風花風月 月下に舞い散る白銀の花 八華のランサー降臨!!
プロフィール
真名 | 長尾景虎(上杉謙信) |
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クラス | ランサー |
性別 | 女性 |
身長 | 167cm |
体重 | 53kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 秩序・善・人 |
好きなもの | 酒 |
嫌いなもの | 兵糧攻め |
設定担当 | 経験値 |
ILLUST | 武内崇(FGO)、経験値(昭和戦国絵巻) |
CV | 水樹奈々 |
「依怙によって弓矢は取りません。ただ筋目をもって何方へも合力します!」
概要
武内崇氏の手により生み出されたコハエースシリーズオリジナル英霊。月刊コンプティーク連載の『ぐだぐだエース(仮)』最終回にて爆誕してしまった新たなランサーのサーヴァントである。
判明した真名は「長尾景虎」すなわち上杉謙信の旧名だった。その後『Fate/Grand Order』に期間限定イベント『ぐだぐだファイナル本能寺』の配布サーヴァントとして参戦を果たした。
2024年4月からは『巡霊の祝祭』で未参加者でも常時入手可能となっている。
公式からの通称は「ぐんしん」「越後ドラゴン」「景虎ちゃん」など。
他にも『FGO』のシナリオで名乗った偽名から「お虎さん」と呼ぶマスターもいる。
真名
日本無双の武将と謳われ、後年は軍神とも称された越後の戦国大名、「上杉謙信」。
本作において真名としている「長尾景虎」は元服後における初名である。自らを毘沙門天の化身と称し義をもって戦国の世を治めんと生涯戦い続けた。内乱の続いていた越後の国を統一した後、後奈良天皇や足利義輝の信任を得て室町幕府の役職・関東管領となり、他国からの救援を受けては幾度なく出兵し武田や北条などと数多の戦いを繰り広げた。
戦場では常に先陣に立ち圧倒的なカリスマと軍才によって軍団を統率し、生涯に70数余の戦を経験するが大きな戦いでの敗戦は1つもない。生涯で幾度か改名しており長尾景虎、上杉政虎、最終的には上杉輝虎と名乗っている。最も有名な上杉謙信の名はその更に後に称した法号である。
『Fate』シリーズお馴染みの他の女性化英霊とは違い、上杉謙信には史実においても女性説が存在しており、今回はそれを拾ったものかと思われる(それを元にした先人も多数ある)。
人物
一人称は普段は「私(わたし)」、戦場では「我」。
僧兵を思わせる和風の戦装束を纏い黒いメッシュの入った長い銀髪の女性。
史実通り、毘沙門天を強く敬う信心深い性格で、誰に対しても自然体かつ朗らかに振る舞う。あまり召喚された事が無いのか後世の知識には乏しい方で作中で知った「軍神」の異名を気に入りよく名乗るようになった。また晩年の名である「謙信」の方が有名な事も意外に思っている。
作戦立案の能力も相当なものだが、本人は「義」と「武勇」を尊ぶ直情的な思想の持ち主。
その為彼女が嫌う「兵糧攻め」「籠城戦」をはじめとした搦め手にはかなり難色を示しており、戦うのなら正々堂々とするべきだという信条がある。それゆえに気持ちよく戦うために武田に塩を送ったとは本人の談。
一方、記憶力がそれほど良く無いのか人の名前や毘沙門天の真言をどもったり省略する。それは長年イベントで一緒になる沖田の名前を覚えていなかったほど。
戦支度や内政は苦手なのか「領国経営とか面倒」とこぼしており、生前はウサミンや部下に丸投げしていた模様。
そのせいか自身でやったイベントショップの帳簿付けには苦戦している様子だった。
またサーヴァントでも屈指の酒豪であり、五時間飲酒をぶっ通して他の面々が死屍累々の状態となってもなお酒を飲み続けられるほどにはお酒が大好きである。誰が言ったか「SAKENOMI」。
