さあはじめよう――
すべての終わりのはじまりを――
概要
2006年にアトラスより発売された、PS2用ロールプレイングゲーム『ペルソナ3』の劇場版長編アニメシリーズの総称である。
原作の詳細はペルソナ3を参照。
2012年6月にイベント上映された、『Persona4 the ANIMATION』の特別総集編『the Factor of Hope』にて制作が発表された。エンディング終了後にカレンダーが突如巻き戻った後、主人公(キタロー)が現れ観客を驚かせた。
主人公の名前は「結城理」(ゆうきまこと)に設定されている。
監督は章ごとに異なる。脚本は熊谷純。スーパーバイザーとしてP4Aの監督・岸誠二が参加している。
音楽はゲーム同様目黒将司が担当しており、ゲームの音楽は勿論、映画版の新規楽曲も流れている。
アニメーション制作はP4A同様AIC ASTAが担当していたが、諸事情により第二章からはP4GA共々A-1Picturesが引き継いでいる。
P4Aと同じく、ゲームを意識した日付変更シーンでのカレンダー表示が使用されているほか、P4Aでは描写されなかった武器での通常攻撃も再現されている。
また、一部の情報解禁日や三・四章の公開日を原作でも重要なイベントが起こる満月の日にしているのも特徴である。
余談だが、『ペルソナミュージックフェス2013イン・日本武道館』にて最新予告PVと映画主題歌が発表された際、P4のメインボーカルである平田志保子さんが、「これを機にP3をプレイしたのだが言葉が出なかった」とコメントしていた。
#1 Spring of Birth
2013年11月23日より公開。
監督は秋田谷典昭で、ストーリーは4月~6月(ゲーム開始~風花合流まで)が描写されている。
全国26スクリーンの小規模な公開ながら、公開初日・翌日の2日間で興収約6,000万円・動員約4万人になり、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第7位となった。
2014年5月14日にはDVD&Blu-rayが発売。約7分の劇場未公開シーンが追加されている。
#2 Midsummer Knight's Dream
2014年6月7日より公開。
監督は田口智久で、ストーリーは7月~10月(ハイエロファント&ラヴァーズ戦~フォーチュン&ストレングス戦まで)が描写されている。
2015年3月11日には、DVD&Blu-rayが発売。約4分の劇場未公開シーンが追加されている。
#3 Falling Down
2015年4月4日より公開。
監督は元永慶太郎で、ストーリーは11月3日~12月2日(ハングドマン戦~該当日影時間の途中まで)が描写されている。
2016年1月20日にはDVD&Blu-rayが発売。特典映像としてショートアニメ『電子版タルタロス劇場』が収録されている。
#4 Winter of Rebirth
2016年1月23日より公開。
監督は二章でも担当した田口智久で、本作が最終章となる。
主題歌
- 第一章
「More Than One Heart」
作・編曲 - 目黒将司 / 歌 - 川村ゆみ
- 第二章
「Fate is In Our Hands」
作・編曲 - 目黒将司 /歌 - Lotus Juice
- 第三章
「Light in Starless Sky」
作・編曲 - 目黒将司 /歌 - 川村ゆみ&Lotus Juice
- 第四章
「僕の証」
作・編曲 - 目黒将司 / 歌 - 川村ゆみ
原作との相違点・ファンの評価
劇場版に相応しい美麗作画、原作の再現ぶりなどが高く評価されている。
また、原作では少なかった特別課外活動部の男性陣や望月綾時と主人公のオリジナルエピソードが追加され、天田乾と荒垣真次郎関連の設定も一部改変されている。
スタッフインタビュー等で「劇場版『ペルソナ3』は結城理の物語である」と繰り返し強調されている通り、原作をリスペクトしつつ劇場版オリジナルのキャラ付けがなされた結城理を最後まで主体に据えた作りが特徴。