死がふたりを分断つまで
ぶりゅんひるでろまんしあ
大盾と見紛うほどの巨刃が付いた魔銀(ミスリル)の大槍。
彼女の心に燃える「愛」が高まるほどに槍の性能が強化され、重量とサイズが増大すると言う特性を持つ。セイバーとの初戦時でも100kgを超える重量を持つ。
なお、彼女はその超重量の得物を片手で軽々と振り回し、まるで不可視の指先で引き裂いているかのような五連撃を繰り出せる。
更に『蒼銀のフラグメンツ』劇中では、彼女のマスター・ナイジェル・セイワードが調合した「精神を操作する霊薬」を令呪で強制的に服用させられた結果、狂気とも言える愛の発露に伴ってサイズは4m・重量は3トンにまで達し、最終的には5トンをも超過した。威力も大きく向上しており、少しかすっただけでビルを破壊しかけ、指と手首の動きで槍を回すだけで空間を切り裂き真空を発生させている。
しかもこれに飽き足らず、上記の状態でランサーが強い愛情を抱く直接の相手を攻撃対象とした場合にはこれ以上に威力が跳ね上がると言うのだから始末が悪い。重量は数百倍、原子分解攻撃にも等しい破壊力を発揮可能と言うトンデモ性能の兵器に成り果てた。
究極にまで愛が深まれば神すらも殺し得る一撃必殺の力になると言うが、反対に彼女が嫌っている相手には威力が減衰すると言う致命的な弱点があり、そのような相手にはただの魔銀(ミスリル)の塊に過ぎない。特に規格外の能力を差し引いても「悪竜(ドラッヘン)」と言わしめるほどの邪悪である沙条愛歌との相性は指一本で止められてしまうほどに最悪であった。
また、彼女を組み込んだハイ・サーヴァント、パッションリップもこの宝具を持っている。
こちらは槍ではなくカギ爪をロケットパンチの如く飛ばして攻撃する。
FGOでは読みこそ同じだが、書かれている表記は『死がふたりを別離つとも』となっている。
余談だが、『死がふたりを分かつまで(Till Death Do Us Part)』というフレーズはジョン・ディクスン・カーが1944年に発表した小説をはじめ多くのミステリー作品に使われており、日本の漫画にも使われている。
『Fate/GrandOrder』では
ブリュンヒルデの宝具名として抜擢。
宝具発動時にはしっかりと槍が巨大化する演出がなされている。
種類はBuster、効果は【敵単体に超強力な〔愛する者〕特攻攻撃&味方全体のスター発生率アップ(3ターン)】。〔愛する者〕というのは、奈須きのこ曰く「ブリュンヒルデから見た正義の人」との事で、それゆえかジキル/ハイドはジキルの時だけでハイドは対象外となる。とはいえ、男性が多いにもかかわらず牛若丸が混じっているなど、ひと目では対象が判別できない複雑な要素であるのは事実だろう。
同クラスで特攻対象が男性全般と判りやすい玉藻の前(水着)が登場したため、若干立場が危うい。対象が限定されている分特攻の倍率は高く、「魔力放出(炎)」による強化も入るため、特攻さえ入れば火力ではこちらに分がある。
2017年5月24日に実装された「幕間の物語」をクリアすることで宝具の威力&スター発生率アップがさらに強化される。 威力はかなり向上するため、特効対象外の相手にも大きなダメージを与えられるようになった。またスター発生率の上昇値もなかなかに高くなるので、より自身のスキル「英雄の介添」を組み合わせた戦略が可能になる。