イベントのショップでも検分という名目のちょろまかしをしており、好きな飲み方は塩を少し摘みながら飲むという健康に宜しくないもの(実際自らの死因でもある)。マイルーム会話では塩に加え梅干も好きであることや、生中(=ビール)にも興味津々に飲んでみたいと語っている。
だが、彼女は「甘い」「辛い」「苦い」は分っても「不味い」「美味しい」は分らないためいくら飲んでも酔うことが無い。酒を好む理由も生前、寺の住職が慰めに酒を飲ませ「その味こそが人の喜び」と教えたのを真に受けて「この味が楽しいの味なのですね!!」と彼女が学習したから。
一見すると聖人君子のように振る舞っているが、実は根本として感受性と感情表現が致命的に欠落した精神性の持ち主であり、ややもとすればその俯瞰的な視点は神のそれに近いものである。
立ち絵の表情や言動の節々にそれこそ虎の如く肉食獣じみた悪意のない凶暴性を滲ませており、本心ではひたすら戦いを好むバトルジャンキー的な内面を所々で垣間見せている。自身と対等に戦える相手がいれば嬉々として何度も挑みに攻め込むため、ライバルである晴信やうっかり勝ってしまった早雲はその後も何度も付き纏われてうんざりしていた。
ノッブに「笑い虎」と称されるほど常ににこやかで、グラフィックの表情差分も全て笑顔という徹底ぶり(誰が呼んだか「軍神スマイル」)。だが、幾つかの笑顔がかなり狂気的だったりヤで始まるアレを連想させるものが多かったので薄ら寒さを感じたマスターが続出したとか。回想シーンを見る限り、全ての感情表現が「笑うこと」に変換されてしまっているのだと思われる。
そして闘争心が高まると満面の笑顔で「にゃー!!!」とか叫んでしまう。その際の表情は別作品における「笑うという行為は本来攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点である」とかいう頭のおかしい狂った暴論がさも事実であるかのように錯覚してしまうこと請け合いである。
恐らく「景虎」→「虎」≒「猫」の連想だろうか。字面が可愛らしい分余計に怖い。
人の心も「常識」や「知識」としてしか分かっていないと思われる非人間的な面(ただし、人を騙そうとしたり、体よく利用しようとはしないため、一般論上のサイコパスともやや異なる)が随所で見られ、幼少期はその得体の知れなさを怖がった父親により寺に入れられ、兄の後を継いで武将として頭角を現した後も家族や家臣、守るべき民に恐れられていた。そんな中ただ一人、実姉の綾御前(仙桃院)だけは彼女を恐れながらも哀れに思い「人の心が分からないならば、慈悲深く人を愛しめと説く御仏を信仰することで人の身に寄り添えるようになりなさい」と進言した。
寺に入れられた当初は嫌がらせに通せんぼした先輩の小坊主を「邪魔だったので殺そうかと。他にも小坊主はたくさんいましたし」という理由で半殺しにした過去を持ち、「悪から守るなら悪は根絶やしでよいのでは?」と殺しに躊躇しない性格だった。住職が説法して(途中で諦めてしまった)なんとか生きる上での常識を付けさせたが相変わらず「ヒト」が分からないまま。
「義なきこの戦の世に人の理を」と掲げたものの早雲には「オマエが一番わかってねぇだろうが」と指摘された際には「はい、じつはわかってません」と素直に答えている。
本人も自分が普通でないことに薄々気づいていたらしく、何とか周りの真似をしたり真人間のように振る舞おうとするような言動も見られる。史実同様常に「義」を重んじるのもそのためだろう。
そんな彼女が本当に生きた心地を感じられたのは、生前では戦場での殺し合い(もっと言えば特定の相手との)のみだった。「武神」と畏れられるまでに戦いにのめり込んだのも宜なるかな。
彼女の生前の回想では、生まれた時からは勿論のこと、父親に自身の異常性を指摘された時や、部下や兄からの陰口を聞いた時さえも澱んだ瞳で笑っていた。その様は一見狂気的に見えるが心の中では「悲しい」「泣きたい」と思っていても自分の精神には「人に必要なもの」がどうしても埋まってくれず、ただ笑うことしか出来ない様に感じられる。そして、月の下で独り笑い続ける姿や、仏前にて「人間とはなんなのか」と哄笑と共に苦悩し叫ぶ姿はあまりに痛々しいものである。
