“概要”!?こいつはヤバいクマ!
ペルソナ3以降のペルソナシリーズに登場するシャドウ。3での名前は「刈り取る者」、ペルソナ4およびペルソナ5では「刈り取るもの」が正しい。名前の「刈り取る者」は英語で『死神』を意味する「Reaper」を直訳したものである。
脚の無い人間がボロキレのようなコートを着込み、布で顔を覆って眼だけを出したような容姿に、ハンドキャノンクラスの大きさの銃を両手に持ったシャドウ。ニュクスを除けば作中唯一の「死神」タイプのシャドウであり、死神のアルカナの特殊性を体現する存在の一つといえる。
シリーズの裏ボスの一人として有名であり、そんじょそこらのエネミーとは一線を画する強さゆえに撃破は容易ではないが、倒すと「刈り取るものを刈り取る者」「類まれな反逆者」「死神殺し」といったトロフィーが手に入る。
各作品での動向…『死神』です!
ペルソナ3
タルタロス内部のフロアに一定時間とどまると登場する。通常のシャドウがベトベターみたいな形をしているのに対し、こいつは戦闘中と同じグラで登場する、FOEのような存在。あまりに強すぎるため現れると必ず警告のアナウンスが入り、鎖の音を不気味に鳴らしながら近づいてくる。
最序盤でも仕様上普通に出現するのだが、ラスボス並の非常に高い攻撃力から最強魔法や即死魔法をバカスカぶち込んでくる素敵な戦闘スタイルを駆使し、警告を無視して興味本位で会敵した数多のプレイヤーをイゴらせてきた恐怖の死神。「死」はどこにでも潜んでいるのだ。
防御と回避も高いため生半可なPTレベルではかすり傷はおろか攻撃を当てることさえ難しく、HPも桁違いのため持久戦に持ち込んでも火力不足だとこちらのSPが尽きてしまう。耐性面もほぼ隙がなく真っ向勝負だと相応のレベルを要求されるため、相当レベルを上げるまであえて挑戦なんてバカな真似はよそう。
P3M
劇場版ではストーリー最終盤でタルタロス頂上を目指す結城理の前に満を持して出現。行く手を阻む最後の番人のごとく立ちはだかるが…?
ペルソナ4
宝箱を空けると登場するミミックのような存在となった。2周目以降限定なのが救い。
先制メギドラはなくなったものの、バケモノじみた体力と恐ろしい攻撃は相変わらず。2周目プレイを前提としてる分ステータスの数値は3よりも高い。
なお、最初の行動はコンセントレイトで固定されている。その次の攻撃で恐ろしい攻撃が飛んでくるため要対策。
しかし出会うのも倒すのも厄介な分、倒すと戦闘参加メンバーのうち1人の攻撃力が最高の武器を、それを全て所持していれば防御力最高かつ全ステ+10の防具を、それも全員分あれば万能以外全無効のアクセサリー「全能の真球」を落とすため狩りの対象とされるが、放置で勝手に向こうから来てくれる3及び5と違って遭遇するための条件が非常に面倒かつ最終的にはほぼ運任せなため、戦闘よりもこっちの面で恐れられている。
ちなみに、ドロップする金額は死神のタロットカードにちなんでか13円。
ペルソナ4ザ・ゴールデン
なんと1周目からでも登場するようになった。
ダンジョン内で一定数の宝箱を開けていると鎖を引きずるような音が鳴り始め、その次の宝箱を開ける際にそれが「シャドウが出てくる宝箱」であれば刈り取るものとの戦闘になる。
しかし、開ける前に仲間からの警告が出るため、ここで警告に従って開けるのをやめれば戦闘を回避することができるため,初心者だろうと遠慮なく殺す初見殺し要素ではない(ただし、好奇心等で警告を無視して開けてしまえばどうなるかは明白だが)。
それ以外でも鎖の音が鳴り始めた状態で「鍵付き宝箱を開ける(シャドウが出てこないため)」「別のフロアへ移動する」「一度ダンジョンから出る」等でも鎖の音が鳴らなくなるため、この方法でも戦闘を回避することができる。
なお、開ける宝箱の数は初回のみ13個、それ以降は鎖の音が消えてから21個開ける度に鎖の音と共に警告が出る(※「同じフロアでその個数の宝箱を開ける」ではなく、累計の個数)。
ただし、「雪子姫の城の1階(シャドウ入りの宝箱が無い)」「虚ろの森」では出現しない。
逆に言えば、プレイヤーが望むのであれば任意で刈り取るものと戦うことができるようになったとも言える。
鎖が鳴り始める直前でセーブをすることでリセマラすることも可能。
具体的な方法としては
