怒れ!怒れ!怒りこそが、我が力!
プロフィール
怒り、憤怒し、力の限り戦い続ける。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
第2部4章『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』にて初登場。2019年6月22日よりプレイアブルとしても実装され、同章クリア後にストーリー召喚へ追加される。
クリプターの1人、スカンジナビア・ペペロンチーノが召喚したサーヴァントであり、1章の定例会議ではカルデア襲撃を仮にペペが担当した場合、彼の力で基地そのものを破壊できていた可能性も語られていた。姿を見せることになる4章で主人公陣営に立ちはだかる。ただしどういうわけか、異聞帯の王の配下である「神将」の1人としてであったが……
真名
叙事詩『マハーバーラタ』の登場人物であるバラモン最強の戦士、「アシュヴァッターマン」。
アルジュナやカルナの師匠だったクル王家武術指南役・導師ドローナの息子。同時に父親に師事したため、2人とは兄弟弟子でもある。クルクシェートラ大戦ではカルナと共にカウラヴァ陣営であり、アルジュナ擁するパーンダヴァ5兄弟の陣営と戦った。スケールがおかしいインド神話の英雄達の中でも、主役級とそのライバルであるアルジュナとカルナにさえ勝るとも劣らない大英雄。
ドローナが長年の苦行と祈祷を捧げた果てに授かった1子であり、
- 強大な憤怒の感情と貪欲さを裡に宿すシヴァ(ルドラ)とヤマの「複合化身(ハイブリッド・アヴァターラ)」として生を受けた「不死身の者(チランジーヴィー)」。
- インドの聖典『ヴェーダ』の編纂者・聖仙ヴィヤーサの後継者とも言われる、数多の武術と学問を修めた文武両道の大聖者。
- 生まれつき額に埋め込まれているパワーストーンで人間より格下のあらゆる生物を支配し、老いも病も寄せ付けなかった。
- 弓の一射で山をもカチ割る六万人力の戦士。
等々、最強設定の過剰包装みたいな人。実質、カウラヴァ軍の首魁(ラスボス)ドゥリーヨダナの後に控えていた最終兵器(裏ボス)ポジションに当たる存在。
大戦終盤、パーンダヴァ側の卑怯な作戦で敬愛する父や戦友達が屈辱と共に敗死してしまう。
怒りが爆発した彼は、当時忌まわしき反則行為であった敵陣への夜襲に踏み切った。
シヴァ神の別側面である、時間さえ破壊するカルバイラヴァから神力を借り受けたその暴れっぷりは凄まじく、パーンダヴァ本人達を除く残存兵力や彼らの子供達のほぼ全てを一晩で血祭りに上げ、野営地は灰と化したと言われている。本作ではこの時の姿を反映させて現界した可能性があるため、顔なじみであるインド兄弟が困惑するのも無理はないのかもしれない。
先述の通り、原典ではカリ・ユガを生きたまま終えられる聖者たちの1人に数えられているが、Fate世界では英霊になった辺り、何らかの方法で死亡した様子。
マテリアルの宝具解説でも「生前」という語が使われている。
また、宝具解説によると、『FGO』の物語以外の場でサーヴァントとして複数回召喚されている(本来は死者ではないが人理焼却に巻き込まれる形で死亡扱いとなり、『FGO』以外の世界でも召喚される事例は存在している)。しかし、第2部4章での役回りでは実際に生きたままカリ・ユガを超えているので、原典のこの設定が無視されたという訳でもない。
幕間の物語「アフターレイジ」では先述した夜襲の後にかけられた罰(呪い)について言及され、そこで「放浪し、摩耗し、いつしか英霊になっていた」と独白している。
罰はもっと続くと思っていたが、その時点で終わってしまったらしい。
ケイローンが指導する瞑想の中で現われた、彼自身の怒りが形となったもう1人の自分を「我が数千年の憤怒」と呼んでおり、少なくとも数千年は生身で生存していた。クリシュナのかけた3000年の呪いによる苦行を完遂した後に、不死者である彼がどのように「死」を迎えたのかは不明。
マテリアルには「三千年の長きに渡り、彼は森を放浪したと伝えられている。」とあり、少なくとも(Fate世界においても)伝承においては3000年間の呪いは完遂されているようだ。
ホームズ体験クエストにて「マハーバーラタは紀元前5000年頃のインドが舞台」とホームズが言及しており、『FGO』世界においての彼は3000年の呪いによる苦行を終えた後、2015年の人理焼却発動までの約4000年の放浪の間に何らかの理由で「死」を迎え英霊になった可能性が非常に高い。