また生前厠で急死したことが度々ネタにされており、本人もその死に様を気にしている模様。
能力
神性の補正込みでも、敏捷以外のステータスは割と平均的。
一方それらに寄らない技量は「天才」の一言に尽きるレベルであり、ノッブからも「聖杯戦争ではガチで強い」と言わしめた戦国武将最強格の評に恥じない実力者である。
全身大火傷を負うも生身でサーヴァントを倒し、策に嵌めて死地に追い込んでも堂々と真ん中をぶち抜いて引き上げ早雲すら「バケモン」と震え上がらせた。
更にはやる気のない状態で勝家も本願寺もボコりまくる無法ぶり。その強さゆえ「ぐだぐだ界におけるキャプテン・マー〇ル」的な立ち位置にいる。
8種の武具を同時に使いこなす戦闘スタイルが特徴。彼女はかつて戦場ではどのような装備が最も強いのか常日頃悩んでいた。そんなある日、刀を八本構える異形の毘沙門天像「刀八毘沙門天」と出会い開眼。「そうです、刀も槍も全部持っていけばいいのです!」……なんでさ。
次の日「八華の備え」と称して八つの武具を振り回し、戦場を元気に暴れまわる越後の軍神の姿があった。最強無敵の戦国武将「フルアーマー景虎ちゃん」の誕生である。
ちなみにこの八振りの武器は座に申請する際「うーん…ギリギリセーフで!!」という座のガバガバチェックで持ち込み可能になった。
鉄砲などの飛び道具だけは苦手なので使わないらしい。「王の財宝」のように武器を投げないのも直接得物で殴らないと性に合わないからのようである。その代わり自分も飛び道具は当たらない。
モーション中では、無銘の長槍と愛刀「姫鶴一文字」の二刀流で戦い、「禡祭剣」や「五虎退」を副武装とする。また、五虎退で火炎を起こしたり、槍の穂先に神気を纏わせることも可能である。
エクストラアタックでは、敵の周囲に八種類の武器を出現させ、切り替えながら攻撃する。
ステータス
保有スキル
対魔力(C) | ランサーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 |
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騎乗(C) | 本来はライダーなどのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。ライダークラスの適性を持ち、その場合はAランクの「騎乗」スキルを保持する。 |
神性(C) | 神霊適性を持つかどうか。その超然たる生き様は死後、彼女を指して軍神と称するまでに至った。毘沙門天の化身としての要素もあると思しい。 |
運は天に在り(A→A+) | 「運は天が決める」という座右の銘が由来。毘沙門天の加護を信じている謙信は、戦場にて行うあらゆる行動に有利な判定を受ける事が出来る。 |
鎧は胸に在り(A) | 「身を守る事は心と力で決まる」という座右の銘が由来。飛び道具に対する防御スキル。生前、銃弾飛び交う敵の眼前で悠然と酒をあおるも、全ての弾は謙信を避けて通ったと言われる逸話がスキルとなったもの。強烈な自負心が事象操作に近い現象を起こし、弾の軌道すら歪める為、本人が当たると思わなければ絶対に弾が当たる事は無い。本人に当たると思わせる程の気迫を込めた射撃であれば加護を破る事は可能。「矢避けの加護」同様、超遠距離からの直接攻撃及び広範囲の全体攻撃が対象外かは不明。 |
手柄は足に在り(A) | 「手柄は自力で掴む」という座右の銘が由来。戦においては日本無双と謳われた景虎の戦術的直感能力がスキル化した。生涯において70を超える合戦を経験し、その殆どに勝利している景虎であるが、城攻めは若干苦手。 |
シナリオで披露した詠唱から使用する8種の武器のラインナップがある程度示されている。
