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プロフィール編集

真名ガラテア
クラスバーサーカー
性別女性
身長160cm
体重??kg
出典ギリシャ神話
地域ギリシャキプロス島
属性混沌・中庸・地
好きなものピグマリオン王、無機物を愛する人、彫刻芸術
嫌いなものモノ(無生物)を乱暴に扱う人、彫像の大敵(地震
設定担当水瀬葉月
ILLUST島田フミカネ
CV末柄里恵

彫像の性質を持つため、比重的に人間よりもやや重い。

本人も実は気にしているので体重計には乗らない。


概要編集

Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスサーヴァント。レアリティは☆5。

期間限定イベント『アキハバラ・エクスプロージョン!』にて初登場と同時に実装され、イベント終了後は恒常入手可能となる。これまでの踏破型イベント(通称塔イベ)では既存サーヴァントのモーション改修や霊衣だったが、初めての新規サーヴァントとなる。


真名編集

ギリシャ神話におけるキプロス島の王・ピグマリオンが造り出した女性の彫像、「ガラテア」。

天才彫刻家でもあり、現実の女性に失望していた彼は、巨大な大理石(あるいは象牙)から切り出し「理想の女性」として造り上げたその像へ、本物の人間のように濃厚な愛情を注ぐようになる。


しかしあまりの入れ込みようから、次第に自らの寝食すら疎かにして衰弱して行ってしまう。

それを知り見かねた愛と美の女神・アフロディーテは、彼の狂気とも言える程に強く純粋な願いを叶える事にし、彫像であったガラテアに生命を与え本物の人間に生まれ変わらせた。そのままピグマリオンはガラテアを自らの妻として娶り、二人の間に子ももうけて幸せな生涯を送ったという。


なお、この神話を下地にして執筆されたのが著名なSF小説『未来のイヴ』であり、現在はよく知られたアンドロイドという概念もそこを発祥としている。本作で、彼女がアンドロイド系のキャラとされたのはギリシャ神話圏が機械文明であったことの他に、その点も関係していると思しい。


人物編集

一人称は「私(わたし)」

白い肌や髪を持ち、近未来的な肌着を纏った、見る者を惹きつける麗しい容姿の女性。

性格は多くのロボ娘キャラに見られる冷静沈着かつ素直なセメント系(実際は象牙だが)で表情を変えることは殆どない。自身を真摯に愛してくれたピグマリオン王を心底慕い、己がその作品である事や、彼の伴侶として生きた生涯を何よりも誇りに思っている。


王はガラテアを娶った後も情熱ある彫刻家として人生を全うしたらしく、その妻兼助手として生きた彼女も、彫像でありながら負けず劣らずのレベルで造形家としての道にハマってしまった。


その出自から被造物全般に対して同族意識を抱いており、特に彫像やフィギュア・プラモデルなど自分のように人から愛を込められたものを彼女は是正し、称賛するという特性を持つ。

それ故、物だからと人間に傅かなくてはならないという思考は一切持っておらず、むしろ生物でないという理由で無体な扱いをするような人間には、怒りと侮蔑を露わにし制裁も辞さない。


このように王と偶像への愛という「信念」を貫くため、あらゆる困難を厭わず脳筋ぎみに突き進む在り方はどこか婦長にも通じるものがあり、作中でも「同類」と称されている。


能力編集

工具や全身のカラクリ機構を活用した戦法を披露する。

モーション中では、巨大な鑿を用いた棒術、右腕の籠手による打撃(第2霊基以降は大槌に変化)を駆使し、スピンして削りとったり、上空に転移させた鑿を打ち付けて串刺しにしたりもする。


第3再臨では、両腕のブースターで加速して体当たりする他、スラスターから光弾を乱射する、徒手空拳でタコ殴りにする、胸部から鳥型の光のカッターを発射する、全身から光線を放出して攻撃した後、頭上から極太の光柱を降り注がせるという戦法に変化する。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香AEXEB+C+A+

