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概要編集

Fate/Grand Order第2部1章『永久凍土帝国 アナスタシア 獣国の皇女』に登場する人物。


異聞帯におけるマイナス100度を下回る過酷な環境に適応するべく、人と獣を掛け合わせたヤガと呼ばれし種族の一人である20才の若者。


獣としての本能を取り入れたためか、「弱肉強食」ならぬ「強食」という、「強きものが食べていけるが、弱者は肉にすらならない」という独自の考えがヤガには根付いていた。だが彼は、弱者を切り捨てられないという良く言えば人間臭い、悪く言えば異端の考えを持っており、主人公達のピンチを助けたり、弱り切った実の母親に食料を分け与えたりしている(ただしヤガ特有の精神構造が原因で、母親側はパツシィが誰なのかをもはや認識できていない)。


幼い頃に亡くなった父の「この世界は間違ってしまった」という言葉が心の片隅に引っかかっており、幼いころから殆ど笑う事のない殺伐とした世界で生きて来た為か、弱い人(旧種と呼ばれる)が辛い現実にもめげず諦めず、時には(パツシィ自身が浮かべたことがない)「笑顔」で乗り切る主人公に対し、呆れや羨望、嫉妬などの複雑な感情を抱いている。


汎人類史のことを主人公から聞かされた時は、自分の知る常識とかなり違うことにかなり驚いていた。ちなみに彼の話によると、おそらく土地柄の文化も影響しているのだろうか、ヤガたちはアルコールには非常に強いようだ。



そんな彼だが本章終盤、主人公にとって忘れられない事件に関わることになる。


主人公達が自分たちの世界である汎人類史を救うということは、異聞帯の世界の消滅を意味する。

その真実を知り今まで味方として雷帝と戦ったヤガたちはやむなく敵となり、戦意を失った主人公はヤガのひとりに撃たれそうになる。だがそれを庇ったのはパツシィだった。


「俺は、テメェを、絶対に許さない。

俺に幸福な世界があることを教えてしまった失敗を、絶対に許さない。

だから立て、立って戦え。

おまえが笑って生きられる世界が上等だと、生き残るべきだと傲岸に主張しろ。

胸を張れ。胸を張って、弱っちろい世界のために戦え。

……負けるな。こんな、強いだけの世界に負けるな。」

“负けるな”


これまでの旅の道中で主人公がパツシィに語った「汎人類史の世界」を知った彼は、その価値を考えた末、命をかけて主人公を奮い立たせたのである。

そして、苦悩する主人公に対して上記のように激昂し、彼は事切れた。

その言葉は過酷な真実の前に押し潰されそうになった主人公を立ち直らせ、自分の救いたいものの為に異聞帯と戦うことを決意させた。


一つ目の異聞帯を突破したマスターにはのちに、シナリオクリア報酬として彼が描かれた概念礼装「異端のヤガ」が送られる。


───これは夢想の絵画。

星を夢見たヤガの、決してありえぬ世界の姿。

それでも君は思い描く。

星を見て、満足げに笑う狼の姿を。


余談編集

新たな世界観で出会った最初のNPCキャラであるが、そのコンセプトは「人間」

善悪どちらも併せ持つ存在故に凡人として描かれた、とのこと。終盤で主人公を助けたのも『平凡な人間が、平凡な人間を命懸けで救う、素晴らしくもありふれた生き様』であった為、ラストの展開は初期段階で決まっていたそうな。


関連タグ編集

Fate/GrandOrder Cosmos in the Lostbelt 永久凍土帝国アナスタシア  ヤガ

猟師 獣人 青年



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