我が前に立ち塞がる敵よ。
殺戮されよ。汝らは神敵である。
プロフィール
依代 | 間桐桜 |
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真名 | ドゥルガー(+ネタバレ注意) |
クラス | アーチャー |
性別 | 女性 |
身長 | 156cm |
体重 | 46kg |
出典 | インド神話 |
地域 | インド |
属性 | 秩序・中庸・天 |
好きなもの | 神務の遂行、シヴァ |
嫌いなもの | 殺すべき魔を殺せないこと |
ILLUST | STAR影法師 |
CV | 下屋則子 |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
奏章Ⅰ『虚数羅針内界 ペーパームーン』にて、「AI聖杯戦争(システム・グレイルウォー)」において存在する筈の無い7騎目のサーヴァントとして登場。
パールヴァティーやカーマと同じく間桐桜を依り代とした疑似サーヴァントとして現界しており、マキリ達の再利用、聖杯戦争の真意に気づいたライノールの暗殺、メドゥーサの無力化等、裏で暗躍する黒幕の手駒として活動……と、思われていたが?
当初は敵側のエネミーとして登場し、6月25日からのピックアップ2でプレイアブル実装された。ただし霊基第3以降はネタバレを含む為、奏章Ⅰクリア、もしくは2023年7月2日13時までは解禁されない仕様となっている(日時を過ぎたら解禁は可能)。
真名
インド神話最高神、シヴァの伴侶の1人である女神、「ドゥルガー」。
パールヴァティーの別霊基、別側面と言える存在であり、カーリーと共に戦神と恐れられる存在。
アスラを率いる存在であるマヒシャを、シヴァから授かった三叉戟で殺害した為、「マヒシャースラマーディニ(マヒシャの殺害者)」とも呼ばれる。
シヴァ夫妻の傲慢な仕打ちを今も恨むカーマにとっては、良心の側面であるパールヴァティー以上に「会いたくない筆頭」にあたる。曰く戦闘用という言葉すら生温い、殲滅特化の女神。神々が悪き魔神滅殺の為、力を合わせて作り出した殲滅機構、それこそが彼女の本質とされる。
人物
一人称は「私(わたし)」、「我」、または「当女神」。
他の桜系サーヴァントより表情の変化が乏しく淡々と戦闘を行う為、冷徹な戦闘マシーンの様な印象が強く、何かしら目的を持って行動する場合、「神務」という言い回しをする。
自分の説明に関しても客観的、というか単なるシステムの説明の様に喋る。
実は「殲滅特化の女神」という役割から、私的な欲を出さないように自制しており、コミュニケーションもとれない訳ではなく、暴走してマスターを傷付けない為に警告する等、配慮も忘れない。
意外とオシャレに興味がある、というか女性としての評価・賛辞は嬉しい模様。
好きなものにシヴァを挙げており、身内には(一部例外を除き)案外優しかったりする。
サクラ顔ではあるが、髪や肌の色からゼノビアに近いところはある。瞳の色は赤、額には眼の様な、喉元には十字の傷の様な赤い紋様がある。また首には白蛇を巻いている。
第一霊基は白い服なのだが、布地が少なく露出過多。
第二霊基では紅いサリーを着用し、リボンの上には蓮の花飾りを付けている。人界への潜入仕様との事だが、マスターが「女神過ぎる」「似合ってる」と言うのを待っており、褒めると赤面する。
そして第三霊基は別存在へと再臨する。
能力
筋力はキングプロテア以来のEXという規格外。
アーチャークラスらしく、サーヴァントですら捕捉できない程超遠距離からの狙撃が可能。
また神霊故に、メドゥーサの魔眼をレジストした上に反動で潰す等、規格外な描写がある。
そもそも彼女は数多の神々の怒りから創造され、その神々より力や武器を受け取った存在である為、全てのサーヴァントクラスへの適性を備えた、最強のオールラウンダー女神とされている。
モーション中では、周囲に展開した「神授の十装」を頭上から投下する他、ナーガの口から水流を放つ、ナーガに拘束と同時に噛みつかせる、ドゥンと思われる虎に騎乗して四方八方から雷撃と共に体当たり、ドゥンの突進と共に雪なだれを発生、ヴァーユの矢を操作して斬り刻む、アグニの炎を自身を中心に炎上させる、背中の黒い球体から光線を広範囲に放射と、多彩な攻撃を繰り出す。
