スクナヒコナ(ペルソナ)

すくなひこな

スクナヒコナとは、「ペルソナ4」に登場する白鐘直斗の初期ペルソナである。

『ごめん…僕は知らないふりをして、君というコドモを閉じ込めてきた。』

『君はいつだって、僕の中にいた。僕は君で…君は僕だ。』

『僕が望むべきは…いや、望んでいるのは、大人の男になる事じゃない。』

『ありのままの君を、受け入れる事だ…』

概要

　ペルソナ4、ペルソナ4ザ・ゴールデンにおける白鐘直斗の初期ペルソナ。アルカナは「運命」。

　由来は、日本神話において波間より来訪し、大国主の国造りに参加したスクナヒコナから。

　召喚方法は直斗がタロットカードを銃撃するという前作を思わせるもの。

　背中に翅を持つ少年のような見た目をしており、手にはビームサーベルのような剣を持っており、『真・女神転生』シリーズのデザインとは一線を画する。

　他キャラクターのペルソナが本体よりも一回りほど大きいサイズであるのに対し、スクナヒコナはゲーム作中や各メディアミックスでも小柄(直斗と同サイズまたはそれ以下)に描かれやすい。

ゲーム内でのステータス

『頼むっ！』

無印

その小柄なボディに相応しい驚異的なスピードは、なんと花村陽介のジライヤすらも上回る。また、光・闇・万能属性スキルを得意とし、ハマ系・ムド系に耐性を持っており、弱点に当たる属性が一つもない。

その代わり耐は低めなので打たれ弱い。また、オールラウンダーではあるが、魔法スキルが軒並み高コストで燃費がかなり悪いという欠点も持つ。

属性ダメージ系魔法も無いため弱点を突いて敵全体をダウンさせてからの総攻撃に持ち込みづらく、物理攻撃や追撃以外では属性アイテムに頼る必要があるのも難点。消費SPを半減するアクセサリーのチャクラリングを装備させれば、燃費の悪さは幾分解消される。

ゴールデン

他の仲間のペルソナの弱点属性が消えなくなったので、デフォルトで弱点属性がない直斗は起用しやすくなった。また、SPを自動回復する気功スキルや4属性魔法も覚えるようになったため、ダウン要員になることも可能。

その代わり4属性魔法はすべて上位且つ単体でブースタ系スキルも持たないため、複数の敵に任せていると気功スキルを以てしてもSP切れになる可能性はある。追撃のチャンスが増えるため、連続でダウンを奪えるのは悪くないが。

万能属性魔法はレアシャドウへの与ダメージが大幅に上昇したため、こちらも使用価値は相対的に上昇している。

無印と変わっていないのは光と闇の即死と物理攻撃ぐらいだが、役割を持つスキルが多すぎるせいで8つしか残せないスキルの取捨選択は非常に難しくなっている。

バイクで覚えるスキルも全体物理攻撃の「刹那五月雨撃」や魔法攻撃の回避率を上げる「大天使の加護」と強力なスキルを覚えるため、方針を決めておかないと器用貧乏になるのは変わらないので注意。

コミュニティをMAXにするとヤマトタケルへと進化。P4Gでは更にヤマトスメラミコトへと覚醒する。

国造りの神の一柱が日本の雅称を名前に抱く武人に変化するという構成になっている。

ペルソナQ

『PQ』シリーズではスキルはサブペルソナで複数所持できる為、弱点が無く即死攻撃系への耐性が強いという特性のおかげでスタメンレベルに。

P4U

『P4U』シリーズでの一撃必殺技技はスクナヒコナがロックオンサイトを描き、直斗がトドメの一射を放つというもの。

進化

ヤマトタケル

コミュMAXで進化。

古事記や日本書紀に伝わる英雄「日本武尊」が元ネタである。

全体的なデザインは中世的な直斗の性質を表すように宝塚歌劇団の演劇に登場するような軍服姿…なのだが、武器のデザインはしっかり日本刀寄り。

頭部や翼状のパーツは鳥を思わせる形状だが、日本武尊には女装の逸話や白鳥に変じた逸話が残っており、意外と神話のイメージは反映されている。

また、足には白い一本のラインが走っている。

属性相性は光と闇を無効化するようになり、火炎属性にも耐性が付く。

ヤマトスメラミコト

『正当防衛です！』

ヤマトタケルが転生した姿。3学期中に直斗と放課後or昼間に過ごすことで発生する。

デザインはヤマトタケルをベースに軍服がサイボーグ009のように変色、美しい金髪が後頭部から伸びている。

加えて仮面ライダー新1号よろしく、足の白ラインが二本に変化した他、武器は外見に見合ったサーベルに換装されている。

固有スキルは「正義の盾」。消費SPは160でハラエドノオオカミの「ドラゴンハッスル」(消費SP150)を上回る重さだが、効果は非常に強力で、味方全体にあらゆる攻撃を1度だけ防ぐバリアを張ることが出来る。

この無敵効果はペルソナ3のミックスレイド「インフィニティ」と似たようなもので、次回作でも名前を変えて登場した。

だがアルカナは運命だ。

属性相性は光と闇が反射に、火炎属性も無効に強化される。このうち火炎無効は死神シャドウがよく行う属性ガードキルを誘発しやすく、雪子のアマテラスやスメオオミカミ、陽介のタケハヤスサノオと共に火炎属性を無効化出来るため、恩恵は大きい。

なお、スメラミコトとは天皇の呼称。

なので「ヤマト」(「大和」)+「スメラ」(「皇」と書く。王のこと)+「ミコト」(「命」と書く。神や貴人に対する敬称)で日本の偉大な王という意味合いになると思われる。

また、『常陸国風土記』におけるヤマトタケルは「倭武天皇(やまとたけるのすめらみこと)」と表記されており、他仲間の第3進化ペルソナの命名法則からしてこちらを「ヤマトタケルの別名」と見なし採用した可能性もある。

小ネタ

• アルカナは「運命」であり、このアルカナが指すのは「変化」。
  • しかしながら、スクナヒコナ神の領域である「常世の国」の「常世」とは不変を意味する言葉である。
• 体が小さく描かれるのはスクナヒコナ神が一寸法師のモデルとなったという説が由来か。
• 顔が蛾に似ているのはスクナヒコナ神が蛾の皮を着たエピソードに由来すると思われる。
  • 一方で直斗のシャドウが容姿が某特撮ヒーローに似ていたり、彼の領域である「秘密結社改造ラボ」がモロにショッカー基地のパロディであったりと昭和の特撮ヒーローの要素も窺える。
  • 特に似ているのは蝶をモチーフとしたイナズマン(萬画版)とロボット刑事(萬画版)の2つだが、モチーフであるかは不明。

関連項目

ペルソナ　ペルソナ能力　ペルソナ4　ペルソナ4ザ・ゴールデン　白鐘直斗

『排除完了です』