概要
- ランク:A++
- 種別:対人宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:30人
罠にかかり丸腰で戦う羽目になった時、拾った楡の木の枝だけで勝利したというエピソードが具現化した能力。
彼が手にした武器を支配し、自らの宝具としての属性を与えて自在に駆使する。
どんな武器・兵器であろうとも彼が手にした時点でDランク相当の宝具となり、元からそれ以上のランクを備える宝具であれば、往来のランクのままバーサーカーの支配下に置かれる。
簡単に言えば「俺が手にすりゃ俺のもの」。
武器を手にした時、それが自分のモノとなった事を示すためか、まるで真紅に輝く血管のような模様が全面に施される。そして武器はだいたい黒く変色し、黒い靄に包まれる。
作中で宝具化させたのは鉄パイプから戦闘機までと非常に幅広い。
説明文には記載されていないが、宝具化した兵器を用途に併せてある程度改造する能力まであるようで、作中ではF-15Jを乗っ取った際に「外れたミサイルがありえない軌道で方向を修正し、目標を追尾していく」「本来存在しないはずのベクタードノズルが機体下部に生える」「ミサイル避けのフレアが誘導弾と化す」といった事をやってのけている。
挙句の果てに、F-15Jのガトリング砲を取り外して所持するという事もやらかした。
(…第四次でのマスターは殺虫剤を宝具化してもらったら、何か変わったんじゃないだろうか)
ただし、宝具は英雄たちが愛用してきた武具である以上簡単には奪取できず、通常の武器から変化させた擬似宝具は能力が素体性能に左右される事から不安定で、さらに低ランクである事から宝具同士の撃ち合いになればこちらが不利になりやすいため、安定して運用していくのは難しい。
だが、第四次聖杯戦争では無数の武器を掃射する宝具・王の財宝を持つ四次アーチャーがいた上に、近代兵器に対して使用する機会が多く得られたため、各戦闘で猛威を振るった。
特に近代兵器の部類は、宝具と化した恩恵で本来の威力を大幅に超えた威力を発揮でき、劇中でも短機関銃(H&K MP5)の弾幕が鉄筋コンクリートの柱を抉り穿つというえげつない破壊力を得ていた。人間ならミンチ確定、現代兵装の通じないサーヴァントでも宝具化している為、重傷は避けられない。対峙したセイバーさえ、受ければひとたまりもないと直感して回避に徹している。
なおエルキドゥのような、サーヴァント自体が宝具兼武器である存在にも通用するのかは不明。
本来の切り札である『無毀なる湖光』よりも活躍しているせいか、下記のように派生作品での宝具にも抜擢されている。
Fate/GrandOrder
上記の通り宝具として抜擢。
だがこの宝具最大のツッコミどころは、その演出。
なんと、何処からともなく降ってきたJM61A1で敵陣を掃射するのである。……前回の聖杯戦争で使ってみて、よほど気に入っていたのだろうか?(汗)
ついでにこのときのセリフは、毎度おなじみの「Arrrthurrrrrr!!!」の咆哮。多くのマスターがアルトリアじゃない敵に向かってぶっ放す姿に、内心で「※違います」とツッコミを入れるのはお約束となっている。
ゲーム上では、種別はQuickで、効果は【3ターンの間自身の攻撃力をアップ<オーバーチャージで効果UP>+敵全体に強力な攻撃】。
発動直前に攻撃力を上昇させる上に全体攻撃のため、種火や素材集めの周回に向く。その上ヒット数が多いため、Quickチェインやスキル「精霊の加護」を絡めればスターを大量に獲得できるという優れもの。
さらに「魔力逆流」でNPの再チャージを促しつつ、「無窮の武練」で稼いだスターを自身へ集中させることで必殺のクリティカル連打を浴びせるのが彼の必勝戦術である。
ただし、本人のNP増加量が非常に少ないため、初動には概念礼装や他のサーヴァントによる補助が必須。さらにQuick宝具のため狂化(C)の恩恵を受けられないのもあり、スター生産能力の高さと引き換えに宝具自体の威力はあまり高くない。それでも一線級の宝具ではあるため、運用方法や使いどころさえ間違えなければ敵を薙ぎ払ったうえで次のターンの追撃を大いにサポートしてくれるだろう。
3周年記念で限定実装されたスカサハ=スカディは、強力な単体Quickバフと最大50%の単体NPチャージスキルを有するため、バーサーカー最大の後援者となってくれる。
また、セイバーとして呼ばれた場合は保有スキルとして使える。
こちらでの効果は【自身に3ターンの間スター獲得状態&クリティカル威力アップを付与】と、似て非なるものになっている。
一見するとスキルになったので格下げされたように見えるが、もう1つのスキルである『無窮の武練』でスターを集中させることにより、3ターンの間通常攻撃がちょっとした宝具ばりの威力を持ったクリティカル連打となるため、「あらゆるものを宝具にする」という設定によく合った強力なスキルとなっている。
後にセイバーの戦闘アニメーションのリニューアルで、逸話同様に木の枝を使ったモーションが追加された。
ちなみに、バレンタインイベントにて彼がマスターにチョコのお返しとして渡してくるのがよりにもよって第四次にて英雄王から奪った剣(名称不明)である。
これがきっかけで、宝具で掠奪した経験のある武器は座に記録されてバーサーカーの意思で再現可能という、何気にとんでもない特性が示唆された。
他にも幕間の物語にて(逸話を再現するかのように武器らしい武器が無かったとはいえ)割り箸で攻撃を受け止めたり、丸太(マルタではない)を宝具級の一品にしたりとかなり自由。
ただ、丸太に関しては藤丸立香やマシュが周囲の木を加工して次々補給するため、さすがに「もっとマシな武器は無いのか(意訳)」とマシュを通じて文句を口にしていた。
Fate/EXTELLA-LINK
こちらでも宝具として登場。
……だが、今回はなんとF-15Jを呼び出して乗り、ミサイルで爆撃するというやっぱりツッコミどころ満載な仕様であった。
しかも演出を見る限り、どこからともなく飛んで来たF-15Jを宝具化するという『Zero』を知っている人からすれば「またやりやがった」と思う事間違いなし。
さらに『GrandOrder』でも、9月10日に行われた戦闘アニメーションのリニューアルで、F-15Jを同様に呼び出すようになった。
高速で飛行する機体の上に乗り、ミサイルを乱射した後、JM61A1を取り外して撃ちまくる等、戦い方が益々騎士離れしている。
もっとも原作からしてコレだから仕方ない。
関連イラスト
関連タグ
セイバー(Fate/strangeFake):手に取る物すべてが「エクスカリバー」となる似た特性の宝具を持つ。
マンドリカルド(Fate):手に取る物すべてが「デュランダル」となる似た特性の宝具を持つ。
他作品
ゼロナックル:ランスロットの中の人が演じた事のある赤い英雄が使っていた武器。(この武器を使った作品での担当声優こそ異なるが。)雑魚敵の武器を分捕って自分の武器にできる優れもの。
ドラグニティ・甲虫装機/ユニオン・キャリアー(遊戯王OCG):前二者はモンスターを装備するテーマ。後者はありとあらゆるモンスターを装備できるようにするモンスター。