その他
放生月毛
本来はライダークラスでなければ召喚不能な愛馬。
毘沙門天の名の下に強制召喚するという無法振りを披露している。
これは座への登録の際に「宝具の時だけなら」という条件付きで無理やり召喚出来るようになった。
この無法は霊基が変わっても行なっている。
宝具
毘天八相車懸りの陣(びてんはっそうくるまがかりのじん)
- ランク:B
- 種別:対人/対軍宝具
- レンジ:1〜50
- 最大捕捉:1〜100人
「我が敷くは不敗の戦陣!」
「駆けよ、放生月毛(ほうしょうつきげ)!毘沙門天の加護ぞ在り!『毘天八相車懸りの陣(びてんはっそうくるまがかりのじん)』!!」
長尾景虎が得意としたといわれる車懸かりの陣を対人戦に転化した宝具。本来は軍勢をいくつかに分け、入れ代わり立ち代わり敵陣に攻めかかるという陣形。真名解放時には完全武装騎馬形態の景虎が8体に分身し代わる代わる襲い掛かる必殺の一人車懸かりの陣。景虎の8体の分身はそれぞれ得物が違っておりそれぞれが上述した8種の武器を使い分けて敵を攻撃している。
刀八毘沙門天(とうはちびしゃもんてん)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
「姫鶴飛んで、山鳥遊ぶ……谷切り結び、五虎退かば……祭剣まつりて、七星流る……松明照らすは、毘天の宝槍……これこそは我を守護せし異形の毘天、数多の宝剣宝槍を手に仏敵を滅す我が宝具――『刀八毘沙門天(とうはちびしゃもんてん)』なるぞ!」
シナリオで使用。自らを依り代に毘沙門天の化身を顕現させる宝具。
この状態では神性が上昇し、疑似神霊とも張り合える程の戦闘力となる。
出演作品での活躍
ぐだぐだエース
『帝都聖杯奇譚回顧録 昭和戦国絵巻』と題されている新作(予定)に突如初公開される。コンプティークにて真名を当てることができた方に抽選プレゼントの懸賞応募が行われていた。
マスターは『月姫』の弓塚さつき。まだ設定が出来ていなかった為か、こちらでは笑顔以外の表情も出ている。初登場時はアルトリア顔同様にアホ毛が付いていたがセイバーでは無かった為、来月号に登場した際は無くなっていた。言動も砕けた口調で、タメ口でケンカを売っていた。
Fate/type Redline
聖杯戦争を紹介するページに豊臣秀吉とともに登場。
恐らく前日譚『昭和戦国絵巻』に登場する関係だと思われる。
Fate/Grand Order
2019年7月開催のイベント『ぐだぐだファイナル本能寺』にて、真名の「長尾景虎」として実装。
配布サーヴァントの例に漏れずレアリティは☆4で、クラスは当然ランサー。
特異点に迷い込んでしまった主人公一行に出会い力を貸してくれる。当初は仮の名前として「お虎」「八華のランサー」を名乗っていたが、その後割とすぐに真名も明かしていた。
『FGO』でのイラストは武内崇社長による原画に、こやまひろかず氏と縞うどん氏による彩色がなされたもの。セイントグラフ背景は下越氏が担当している。彩色担当のひとり縞うどん氏は本作において八華のランサーが持つ複数の武器のデザインも担当している。上杉謙信のイメージによくある頭巾姿の衣装差分もあり、こちらは「行人包」という名前で簡易霊衣開放になっている。
2024年4月開催の『巡霊の祝祭 8弾』においてBB、水着イシュタル、水着虞美人と共に引き換え入手が可能となったため、イベント未経験者でも恒常入手できるようになった。
ゲーム上での性能
最大HP | 11360 |
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最大ATK | 9617 |
カード配分 | Q1・A2・B2 |
スキル1 | 運は天に在り(A) / 自身のArtsカード性能をアップ&自身のスター集中度をアップ(1T) |