人物
一人称は「俺」。
常に怒り狂い、怒鳴りまくっている荒々しい男。
その激しい「怒り」の感情こそが、彼を突き動かす原動力である。
ただし冷静さや正気を失っているわけではなく、思考回路自体は冷静沈着。実際には(怒ったままだが)頭も切れるし知恵も回る。そして(怒りながらも)恩義を忘れず、それなりに協調性もあり、自分が怖がられていることを察した時には(怒りつつも)悪かったと謝罪できる。
サーヴァントとして召喚された彼は、今度こそ正しい戦士としての在り方を貫きたいとも考えているが、同時にマスターが尊敬できる存在であれば、また森林を長く放浪する羽目になっても構わないとも思っている。要するに物腰が怖いこと以外は、すごく優秀で頼もしい人格者。
理不尽に怒り、悲しみに怒り、傲慢に怒る。ただし、憎むことはしないと誓っている。
彼は常に、理不尽な世界に対して異を唱える存在でありたいと願っているのだ。
この姿は第2部4章の告知CMに先行登場していたが、本編では本実装まで見られなかったため、一時期正体不明だった。一応、額の宝珠や炎のエフェクトなどがヒントとなり、彼の再臨姿ではないかとの予想もされていた。特撮ヒーローっぽいと話題であったが、2019年クリスマスイベント『ナイチンゲールのクリスマス・キャロル』ではそのまま変身ヒーロー役として登場している。
第三段階では前髪を上げ、装飾や炎のエフェクトがより増えた姿になる。
能力
武装は無数の仕込みスパイクが飛び出す、赤熱する鉄塊の如き巨大な戦輪(チャクラム)。
怒号を上げながらそれを荒々しく振り回すバリバリの近接格闘派で、その戦い方は、傍からはどう見てもバーサーカーにしか見えない。というか、素手でも殴りだす。
こんなバトルスタイルである彼がなぜアーチャーなのかと言うと、理由は至極単純明快。
どんなに大きく分厚く重く大雑把でも、チャクラムというものは本来飛び道具だからである。
今まで登場してきたアーチャーにも定義が雑なのが結構いるので今更気にする事はないのだ。
前述の通り、本来ならアシュヴァッターマンの本分はチャクラムではなく「ナーラーヤナーストラ」、そして「ブラフマシラーストラ」という弓である。その威力は一引きで大地を唸らせ、山をも撃ち砕くと言われている。一応、ブラフマーシラストラは保有してはいるものの……(後述)
ただし、今回の召喚では持って来ていないらしく、ゲーム内でも特に言及はされない。なお、「ナーラーヤナーストラ」という名は「ヴィシュヌの矢」を意味し、チャクラムの方も元はヴィシュヌに由来している。持ってきてても速攻で弓捨ててブン殴りそうだが。
モーション中では、チャクラムをぶん回して叩きつけており(ヒットの瞬間にスパイクが突き出し炎が吹き出る)、竜巻のように旋回させたり、炎を纏わせたパンチや飛び蹴りも披露する。
ステータス
保有スキル
対魔力(A) | A以下の魔術をすべてキャンセル。事実上、現在の魔術師ではアシュヴァッターマンに傷をつけることはできない。 |
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単独行動(EX) | マスター不在でも行動できる能力。 憤怒の化身が継続されている限り、アシュヴァッターマンはどこまでも敵を倒しに向かう。 |
憤怒の化身(EX) | 半身にシヴァを宿す彼は、一度怒りを燃やすと敵を倒すまで決して止まらない。ただし理性を失い暴走する「狂化」と違い、こちらはアシュヴァッターマンが元来より持ち合わせる強靭な精神力により理性は失われず、従って判断力なども据え置きになる。なので、結果として「怒りを燃やす」という抽象的な表現を表すが如く魔力を炎に変えて操る事が可能という、所謂「魔力放出」に近い纏まりになっていると思われる。 |
神性(A+) | インドの最高神、破壊の化身シヴァを半身に持つと言われている。 |
魔尼の宝珠(B) | 生まれついて額に埋め込まれてあった宝石。これにより、魔性の存在や獣などから身を守ることができた。後に彼は、降伏の証として石を譲り渡した。 |
士道の蹂躙(A) | 戦士たちの間で立てられた誓いは、マハーバーラタの大戦争において、次々と踏みにじられた。復讐が復讐を呼び、違反が違反を増殖させた。アシュヴァッターマンは怒りのあまり、禁じられていた夜襲を行い、敵を仕留めたという。 |
