概要
メギドラオンとは株式会社ATLUSのRPG・女神転生シリーズ及びペルソナシリーズに登場する万能属性攻撃。
同系統の魔法/スキルにはメギド、メギドラがあり、メギドラオンは最高位に位置する。
なお、後にルシファー専用スキルとしてメギドラダインも登場した。
初登場作品は「真・女神転生」で、ラスボスであるセラフミカエルと天魔アスラおうのみが使う攻撃技だった。
「真・女神転生Ⅱ」以降は通常の魔法/スキルとして扱われ、あらゆる防御相性を貫いて大ダメージを与える攻撃手段として後のシリーズ作品でも活躍する。
しかしながら、MPの消費が激しいことや、作品によっては
- 魔法攻撃を吸収する防御相性『魔喰いボス』は言うに及ばず万能属性攻撃を無効する防御相性のボスやあらゆる攻撃を一度だけ防ぐアイテム『バルーンシールド』がある。また、魔法威力自体が著しく低い(真・女神転生Ⅱ)
- 万能なのにマカラカーンで反射される(デビルサマナー※PSP版除く)
- 弱点属性を突いた方が効率よく、かつ低燃費で敵悪魔を撃破できるゲームシステム(真・女神転生Ⅲ等)
- 強力なボスに限って万能属性攻撃の耐性がある(デジタルデビルサーガ等)
- メギドとメギドラには固有のモーションがあるのに、メギドラオンだけ前作のスキル「天命滅門」の流用。また、前者のスキルは発動まで時間がかかることから比較的回避しやすい(アバドン王)
- 多段ヒット、強力な追加効果等が付加された高性能な万能属性スキルが登場する(デビルサバイバー、ストレンジジャーニー等)
- 自動スキル「耐万能」が登場することから、ついにプレイヤー側も万能耐性を獲得する(デビルサバイバー2)
- 貫通性能を持つスキルや各種属性の貫通自動スキルが登場。万能属性スキルを使わずとも、敵悪魔本来の無効・吸収耐性を逆利用し、低リスク・低コストで高火力の魔法スキルが叩きこめるようになった(真・女神転生Ⅳ)
- 弱点を突くとセッション(連携攻撃)が発動できるこのゲームにおいて万能を弱点とする敵はおらず、また対応するセッションスキルもないのでいらない子扱い(幻影異聞録♯FE)
など不遇を囲うことがままある。
一種のロマン技であるためか、ソウルハッカーズ等で、これを覚えた妖精ピクシーを貰えるといったイベントが用意されていることもある。
ペルソナシリーズでは、「女神異聞録ペルソナ」から実装されている。
ただし、「女神異聞録」では万能属性では無く「核熱属性の全体攻撃」であり(代わりに桁違いに威力が高く、最下級のメギドすら核熱単体の最上級攻撃「フレイダイン」よりも強力)、他作品のような万能属性となるのは「2」以降となる。
もっとも「2」に関しては、仕様上すべての万能属性攻撃がマカラカーン等で反射できたうえ、「女神異聞録」のような高火力でもなかったため、使うメリットは少なかった。
女神転生シリーズと同じくメギドラオンを使用できるペルソナは少なく、しかも作成に条件が課せられているペルソナばかりが該当する。
ただし作品によっては、それらのペルソナを作成しなくても、特殊なアイテムでメギドラオンを習得させることが可能。
「3」では、9999ダメージ確定のメギドラオンを放ってくる鬼畜エレベーターガールの存在から、悪名高いスキルとなっている。
また死神シャドウ戦で魔法を反射するバリアを張ると、この魔法を連発するモードになる。パターン化は楽だが、相応のダメージを受ける覚悟は必要。
「4」では仲間のひとりである白鐘直斗が覚えるため、仲間キャラも万能属性を扱えるようになった。表記は「属性無視」に変化しているが、効果自体は変わっていない。
また、一部の通常シャドウが総攻撃のダメージを2桁程度まで大幅に減らす特性を持つようになった。これらはハイ・アナライズでも確認出来ない「万能耐性」が内部的に付いており、当然だがメギド系のダメージも減らされてしまう。ただし、レアシャドウに万能属性以外がすべて効かない個体もいるため、倒すために必要なケースも出てきた。
条件を満たすと戦える鬼畜エレベーターガールの姉も、特定の条件下で9999のメギドラオンを放つ。こちらでは耐える手段こそあるが無効化する手段はなく、実質的に素早い決着を要求されるので注意。
「4G」では爆発直前の無音だった箇所に音が追加されており、演出面での強さが増した。また、レアシャドウへのダメージが増加しており使い勝手が良くなっている。
主人公のペルソナもスキルカードの導入とシャッフルタイムの仕様変更に伴い、最低限メギドを覚えたペルソナなら誰でもメギド→メギドラ→メギドラオンに強化出来る機会があり、楽に覚えやすくなっている。