ステータス
保有スキル
対魔力(A) | アーチャーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、傷をつける事は不可能。 |
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騎乗(A) | 本来はセイバーなどのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。Aランクであれば、幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を乗りこなす事が可能。 |
単独行動(C) | アーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。マスターを失っても、一日程度現界し続ける事が可能。 |
女神の神核(B) | 生まれながらに完成した女神である事を表す固有スキル。「神性」スキルを含む複合スキルでもある。精神系の干渉を弾き、肉体は成長・変化しない。 |
神授の武具(EX) | 詳細不明。各神の象徴とも言える宝具「神授の十装」を指すと思われる。 |
マハーマーヤー(EX) | 大幻力。呪術的な力の根源である幻力は、インド後期神話においてヴィシュヌの瞳に住む女神として神格化され、更にはドゥルガーと同一視された。即ち、マハーマーヤーとはドゥルガー女神の別名を指す言葉でもある。 |
近付き難い者(A) | 「ドゥルガー」という名が意味するもの。これは元々魔神の名前であったともされ、以下のような神話も語られている。嘗て神々を追放するほどの力を持った魔神がいた。神々に助けを請われたシヴァが妻に対処を託すと、彼女は千本の腕を生み出すなどして魔神の軍勢と戦い、更には投げつけられた山を七つに砕き、最後には矢を魔神の胸に撃ち込んで殺した。その功績から、彼女は魔神の名を奪い、ドゥルガーと名乗るようになったのだという。 |
第三の目(EX) | 詳細不明。カーリーが有する第三の目が由来と思われる。 |
宝具
怒りよ、願いよ、魔を鏖殺する女神よ(マヒシャースラマルディニー)
- ランク:EX
- 種別:殲滅宝具
- レンジ:1~100
- 最大補足:500人
「執行します。」
「全神授兵装の制限を解除。シヴァ、ヴィシュヌ、インドラ、スーリヤ、ヴァルナ、ブラフマー。これは数多の神々達の怒りにして、魔神を滅ぼす女神の刃――『怒りよ、願いよ、魔を鏖殺する女神よ(マヒシャースラマルディニー)』……!!」
意味は古代インドのサンスクリット語で「魔神マヒシャを殺すもの」。ドゥルガーの神話として最も有名な、マヒシャという魔神を殺したエピソードが宝具として昇華されたもの。
彼女は全世界を覆うような光と共に、水牛の魔神であるマヒシャに神授の武具で襲いかかり、魔神の軍勢のことごとくを殺したという。手下を失ったマヒシャはライオン、人間、象、さらに水牛へ、と姿を変えながら戦ったが、最後には彼女に殺されたと伝えられている。
真名解放されると、神授の十装の真名解放も連動して同時に行われ、シヴァの三叉戟の光、ヴィシュヌのチャクラム、インドラの雷などが一斉に活性化し、敵を一切の容赦なく殲滅する。
ゲーム上での性能
最大HP | 13230 |
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最大ATK | 12835 |
コマンドカード | Arts:2 / Quick:2 / Buster:1 |
スキル1 | マハーマーヤー(EX) / 自身のNP増加(+30~50%)+味方全体に宝具使用時のチャージ段階を1段階引き上げる状態を付与(1回・3T) |
スキル2 | 近付き難い者(A) / 自身に無敵付与(3回)&Quickカード性能アップ&Artsカード性能アップ&Busterカード性能アップ(各3T) |
スキル3 | 第三の目(EX) / 自身に宝具威力アップ(3T)&全てのコマンドカードをArtsに変化(1T)&無敵貫通状態(1T)を付与 |
宝具 | Arts / 自身に〔天の力を持つ敵〕特攻状態を付与(1T)+敵全体に強力な〔魔性〕特攻攻撃<オーバーチャージで特攻威力アップ>&敵全体の防御力をダウン(3T) |
