切実だった鄭も)喚ばれなかった様で、彼らの人生において盈月の儀は通過点でしかなかったとの事。
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コメント
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※3/26WEBイベ出店のため一部変更済 ※可惜夜√、FGOコラボネタバレあり FGOコラボの正雪奪還後、セイバーが浅草寺で伊織と会う話。 一番下におまけ差分あり(差分が若干伊剣のようにみえなくもないので伊剣タグをつけました) ところどころふわっと設定と違うかもしれません。 記憶違いありましたら流してください。 カルデアマスターが少し出てきますが、お好きな性別を浮かべてください。 余談 伊織の瞳の色の表現でとても似合いそうな名前を見つけて。 水で薄めると青色になるんだとか(WEB画像見た限り、黒にほんのり青みがかっている程度ですが…) 本編でも幾度と、深い色から青白く光るので、セイバーの性質も相まってとても素敵だなと思い。8,077文字pixiv小説作品満たされし月は、可惜夜を越えねども
※サムレム二周目解放エンドのネタバレあり コラボイベント後、セイバーとイオリが月の夜に逢う話。 宮本伊織に狂って毎日が楽しいです。 カルデアの伊織くんもサムレムの伊織くんも大好きだし、セイバーくんもどっちも好きであってほしいという願いを込めて。6,516文字pixiv小説作品この剣が月を■■
サムレムコラボのIFです。初めて書いたFGO話。 もしも最後のあの時、伊織が聖杯をぐだに渡さなかったら。 ほんのり可惜夜√の話があります。ご注意ください。 コラボ良かったんですが、ちょっとどうしても腑に落ちない所があったので自己満足の為に書きました…。 剣鬼の部分だって伊織の一部なんだから、カルデアでは剣鬼込みで受け入れてほしかったんですがね……。善成す皇子たる剣はそれが出来ないからこそさ……。これまでも悪事しでかす系鯖だって何だかんだ受け入れて上手くやってたんだから期待しちゃうじゃん…。でもそうはならなかったんだよ…。 実際お出しされた回答は、剣鬼要素(と記憶)は多分色々都合悪いからあの夜に記憶ごと『余分』として置き去りって…。実際カルデアにとってはそうなのかもしれんが。まぁネタバレ防止と言われたらそれまでだけど。(じゃあネタバレ解禁後にコラボやれや…) 命ある限りって事らしいから、命を終えた伊織が至上命令から解放され友の為にと願えるようになったのはいいけど、本人は別に望んでた剣の極みには到達できてはなくね…?と思った。それでいいのか…?良いならいいけど、剣鬼の至上命令抱えながらも鯖として頑張る姿が見たかったよ。そもそもソレはお前を構成してる大事な部分じゃなかったんか…?剣を極めたくて剣鬼抱えながらサムレム駆け抜けてた伊織を否定された気もしなくもないから内心複雑という気持ち。だからってFGO伊織を否定する気も無く……お前が選んだ道だし…。ん〜…どうしたらええんや。 本当の意味であの夜に剣に願いを斬り捨てられたんだな…。剣、おめぇ凄いな……。(あれ?でもコラボ内で何か伊織が自分の余分斬ってるシーン無かった?余分置いてきたのに??え?何だったんあれ…?気のせいかな) まぁ記憶は兎も角、剣鬼部分あったら剣からしたらハピエン難しいからね…。剣にとってはその願い捨ててくれたらどれだけ良いか…みたいな事を可惜夜√で言ってたから、実際剣鬼は剣の幸せにとって都合悪いんだよな。何度も友斬りたか無いもんな…。 あの√の伊織の判断でもあるけど、あのEDを迎えた報われたようで報われなかった剣の為の答えと言われた方がしっくりくるかな、個人的に。唯一の友斬ったからね、色々と思う所ありそうだったし。 今回のコラボイベは剣の為の物語だったのかもしれねぇ……。可惜夜√のアフターストーリーっぽいし。サムレムは真ENDが伊織が満たされて終わるハピエンで、コラボは鯖側の主役である剣が幸せになる為の物語だったんかな…。FGO伊織も剣の為の伊織って感じする。 でもまぁ本人がそうする事を選んで判断して納得してるなら良いよ……、当事者達がそれで良いならさ……、うん。こっちが勝手に納得しきれてないだけなんでね。 それはそれとして、やっぱ剣鬼伊織も好きだからそれ込みで来てほしかったよ。というか剣鬼がきっかけでサムレムも伊織も好きになった部分もあるんで…。その性を抱え抑えながら善行やってたのが良かったところもあるので…。 でも剣達が本当に会いたかったのは話したかったのは、記憶や剣鬼込みのサムレム伊織なんだよな……と思いながらコラボやってました。 FGO伊織も伊織ではあるけど、彼の根幹のひとつでもある剣鬼としての願いや記憶置いてった時点でちょっと違うんだよな…。今の鯖伊織を見ながら遠く(かつての伊織)を見てないか不安になる。 そもそも鯖って生前の影法師だから、実質生前の本人とは他人ではないけど別人でもあるから、実質今回のコラボ組は生前の張本人達じゃないんじゃ……?皆死んでるし…。(個人的にサムレム組が何で英霊に昇華できたんかイマイチ分からなかった。英霊になれる程の何かしたっけ…?) けどよくよく考えたら、仮に可惜夜√行かなくて他√行って人生駆け抜けても別に剣の渇き満たされてないから、英霊に昇華されていざ召喚されて盈月の儀まがいの出来事起きたら可惜夜√まっしぐらじゃね?とは思った。可惜夜√行って満たされて逝かないと今以上に何も解決しねぇよ、この人…。 でも剣達が幸せならそれでいいよ、うん。カルデアは一騎当千の英傑まみれだから剣鬼関係なく伊織は満たされるだろうし(実際マイルームで特定鯖に反応してたし)、剣もカルデアがある限り伊織と一緒に居れるし共に善を成せるよ。やったね。 FGO世界の事件解決するまでは、唯一無二の友として相棒として共に居れて、それぞれやりたい事できて鯖生活謳歌してそうだし、きっとずっと幸せだよ。 それはそうと、思ってた以上に剣がぐだの事眼中に無くて草だった。何かこれまでのコラボの中でも、とりわけコラボ組はコラボ組だけで完結してたというか、入る隙無いというか空気というか…。ぐた達カルデア組が事態解決の為の舞台装置感あった。まぁでも思い入れある鯖や特定の何よりも大事な存在いるのに、なんの脈絡も無くいきなり好感度MAXでウォォォー!ぐた〜!ってなるよか全然良いけどさ。 バレンタインも、ぐだそっちのけで2人の世界構築してて腹抱えて笑わせてもらいました。正雪も結局伊織の話してるしマジで眼中に無いやんけ。何かサムレム組ってぐだ空気になりがちだよね。俺いる? お前らの友愛?親愛?重いな…。 時に配布鯖ってその内別で☆5になって実装される事まちまちだけど、☆5伊織は実装されますか無理ですかそうですか。 コラボ組は難しいかな…。他の配布コラボ組も☆5出てないの割といるし。でも某月のAIちゃんは水着で…。本編にも桜鯖結構出てたらしいし…。エリセも☆5じゃないけど水着出てるし…。6,245文字pixiv小説作品- Despite everything, it's still you
真心は金子よりも堅く
どうも。以前書いた話のその後になりますので、 先にお読みすることをおすすめします。 カルデアの3人組が、若旦那に遭遇する話になります。12,702文字pixiv小説作品