至尊の戦士(A+) | アルジュナ、カルナに比肩すると謳われたマハーバーラタにおける最高の戦士としての逸話が昇華されたもの。士道の蹂躙、憤怒の化身と組み合わせることによってバーサーカー以上の狂戦士となり得る。理性が失われた訳ではないが、極度の憤怒状態によって搦め手への耐性が弱体化する。 |
宝具
転輪よ、憤炎を巻き起こせ(スダルシャンチャクラ・ヤムラージ)
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜50
- 最大捕捉:500人
「技巧戦闘――戦輪、起動!」
「戦士の誓いはとうに消え、我らは堕落(だらく)した!それでも俺は堕落を怒り、自分自身にも怒り続けよう!疾走するがいい……『天輪よ、憤炎を巻き起こせ(スダルシャンチャクラ・ヤムラァァァァージ)』ッッ!!」
生前は使用することのなかった――できなかった武器が昇華された珍しい宝具。巨大なチャクラムを手にした彼は、召喚される度に、この武器を自在に操り、それを戦士としての記録に刻み続けた。つまり、チャクラムの使い方はその一切が我流であり、誰に師事したものでもない完全オリジナルなのだ。英霊となってから技術を研鑽し続けてきたという点でも珍しい事例とも言える。
巨大化したこのチャクラムを敵めがけて蹴り込み、さらに肉薄してダメ押しの一撃を打ち込むのが定番の戦法。宝具演出にすごくイイ笑顔の正面カットインが入る豪華仕様。
由来はヴィシュヌ神が上の右手に持つという108のノコギリ歯を持つ円盤の神器「スダルシャン・チャクラ」とヤマの別名「ヤム(閻魔)ラージ(王)」。ただし一般的に知られる薄く鋭い刃の環ではなく、工事現場の重機に付いてるタイヤ並みにゴツい世紀末な感じがする大車輪。後ろ手に担ぐ姿は憤怒の具現たる火焔光背を纏い不届き者の性根を叩き直す明王さながらである。
原典においてはクリシュナに自分のブラフマシラーストラとスダルシャナ・チャクラムと交換しないかと持ち掛けるシーンがあり、試しに扱ってみた所重すぎて扱いきれなかったため、結局返却したという逸話があり、上述のエピソードはこの逸話に由来しているのだろう。
光赫よ、獄死の海を顕現せよ(ブラフマーシラーストラ)
- ランク:EX
- 種別:対地宝具
- レンジ:1〜30
- 最大補足:レンジ内すべて
父ドローナより授かった究極兵器。どんな災厄に遭っても決して使うべからずと言い渡されていたが、アシュヴァッターマンはドゥリーヨダナの死をきっかけに、ついに発動させる。
世界を麻痺させる破壊力を持ったこの武器は、アルジュナが全力で撃ち放った矢によって食い止められたものの、周囲一帯が十二年間不毛の地と化したと伝えられるほどの爪痕を残した。
宝具として登録されてはいるものの、アシュヴァッターマンがこれを使う事はない。
偉大なる時間よ、爰に廻れ(マハーカーラ・シャクティ)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
「よし……耐えろよおまえら、途中で諦めやがったらクソ怒るぜ!」
「なに、長い別れになるがすぐに会える!」
「『偉大なる時間よ、爰に廻れ(マハーカーラ・シャクティ)』!!」
劇中の説明からシヴァの時の支配者(マハーカーラ)としての力を行使するものと推測される。
特殊な世界である異聞帯、アルジュナによって天地創変が繰り返された結果内部の時空が不安定なこと、力を行使する際に必要な莫大な魔力をマスターであるアルジュナから引っ張るといういくつもの条件によってサーヴァント2騎を過去へ転送するという裏技中の裏技を成立させた。
ゲーム上での性能
最大HP | 11245 |
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最大ATK | 10249 |
コマンドカード | Arts:1 / Quick:2 / Buster:2 |
スキル1 | 魔尼の宝珠(B) / 自身に無敵状態を付与(1ターン)&自身のNPを増やす |
スキル2 | 士道の蹂躙(A)/ 自身のBusterカード性能をアップ(3ターン)&/Busterカードによる攻撃時に敵単体に防御力ダウン(3ターン)を付与する状態を付与(3回・5ターン) |