スキル1(強化後) | 運は天に在り(A+) / Artsカード性能アップが3Tに延長+自身のNPを増やす(20%) |
スキル2 | 鎧は胸に在り(A) / 自身に回避状態を付与&自身のNP獲得量をアップ(1T) |
スキル3 | 手柄は足に在り(A) / 味方全体の攻撃力をアップ&味方全体のクリティカル威力をアップ&味方全体のスター発生率をアップ(各3T) |
アペンド3 | 対ライダー攻撃適性 |
宝具 | 毘天八相車懸りの陣(Arts) / 敵単体に超強力な攻撃&敵単体の攻撃強化状態を解除&敵単体のクリティカル発生率をダウン(3T)<オーバーチャージで効果アップ> |
イベントで配布されたランサーとしてはジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィに次いで2騎目で、単体宝具としては初である。ランサークラスでは初となるQ1・A2・B2のカード構成で、宝具カードもArts。ステータスは攻撃寄り。A性能アップとスター集中、クリティカルアップのスキルを所持しており味方をサポートしつつ自身のクリティカル運用が中心となる。
宝具込みのArts3枚、かつArts性能アップ&NP獲得量アップ&スター集中率アップ&クリティカル威力アップとカードの回転次第では宝具の連続解放も可能になる。そうでありながら味方全体の攻撃性もカバーできる器用さも並存しており、エースアタッカーとサポーターを兼業する器用万能な前線型指揮官。☆4ランサー仲間である六合大槍の李書文とは、ほぼステータスも攻撃性も同等だがアタッカー特化の李書文に対しやはり味方のカバーもできる点で棲み分けられる。
宝具「毘天八相車懸りの陣」の効果は上表の通りとなっている。
配布サーヴァントの特権でイベントをこなせば確実に宝具マックスにでき威力は安定する。
ただし、NP獲得量アップと回避が併存している点が難点。
高性能なQuickも1枚のみで自前でスターを稼ぐのは得意とは言い難い面もある。よって安定した宝具の連続解放には、味方や概念礼装でのサポートと、スター生産能力へのフォローが必須。
この点さえ押さえておけば「軍神」の異名の所以を存分に堪能できるだろう。
育成面では大量消費の常連である「英雄の証」を1スキルあたり36個、それもスキルチャージ短縮の境目であるLv4〜6に要求されるのが課題となる。全スキルが噛み合うことで真価を発揮するタイプのアタッカーゆえに主力に据えるなら出来るだけ足並みを揃えたスキル育成を目指したい。
また2024年4月の『巡霊の祝祭 8弾』にて「運は天にあり」が強化されたことに加え、アペンド2で最大20%のNPを事前に確保できるようになったことから、より宝具を連発しやすくなった。
関連人物
生前
武田信玄(武田晴信)
武田氏19代目当主である、永遠のライバル「甲斐の虎」。
ノッブでさえ恐れる敵無しの自分と唯一対等に戦えた相手。関わりが多かった俗名である「晴信」の名で呼ぶ。景虎は宝具にあるようにライダーやセイバーの適性も持っているが、聖杯戦争で再び晴信と対決するために彼の最適正クラスであるライダーの枠での召喚を固辞しているそうである。
どちらかの株が上がると自動的に相手の株も上がるという無限相互強化逸話スタイル。
生前の彼らを描いた『ぐだぐだ太閤伝ZIPANG』の描写によれば、景虎の側は彼と戦いたくて仕方ないらしいが、当の晴信は彼女の戦闘狂ぶりにドン引きしており避けられていた模様(最も大まかに見れば、半分は晴信の「やらかし」の尻拭いを関東管領の自身がさせられた事が発端だったりするので、割とどっちもどっち)。一応、あちらも決着をつけることを望んでいた。
彼の死は景虎に大きな衝撃を与え、この時を境に彼女はその輝きを失っていく。
信玄を支えた隻眼の名軍師。彼と同様に景虎とは幾度となく戦ったが、自身の考案した戦法を彼女に破られたことで武田が境地に陥ってしまい、その責任を取るために敵陣特攻を仕掛け戦死した。
