概要
その事物が素晴らしい、決定的な存在とされ崇拝の対象となる事、「アイドル」(Idol)とは英語でこれを意味する言葉である。
宗教における偶像
アブラハムの宗教では偶像(アイドル)が、命を持たない空虚なもの、ただの物体として否定的に用いられる。
唯一神教では神は一人であるため、その他の、像として立てられる「神々」は人間が創作した幻か、悪魔や悪霊が演じているもの、という認識をする。
拝一神教であるゾロアスター教においては最高神アフラ・マズダーの他に下位の神々(アムシャ・スプンタ、ヤザタ)が存在するが、偶像を否定する。
ゾロアスター教では神の象徴として聖火への礼拝を行う。図像がシンボルや装飾として使われることはあっても、像への礼拝は行わない。
『アルダー・ウィーラーフの書』などの宗教文書において偶像崇拝が批判されている。
同源ながら喧嘩別れしたバラモン教、ヒンドゥー教が神像への礼拝を積極的に行う事が原因と思われる。