概要
ゾロアスター教に登場する火の神。
アフラ・マズダーが生み出したヤザタの一柱で、アフラ・マズダーの息子とされている。 パフラヴィー語ではアードゥル、アーダル と呼ばれている。
人間に知恵と安定をもたらし、世界を邪悪から守護する「勇敢で善き戦士」として崇拝されていたといわれており、稲妻へと姿を変えて雨を遅らせようと目論んでいた悪魔を撃退したという話も伝わっている。
また、聖典『アヴェスター』の中の「ザムヤード・ヤシュト」の記述によると、「クワルナフ(光輪)」を巡り邪龍アジ・ダハーカと争い、これを守ったといわれており、またしばしばミフルと行動を共にしてアジ・ダハーカと戦ったとされている。