敏捷以外は中々に優良なステータスで、特に耐久はスキルの影響によりEXと規格外。

ガラテアもピグマリオンも武勇に関する逸話など全く無いのだが、それを補うバーサーカーの狂化補正に加え、出自から神性のエッセンスが含まれている事も影響している模様。


保有スキル編集

狂化(EX)バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。ピグマリオンのあまりに強すぎる愛(狂気)によって生まれ、生涯をピグマリオンと共に過ごしたガラテアもその愛(狂気)を常識とするようになるのは当然の事であったと言える。それ故に、サーヴァントとしての彼女はバーサーカーとして召喚される。
対魔力(B)本来はセイバーなどのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Bランクであれば、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する事が可能となる。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても傷付ける事は難しい。
ピグマリオンの愛(EX)ピグマリオンの純粋な愛を受けて彼女が生まれた事を示すスキル。根本の存在理由であるその愛は彼女の胸の中に温かく根づいており、決して忘れられる事は無い。また、ピグマリオンとの幸せな日々で獲得した技術、家事や王から習った彫刻スキルなどの行使にも関わる。
アフロディーテの恩恵(EX)かの美の女神・アフロディーテによって生み出された事を示したスキル。戦闘などで行使する力も彼女の神性に起因しており、結果的にガラテアは神の化身やアルターエゴにも似た性質を備えている。
彫像の乙女(A)彼女が象牙を彫って作られた彫像から生じた存在である事を示すスキルで、基本的に「人でもあるが彫像でもある」という概念的に重なった状態である。サーヴァントとしての彼女はその霊体に無機物としての性質も併せ持ち、仮に身体が破損した場合でもくっつければすぐ元通りに直り、気を張れば並のサーヴァント以上に硬くなる事も出来る。その比率は本人の意志によって制御が出来るようで、生身100%の人になる事も、逆に象牙100%の彫像状態になる事も可能である。

上述スキルの通り、サーヴァントとしての彼女は「彫像でもあり、人間でもある」という特殊な状態になっており、触ってみた者は「人肌の柔らかさと石の滑らかさが混ざった不思議な感触」「体温はなく、石のようにヒンヤリとしている」といった主旨の感想を述べている。


宝具編集

理想を刻する王の鑿(ピグマリオン・チーゼルアウト)編集

  • ランク:B
  • 種別:対物宝具
  • レンジ:1〜30
  • 最大捕捉:−


「鑿を入れましょう。」

「アフロディーテユニット起動。女神よ願いを聞き届け給え。我が愛持て像に命を吹き込み給え。彫り刻まれるは再会の祈り、神鑿縦横(しんそくじゅうおう)……『理想を刻する王の鑿(ピグマリオン・チーゼルアウト)』!!」


ピグマリオン王と共有して有する神技の鑿。この宝具を用いて彫り出された造形物は(人間を除き)込められた魔力が続く間だけ生命を持って動き始める。


詳細は該当記事を参照。


ゲーム中での性能編集

最大ATK11414
最大HP14040
カード配分Quick×1 Arts×1 Buster×3

ヴラド三世以来となるArts単体攻撃宝具持ちバーサーカー。ATKはあちらに劣るが、その分HPが上回っている(といってもATK、HP共に両者の差は僅かだが)。


スキル構成は「ピグマリオンの愛 EX」【自身のArts性能アップ+Buster性能アップ+強化解除耐性アップ(全て3ターン)+NP増加20%】、「彫像の乙女 A」【自身にガッツ状態(他のガッツと重複可)付与(1回3ターン)+防御力を大アップ(2回3ターン)】、「アフロディーテの恩恵 EX」【自身に「毎ターン味方全体のHPを回復&弱体を解除する状態」を付与(3ターン)】→幕間の物語クリアで「Buster通常攻撃時に自身のNPを増やす状態」を付与(3ターン)が追加。


と、これまたヴラドとは異なる、個性的なかたちで耐久型となっており、サポートなしでもかなり耐久出来る上、他の味方も支えることができる。特に、「彫像の乙女」の防御力バフは最大100%にもなるため、防御力無視状態でなければかなりのダメージカットが可能。そして攻撃面でも、アーツ・バスターバフを持っているので、最低限のダメージは出せる。


この内「アフロディーテの恩恵」は3ターンの間に味方全体のHPを回復&弱体を解除するという強力な効果に加え、2021年12月に実装された幕間の物語をクリアする事で「Buster通常攻撃時に自身のNPを増やす状態」を付与(3ターン)する事も可能となった。


宝具は上述の通り「理想を刻する王の鑿(ピグマリオン・チーゼルアウト)」で、効果は「自身の宝具威力をアップ(3ターン、OCで効果アップ)+敵単体に超強力な攻撃+チャージを減らす」というもの。3ターン持続する宝具威力アップに加え、チャージ減少効果も持つ為、ゲージ持ちのエネミーが単体で出現するようなクエストで活躍が期待できる。また、ヒット数も9と、ヴラド三世の10に匹敵する多段振りなので、宝具連射も比較的容易なものである。


しかしながら、カード構成は上述の通り「Q1:A1:B3」であり、Aカード自体の性能が特筆して悪いと言う事はないものの、いかんせん枚数が少ない為、当初は通常攻撃でNPを貯めづらいことが最大の難点であったが、前述の「アフロディーテの恩恵」スキルの強化によってこの難点を克服した事で、三枚あるBカードを活かしやすくなった。また、耐久の要である味方全体のHP回復・弱体解除効果は自身に特殊状態付与という形で行われる上、判定が自ターン終了時になるので、過信しすぎると痛い目を見るため注意が必要である。そしてサポーター候補は、当然ながらアルトリア・キャスター玉藻の前といったアーツ系☆5キャスターが挙げられる。