しかし『ぐだぐだ超五稜郭』の最終決戦では、この戦法が絶体絶命の危機における打開策となる。
同じく信玄の重臣であり「攻め弾正」の異名で呼ばれた稀代の謀略家。
先述の勘助同様に景虎とは幾度となく刃を交えたため面識があるようで『ぐだぐだファイナル本能寺』において「真田」の名前を聞いて真っ先に思い浮かべ、幸隆の存在について話していた。
幸隆の息子で、信玄に才能を見いだされ側近である奥近習六人衆の一人となり、「我が眼の如き者」と称された策謀家。
第四次川中島の戦いに参戦していたとされ、景虎とも面識があったかもしれない。ちなみに搦め手を嫌う彼女とは対照に彼は籠城戦の達人である。
信玄に仕えたくノ一集団「歩き巫女」の頭領。
今のところ絡みが無いためどう思っているか不明だが、千代女は第四次川中島の戦いで夫の望月盛時を亡くしており、敵軍の大将だった景虎は彼女にとって夫の仇に当たる怨敵とも言える存在である。
後北条氏3代目当主で15歳年上のライバル「相模の獅子」。
彼とも小田原城の戦いなどで幾度となく戦ったが、小田原城を攻め落とせず引き分けに。
彼の息子(七男)、北条三郎(上杉景虎)が彼女の養子となっている。
敵対者の1人。生前はおべっかの手紙を贈られた。
面と向かって「ゲェーッ!?」とか反射で言われる程度には知己の間柄だが、根っこが致命的に食い違うため全く反りが合わない。将としての器は認めているが、自分のほうが上だと断言する。
実の父親。生まれた時から笑っていた景虎を恐れていた。
もっとも、史実の彼は景虎以上に無茶苦茶な人間であったらしい。
実の兄。病弱だったため景虎に当主を継がせた。
景虎の非人間性には父や妹共々恐怖している様子が描かれた。
実の姉(為景の正室の娘)で景勝の母親。
景虎に恐怖しつつも「人を理解できずとも徳を積め」と言い、身を案じていた。
後に彼女の息子を養子として迎え入れる。
生前の家臣で上杉二十五将の一人。「うさみん」と呼ぶ。
内政に興味のなかった景虎に小言をよく言って越後を一人で切り盛りしていた。
舟遊びで溺死したことで景虎を驚かせた。
直江景綱、柿崎景家、甘粕景持、本庄実乃、新発田重家、他上杉二十五将
上述の宇佐美と同じく、生前に景虎(謙信)に仕えた上杉家臣団。
景虎曰く「私も昔はかし……、いえ、いろいろと人付き合いには苦労しまして……。」とのこと。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
当初は他者の力を借りなければ何もできない上にお人好しな彼/彼女の精神性を理解できず、気持ち悪いとすら思っていたが、その姿から人のあり方の一端と自分の存在意義を見出し力を貸すことを決める。契約して以降はヒヤヒヤする言動を交えながらも何だかんだで彼女なりに尊重している。
有名な日本の武将なので興味津々であり「鵯越の逆落とし」を見たがっている。
生まれつき人外めいた精神性を持っている女体化武将繋がりだが、精神的には真逆であり「人の心を理解出来ず苦悩する」のが謙信なら牛若丸は「人の心を理解しようとすらしない」のである。
自分や信長の死後に日本を統一した天下人ということで、さぞかし徳の高い将だろうと思っていたらしい。しかし、その悪い女癖や人物像を聞かされてからはちょっと呆れて茶々に同情している。
自身でも落とせなかった小田原城を落としたことについては信じれずにいる。まあ、最終的に秀吉の小田原征伐で陥落するが、この時も周囲の支城を片っ端から奪い尽くして包囲することで降服させている。やっぱり城を落とすのにかけてはサルの右に出るものはいない。日本史をちょっとかじれば名前の出る有力大名を総動員した豊臣オールスターの全戦力投入でやっと包囲を完成させているので、景虎だけでなく信玄も攻略に失敗しており、正攻法で陥落することはついぞ無かった。
なお『ぐだぐだ太閤伝ZIPANG』での秀吉からの景虎の評価は「あたまお〇しい」。
