運動会のネタ
健全なネタ
日本で初めての運動会は、1874(明治18)年3月21日に、東京築地の海軍兵学寮(東京築地海軍兵学校)で行われたものと言われている。
それ以来、軍関係以外にも、多くの学校や企業、地方自治体(大きい自治体の場合は校区単位や合併前の市町村単位も多く、連合運動会などと言われる)などで行われるようになった。
多くの場合は、朝の9時から午後3時ごろまで一日中かけて、マスゲームやフォークダンスのように大人数で一斉で行う競技や、競走、騎馬戦、玉入れなどのチーム対抗競技が行われた。
友人と一緒に競技に精を出したり、異性を意識したり、お昼には家族や友人と弁当を食べたりと、漫画やアニメのネタには事欠かない。1話丸ごと、もしくは1パート丸ごと運動会などというアニメやドラマも多い。
R-18かもしれないネタ
体操服
運動会は全参加者が一斉に体操服姿となり、それを合法的にずっと見ていることができる貴重な機会である。
現在では学校の体操服はたいていハーフパンツであるが、かつては、男子は非常に丈の短い短パン、女子はブルマが主流。運動音痴だけど女子のブルマ姿を見るのは無類の楽しみだったという男子は多いだろう。
更衣
体操服姿で登校させる、つまりブルマ姿で公道を歩かせるということをしない限り、参加者は校舎内の教室で着替えることになるが、下着泥棒やのぞきがあったとかなかったとか。
このため、多くの学校では、開会式から閉会式まで校舎内の立ち入りを禁止したのであるが、このことが、次に述べる問題を生むことに。
トイレ
校舎内の立ち入りが禁止されると、生徒や保護者が使えるトイレは、校舎の1階のものだけであったり、屋外や体育館にあるものだけに限定されたりする。
普段の学校生活よりも、使用できる便器の数が圧倒的に少なくなるのである。
それでも男子はまだましだが、女子はおしっこに時間がかかるうえ、来場する保護者も男性より女性が多い。さらに、屋外や体育館のトイレは、女子が使いたがらない、男女共用トイレやボットン便所であることも多い。
したがって、トイレにはブルマ姿の女子の大行列ができ、おしっこ我慢、前押さえ、おもらし、野ション、男子用小便器で立ちションなどをする女子が見られることも、あったとかなかったとか…
重ねて言うが、しばらく前まで女子は全員ブルマである。
洒落にならないネタ
実は学校での運動会が無い国・地域の人達は軍隊などに入った事が無い限りは行進が巧く出来ない場合が多い。よくよく考えれば、学校教育で、社会に出てからはある特定の仕事でない限り行なう事が無い「行進」の訓練を行なう必要が有るのだろうか?
また、学校の運動会・体育祭の障害物競走に似た場面をある種の外国映画で観た覚えはないだろうか。
実は、明治時代の日本に近代的な学校教育が導入された際に男子が徴兵された際に軍隊で必要になる基礎的な技能の訓練も行なう事になったのである。
例えば、音楽は無線の普及以前は軍楽隊が無ければ大規模な軍隊の運用が困難だったから、図画は写真の発明以前は偵察兵には写生の技能が必須だったから、数学の2次方程式は「大砲の弾は、どう飛ぶのか?」を理解する為の基礎知識、という訳である。
つまり、日本の学校教育における「運動会」の当初の目的は……義務教育を終えた男子は同時に兵隊としての基礎訓練も終えている状態にする事の一貫だった訳である。