総じて、味方全体を介助しつつ、自身もしぶとく生き残りながら宝具連射で敵を沈める高難度向けアタッカー。というか、ここまで何度も比較している事から分かるとおり、☆5バーサーカー仲間のヴラド三世に近い立ち回りで輝く、と言えるだろう。差別点を纏めるならば「複雑なギミックを使う敵ならガラテア、そうでないならヴラド三世」といったところか。


関連人物編集

生前編集

ピグマリオン

自らの造り手にして夫。

下記の言及から(強すぎる愛を除けば)上品かつ穏やかな人物であった事が窺える。


アフロディーテ

彼女に人間としての生命を与えた神。

その真意はマテリアルの最後で考察されている。


アドニス

自身の子孫に当たる美少年であり、アフロディーテが愛した相手でもある。

彼が死んだ際に流した血から、アネモネの花が咲いた。


Fate/Grand Order編集

藤丸立香

契約したマスター。

彫像への愛を理解してくれる同志だと見ている。


ガネーシャ

秋葉原で出会ったサーヴァントの一騎。

自身と同じく彫像になれる点を活かしたサポートを行う。


黒髭

同じく秋葉原で遭遇した大海賊。

そのオタク精神……もとい、フィギュアへ向ける愛を(自身の伝承ゆえに)高く評価しており、これまで女性から純粋な好意(的評価)を向けられなかった彼を悶絶させている。

ただし、言動や外見に関しては「まったくもって1000%真逆」だと切り捨てている。

自身の幕間の物語で共演した際にも、ピグマリオン王を絶賛する(?)彼に好感は持ちつつも、やはり彼自身の言動や外見については、相変わらず冷ややかでバッサリと切り捨てている。

在り方には敬意を表するが、だからといって好意的に接せる相手かというのは別問題である。


メディア

ギリシャ出身の彫像を愛する者繋がり。

ただ、物言わぬフィギュア自体を愛するメディアと、彫像に命が宿る(程の完成度になる)ことを望むガラテアでは方向性が違い、劇中でもそれについて言及されていた。


妖精騎士トリスタンバーヴァン・シー

一緒に靴作りをする等一定の交流がある模様。

納得のいく物を作るまで妥協しなさそうなので相性が良い。


メルトリリス

現時点では特に絡みは無いのだが、フィギュアマニアで作り手を常に募集している事から、モデラーとしても一流の腕を持つガラテアとは相性が良いとも言われる。

ただしメルトリリスのそれが恐怖の裏返しであるのに対し、ガラテアは純粋にピグマリオン王への愛と憧憬からくるものの為、何らかの祖語は発生する可能性が有る。


もしもメルトリリス漫画「造られしものたち」


もしかしたらこんな事が……


余談編集

Twitterのタイムラインにはオルフェゴール・ガラテアを思い出す決闘者が続出した。


原典では「彫像が人間になった存在」という逸話を持ちながらメカ娘的デザインであることや、担当絵師が判明する前にも「フミカネ鯖」がタイムライン上に入ったことで、同氏がキャラデザ担当の『艦隊これくしょん』の提督や『神姫』プレイ済みのマスターも反応をする展開になった。

実際、デザイナー繋がりのパロディネタ絵も見られている。


みんなが思ったやつFGOガラテアについて考える


マテリアル本におけるチャールズ・バベッジの因縁キャラの欄に四文字の伏せ字サーヴァントが確認できるが、文章から恐らく、これがガラテアだったものと思われる。


また、第一再臨の姿は彫られている最中の彫像の姿をイメージしたもの(腰アーマーと右腕のアーマーが古代ギリシャの建物の柱のイメージ)だが、本人の意識としては作業着であるらしい(右腕には研磨用の機械らしき円盤がついており、見た目も言われてみればツナギのようである)。


センシティブな作品


第二再臨は"ガラテア"としての完成形でありピグマリオンの嫁兼助手として恥じない姿。


第三再臨は戦闘形態らしく、背後に浮かべている弓のような曲線形状をしたユニットは、自身に生命を与えたアフロディーテの真体によく似た形をしている、モーション中にアフロディーテユニットという単語が出てくるため恐らく実際にモデルとなっているのだろう。


関連タグ編集

Fate/GrandOrder バーサーカー(Fate) サーヴァント

彫刻 偶像 彫刻家

ホワイトヒロイン


付喪神:同じく無機物が命を持った存在のため絆Lv3のマイルーム会話にて「マスターの国には、付喪神という概念があるそうですね。」と興味津々に話しかけてくる。


以下、ネタバレ注意編集






























実はその根底には女神アフロディーテの欠片が存在しているらしい。しかし現在は彼女独自のフォーマットに変化しており、女神の欠片の影響はほとんどない様子。

英霊及びサーヴァントとしての「ガラテア」の魂が、ピグマリオンに対する女神の憐れみと感心、または彫像に注がれた愛のどちらを起源としているのかは、もはや誰にも真偽を確かめる事は出来ないが、その方がロマンチックであるとアルテミスは語っている。

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