概要
パフラヴィー語ではホーム、ペルシア語ではフームと表記されるハオマ草という植物を絞って造られるお酒といわれているが、早くから実物が手に入らなくなった為、儀式ではザクロの枝などが代用品として用いられたとされる。
本来ゾロアスター教では酒は狂騒をもたらす悪魔の飲み物であり、邪神アエーシュマに属していると説かれているが、このハオマだけはアシャ・ワヒシュタに属する神聖な酒として特別視されていたという。
また、ハオマは神格化され中級の善神である“ヤザタ”に分類されており、生命力を活性化させ、体を健康にして死を遠ざけ、子孫繁栄を司る力を持つといわれ、黄金の体を持ち、高山の頂に座しているといわれている。