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「夏の避暑地!項羽様とのバカンス!」


かくして気合一閃、霊基を水着に変貌させた虞美人であったが、よんどころない事情により項羽はカルデアに残ることになったのであった。 -第一章・終-


しかし。虞美人の野望は潰えたが、特異点の調査は完了していない。

機体の名将・項羽が算出した『夏の魔物』。その備えとして貸し与えられた一本の槍を手に、希代の美女は華やかに艶やかに、夏の特異点に出陣するのであった。 -第二章・終-


プロフィール編集

真名虞美人
クラスランサー
性別女性
身長160cm
体重49kg
出典史記、漢書
地域中国
属性秩序・悪・地
好きなもの言うまでも無い
嫌いなもの項羽様が託したこの槍の穂先が穿つもの
設定担当虚淵玄
ILLUSTtoi8
CV伊瀬茉莉也

自分と項羽様の間の秩序のためなら何でもする。


概要編集

2020年水着イベント『サーヴァント・サマーキャンプ!』に登場する虞美人の水着版。レアリティは☆4。同イベントの配布サーヴァントとしてイベントクリア後に入手可能になる。


数多の水着予想を覆し、まさかのぐっちゃんパイセンが配布枠での登場。というか☆4から水着配布☆4になるパターンは彼女が初なのである(一応恒常ではないという共通点はある)。


詳しくは伏せるが、本作でも極めて特殊な立ち位置ゆえに(嫌でも)注目を集めている虞美人。

そんな存在自体が第2部3章における大きなネタバレである彼女が配布サーヴァントとなった事は多くのユーザーの驚きを誘った。しかもゲーム開始直後に参加可能なイベントでである。


これにより参入時期さえ合っていれば、誰もが彼女と共に人理修復の旅に出られるということになった。加えて2024年4月からは『巡霊の祝祭』で未参加者でも常時入手可能となっている。


水着は色合いや髪型、ロングコート風の上着等、彼女のかつての姿を思わせるコーディネート。

コートを羽織っているので露出が控えめに見えるが、その下の水着は布面積の少ないビキニをものすごいローライズで着こなしているというとても攻めたデザインになっている。


人物編集

性格自体は今までの虞美人と全く変わらない。

だが項羽から信頼として槍を貸し与えられている為、若干前向きで浮かれている。


全体的な人間嫌いは変わらないままなので、色目を向けてくるナンパ男たちへは普段より容赦が無く、色目を使ってきた(と彼女が勝手に感じた)り、その水着姿を見ただけで槍が飛んでくる可能性があるらしい。項羽様への操を守るためなら仕方がないでしょう、というのが本人の弁。


ただしイベント中においては周りがカルデアで見知ったサーヴァント達ばかりなのでそういった面は特に見られず、主人公やマシュに対しても皮肉抜きで「カルデア及び命の後輩」として接する様になっている。総じて今までよりも人嫌いバイアスの無い自然体の彼女として振る舞っており、いつまでも意地を張り続けて刺々しい態度をとり続けるのも飽きたという事なのだろう。


加えて、永い生涯の中で培った様々な人生経験を披露し「漢文と日本語が入り混じった暗号を解読する」「精神干渉に遭った主人公を引き戻す」など、先達に相応しいファインプレーも多い。意外に対戦ゲームの心得もあり、巴御前を下す程の腕前を見せた(そのゲームはおそらくこれ)。


パイセンは今日も死ぬ編集

項羽将軍は突如現れた奇妙な微小特異点において「虞美人が現地に行き、逆に自分が赴かないと言う事をしなければ、人理が崩壊しうる異常事態が発生してしまう」という演算を導き出した。

その為断腸の思いで心を鬼とし、彼女だけ先行させる形でレイシフトさせるという手を取った。


蘭陵王に預けられていた項羽からの謝罪の文を読んで凄い叫び声をあげた挙句、何かしらの呪術が原因で到着早々カルデアとの通信が出来なくなってしまったため、項羽の声を聴くことすら叶わないという事態に完全に不貞腐れてしまった。その後、遺憾ながらもさっさと帰って項羽とのバカンスを満喫し直すために、毎晩一つづつ起こる怪奇現象をマスターと共に解決していく事になった。