スキル3 | 至尊の戦士(A+) / 自身のQuickカード性能をアップ(3ターン)&Quickカードによる攻撃時に自身にクリティカル威力アップ(3ターン)を付与する状態を付与(3回・5ターン) |
宝具 | Buster / 敵単体に自身のHPが少ないほど威力の高い超強力な攻撃〈オーバーチャージで威力UP〉&防御強化状態を解除 |
カード構成はアーチャーでは初のランサー型で、Artsカードが1枚しかないアーチャー自体初。
固有クラススキル「憤怒の化身(EX)」によりバスターとバスタークリティカルが強化されているほか、精神状態異常(魅了・恐怖・混乱)が無効になる。スキルは攻防とも備えているが、「特定カードによる攻撃時に発動」するものが2種あるので効果を最大限発揮するのには少し工夫が必要である。宝具「転輪よ、憤炎を巻き起こせ」は土方やアンメアと同じく「自身のHPが少ないほど威力の高い超強力な攻撃」となっているほか、防御強化解除がついている。ただし、ダメージを与えた後に解除なので無敵や回避、防御バフを解除しての攻撃はできない。
属性として「男性」「神性」「愛する者」を持つが、特攻宝具・スキルを持つランサーの餌食になりやすい。特に☆5ランサーの特攻持ちからは全員対象になってしまっている(実装時点)。
「男性」←玉藻の前(槍)の「常夏日光・日除傘寵愛一神」
「神性」←カルナの「日輪よ、死に随え」、エルキドゥの「人よ、神を繋ぎ止めよう」のスタン、スカサハのスキル「神殺し」
「愛する者」←ブリュンヒルデの「死がふたりを分断つまで」
彼らのいずれかが自前かフレンドにいれば敵対時の攻略難易度が大幅に下がる。
「神性」は、「フォンダン・オ・ショコラ」等の特攻能力を持つ礼装で代用・上乗せが可能。
関連人物
生前
かつての兄弟弟子であり戦友。しかし、第四異聞帯ではサーヴァントとして召喚され、そのマスター同士が敵対し対立している以上は敵であるとお互いに認めている。だが、カルデアに召喚され味方同士になると本来の関係に戻るため打って変わって気さくに接してくる。
かつて戦争で属していた陣営の総大将であり友人かつ戦友。
アシュヴァッターマンは「旦那」と呼んでおり、お調子者だったらしい。
後に実装された彼の宝具演出では稀に援護に訪れることがある。
かつての兄弟弟子であり敵。『マハーバーラタ』では「ブラフマーストラ」の上位版である奥義「ブラフマシラーストラ」で一騎打ちをし、その衝撃は世界が壊れかねないほどだったという。
父の仇の仲間であり、友人のカルナを討った仇である一方、彼自身もアルジュナの身内を多数仕留めているため複雑な心境である様子。顔を合わせるとムシャクシャするようだが、味方である以上なんとかそこまでに留まっている。一方あちらからは特別嫌われてはいない模様。
アルジュナと同じく、かつての兄弟弟子であり敵対者。
彼の子供スタソーマは、前述の通りアシュヴァッターマンが仕掛けた夜襲で命を落としている。
ドローナ
実の父親にして師匠。
息子曰く、内心ではカルナの才覚をいち早く見抜いていたが、門下生達の顔を立てるため御者の息子である彼を渋々冷遇せざるを得なかったという。
Fate/Grand Order
異聞帯でのマスター。
2人ともまったく異なるタイプながら相性は良好だったのだが……
異聞帯におけるマスターであり上記するアルジュナの反転英霊。とある事情から服従している。
一方でカルデアに召喚されるのは汎人類史側のアシュヴァッターマンであるため、当然ながら彼との記憶はなく、顔を合わせるとその有様に困惑すると同時に訝しげに接する。
シヴァの息子の疑似サーヴァント。
アシュヴァッターマンにシヴァの神性があるため、向こうは「身内に怒られているようでやたら怖く感じる」らしい。カルデアでもビビられつつ煽り文句をこぼすのでつい喧嘩腰になる。
上記と同様の経緯で彼女がシヴァの妻である事や、司祭階級としての礼節からか、荒々しい常の言動とは打って変わって、借りてきた猫のように大人しくなり、崇敬を込めた恭しい態度で接している。主人公曰く「極道の組長と盃を交わした甥と、組の姐さん(組長の妻)」的な関係。
シヴァの因縁の相手の疑似サーヴァント。
シヴァ系列のサーヴァントであるため、煙たがられ、遠巻きにされている。
