概要
工業製品の原型、すなわち試作品を造形する職人のこと。
かつては様々な分野で原型師が活躍していたが、近年は3DCADや3Dプリンターの台頭により、マニュアル通りの作業で高精度な原型を制作できるようになったため、職人の手に頼る事は減っていった。
一方、フィギュア業界では未だに原型師が多数活躍している。
これは、人形では顔の輪郭・手足の仕草・服のシワ、動物では毛並み・目つき・歯並びなど、データよりも感覚や感性により表現される魅力が多いためである。
中には3DCADを使用する「デジタル原型師」と呼ばれる部類も存在するが、手作業による昔ながらの手法も未だに健在である。
通なフィギュアファンになると、作品やキャラクターよりも原型師にこだわって商品を選ぶことがある。