ざっくりと言ってしまえば、特攻宝具版(対天と魔性)の水着ジャンヌ。
リチャージに絡むスキルこそ少ないものの、A宝具且つヒット数が8hitと非常に多いので、システム周回に難なく使える。
加えて回数無敵、無敵貫通、全体オーバーチャージ付加や通常攻撃カード変更といった対高難易度向けのスキル効果もあり、50%の即時NPチャージを持つ為、幅広く使える汎用性の高さも利点。
神話における彼女のエピソードに倣い、サポーターのバフを彼女に集約し、高いリチャージ性能を生かして相手を殲滅するまで宝具連射を繰り返すのが、主な運用方法になるだろう。
目立った欠点はないが強いて挙げるならば、彼女と同等あるいはそれ以上の全体アーチャーとバーサーカーが多すぎるのは問題点の1つ。
それらとは特攻範囲で使い分けるか、宝具レベルを上げるなどして棲み分けをしたい所。
また、再臨とスキル最大強化に奏章Ⅰ実装の新規素材「エーテル収光体」が必要になるので、育成を進める上でシナリオクリアは半ば必須。その上で、フリークエストでの素材集めを進めておきたい。
関連人物
神話
最愛の夫。機械的なドゥルガーの側面であっても彼への愛は変わらない。
自身の大元、かつ対極の存在である優美の女神。
戦闘は自分が担当している為、彼女がシヴァの槍を持たなければならない状況に複雑な心境。
パールヴァティーの息子。
自分はパールヴァティーそのものではないと線引しつつも、食っちゃ寝してるガネーシャに対し、かなり容赦無い対応をとる(この際、武器の音が聞こえている事からヤル気満々な様子)。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
自身の荒ぶる側面に彼/彼女を巻き込まないように配慮しているが、それはそれとして距離を詰めてくるあり方を悪くは思っていないようである。
インド神話の魔に関係する者達。
魔を殲滅する自身のあり方上、当然ながら敵視している。特にカーマが第3霊基時に四肢に燃えているシヴァの炎に対しては紛い物と称しながらも、どことなく憧景を抱いている模様。
またアーケード版のカーマはクラスが同じアーチャーである。
彼女の爪を見て、構成する女神のエッセンスに自身が混ざっている事を悟り、親戚認定する。
存在する筈の無いイレギュラーなサーヴァントでクラスはアーチャー、マスターは聖杯戦争の監督役と共通点が多い事からセルフオマージュだと思われる。
アフロディーテユニットを「西の神授兵装」と認識しており、興味こそ抱くものの、「規格が合わない」と少し残念がる。また、初登場時の「やらかし」の動機が似てたりする。
同じアーチャーの疑似サーヴァントであり、あちらの依代はドゥルガーの依代の姉である。
彼の依代が自身の依代が恋慕っている相手である為か、彼を見ているとシヴァ一筋である筈なのに胸が苦しくなってしまい困惑している。故に距離をとりつつその原因究明の為、物陰から彼の一挙手一投足を観察という行為に勤しんでいる模様。
余談
ドゥルガーは元々パッションリップに組み込まれた神霊として登場しており、何の因果か彼女のオリジナルを依代に登場した(これでリップの構成要素は全て登場した)。
最終霊基再臨後のグラフィックが召喚時の時の姿と言う珍しいサーヴァントである。
関連イラスト
関連タグ
真相
彼女のマスター、その正体は監督役であったラニ=Ⅻ。
そしてこの概念世界における聖杯戦争、その最初の一騎こそ彼女であった。ラニシリーズの1体、タイプDである「DX」に偽装されており、システムグレイルウォーの根幹を成す存在でもある。
具体的には神々からの力を受け止める「孔(ストレージ)」を有していた為、そこに召喚対象の英霊を格納し、その力で英霊達のアルターエゴを生成していた。
……だが
さあ────
終わり、そして始まるときだ。
全てはアルターエゴの無限生産。
世界の滅亡の回避のために。
ネタバレ注意
ドゥルガー「……過ちがあったとすれば、それは。
この歪な世界において
“最初に呼ばれた私がアルターエゴである可能性”を考えなかった事です。マスター。
目的の達成の為に必要な力は揃った。
私は請願する。
愛すべき者────我が夫。
........ ....
シヴァとの再会を、請願する。