これは何かの間違いなのです。
きっと、エクストラクラスで現界してしまったが故に、私は荒々しく振舞ってしまう。
と、特に、戦闘中のあれは……見なかったことにしろ
プロフィール
聖杖を持つ前の「あの頃」の気配がちらちら。ライダーでの現界に比べると、頻度がやや高い。
概要
2016年水着イベント『カルデアサマーメモリー』に登場するマルタの水着版。レアリティは☆4。イベント開催から1週間後のピックアップ3召喚において水着清姫と共に実装された。
何とクラスはルーラーとなっている。何気にルーラーでは初の☆4。
以前から同クラスへの適性があることは分かっていたものの、このような形の参戦になって意外と思うマスターも多いだろう。もともと扇情的な聖衣を纏っていたマルタだったが、改めて素肌を晒してみると、これまた見事なナイスバディであった。豊かな胸はもちろんのこと、ファイターとしての研磨の賜物か、はたまた坂本みねぢ氏の画風による部分も大きいのか、絶妙な絞り込みと骨太感を魅せつける健康的なウエストラインもまた、その筋のフェチを大いに魅了した。
バトルスタイルはキックボクシング気味(小次郎曰く“喧嘩殺法”)になっており、通常の立ち姿も完全なるファイティングポーズ。まさにステゴロ聖女である。攻撃モーションの中にとある格ゲーのとあるキャラのように腕をグルグル回してから正面にストレートを放つモーションがある。
2018年クリスマスイベント『ホーリー・サンバ・ナイト』にも、一戦だけ参戦。ケツァル・コアトルの身代わりとして参戦したため、ライダー姿ではなくこちらの肉弾戦スタイルを取ることになった。この時、水着が関係ないイベントでのピックアップガチャが用意されている。
余談だが彼女のてへぺろ差分グラは必見。
人物
水着姿で現界するにあたり聖衣と聖杖を失ったため、最早、素手で争いを止める他にない。
これは仕方ない事である。争いではない。仲裁だ。聖女が、とうとう徒手空拳で解き放たれてしまった……ドラゴンスレイヤー(素手)だ……等とは、決して口にしてはいけない。
真夏の陽気と浜辺の潮騒で心が解き放たれたせいか「竜克の聖女・ベタニアのマルタ」としてではなく、弟妹を養い躾け、一家の姉として日々忙しくしていたころのマルタの“素の性質”が強く表在化している。できるだけ聖女として貞淑に振る舞おうと努めているのだが、それでも言行の端々が些か荒っぽくなっており、ライダークラスの時以上に血の気が多い面を露呈してしまう。
釈明しておくが、本人は努めて聖女であろうとする。
だがそんな当人の理性とは裏腹に、がらっパチで力任せな性分がダダ漏れになってしまい、ライダーとして召喚されたとき以上に自分の素の性格に苦悩する羽目になってしまった。
さらに霊基再臨が三段目になると、どう見ても女子プロレス選手な衣装に打撃用ガントレットという、やりすぎた感ハンパ無い状態になる。しかも当人の意思ではなくどうも“主や聖人たちの加護”によるものらしい……もしかして監修元は天界でデモハンのやり過ぎなのかもしれない。
だが一方で、第2再臨で羽織っているスカジャンにタラスクの刺繍を縫い込むという特攻服めいたセンスは本人によるもの。また自分の漲る闘志に及び腰なマスターを見て「舎弟に見える」とはっきり言っちゃっている辺り、ヤンキー呼ばわりは残念だが当然の結果なのかもしれない。
能力
肉体面がほぼ1ランク以上補強されており、他のステータスは据え置きという、ルーラーらしい特権的なステータスを有する。「真名看破」と「神明裁決」のスキルは持ってはいるが行使はせず、口頭では仲裁不可能となった戦いに腕っ節で乗り込み、喧嘩両成敗を決行せんとするような趣き。
モーション中では、格闘術『ヤコブの手足』を用いて、拳に装着したガントレットでぶん殴りにかかっている。また、アッパーカットや踵落とし、連続ジャブなど披露する技は多彩である。
ちなみに、スキル使用の際手をポキポキと鳴らす動きをする。
……どう見てもケンカ番長の動きである。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | B+ | B | B | A | A+ | A |
保有スキル
対魔力(EX) | 揺るぎない信仰心によって高い抗魔力を発揮する。ただし、魔術を逸らして(かわして)いるだけなので、広範囲魔術攻撃の場合、助かるのは基本的にマルタだけである。 |
---|---|
水辺の聖女(B+) | 船上で漂流し、ローヌのほとりでタラスクを制したマルタは水に縁深い。今回は水着になったことでその性質が強化された。水辺を認識した時、マルタの攻撃力は上昇する。ノッてくるのである。 |
天性の肉体(海)(A) | 聖衣を脱いだマルタの肉体は生物として完全である。脱いだら凄かった。肉体の絶対性を示すスキルだが、他者への魅了スキルとしても機能する。 |
ヤコブの手足(B) | ヤコブ、モーセ、そしてマルタへと脈々と受け継がれてきた古き格闘法。極まれば大天使にさえ勝利する。伝説によれば、これを修めたであろう聖者が、一万二千の天使を率いる『破壊の天使』を撲殺している。宝具の真名解放時にマルタが「ああいう振る舞い」を成し遂げられるのも、本スキルあればこそ。 |
真名看破(C) | 直接遭遇したすべてのサーヴァントの真名及びステータス情報を自動的に把握する。ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要となる。(『FGO』では基本的に使用されない)「持ってはいるんですよ。ルーラーとして備わるべきスキルですもの」 |
神明裁決(A) | ルーラーとしての最高特権。「聖杯戦争」に参加した全サーヴァントに二回令呪を行使することができるが、『FGO』では異なるスキル効果となる。ただし、マルタは『FGO』に於いて本スキルを基本的に使用しない。「持ってはいるんですが……聖杯戦争ではない以上、ルーラーの役割も自ずと変わってくる、ということなのでしょうね」 |