だが、2日目の朝に彼女は何故かアサシンの姿に戻り、挙句頭に天冠(お化けが頭につける三角布)を身に着け、ご丁寧にお化けポーズの専用差分迄引っ提げて現れ「私、死んだわ。」と告げる。


一同「………何で!?」

どうやら一行が知らないうちに頭を斧でカチ割られた模様(普段なら問題ない傷らしい)。


その後(不死生物なので)何事もなかったかのように復活するが、3日目の夜に今度はどこぞの捻り屋に酷似した少女霊に体を凶(まげ)られてしまい、またしても死亡してしまう。案の定翌朝には復活したものの、流石に普通なら無いような殺され方だったためかなり疲れた模様。


このままいったら「虞美人パイセンは今日も死ぬ」とかいうタグが作られそうである。

とか何とか言ってたら、

  • 異変解決後のホラースポットで「一人でシャワーを浴びる」という死亡フラグを立てたせいで、元ホラースポットという性質故に特に理由もなく死ぬ
  • 戦闘中は常時回避状態なのに戦闘終了時に強制的に強化解除がかかってうっかりラス1のゾンビに噛まれて死ぬ
  • 囮になってゾンビに囲まれて宝具で自爆特攻したが、血の台風になってコテージに自力で戻ってきた
  • 自分たちを襲ってきた人形軍団の中に混ざっていた項羽の蝋人形が篝火に触れてしまい、溶け始めたので抱きしめたら急に炎上して焼死

等どんどん死因が雑になっていく事態に……

なお、このバリエーション豊かな死に様には、シナリオ上で重要な意味があったことが発覚する。


能力編集

項羽から預かった槍を使って、敵を体術で蹴り飛ばしたりしている。因みにあくまで吸血「種」であって吸血「鬼」ではないのでマナを吸収しやすい日光の下のほうが元気になるらしい(第一スキルにその旨が書かれている)。


性格のみならず、存在そのものが怪異・怪奇現象への徹底メタ優位に立つホラーブレイカー

戦術眼の無さもあり、実力自体は飛び抜けている訳ではないが、アサシン時から見せていた煮ようが焼こうが何度でも蘇生するという『十二の試練』どころではない不死身っぷりは相変わらず。


恐怖を糧にするモノ相手でも、外部からのあらゆる脅威を辟易としか感じない為一切怖がらず、汚染の類に晒されても、肉体ごと爆散しリセットしてしまうため文字通り取り憑くしまが存在しない。まさに殺人鬼だろうが、ゾンビウイルスだろうが、向かう所敵無しである。


モーション中では、自身の体組織を変換したと思しい赤い液体を纏わせた槍術を振るい、槍を投擲して突き刺したり、ポールダンスのように槍を支点に回転し竜巻を起こしたりもできる。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香BDAACC

保有スキル編集

対魔力(B)ランサーのクラススキル。魔力に対する抵抗力。Bランクでは詠唱が三節以下の魔術を無効化し、大魔術・儀礼呪法などを以っても傷付けるのは難しい。
夏の受肉精霊(A+)受肉精霊であることは勿論変わらない……が、水着に霊基が変化した事によって、その在り方が若干夏寄りに最適化されている。マナの吸収効率が、夏らしい自然……即ち避暑地の湖畔の水や燦々たる日光……からであればある程に高くなる。結果として吸血種のイメージにあるまじきスタイルになるが、勿論彼女は気にしない。別に嗜好が変化している訳では無いので「暑いわね!」とかぶちぶち文句を言いながら日光浴などをしている姿が見られる。
覇王の姫(EX)詳細不明。覇王と呼ばれた項羽の寵姫であった事に由来すると思われる。
在りし日の舞(EX)嘗て項羽の前で行っていた剣舞のスキル。人の文化が嫌い、真似をするなどくだらない、という信念はあれど、項羽の為ならばそれを曲げるときもあるのだ。客観的に上手いかどうかは知らない。他者にどう評価されるかなど知らない。どうでもいい。ただ、ときには舞うことが必要だったというだけ。彼がどう評価してくれたのか、どんな表情を浮かべてくれたのかは、彼女のみが知る。それは大切な記憶として、このスキルと共に彼女の霊基の奥に刻まれている。このスキルは本来は封印されており、また、項羽が近くに存在しないと使用不可能。今回は彼の槍を貸し与えられた衝撃でこのスキルの封が解け、それにより彼の槍が一種の代わりとして機能している為に使用出来る。今は槍舞としてアレンジされている。宝具『夏魔必滅槍舞』の要と思しいスキル。