①鎖の音が鳴り始める直前の状態(初回ならば12個、それ以降は20個宝箱を開けた状態)でセーブする
②宝箱を開ける(鎖の音が鳴り始める)
③同じフロアで別の宝箱を開ける
④刈り取るものと戦えなかったり、目当てのドロップが無かったらロードして②からやり直す
戦闘においては常時二回行動になり、パワーアップした。
下手すればコンセントレイト→マハ〇〇ダイン→味方が弱点を突かれてダウン→追加攻撃という恐ろしいコンボが1ターン目から飛んでくるおそれも……。
ちなみにタロットカードにおいて「13」は「死神」で、「21」は「世界」である。
また、宝箱の1個目を「0」の「愚者」と考えてそこから数え始めると、刈り取るものとの戦闘になる14個目が「死神」に、22個目が「世界」になるという見方もできる。
P4A
アニメ版では真犯人の手駒として3体も出現。
番長一行のみならず、TV画面の前の視聴者の度肝を抜くサプライズ出演となった。
ペルソナQ
終盤にFOEとして登場。マップ上では吹き抜けを浮遊で飛び越え冒険者を執拗に追尾してくるが、2歩進んで1歩休むためうまく誘導すればかわせるという、世界樹の迷宮に登場する初代全てを刈る影を思わせる挙動で行く手を阻む。
いざ戦ってみると、必ず1ターン目にマハムドオンを撃ってくる。初手のマハムドオンを対処したとしても、頭縛りからのスリープソング→メギドラオンや各属性マハダイン、速縛りからの刹那五月雨撃ちやチャージからのデスバウンドなど恐るべき威力のコンボを次々と放ってくる。
対策なしでは確実にhageてしまうであろう強敵。強力なアイテムや装備、ペルソナを揃えて挑もう。
ある場所で待ち伏せしており、確定先制からのマハムドオンという前作以上の暴挙で出迎えてくる。コンセントレイト→メギドラオンなど2回行動による凶悪な火力も健在だが、迎え撃つこちらの陣容も豪華。風花のスキルで先制攻撃を、闇無効のペルソナを持つパーティで即死を対策して打ち勝ちたい。
なお、Qでは「刈り取る者」表記だったが、このQ2では「刈り取るもの」表記。
ペルソナ5
ペルソナ3と同じくメメントスのフロアに一定時間とどまると出現する。出現するとモルガナが忠告してくれる上、フロアを出る・刈り取るものを倒すまで鎖の音が聞こえるため分かりやすい。また、移動がとても遅く、こちらの動きが止まらない限りエンカウントされることはほぼない。倒すと大量の経験値がもらえる。物語終盤でのレベル上げに最適(ただしペルソナが育成済みでない場合レベルアップ時のステータス厳選ができないが)。
インフルエンザ流行中にメメントスに行くと、絶望の状態異常になっていることがあり、1ターンで倒せてしまう。
P5R
リメイク版のペルソナ5ザ・ロイヤルでは行動パターンが修正されて絶望状態にならなくなっている。天候による影響(ヒートアイランドや寒波など)も受けないので注意。予防接種を受けたとネタにされることも。
ちなみに、ピンチエンカウント以外のエンカウントでは二回攻撃をしてくる。マイパレスの会話では等身大の刈り取るものにレプリカとはいえ、仲間やコープ協力者もその見た目に恐怖しているが、奥村春はてるてる坊主に似ているという少しズレた感性を持っていた。こんな血塗れのてるてる坊主を吊るすのはどうかと思うが… 。
P5S
続編のペルソナ5スクランブルではベルベットルームの住人を差し置いて裏ボスとして登場。
クリア後に登場するリクエストで強化されたボス達を撃破すると戦えるようになる。
広範囲の銃撃に加え、コンセントレイト→各種マハダインのコンボによる高火力で確実に殺しに来る。難易度リスキーでは体力が低くなるとボス以上に強い敵、剛魔を複数召喚してくる。
尚、本作では彼を倒さないと周回プレイができない仕様になっている。強くてニューゲームをやりたいという方は覚悟を決めよう。
なお、本編RPGシリーズではマカラカーンやそれに類する魔法反射状態になるスキル・アイテムを使うと共通してメギドラオンを連発するモードに移行するという特徴を持つ。反射による安易な対策を許さない為に設定されていると思われるが、実際は弱点による行動増加や事故死が無くなるためメギドラオンに耐えられる耐久さえ確保していれば実はこのモードにしたほうが討伐が楽になるという穴がある。