絡みは彼女の戦法について「剣じゃないなにか」に勘付いたセリフだけと少ないが、中の人は某SAKIMORIの後輩である。生死観などの価値観には近い物があるが、当の沖田からは『ぐだぐだエースRE』で「人の皮をかぶったなにか感」とコメントされている。どっちもどっち……
ぐだぐだ組仲間であるが、現時点では特に絡みは無し。景虎がなんか怖いのであまり近づかない。
とある妖精騎士の正体すらも見抜きある日本画家の中身に知らずとも忌避感を覚える彼曰く「というかありゃあ、人か?」と疑われている。
騎馬に乗って戦う同士として敬意を表すが、前者が「馬に乗っているのにランサー」後者が「槍を振り回しているのにライダー」とクラスが紛らわしいため「解せぬ」とコメントしている。
こちらもライダーでないにもかかわらず、馬を連れているサーヴァント。
一応、彼もライダークラスの適性はあり、ストーリー中でも登場している。
直接の絡みはないのだが『ぐだぐだ本能寺』にて景虎の代役「上杉アルトリア」の役を任される。経験値が明かしたところによれば「上杉」と「飢えすぎ」をかけたダジャレだったらしいが、アルトリアにも「人の心がわからない」とか言われた経験があるのは何の因果だろうか……
こちらも生前は剣と槍と言った複数種類の得物を使いこなしていたサーヴァント。
ただし同じランサーでも槍と刀を装備してやりたい放題の景虎と違い、彼はなまじ武具のそれぞれが殺傷力の高い宝具になっているせいかクラスによって使える得物が制限されてしまっている。
性格・主義・思想・戦術観など、奇しくも正反対に当たる武将。
また双方ランサークラスとして召喚されながらも、同じライダー(こちらはその候補であるが)の宿敵に対して「(出来れば)二度と戦いたくない」と思われている点も真逆である。
同じく人間でありながら、人間性の一部が欠けてしまった人。また彼も基本的に笑顔である。
ただし先天的に抜け落ちている景虎と違い、こちらは後天的なものである。
ある目的のために自ら感情の一部を捨てているという差異がある。
種族の中における異端児繋がり。「鬼」でありながら「鬼らしからぬ精神性」を持つ者と「ヤガ」でありながら「ヤガらしからぬ精神性」を持つ者。どちらも人間基準で見るのであれば話の通じる常識人だが、それぞれの種族全体の側から見ると「その種族の価値観を持たぬ異端の存在」であり、その構図は「人」でありながら「人らしからぬ精神性」を持つ景虎に似ていると言える。
今のところ絡みは無いが、頼光に仕えた坂東平氏の武士である平忠通は、景虎の遠い先祖とされ、長尾家は忠通の曾祖父を祖とする坂東平氏から分派した鎌倉家から興った武家とされる。
その他
型月作品において「虎」といえば、もちろんこのお方。
彼女は景虎とは違い人間味溢れる真人間だが、バーサーカーめいた点は共通している。
余談
中の人はご存知水樹奈々。「Fateシリーズ」自体にはこれが初参戦だが、他の型月作品においては『空の境界』の黄路美沙夜を演じていた。事前配信特番で景虎の宝具動画が公開された途端、長年彼女の声に慣れ親しんだ有志たちには即特定され「ついにFateにフェイトが参戦」「SAKIMORI」「知名度的に☆5なのにまさかの配布」などと話題になった。
なお水樹女史と史実の景虎は(新暦と旧暦の違いこそあるが)共に1月21日が誕生日という共通点があったりする。また不摂生が死因となった景虎に対し、水樹女史はそもそもお酒が苦手であり、日頃から身体を鍛え体調管理も怠らないバリバリの健康主義であるという対比も。
なお、水樹女史はモンストのアニメ版ではアーサー・ペンドラゴン(こちらも女子)の声を担当されている(ゲーム版本編は別の声優さんがやっているので注意(MV版は水樹女史が担当している))。ちなみに『Fate』シリーズのアルトリア役の川澄女史はミロク役で出演している。