宝具編集

夏魔必滅槍舞(アンチフリング・ロンド)編集

  • ランク:A
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:1~10
  • 最大捕捉:20


「我が想いよ、届け……」

「我が舞は、項羽様だけに捧げられる物……即ち、それを見る貴様らに、命は無い!末期の記憶として残す事も許さない。我が身と同じく、芥(あくた)と果てて散るが良い!『夏魔必滅槍舞(アンチフリング・ロンド)』!!」


フリングとは俗語で『浮気』や『一夏の恋』、転じて夏の魔物のことをここでは指す。

愛する人である項羽に貸し与えられた、項羽の愛の具現化である、(と当人は思っている)槍による、対・夏の魔物専用強制排除ムーブ。極端な決めつけによる男性特攻を持つ。


虞美人には武術や戦術の心得などないが、項羽への愛が盛り上がった結果、彼の前で踊った剣舞のことを思い出した。それを利用しようと思い立ち、さらに槍舞としてアレンジしたのがコレである。結果としてなぜかポールダンスっぽくなってしまった。


詳細は該当記事を参照。


ゲーム上での性能編集

ざっくり言えば、初代水着サーヴァントのタマモシャークのQ主体の廉価版。自身のオリジナルよりやや攻撃的なステータスに加え、ダメージ計算にマイナス補正が発生しないため、より鋭く攻め立てることが出来る。カード配分は《Quick:2/Arts:1/Buster:2》のランサーの定型だが、どの攻撃も多段ヒットするお陰で性能が高く、自前でスターを稼ぎつつガンガン攻めていける。


保有スキルは、ガッツ(戦闘不能から1度だけ復帰)状態付与(5T)&NP獲得量アップ+「日差し」判定フィールド限定でNP獲得量アップ+「水辺」判定フィールド限定でNP獲得量アップ(各3T)の「夏の受肉精霊(A+)」、味方単体にNP獲得(10~20%)&自身にターゲット集中(1T)の「覇王の姫(EX)」、自身にQuick性能アップ+味方全体のクリティカル威力アップ(各3T)の「在りし日の舞(EX)」と、中々に面白い効果のものが揃っており、アタッカーでもサポートでも活躍できる。


総じてNP効率が高く、特定フィールドでは3重のNP獲得バフでさらに上乗せできる。若干運の要素が絡むが、張角のスキル「太平要術」で条件となるフィールドを用意するのも効果的である。


「覇王の姫」のターゲット集中も、結果的にNP効率を上げることが出来るため、味方を庇いながら次発装填を加速させる。加えてガッツもあるので、強力な単体を肩代わりして戦闘続行という荒業も可能だが、本来の自分のようにHPをリカバリーする手段がないため、本格的な運用には一工夫必要になる。うっかりしてイベント時のように、ポックリ逝ってしまわないよう注意したい。


宝具『夏魔必滅槍舞』は上記の通り男性特攻。倍率はそれなり高く、自称ハイソなマヌカンの野獣といい勝負をしてくれる。あちらと違い、Quick属性に加えてNP獲得量アップとQuick性能アップも手伝って、短いスパンでの連射も視野に入れることが出来る。加えてスターもそれなりに稼げるため、次ターンで味方の攻撃性を底上げし、パーティー全体に貢献できる。運用としては同属同格のワラキアの鬼将に近いもので、攻撃性に重点を置いてスター生産力を高めたかたちと言い得る。


総じて「男性特攻を軸にしたメインアタッカー&サポーター」であり、クセの強い元の霊基に比べるとかなり使い勝手が良くなった。なにより自己強化でガッチリ固めていた以前から一変して、味方への恩恵の多いスキル群のお陰でパーティー編成の自由度が大きく上がっている。


課題として、耐久性をガッツのみに頼っている点、その割にはHPがあまり高くない点をどうカバーするかがポイント。逆にいうと、この点をカバーできるのであれば、短期決戦でも長期戦でもある程度動ける器用さがよりはっきりと出るので、頼もしいアタッカーに育ってくれる。また、スキル強化の素材も重めで、水着サーヴァントで需要の多い「追憶の貝殻」とアペンドスキルを中心に高需要な「悠久の実」が12個ずつ要求される。真祖の亜種を育てるのは一筋縄ではいかないか。