実はアシュヴァッターマンは原典では上記二柱の神の他に「カーマ神」の力を宿した化身ともされているが、「FGO」においては他地域の同じような権能の神と同じく愛の神カーマに非常に近い存在の力」を持った存在であるらしく、シヴァ系列であるのに自分に近しい力を宿している彼という存在に対して非常に苦々しく思っている様子。
カルデアでのマスター。
軍のヘッドと見ており、正しく戦い守ることを誓っている。
あんまりな状況で戦っている彼/彼女には思うところがあり、「もっと怒っていい」と忠告している。
同じくバーサーカーのような戦い方をする赤いオラオラ系。
狂気ではなく自分なりの強い信念で暴れる所までそっくりである。
こちらは逆に戦い方以外はバーサーカーに見えないバーサーカー。
外見と言動は厳ついが相応に理知的な面があるなど共通点も多い。
パールヴァティーの幕間で共演し、新入りの歓迎会として武闘派サーヴァント(という喧嘩バカたち)と昼食そっちのけで彼とシミュレーターで楽しそうに訓練していた。
こちらも血生臭いが教養人な側面持ちのヒャッハー系。
特定の人物の前でだけ大人しくなるところも似ている。
車輪を武器にするアーチャーの先輩。
ただし、こちらは乗る。何気に彼女もインド神話関連。
彼はマスターをヘッドのような物と認識している一方で、彼女は通称「ヤンキー聖女」と呼ばれている。マスターからは姉さんと呼ばれているので、序列はマスターより上という事になる……
クラス相性的には攻撃が半減され、特攻スキルの対象になってしまうため分が悪い相手。
ガタイのいい体格、身内の死がきっかけで怒りの衝動に駆られ、英霊の身に深く刻んでしまうほどの後悔を抱えてしまうといった共通点が多い。菜食主義という点でも共通している可能性がある。
2019年クリスマスイベント『ナイチンゲールのクリスマス・キャロル』で共演。
ヒーローショーの観客であり、お互いの話で盛り上がっていた。
自身の幕間にて共演したアーチャー仲間。常に湧き上がる怒りを制御する為の手伝いをする筈なのに教師としての性か鍛錬が唐突に始まってしまう展開となった。
不死者繋がり。
彼女も本来であれば死ぬことがない存在であったが、人理焼却の際に彼女がいた影の国も一緒に消滅したため、『FGO』では疑似的に死亡した扱いになっている。
異星の使徒の1人。
『盈月剣風帖』では彼が行った所業に怒りを爆発させた。その際、伯爵の思惑を言及するも、それは後の『奏章Ⅱ』で判明した伯爵の本質に迫る内容だった。
その他
宝具が車輪だわ、爆発するわと、散々パンジャンドラムだとネタにされているが、こちらはその本家パンジャンドラムを作った男。こちらは正真正銘のバーサーカーである。
余談
- 重ねて言うが、こんなに厳つくともカーストの最上位階級バラモン(カルナの「ヴァイシャ(庶民)※」は勿論、アルジュナの「クシャトリヤ(戦士≒王族全般を指す)」よりも上)、すなわち「司祭」の家系出身の聖職者でインテリである。ちなみにカルナは翻訳によってはシュードラ(隷属民)とする説もある。カルナも本来の血筋はクシャトリヤである。
- 彼が属する司祭階級は宗教上菜食主義者として知られるが、これも時代と地域によるところが大きい。ヴェーダ聖典や『マハーバーラタ』などの文献では肉食の禁止と許容の両方が混在している。神々に捧げる動物犠牲は「殺生」にカウントされず、その肉は食べられる、という形が存在し『マヌ法典』5章35節では供犠参加に使命されながら肉を食べない者は死後21回動物に生まれ変わるという記述がある。『マハーバーラタ』1巻収録の「ガンダルヴァの王チトララタ」のエピソードではお腹をすかせたバラモンに王が肉もある食事を提供しようとしたシーンもある。ここでバラモンは怒るが、怒ったのは、肉が見つからず用意できないからとヤケクソになった王の命令で料理人が処刑場から調達した人肉を混ぜた事についてである。『FGO』中においてアシュヴァッターマンが食べ物についてどんな立場をとっているかが明示されたことはない。現状では彼を「『マハーバーラタ』の物語が繰り広げられた時代(約5000年前)のバラモン」とするなら肉食をする可能性もあると出来るし、書物としての『マハーバーラタ』の編纂・完成時期(紀元前4世紀~紀元後4世紀)やそれ以降の肉食禁止傾向が強まった後の規範や信仰が英霊としての在り様に反映されている、とするなら肉を食べないとも解釈できる、と言えるに留まっている。
