「惻隠の心無きは、人に非ざるなり――罪なき人々が死ぬのは、嫌いだ。」
プロフィール
※ このプロフィールは本百科の推測であり公式によるものではないため注意。
概要
『Fate/Samurai Remnant』に登場するキャラクター。
台湾から訪れた盈月の儀の参加者であり、アーチャーのマスターを務める。
儀への参加に際しては、伝手で借りた赤坂の屋敷を拠点としている。シナリオ中ではプレイヤーが彼とアーチャーを操作する機会があり、戦闘時は棍術でアーチャーをサポートする。
史実において
中国明王朝時代における台湾の武将、「鄭成功明儼」。
中国人で泉州府の貿易商だった鄭芝龍と、日本人で平戸藩士・田川七左衛門の娘であるマツの間に生まれた。
幼い頃は肥前で育ったが、後に父の故郷へと渡り官僚登用の試験である院試に合格し生員となり、滅ぼされた明の生き残りに味方し、弟であり田川家を継いだ次郎左衛門から支援を受けつつ侵略国である清に対抗し続けた。
また、オランダによる台湾の植民地化を阻止したことでも知られている。その為現在でも「救国の英雄」と称され台湾人から慕われており、サーヴァントとして召喚されてもおかしくない人物。
また、軍律には非常に厳しく部下や捕虜に対しては容赦なく殺戮を施した。
これは幼い頃の日本人の母親などから施された武士教育が影響されている。
盈月の儀の1651年は江戸幕府に支援を求めに来た時期と重なるが……?
人物
一人称は「俺」。
大らかな性格で、大陸の親分肌の気質がある。
盈月への願いは「明の復興」であり、志を同じくする道士達を従えている。
関連人物
生前
フレデリック・コイエット
台湾のオランダ領事館に勤めていた東インド会社の社長。
台湾独立の戦いの際に彼が率いるオランダ陣営と戦い、最終的に失脚させた。
田川次郎左衛門
実の弟であり、後に嫡男として祖父の跡を継ぎ二代目七左衛門を名乗る。
長崎で商売が成功したことから、兄の鄭と手紙でやり取りを続け、資金や物資の面で援助していた。
Fate/Samurai Remnant
盈月の儀にて契約したサーヴァントで中華圏出身同士。
お互いに「国の復興」を願っているためか、仲は終始良好だった。
蔡玉蓮
配下である道士の1人。
国を追われ、職を失ったところを道士として迎え入れた。
セイバーのマスターで、彼に「盈月の儀」やサーヴァントの知識を教えた。
他陣営と睨み合いになっていた彼を救い出し、儀で有利をとるため同盟を結ぶ。信用を得るためアーチャーの真名を明かす、通信用魔術礼装を進呈するなど、表向きは良好な関係だが……
敵対するアサシンのマスターで、上述したフレデリックの娘。
とあるルートでは、お互いに脱落した後に言葉を交わすこととなった。
盈月の儀の見届け役の土御門泰広のサーヴァントで、儀の途中で土御門が死亡し消滅しかけている際、同じくアーチャーを失い儀を脱落した彼に接触し始める。
劇中で支援を受けている紀伊徳川家の当主。
外国人である鄭が「盈月の儀」に参戦できたのは彼のおかげ。
その他
ウィルズ・ペラム・コドリントン、太公望
シリーズにおける中の人繋がり。この内、太公望は中華圏出身仲間でもある。
それぞれ『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』『Fate/Grand Order』に登場した。