その鮮烈な顔見せによる話題性や社長絵に奈々ボイス、そして配布鯖という好待遇から多くのユーザーの興味をそそり、その後露わになった闇深さにドン引きした者が多数であった。
同時に、そのある意味物悲しいと言える複雑な内面に惹かれたマスターも多い。
似たような(感情の一部や共感性の欠落といった意味での)人格破綻者(&女体化武将)系サーヴァントに牛若丸と源頼光が居るが、彼女らに比べると自身の異常性をいくらか自覚しており、悩みつつも向き合おうとしていた点から、まだ彼女のほうが人間的だったといえるかもしれない。
ちなみに経験値は彼女の過去話のネームを社長に見せた際「ホラー漫画やめて」とクレームを拝領した。
厠で死んだ逸話が型月世界でも採用されており実装前のイベントで「美少女戦国大名は厠に行かない?そんなわけないじゃろ。越後の龍も厠で乙っとるわ」とかノッブにネタにされる始末。ノッブとの掛け合いからウォシュレットにも興味を示し始めた。誰が言ったか「トイレの軍神様」。
その後、実際にカルデアで体験した際には妖怪か何かかと大いに慌てふためいていた(その時に命名したのは「妖怪お尻水かけ」)。尚、本人は厠云々をネタにされた際には表情は笑顔であるものの明らかに怒った様子で「その話はもういいですから!」と無理やり話題を打ち切った。
史実での一番有名な異名が「越後の龍」であるのは有名な話だが、本作では真名に「虎」が入っている関係上なのか、龍とは対の白虎を思わせる外見及びキャラクターになっている。
ちなみに彼女が自称する毘沙門天の使いは龍ではなく虎とされていたし、景虎の別名として「越後の虎」がある為に別段おかしい事ではないのだ。龍か虎どっちなんだあんたは……(どうでも良い余談ではあるが、虎の他に毘沙門天の使いとされるムカデの別名は「天龍」である)
そして後に、どう差別化するか心配されていた宿命のライバルたる甲斐の虎こと信玄公もプレイアブルとして本格参戦。肝心のデザインは異名を元にした動物のモチーフではなく、あくまで本人達のシンボルカラーである赤と白の対比という形に落ち着いた。運動会や紅白歌合戦等の赤白に分かれる実例があるだけに、ちょうどいい塩梅の差別化だったと言えるかもしれない。
2019年8月3・4日に開催された『Fate/Grand Order Fes. 2019 ~カルデアパーク~』におけるトークセッションで2019年度登場サーヴァント中、一番聖杯を捧げられたランキングが発表され、彼女が堂々の第1位に輝いた。2019年が始まって半年ちょっとである為、ノミネート数自体が少なめである事を差し引いても彼女が実装されたイベントは7月4日の開始であり、僅か1ヶ月で先行組をぶっちぎってみせた事になる。なお、2018年度の年末に発表されたランキングでは岡田以蔵が第1位に輝いている事から、ぐたぐだ組の存在感を改めて見せつける事にもなったと言える。
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Fateシリーズ コハエース Fate/GrandOrder
酒豪 武人 戦国武将 白虎 軍神 オリジナル笑顔 戦闘狂 サイコパス 武芸十八般
以下、イベント『ぐだぐだ超五稜郭』のネタバレ注意!
人ならざる力と心を持って生まれた彼女の正体。
それは、母親である青岩院が旅の仏僧から手に入れた由来不明の仏舎利のようなもの(少なくとも毘沙門天のものではない「何か」)を飲み込んだことで誕生した、正真正銘の現人神であった。
本来ならば「日の本の裁定者」という、いちシステムとして生きるはずであったが、宿敵との出会いを経て執着と人への興味が芽生え、母親の意図とは食い違っていくこととなった。
そのことを氏真の口から語られた景虎は、自身の姿を真似た母親と氏真の中で再会。彼女はあくまで自分を歪みとして消し去ろうとするが「生涯の宿敵」や「守ると決めた主」の存在を思い出すと、人への執着を捨てないことを決意し、完全に決別。力を取り戻し、真の姿へと進化する……