- その後カルナ〔サンタ〕のスキル詳細の欄でアシュヴァッターマンがチキン(鶏肉)を食べている描写が書かれ、肉食も可能な事が判明した。最も「クリスマス」という行事枠で括れば「神に捧げられた供物」にカウントされなくもない。
- 荒耶宗蓮・言峰綺礼・殺生院キアラ・マルタなど、TYPE−MOON作品によく出てくる「武闘派聖職者」枠のキャラクターと言えるかもしれない。もっとも、アシュヴァッターマンに関しては別に型月アレンジではなく原典からしてこういう設定であるのだが。
- 日本人には耳慣れない名前、長い名前であることからファンからは様々な愛称やあだ名で呼ばれている。
- 真名に由来した愛称は「アシュ」または「アッシュ」。他には「怒りマン」「激おこぷんぷんマン」「バッタマン」「イン怒(ド)」、外見から「赤ザップ」など。武器の車輪と怒りをかけた「怒リング」という妙にハイセンスなものもある。
- 中の人には「おこおこぷん」という愛称を付けられている模様。更には彼が演じた、厳しさと仁義を併せ持つとある漢から「火車シュートアニキ」とも。
- 第二再臨では鎧と兜を装備するその姿から、「ペルソナに出てきそう」だとか「仮面ライダーゲキド」とか色々ネタにされている。仮面ライダーには炎とトゲトゲの車輪を武器にする者もいるのでなおさらである。ちなみに、原典では戦車に乗っているので「ライダークラス」適性もおそらくちゃんとある。その他にアサシン、バーサーカーやアヴェンジャーの適性もあるものと思われる。
- 引いたときのセリフがまるで渋谷凛、怒り関連の台詞がひひひろし(むしろ中の人は第四世代のライバルなのだが)。とかどこぞの超人機みたいだとか……とこのように現在進行形であだ名が増えているサーヴァントである。その内100個ぐらいあだ名が生まれるんじゃないだろうか。
- Twitter等のSNSなどでは名前で大喜利を始めるマスターが続出し、「怒怒怒ー怒・怒ー怒怒」だの「夜(襲)ノヴァッターマン」「おこれタイヤきっくん」「オッコーマン」「ギアッチョオルタ」「闘将ダイモスのOP」「怒りの獣神(これは実際にワンフレーズと同じ台詞が、劇中で口にされている)」、「激昂超人ゲキッドマン」「インド神話のVISION」「久保帯人」「ブッコロシテヤ・ラーナ」「ミカサ・アッカーマン」、「成人式で故郷に帰ってきたヤンキー」「ケンガンチャクラ」などなどいじり倒されている。本人が知ったら本当に巨大チャクラムが飛んで来るだろう。
- ちなみに数あるあだ名の中に「ハムスッターマン」「怒ッ怒怒アシュ太郎」「とっとこ怒るよアシュ太郎」などの語呂合わせがいくつか存在する。その後偶然かもしれないが、Fateシリーズのキャラデザを手がけている絵師の一人である三輪士郎氏が、ハムスター化したアシュヴァッターマンのイラストをTwitterに投稿している。
- 原典における牛乳に関する逸話(幼少期貧しくて入手元である牛を飼っておらず、水で湿らせた小麦粉を唇に塗って牛乳を飲んだ気になっていた)からか、牛乳を触媒にすると出るという噂がTwitter上で広まっている。実際牛乳を飲もうとしたり、牛乳を買ってきたら来た、という報告が(ネタ込みで)少なからず上がっている。
- 『FGO』5周年記念企画『under the same sky』で大阪府をインド兄弟が担当したのだが、提出広告がある駅を公式がうっかり「JR梅田駅」と誤表記してしまい、訂正後はただ梅田駅となっている。誤表記に関連してpako絵師が、JR梅田駅を探して迷子になっているアシュヴァッターマンのイラストをTwitterに上げている(大阪駅と隣接する梅田駅は地下鉄駅と路線が複雑に入り組んでいるため、下手をするとRPGダンジョン並の迷子率を誇る)。
関連イラスト
シナリオでの顔見せでは召喚直後の姿が多いためか、素顔で髪を下ろした姿で描かれる事が多い。クリスマスイベントのシナリオで登場したときは鎧姿と素顔を使い分けていた。
【第一再臨】
【第二再臨】
【第三再臨】
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アーチャー(Fate) 創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ スカンジナビア・ペペロンチーノ