宝具
荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)
- ランク:A→A+
- 種別:対人宝具/対竜宝具
- レンジ:1~50
- 最大補足:1人
「主よ、暫し目をお瞑りください……」
「愛を知らない哀しき竜……此処に。星のように!『荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)』!!――逃げ場は無いわ!鉄・拳・聖・裁!!」
かつて彼女が退治したリヴァイアサンの子、悪竜タラスクを召喚して戦わせる。
第鉄甲竜タラスクは強靭な甲羅をもった竜であり、その甲羅は聖女の一撃を退け、甲羅に篭った状態で四方から火を吹き、高速回転しながら飛行して流星のように突撃する。
……のだが、最後に突撃したタラスクをマルタ本人が素手で相手ごと叩き砕く。
哀れ、哀しき竜よ……対竜宝具である点がより悲惨である。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
ルーラーなのに《Quick:1/Arts:1/Buster:3》とかいう、どう考えてもバーサーカーなカードバランスの持ち主。殺る気満々じゃないですかやだー。モーションに懐かしのベルトスクロール・アクションゲームの薫りがするのは、気のせいのはずじゃが……ただNP獲得スキルや、QuickやArtsのヒット数がそこそこあるため、他のキャラとArtsチェインを組ませていけば宝具開放は苦労しない。
後述するムーンキャンサー以外に弱点をつける相手がいなくなった反面、バーサーカーとエクストラクラス以外に弱点がなくなったことで、元から高かった耐久性は大きく向上しており、またBuster3枚とBuster宝具のおかげでライダークラスで欠いていた攻撃性も是正された。
保有スキルもユニークなものが揃っており、NPを獲得すると同時にフィールドが水辺(海上・浜辺・川辺・沼地・船上など)だった場合に3ターン攻撃力がUPする「水辺の聖女(B+)」、弱体無効化1回分を獲得しつつHPを回復する「天性の肉体(海)(A)」、神性・悪魔・死霊の三属性に1ターン特攻ダメージを付与する「ヤコブの手足(B)」の3つと、自己強化型に綺麗に収まっている。
特に注目すべきは「ヤコブの手足」で、デーモンやゲイザーなどの強敵ザコや適用対象の多い神性サーヴァントに対して、1ターンと短いが高い倍率補正でダメージを叩き込める。宝具BB→EXのBuster&Braveチェインが決まった際には、聖なる鉄拳が敵の筋骨を微塵に粉砕せしめるのだ。
宝具『荒れ狂う哀しき竜よ』については上述通り。
通常の攻撃宝具とは違い、ダメージより先行して防御ダウンが発生するため、必然的に与えられるダメージが増加する。その後『4周年記念強化クエスト』にて水着サーヴァントでは初となる宝具強化が行われた。宝具威力と防御ダウンの倍率が強化され、より破壊力が増した。
一見すると完全な単騎型だが、等倍ダメージと☆4ゆえのあと一歩及ばない攻撃力の為に、どうしても単騎では安定性に欠いてしまう。そのため、味方からのお膳立てとマスターからの支援でサポートしつつ、ボスにとどめを刺しにかかる“チームのエースアタッカー”的な運用が現状ではしっくりくるようだ……そこ、舎弟引き連れて暴れるのが本領とk(#このコメントは聖裁を受けた模様
1年後に開催された『CCC』コラボイベント『BBちゃんの逆襲/電子の海で会いましょう!』ではルーラーがクラス有利を取れるムーンキャンサーが追加。またアルターエゴは神性持ちであり、しかも舞台は海辺……鉄拳唸るゴールデンウィークになること間違いなしである。
そして蓋を開けてみると、事前予告が見事なブラフだった反面、全ステージが水辺時判定という条件からメインアタッカーとしてスタメン入りさせるマスターが続出した。ライダーの方のマルタも奇蹟でBBスロットによるバステを打ち消せたため、ダブルでマルタの独壇場と化した。
さらに水着になって二つの神格を増設しチートの権化となったBBちゃんだったが、今度は「女神の神核(A)」を獲得した結果「ヤコブの手足(B)」(神性特攻)に引っかかってしまう大チョンボをやらかしてしまった。お陰でイベント中にボスキャラとして登場した際には、マルタをフォローして殴らせるのが最適解という一層悲惨な事態に……ついでにゲージブレイク時に発動する全体スタンも「天性の肉体(海)(A)」で予防可能なので、BBにとってはどこまでも相性が悪い。
チートの権化であるBBちゃんも、『FGO』のクラス相性ではどうしようもないのであった……
関連人物
契約したマスターにして舎弟(ではない)。
ビビられながらも聖女だとは認識されていることにホッとしている。
マイルームで曰く、マスター以外にこんな姿は見せられないとのこと。
彼女の格闘術は彼らに由来するのだとのこと。
どうして型月作品の聖人や宗教家はこうも揃いも揃って……
相変わらず自分に絡んでくる、戦闘狂なござる侍。彼からの質問で、手につけられているホーリーナックルを「町娘の嗜み」だとごまかしているが……そんな嗜みがあってたまるか。
サブイベントで「聖女」を「凄女」と勘違いして喧嘩をふっかけてきた。
最初は拒否するが結局諦めて殴り合い、なんとそのまま競り勝ってしまった。
余談
コミカライズ版『Fate/Apocrypha』では、ルーラーの一例として彼女の姿が描かれているが、ライダー時と同一。真面目な場面で水着姿を出すわけにはいかないので、当然といえば当然だが。
配信4周年記念映像にも登場。リアルな打撃音を響かせている。