概要
その名は「不滅の聖性」を意味し、中世ペルシャ語では「アムシャスパンド」という。
メンバーはスプンタ・マンユ、ウォフ・マナフ、アシャ(・ワヒシュタ) 、(スプンタ・)アールマティ、クシャスラ(フシャスラ・ワルヤ)、ハルワタート、アムルタートの七柱。スプンタ・マンユをアフラ・マズダーと同体とみなす解釈をとるなら人数は六柱となる。
スプンタ・マンユだけでなく、ウォフ・マナフとアールマティもアフラ・マズダーの「相」と見られることがある。
彼らの下には中級神霊「ヤザタ」が、さらにその下には下級神霊「フラワシ」が位置する。
特徴まとめ
名前 | 語義 | 性 | 対立する魔王 |
---|---|---|---|
スプンタ・マンユ | 聖霊、聖なる霊 | - | アンラ・マンユ |
ウォフ・マナフ | 善思 | 男性格 | アカ・マナフ |
アシャ | 正義、もしくは天則 | 男性格 | ドゥルジ |
アールマティ | 敬虔 | 女性格 | タローマティ |
クシャスラ | 王国 | 男性格 | サルワ(シヴァ) |
ハルワタート | 完全 | 女性格 | タルウィ |
アムルタート | 不滅 | 女性格 | ザリチュ |
備考
彼らはザラスシュトラ(ゾロアスター)本人による『ガーサー』に登場するが、チーム名とも言うべきアムシャ・スプンタの初出は聖典『アヴェスター』の中でもこれより後に成立した部分である。
ゾロアスター教におけるアムシャ・スプンタは、アブラハムの宗教における「固有名称を持つ上級天使」(大天使)の概念に影響を与えたとする説がある。