戦闘でも、今までのいじられキャラの汚名返上とばかりに、大いに活躍してくれるだろう。


関連人物編集

項羽

説明不要の最愛の人。一緒に夏を過ごせると思ったらレイシフトに同行できないというまさかのオチで、激しく意気消沈した後、愛しの項羽に会うためにさっさと特異点解決を目指す。


ブリュンヒルデ(狂)シグルド

生前から愛する仲であったサーヴァントコンビ繋がりで、こちらはコンビで同行。

上記の件でただでさえ苛々しているのに、イチャつきぶりを見せつけられて更に苛々している。


李書文(槍)

老人の彼と縁があったため、彼のことは「若い衛氏長」と呼んでいる。

人ならざるものの槍術に興味を懐き、戦いを挑んでくるので些か辟易している。


藤丸立香マシュ・キリエライト

カルデアの後輩達。普段は決して出さない二人への想いを垣間見せている。

ダーク・ランとの対決時は2人(とダーク・ラン)から褒め殺される羽目になった。


殺生院キアラ(月)

八百比丘尼を名乗る彼女に対して、本当の正体を見抜いてドン引きしていた。

一方、イベントでは彼女の地雷をマシュやシグブリュに続いて踏み抜いてキレさせた。


余談編集

これまでの水着配布枠は、☆5レアリティからの降格だったのに対し、今回は元のレアリティそのまま水着化、という異例の扱いである。また『西漢演義』においては項羽の武器が火尖槍となっているからという説があるためか、武装の槍から火の粉が出ていたり、宝具演出が哪吒と似通っていたりする。また『Fateシリーズ』においても、項羽の元になったのが哪吒という設定がある。


なお、彼女は配布サーヴァントであると同時に、登場イベントの参加条件も「第1部序章『炎上汚染都市 冬木』のクリア」であるため、元の彼女よりもカルデアに招き入れる事が容易である。

したがって、本記事の概要でも触れたようにタイミングが合えば第2部未到達のマスターが水着姿のパイセンと人理修復の旅に出るという余計にカオスな状況が成り立ってしまうのである。


上記の通り現在は『巡霊の祝祭』で常時入手可能になっているため、彼女を連れて人理修復するマスターは増えていく一方と思われる。最早気まずいとかそういうレベルじゃねーよコレ。


さらになんと『Arcade』にこの姿で実装。アーケードから『FGO』入りしたマスターからは「なんかいきなり先輩面してくる謎のサーヴァントがいるが何者?」と言われ、片や本家を知るマスターからは「項羽様カルデアどころか未実装ですけどいいのかパイセン……」「終局もまだなのにいきなり2部始まった?」「はえーよパイセンといった困惑と驚愕の声が上がったのは言うまでもない。


関連イラスト編集

センシティブな作品センシティブな作品

センシティブな作品センシティブな作品


関連タグ編集

Fate/GrandOrder サーヴァント

ランサー(Fate) 虞美人(Fate)

水着サーヴァント


虞美人草霊基再臨素材が虞美人草の髪飾り


ランサーが死んだ!:現状の彼女を表現するに相応し過ぎる言葉。ストーリーが更新されるたびに様々な要因で死に至っている。幸運Cなのに……



露天風呂で何度も何度も殺される魔法使い:まさかの完全再現


キャプテン・スカーレット:死んでも蘇る人物繋がり(彼の場合は後天的かつ外的要因が奇跡的な形で複数重なった結果)で、彼もほぼ毎回様々な理由で死亡しており、ある時は身代わりで殺されたことも。あまりにも毎度の様に死亡するため、動画では「スカーレットは今日も死ぬ」とタグをつけられることも(因みに時折死なない回があるが、その時は「スカーレット今日は死なず」とタグが付く)。


吸血鬼すぐ死ぬ:本来関連は無いギャグ漫画――なのだが、イベント中のぐっちゃんパイセンの死にやすさ、さらに同作主人公のポンコツぶりもあって、妙にしっくり来てしまう。

レイドボスすぐ死ぬ


プラナリア:メインシナリオクリア後、2枚目以降の彼女を入手した際にミッション画面に表示されているキャラクターが殺生院リリィの場合、殺生院リリィが虞美人をプラナリアに喩えた発言をする。

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