玖賀耳之御笠(Fate)
くがみみのみかさ
『Fate/Grand Order』に登場するランサークラスのサーヴァント。
身の丈三丈(約9m)を超す大土蜘蛛の姿をした、全作品でもトップクラスに異形のサーヴァント。
第2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』にて、蘆屋道満によって八神将の一騎「歳破神」として召喚される。共に召喚された平景清と共に源氏の武者たちと交戦し、一方的に蹂躙した。
その後、コラボイベント『盈月剣風帖』でも敵側として登場するが、ここでもサーヴァントとして召喚された存在であった為、イベントの舞台の絡繰りが判明する事になった。
崇神天皇の代の丹波国における「まつろわぬ民」の頭領とされる人物で、朝廷は日子坐王を派遣して玖賀耳之御笠を誅殺したという。大江山を拠点にしていたという伝説があり、かの有名な源頼光による酒呑童子退治以前の玖賀耳之御笠退治は「日本最古の鬼退治」と地元では呼ばれている。
『丹後風土記残欠』という資料では「陸耳御笠」という名で記録が残されており、最初は青葉山を拠点としていたが、日子坐王に追いやられて大江山に逃げ込んだと記述されている。
なお、討伐を命じた崇神天皇は実在した可能性がある最初の天皇とされ、3世紀後半くらいの人物とされる。そのため、神霊を除く日本のサーヴァントでは卑弥呼の次に古い時代の存在である。
上記のように完全な人外であり、作中では唸り声を上げるのみで意味のある言葉を発しないため具体的な人間性は不明。五条の橋で立ち止まって物思いに耽る景清に付き合って待っていたり、酒呑童子に「おじいはん」呼ばわりされて怒るなど、一応人格は存在している模様。
土蜘蛛のボスとして他の個体を統率し、見上げるような巨体と凄まじい怪力を武器とする。
また、巨大な身体からは瘴気を発しており、景清の持つ源氏殺しの能力を併用することで、息を吸っただけで源氏の武者を痺れさせる「源氏毒」の妖力を発揮した。バトル時の仕様としては、攻撃時に敵全体に確率でスタンを付与する「大瘴気の糸」が永続バフとして付与されている。
平安京でコンビを組んだ相手。
彼女の馬代わりとなり、互いの能力を利用したコンボでカルデア・源氏陣営を大苦戦させた。
景清の個人的な事情による進軍停止にも不満を示す様子は無く、人間的な波長は合っていた様子。
平安京での対戦相手で、老人扱いされて舐められていた。
時代が異なるため面識は無いが「大江山の怪異」としては彼女の大先輩である。
生前に多くのまつろわぬものを討ち取ってきた英雄。
その為か、一目見ただけで彼がどういう存在か見抜いていた。