概要
アムシャ・スプンタより下位に属する善神たち。
善の最高神アフラ・マズダーの使者であり「天使」的性質を持つが、ヤザタとは「崇拝に値する者」を意味し、
ミスラ(ミフル)等かなり古い時代からペルシャで信仰されていた神々だが、ゾロアスター教開祖ゾロアスターの作とされる『ガーサー』には登場しない。
ゾロアスター教におけるヤザタは時代が下った後の文献から見られるようになる存在である。
抽象的性格を持つアムシャ・スプンタも自然界の事物を守護するが、ヤザタたちはそれ以上に天体などの自然の事物や戦闘など現世的な事柄をそのまま司るのが特徴。
ヴェーダの神々(デーヴァ)のように、賛歌や儀式によって現世利益の目的のためにも招請される。